1月24日夜(日本時間25日午前2時55分)にトルコ東部で発生した M6.7、深さ10kmの地震(震央地図)では、現時点の報道で死者20人以上、負傷者1000人以上が出ているもようです。
USGS(米国地質調査所)の資料によれば、アラビア・プレートとユーラシア・プレートに属するアナトリア・ブロック(アナトリア・プレート、地図)の境界またはその近傍で発生した横ずれ断層運動が原因とのことです。
以下は、上記資料に載っている解説の概略です:
- 発震機構解(図)は、走向が西南西で垂直に近い断層面での左横ずれ、または走向が北北西で垂直に近い断層面での右横ずれのいずれかの断層運動によって発生したことを示している。左横ずれ断層面の滑りは、地域の断層や局所的なプレート境界の向きと一致する。
- 震源付近では、アラビア・プレートがユーラシア・プレートに対して北北西に年間21mmの速さで動いている。
- アナトリア・ブロックはアラビア・プレートとユーラシア・プレートに対しておおよそ西向きに移動しており、トルコ北部の北アナトリア断層に沿ってアナトリアとユーラシアの間で右横ずれの動きを、トルコ南東部の東アナトリア断層に沿ってアナトリアとアラビアの間で左横ずれの動きを作り出している。
- 今回の地震は、東アナトリア断層かその近傍で発生した。
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