2019年12月30日月曜日

ベテルギウスが異常減光 (続報-6)


ベテルギウスが超新星爆発を起こしたとき、地球にどのような影響があるのか。日本語版 Wikipedia の記述から ——
ベテルギウスが超新星爆発をする際には地球にも何らかの影響を及ぼすであろうと言われていた。これは、ガンマ線により、オゾン層が傷つき穴が空くか消滅し、地球および生命体へ有害な宇宙線が多量に降り注ぐとされているからである。

しかし近年の研究により、超新星爆発の際のガンマ線放出については、恒星の自転軸から2°の範囲で指向性があることがわかっている。実際、NASAのハッブル宇宙望遠鏡でベテルギウスの自転が観測され、その結果ベテルギウスの自転軸は地球から20°ずれており、ガンマ線バーストが直撃する心配は無いとされた。ただし、超新星爆発時のかなり大きな質量変動とそれに伴う自転軸の変化が予想できないこと、ガンマ線放出指向性の理論的・実験的な根拠がはっきりしないことから、直撃の可能性について確実なことは知られていない。

(中略)

爆発後はブラックホールにはならず、中性子星となると考えられている。
英語版 Wikipedia には次のように書かれています ——
Betelgeuse is not likely to produce a gamma-ray burst and is not close enough for its x-rays, ultraviolet radiation, or ejected material to cause significant effects on Earth.

ベテルギウスは、ガンマ線バーストを発生させる可能性は低く、(超新星爆発によって放たれる)X線や紫外線、放出された物質が地球に深刻な影響を与えるほど近くにあるわけではない。

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