気象庁が3月31日に発表した「平成29年 No.13 週間火山概況 (3月24日~3月30日)」によると、3月24日、ベヨネーズ列岩よりもはるかに南にある福徳岡ノ場(地図)でも変色水域が確認された、とのことです。
福徳岡ノ場では長期にわたって変色水域が確認されており、特に新しい火山活動が始まったということではないようです。
福徳岡ノ場は、伊豆-小笠原海嶺がマリアナ海嶺と西マリアナ海嶺に分岐する辺りに位置しています。たびたび噴火を繰り返し、20世紀初頭には「新硫黄島」が出現したこともあります。1986年にも新島が現れていますが、いずれも波浪による浸食で海没しています。Wilipediaによると、現在、新硫黄島は最も浅いところが水深22mのギョー(guyot、平頂海山)となっているとのことです[注]。
福徳岡ノ場の噴火が確認されたのは2010年が最後です。
[注] ギョーの定義によると、頂部が水深200m以深にあることが条件となっているので、厳密な意味ではギョーではないのかも知れません。
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