5月5日付「中国の大型ロケットが制御不能、大気圏突入へ」の続報です。
前の記事では、宇宙ステーションの中核部分を軌道に乗せたロケットが制御不能に陥った、というふうに書きました。しかし、中国にはこのロケットの落下を制御する気は初めからなく、したがって制御するための機能も搭載されていない、というのが真相のようです。
「2020年5月5日、中国は今回と同じ長征5号Bロケットで宇宙船の試験機を打ち上げた。このときにもロケットのコアステージが軌道上に残り、5月11日に制御されずに太平洋[注:大西洋の誤り]へ落下して一部が西アフリカのコートジボワールで発見された。人的被害は報告されていないものの、NASAのブライデンスタイン長官(当時)は『非常に危険だ』と中国を批判し、巨大なロケット再突入の際の安全対策を求めた」、
「長征5号Bロケットは中国独自の宇宙ステーション構築のため、複数回の打ち上げが予定されている。前回の打ち上げでは、試験機的な位置づけで今後の打ち上げに備えて制御落下の機能を組み込むことが期待された。しかし、今回の再突入予測から、明らかな制御落下の兆候や中国からの公式発表はないことから、制御されていない再突入を継続するものとみられている」:
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