5月9日付「中国の大型ロケットが制御不能、大気圏突入へ (続報-6)」の続報です。
昨日、中国の大型ロケット「長征 5B」が制御されない状態でインド洋に落下した件について、米国航空宇宙局(NASA)のビル・ネルソン長官が非難する声明を発表しています。中国は馬耳東風、馬の耳に念仏、蛙の面に○○で、今後も新宇宙ステーションの建設に邁進し、長征 5B ロケットの成り行き任せの落下を繰り返すのでしょうが:
- NASA Administrator Statement on Chinese Rocket Debris (中国のロケットの残骸についての NASA長官声明)
曰く ——
宇宙開発に携わる国家は、宇宙物体の大気圏突入による地球上の人々や財産へのリスクを最小限に抑え、その運用に関する透明性を最大限に高めなければならない。
中国がスペースデブリに関して責任ある基準を満たしていないことは明らかである。
宇宙における活動の安全性、安定性、セキュリティ、および長期的な持続可能性を確保するために、中国およびすべての宇宙開発を推進する国家と営利団体が、宇宙空間において責任と透明性のある行動をとることが重要である。
ビル・ネルソン氏は元上院議員で、1986年にはペイロード・スペシャリストとしてスペース・シャトル「コロンビア」で宇宙飛行を経験しています。
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