2019年12月4日水曜日

電離層で地震予知 ― イスラエルの Ionoterra社 (続報)


9月12日付「電離層で地震予知 ― イスラエルの Ionoterra社」で紹介したIonoterra社が、地震予知の試行をルーマニアで行うそうです:

上記記事のまとめです:
ブカレスト工科大学(UPB)は、少なくとも4時間前に地震を検出できるシステムをテストする。システムは地震の規模、震度、おおよその位置を(事前に)検出できる。テストが行われるのはルーマニアのVrancea地域(地図)。

ルーマニアのVrancea地域は、ヨーロッパで最も活発な地震地域の1つである。米国のカリフォルニア州でのテストも予定されている。

システムはイスラエルのIonoterra社によって開発された。まだコンセプトフェーズにあるが、トルコとギリシャで実施された初期テストでは高い成功率を示した。

システムを開発したイスラエルのIonoterraは、地震発生の8時間前に地震警報を発令できると主張している。

Ionoterra社のシステムの検証と監視は、ブカレスト工科大学が行う。

ギリシャ東部およびトルコ西部で最小限の予測システムを使用して実施された予備テストの成功率は90%だった。75の地震警報が出され、そのうち68が欧州地中海地震センター(EMSC)によって確認された。マグニチュードの平均は2.58だった。Ionoterra社はこれらの結果をから、完全な地震監視システムを使用すれば、マグニチュードで4.5を超える地震に対して、97%以上の精度がある予測が可能であると推定している。

Ionoterra社のヘッド・リサーチャー兼発明家であるNathan Blaunshtein博士は、次のように述べている: 地震予知の分野の研究に専念し、電離層で発生する現象の傾向とプロセスを特定してから30年以上が経ちました。この30年は、今日のIonoterra社の基礎となっています。これまでに得られた結果の正確さは私たちに勇気を与え、この実績をもたらした新しい方法論と先進的な技術を採用する動機を与えたのです。


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