7月16日02時(日本時間同日21時)ごろから、ハワイ島南岸から約33kmのところにある海底火山カマエワカナロア(旧称ロイヒ、地図)で地震が多発しています。最大規模はM3.0で、震源は海面下2〜16km。以下のUSGSハワイ火山観測所の発表の時点で24件の地震が観測されています。同観測所の専門家は「この地震活動は、カマエワカナロア海山の地下でマグマが移動した結果と思われるが、現在のところ噴火に至る兆候はない」と述べています:
カマエワカナロア海山は、地球最大の火山であるマウナロアと米国で最も危険な火山の一つであるキラウエアの沖合に位置していますが、いずれもの火山も今回の地震群に関連した活動の変化は見られないとのことです。
「カマエワカナロア(Kamaʻehuakanaloa)」という名前はなじみが薄く、旧名「ロイヒ(Lōʻihi)」の方がよく知られていると思います。この海山は細長い形状をしており、ハワイ語で「長い」という意味があるロイヒという名前が1955年に付けられました。2021年、ハウメア(Haumea、大地)とカナロア(Kanaloa、海)の間にできた子供「カマエフ(Kama‘ehu、赤い島)」の伝承にもとづいて、ハワイ州地名委員会はこの海底火山の名称を「Kama'ehuakanaloa」に変更しました。
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