グアテマラではフエゴ山の噴火によって3つの村落が壊滅状態になり、多くの死者、負傷者、避難民が出ましたが、いち早く支援の手を差しのべたのはイスラエルでした。一見、あまり関係がなさそうな両国ですが、歴史的にイスラエルは親グアテマラ、グアテマラは親イスラエルなのだそうです。そのワケとは・・・:
グアテマラは、ユダヤ人国家の創出を目指す国連のパレスチナ分割決議案に賛成した最初の国の一つで、このグアテマラの行動によって中南米の多くの国々が賛成に回ることになりました。この分割案が国連総会で採択された後、1948年5月にイスラエルが建国されると、グアテマラは世界で2番目にイスラエルを国家として承認しました。これらの点にイスラエル国民は恩義を感じているようです。さらに、今年5月、イスラエルが同国の首都だと主張するエルサレムに米国が大使館を移すと、その2日後にグアテマラもエルサレムに大使館を開設しました。
グアテマラには多くのイスラエルの企業が進出し、地熱発電所の建設や運営、民間インフラの整備、水質浄化、農業技術などにかかわっています。また、グアテマラは内戦が終結したとはいえ、その後遺症もあって治安があまり良くない(殺人事件の発生率は世界で最も高いと考えられている)ため、イスラエル軍のエリート戦闘部隊経験者などが所属する警備会社が多く設立されています。
ちなみに、日本がイスラエルを承認したのは、1952年にサンフランシスコ条約によって主権を回復した直後のことでした。
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