北海道、富山県、秋田県などで今年初めからチョウザメの捕獲が相次いでいます。『北海道新聞』に掲載された北海道大学水産科学研究院の研究者は、「ロシア・アムール川流域に生息するダウリアチョウザメが大半を占めるが、環境省が国内絶滅種とするミカドチョウザメもいた。また、道内沿岸での捕獲が極めて珍しいアムールチョウザメと思われるものもある」と述べています。なぜ急にチョウザメの捕獲が増えたのか、原因はわかっていません。
以下は、私が収集した報道記事です:
▼ 4月23日 富山県・能登沖 「チョウザメが富山湾で発見されるのは大変珍しい」:
▼ 5月6日、7日 北海道・釧路市沖 2匹 「国内では絶滅した古代魚のチョウザメが相次いで捕獲され、漁業関係者を驚かせている」、「釧路で取れるのは極めて稀」:
▼ 5月11日 北海道・苫小牧市沖 2匹 「過去に苫小牧沖でチョウザメが水揚げされた記録はない」:
- カレイ刺し網にチョウザメ 苫小牧沖で水揚げ (写真あり)
▼ 5月11日 北海道・紋別沖 「今年は水温が高いせいか、ダウリアチョウザメの捕獲実績が多く、25匹余り」:
- 早くも珍魚チョウザメをゲット!、活魚のまま東京農大へ (写真あり)
▼ 5月14日の報道 北海道 「今年は1月に留萌管内苫前町で捕獲されたのを皮切りに続々と報告があり ・・・」、「例年、数匹の捕獲が報告されているが、今年に入ってからすでに約30匹の報告が入っている。原因は不明で、研究者も首をかしげている」、「2007~14年は、全道で年1~7匹捕獲の報告があった」:
▼ 5月23日 北海道・ウトロ沖 「道内でのチョウザメの捕獲は例年は年数匹だが、今年に入って各地で30匹以上が確認されている。道東では標津や釧路なども捕獲され、今年12匹目」:
- 貴重なチョウザメ、ウトロ沖で定置網に大物 道内で捕獲急増 (写真あり)
▼ 5月24日 秋田県・男鹿市沖 「日本の沿岸ではあまり見られないが (中略) 本県沖では今年3月、八森沖で漁師の網に掛かり、水族館が研究資料として引き取った」:
- 男鹿沖に絶滅危惧種のチョウザメ GAOで保護、展示を検討 (写真あり)
▼ 5月27日 北海道・紋別市沖 「今年はチョウザメが異常に多く、早くも30数匹が捕獲されている」:
▼ 6月9日 富山県・魚津市沖 「魚津沖で今回を含めて2匹、富山市水橋沖で1匹、氷見沖で2匹の計5匹捕獲されている」、「(水族館館長は)異例の出現回数について、理由は分からないとしながらも『北方の海で何か変化があり、それが影響しているのかもしれない』」:
- 魚津沖の網に珍客 ロシアのチョウザメ富山湾に次々出没 (写真あり)
- 魚津沖の網に珍客 ロシアのチョウザメ富山湾に次々出没 (写真あり)
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