3月2日深夜、アポロ型小惑星〝2017 EA〟が地球を掠めて通りすぎました。地球のすぐ近くで黄道面を南側から北側に突き抜けました。
この小惑星は3月2日に発見されたもので、直径は2~4m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2017 EA | 2~4 | 3月2日 23:05 | 0.054 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
最接近時の距離は地球の中心から測って 0.054LD=20895km、地表から測って14500km です。気象衛星ひまわりなどの静止軌道は赤道上空約35800kmですから、その半分以下です。
この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は比較的速く、秒速18.4km(時速約6万6000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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