このブログの 3月 31日付の記事「リダウト山の噴火パターンが変化」の関連情報です。このブログでもすでに何回か紹介している『ボストン・グローブ』紙の “The Big Picture” に、アラスカ・リダウト山の最近の写真が集められています:
全部で 27枚の写真が掲載されていますが、私の印象に残ったものを紹介します(番号は、各写真の左下に表示されているものです):
<3> 噴煙が雲海(?)の上に立ちのぼっています。噴煙の柱の太さが噴火の激しさを物語っています。
<4> <6> 積もった雪の表面に、鋭い縁をもった三日月形の亀裂が多数できています。
<11> 降灰の様子です。薄いベールのようなものが森林の上空に降り注いでいます。
<17> 積もった雪の断面です。火山灰の層と雪の層が交互に重なっています。
<19> 最も印象的な写真です。人工衛星から撮影された噴煙ですが、リダウト山が地平線近くにあるため、噴煙を横から眺めるような位置関係になっています。噴煙の頂上が大気圏の上層部まで到達していることがわかります。(ライト・ブルーの線は、アラスカの海岸線を示すために後から描き加えられたものです。)
<20> <21> <22> 噴煙のなかで発生した火山雷が写っています。以前紹介したチリのチャイテン山の火山雷は、この世の終わりを思わせるすさまじさでしたが、それに比べると少しおとなしい感じです。なお、火山雷に関連して、下記の『ナショナル・ジオグラフィック』誌の記事を参照してください。火山の噴煙の中でメソ・サイクロンが発生しており、その結果として火山雷も発生しうるとの最新の研究が紹介されています: