2009年3月12日木曜日

リダウト山の警戒レベル下がる


このブログの記事「リダウト山に噴火の兆候」(1月30日付)と「リダウト山に噴火の兆候(続報)」(2月3日付)のフォロー・アップです。アラスカ火山観測所は 3月10日(日本時間 11日)付で、リダウト山の警戒レベルを "watch"(注意)から "advisory"(勧告)へ、また、カラー・コードをオレンジからイエローに下げています。1月下旬から続いていたリダウト山の不穏な動きは、けっきょく大きな噴火に至ることなく沈静化したようです。以下は、そのことを伝える『アンカレジ・デイリー・ニュース』の記事です:
記事から抜粋します:
リダウト山は依然として異常に多い火山ガスの放出を続けており、頂上付近の氷河の融解も継続している。しかし、山体下のマグマは現在のところ上昇する動きを見せていない。

火山性の地震は止まっている。マグマは地下約 5km のところまで貫入してきているが、量が少なく、噴火をおこすには不十分である。

今後、カラー・コードがイエローとオレンジの間を行き来する可能性がある。再度、火山活動が 24 時間ほどで急激に高まることもあり得る。

カラー・コードがオレンジからイエローに下がったということは、火山観測所の職員がおこなうリダウト山の活動監視が、分刻みから 1時間ごとのペースになることを意味している。

アラスカの火山で、現在カラー・コードがイエローであるのは、リダウト山、クリーブランド山、オクモク山の 3火山である。
アラスカ火山観測所(AVO)のリダウト山情報は以下にあります:
Image Credit: U.S. Geological Survey