アリューシャン列島の無人島にあるクリーブランド山(写真、地図、地図)は、7月19日以来、人工衛星からの観測で温度異常が伝えられるなど活発化の兆候を示していました。アラスカ火山観測所(AVO)も警戒レベルを〝オレンジ〟に上げていましたが、このほど、人工衛星から送られた画像によって噴火していることが確認されました:
- Alaska Volcano Eruption Spotted by Satellites
- Cleveland Volcano Begins Eruption on Remote Alaska Island
- Alaska volcano erupting with lava streams from crater
噴火といっても激しい爆発や大量の溶岩の流出をともなうものではなく、雲仙普賢岳のように山頂の火口内に溶岩ドームを形成するタイプのようです。
クリーブランド山がそびえるChuginadak島は無人で、リアルタイムの観測機器は設置されていないため、AVOも人工衛星からの画像や民間航空機のパイロットからの通報などに頼らざるをえないようです。
以下は8月8日に航空機から撮影された火口の様子です。直径200mの火口内に直径60mほどの溶岩ドームが形成されています:
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