アリューシャン列島の無人島にあるクリーブランド山(地図、地図)では、山頂火口で溶岩ドームの成長が続いています。大規模な噴煙を上げたり溶岩を流出させたりする活動はおきていないようですが、噴火警戒レベルは〝オレンジ〟が継続しています。このままドームの成長が続けば、いずれはドームの崩壊にともなって大規模な火砕流などが発生すると見られています。
クリーブランド山は無人島にありリアルタイムの観測機器が設置されていないため、火山活動の監視は航空機や人工衛星に頼らざるをえません。しかし、同山周辺は厚く雲が垂れ込める日が多いので、上空からの観測も可視光線ではなくレーダーが活躍しています。このほど Alaska Volcano Observatory (アラスカ火山観測所)が、人工衛星からのレーダー観測による動画を公開しました:
8月から9月上旬にかけての溶岩ドームの成長が、みごとに捉えられています。
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