2009年1月30日金曜日

リダウト山に噴火の兆候

お知らせ(2): 2月3日(火)18:00現在、AVO(アラスカ火山観測所)のウェブ・サイトは正常状態に復帰しています。以前より、応答時間が短縮されているように感じます。おそらく、サーバーの処理能力を増強したものと思われます。

お知らせ: AVO(アラスカ火山観測所)のウェブ・サイトは日本時間 1月30日(金)夜から大変混み合っています。以下の記事では、AVO が提供する情報へのリンクをいくつか張っていますが、それらのリンクをクリックしても、接続できない(connection failure)か、「Due to very high load on our web server, we can only support a very limited website」というメッセージとともに、限定された情報が表示されるか、という状態が続いています

米国アラスカ州アンカレジの南西約 160km にあるリダウト山(Mt.Redoubt)で、地震が急増しています。AVO (アラスカ火山観測所)は噴火注意報を出すとともに、噴煙などが上空を通過する定期航空便に影響する可能性があるため、航空カラー・コードを「オレンジ」に引き上げています。各ニュースサイトも競って報道しています:
上の 4件の記事は報道時刻順に並べてありますが、タイトルだけを見ても、当初はすぐにでも噴火しそうだというトーンだったものが、時間がたつにつれてやや抑制した調子になっています。

AVO の最新発表は以下で見ることができます:
以下は、AVO が提供しているリアルタイム地震連続波形です。数分ごとに自動更新されます。時刻表示は協定世界時(日本標準時 - 9)です。この記事を書いている最中に、また地震が増えてきています。この連続波形を監視していれば、噴火の瞬間を捉えることができるかも知れません。富士山の地震波形をモニターしている方にとっては、噴火が切迫したさいに波形がどのように変化するかを実際に見ることができ、良い「演習」になるのではないでしょうか。リダウト山は富士山と同じ成層火山で、標高 3108m です:
AVO がリダウト山に向けて設置しているウェブ・カメラの映像を以下で見ることができます。難点は、リダウト山が高緯度にあるため、冬の季節には明るい時間が非常に短く、真っ暗な画面しか見えない時間が長いことです:
AVO は、今流行の Twitter でも 1~2時間ごとに状況を発信しています: