2020年2月21日金曜日

ハワイの神話とプレートテクトニクス


太平洋プレートがホットスポットの上を南東から北西の方向に移動したことによって天皇海山列やハワイ諸島(地図)が形成されたことは、現在では常識となっています。ハワイ諸島の島々は北西ほど古く、南東ほど新しいということになるのですが、古代ハワイの人々もこの事実に気づいており、それがハワイの神話に反映されているという話が、米国地質調査所(USGS)の資料に載っています。

以下はその部分のテキトー訳です:
科学的な研究が行われる遙かに前から、古代ハワイの人々はハワイの島々が南東に行くほど若くなるらしいということに気づいていました。船乗りであるハワイ人たちは、航海の間に、浸食の程度や土壌、植生の違いに気付き、北西の島(ニイハウとカウアイ)が南東の島(マウイとハワイ)より古いことに気づいたのです。そしてこの考えは、火山の火の女神・ペレの伝説として世代から世代へと伝えられたのです。

ペレはもともとカウアイ島に住んでいました。ペレの姉で海の女神であるナマカオカハイがペレを攻撃したとき、ペレはオアフ島に逃れました。再びナマカオカハイから逃げることを余儀なくされたとき、ペレは南東のマウイ島に移動し、最後にはハワイ島に移動して、現在も(ハワイ島の)キラウエア火山の頂上にあるハレマウマウ火口に住んでいる、とされています。

カウアイ島からハワイ島に至るペレの神秘的な逃避行は、噴火による火山の成長と海の波による浸食の間で繰り広げられる終わることのない戦いを示唆しています。そしてそれは、ハワイ諸島は北西から南東に行くほど若くなるということを明瞭に示す、何世紀も後になって得られた地質学的な証拠と付合しているのです。

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