2024年5月30日木曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-297)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 5月29日15:00 付けで「続報 No.364」(PDF形式)を出しています。
 
5月28日前後に終息が見込まれていた前兆変動が現在も継続出現 → 「前兆変動の初現認識が、またもや間違っていたことが確実」→ 前兆初現を再検討した →  推定発生時期は 6月19日 ±3日 または それ以降、とのことです。
  • 新たに初現と認識したのは —— No3427の Stage-11 については、秋田観測点の A5 観測装置に特異変動が現れた 3月22日である可能性が高い。No1778 の Stage-27 については、高知観測点の K9 観測装置に特異変動が継続出現し始めた 4月19日の可能性が高い。

  • 上記を初現とすると、6月19日 ±3日が算出される。

  • 6月19日 ±3日が正しい場合、No3427 の Stage-11 前兆の終息は 6月4日±3日、No1778 の Stage-27 前兆の終息は 6月10日 ±3日と見込まれる。

  • 5月23日02時から八ヶ岳の CH15 観測装置に特異変動が継続出現し始めたが、これが次のステージの初現であるのかは現時点では不明。

  • 5月23日には八ヶ岳と秋田観測点で、互いに同期する噴火型変動が観測された。変動波形は浅間山の噴火前兆変動に似ているが、1日だけの出現のため火山近傍地震前兆と認識。仮に No1778 とは別地震の前兆である場合は、八ヶ岳近傍で八ヶ岳より北の火山の周辺での地震活動の可能性が示唆されるが、No1778 関連の可能性の方が高いと思われる。また、上記の CH15 観測装置に現れた特異変動との関連も考えられる。


[注 PBF変動、特異変動などの地震前兆変動の種類については、「地震・火山の予報」解説資料(2023-B 改定途中版、PDF形式) の 「Chap.3地震前兆変動の種類」(8〜10ページ)に説明があります。噴火型前兆については、同文献の「Chap.9 火山噴火型前兆変動」(24〜25ページ)と「Chap.10  火山近傍地震前兆変動」(26〜27ページ)に説明があります。


推定日6月19日 ±3日 または 6月19日以降の可能性
前兆終息を確認して発生日を計算する予定
推定時間帯 09:00 ±2時間 または 18:00 ±3時間
推定震央領域 続報 No.364」所載の図2参照(太線領域内=大枠推定域; 斜線領域=可能性が考えやすい推定領域; 震源域が火山近傍である可能性高い)
推定規模 M8.0 ± 0.3(噴火型前兆変動が観測されているため震源に近い火山の噴火の可能性も否定困難だが、過去例と異なるため、噴火に至らない可能性もあり)
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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