2010年3月30日火曜日

地震の神話・伝承

アメリカ・カリフォルニア州でジャーナリズムや写真を勉強している学生たちが発行する新聞 『Valley Star』 のサイトが、地震にまつわる各国の神話や伝承を集めた記事を掲載しています:

ギリシャ、日本、ペルー、メキシコ、インド、ロシア、モンゴルが取り上げられています。

日本の話には、“Namazu” や “Kashima” という言葉が登場します。“mighty rock” は「要石」(かなめいし)のことです:
The Japanese myth for earthquake is quite different. A giant catfish (Namazu) lived in mud beneath the earth. The catfish liked to play pranks and could only be restrained by Kashima, a god who protected the Japanese people from earthquakes. So long as Kashima kept a mighty rock with magical powers over the catfish, the earth was still. But when he relaxed his guard, the catfish thrashed about, causing earthquakes.

鹿島大明神とナマズに関しては以下が参考になります:

私は、ペルーとロシアの話がおもしろいと思いました。ペルーの話は次のようなものです:
神様が人間の数を数えるために地上にやってくると、その歩みによって地震が起こる。神様がはやく仕事を済ませてくれるように(地震がはやく収まるように)、人びとは家々から走り出て(神様が数えやすいように)「私はここにいます、私はここにいます!」と叫ぶ。この神話は、地震の際にどうすべきか(屋外に避難すること)を教えている。
むかしプレイステーションで遊んだゲーム 『ポピュラス』の世界を思い出してしまいました。

一方、ロシアのシベリア地方に伝わる話は以下のとおりです:
トゥーリという名の神様が大地を載せたそりを、ノミがたかったイヌに引かせている。イヌが止まって痒いところを掻くと、地震が起きる。

願わくば、ノミが大地に降ってきませんように。


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