2029年4月に地球に接近する小惑星 99942 Apophis について NASA の長官がツイートしています:
April 13, 2029: the 1,100 foot wide Apophis asteroid will come so close to Earth it will pass below some satellites. @NASA and @SpaceForceDoD will work together to enhance how we detect near-Earth objects and develop strategies for mitigating threats. https://t.co/RHg0OdIbiG pic.twitter.com/jdPPIC2aFN— Jim Bridenstine (@JimBridenstine) May 5, 2020
"Apophis" という名前は、古代エジプトの悪神アペプ(ギリシア語でアポピス、ラテン語でアポフィス)に由来するとのこと。
Apophis はアテン群に分類されています。
以下は NASA のジェット推進研究所が運営する Small-Body Database に掲載されている最新の予報です。月への接近時刻には ±3分の誤差が見込まれています:
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
99942 Apophis | 310~680 | (地球)4月14日 06:46 (月)4月14日 23:31 |
0.098 0.252 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
0.098LD は地球の中心からの距離です。地球の半径を差し引いて地表からの高度に直すと 約 3万1000km となり、気象衛星「ひまわり」などの静止衛星よりも地表に近いところを通過することになります。
接近時の地球との相対速度は、秒速 7.4km(時速約2万7000km)と予報されています。
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