八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 3月28日16:00付と 5月10日15:00付で更新情報を出しています:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.286 (PDF形式)
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.287 (PDF形式、全5ページ)
以下は No.287 の更新情報の骨子です:
前回の更新情報(No.286)では、もっとも早い場合、4月18日± に前兆が終息し、5月28日±3日 に地震発生の可能性があると予測した。しかし、前兆は終息しなかった。
5月10日現在までの前兆の出現状況は以下のとおり:
- 4月18日と4月24.5日に、一部の観測装置で前兆終息。
- 4月20.5日に八ヶ岳の CH23観測装置 と CH32観測装置に短期間の基線幅増大 BT 変動が出現。極大と認識。(BTは Baseline Thickness の略、BT変動は観測装置の描き出す波形の振幅(基線幅)が静穏時よりも増大する変動)
上記前兆変動とこれまでの前兆出現状況に経験則を適用し計算すると、以下を得る:
- 7月16.5日極大、4月18日終息 → 7月22日±3日発生
- 8月8.0日極大、4月24.5日終息 → 7月23日±3日発生
- 3月1日初現、4月20.5日極大 → 6月29日±前兆終息、7月23日±3日発生
推定時期 | 前兆終息を確認後に確定。最も早い場合、6月29日± に前兆終息、7月23日±3日に地震発生の可能性。今後の前兆動向で修正する可能性あり。 |
推定時刻 | 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間 |
推定震央領域 | 長野県北部、群馬県、栃木県西部など 「続報 No.287」所載の図2を参照 |
推定規模 | M7.8 ± 0.5 |
推定地震種 | 震源が浅い陸域地殻内地震、火山近傍の可能性が高い |
以下は、4月以降に検知した前兆とそれにもとづく予報の実績(「地震前兆検知観測情報」で参加者に報告したもの):
前兆 | 予報 | 対応地震(暫定値) |
---|---|---|
4月6日極大BF | 4月12日±2日 関東 M5.5± |
4月12日 茨城南部 M5.0 |
4月15日極大BF | 4月20日±2日 東北太平洋側 M6.0±0.5 |
4月20日 宮城沖 M6.2 |
4月20日極大BF | 4月22日±1日 中部 M5.2±0.5 |
4月22日〜 長野中部乗鞍群発 |
4月24日極大BF | 5月2日±2日 関東 M5.2±0.5 |
5月4日 千葉北東部 M5.6 |
5月4日極大BF | 5月6日 関東 M5.2±0.5 |
5月6日 千葉北西部 M5.0 |
(BF は Baseline Fluctuation の略、基線のうねり変動、典型的な地震前兆波形)
続報 No.287 は全体で 5ページあり、2〜5ページは No.1778 長期継続前兆についてのこれまでの経緯を含めた解説となっています。ぜひご一読ください。
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