3月6日付「アイスランド南西部で M5.7、群発地震 (続報-2)」の続報です。
アイスランド気象庁が 3月11日16時(日本時間 12日01時)に更新した以下の情報によると、同国南西部のレイキャネス半島で起きている群発地震は活発な状態が継続しており、マグマの活動は Fagradalsfjall 山(地図)周辺を中心としている、とのことです:
3月10日に防災当局が開いた科学諮問委員会は次のように指摘しています:
- 岩脈の貫入は拡大しており、最も活発なマグマの流れはその南側に集中している。マグマの流入が続いているので、火山噴火の可能性は残っている。活動が継続しているため、噴火の可能性は日に日に高まっている。噴火による溶岩が人口密集地に到達する可能性は極めて低いと考えられる。
- 岩脈が南に向かって拡大しているかどうかを評価するために、Fagradalsfjall 山の南側地域の活動を監視することが重要である。
- 最新の衛星画像とGPSデータによると、マグマの蓄積は Fagradalsfjall 山の地下にある岩脈の南端に集中している。現時点では、この場所が噴火の可能性が最も高い場所である。
- 今後、岩脈が拡大し続けて同地域で応力が増大すれば、人口密集地でも感じられる地震活動が続くと予想される。
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