2020年11月23日月曜日

大量のハマグリが打ち上げられる — 千葉県・九十九里浜 (補足)

 

地震前に貝類に何らかの異常が見られたとする証言や記録は、他の動物に比べると非常に少ないです。上記の記事では、関東大地震(関東大震災)前の事例を 2つ紹介しましたが、以下は兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)と東南海地震の前の事例です。前者は『阪神淡路大震災 前兆証言 1519!』(弘原海清編著、東京出版株式会社、1995)、後者は『地震前兆現象 予知のためのデータ・ベース』(力武常次著、東京大学出版会、1986)からの引用です。
 
▼ 兵庫県南部地震(阪神淡路大震災) M7.3 1995年1月17日
  • 高槻市・緑地資料館(震央からの距離約 60km)「104種類に及ぶ淡水魚や貝類の中に自殺行動や逃亡、産卵遅れなど多くの異常現象が見られた」

  • 和歌山市加太海岸大川(震央からの距離約 35km)「1月8日午前11時頃、和歌山市加太海岸(大川)で大型の貝(ホタテ貝類)が 7〜8個貝がらを開いた状態で海岸に打ち上げられていた。死後 7〜8時間ほどの様に思われ、“春一番の後でもないのに不思議だな”と 2人で話した。1月15日ちょうど 1週間後昼すぎ同じ場所で再び同類の貝が 5個、死後 7〜8時間と思われるのを発見した。また、同時に特大の伊勢エビ(全長 30〜38cm位)3尾が波打ち際に打ち上げられていた」

▼ 東南海地震 M7.9 1944年12月7日
  • 静岡県榛原地区(震央からの距離 180km、地図)「その前に海岸で貝類(ナガラミ)が採れたとのことがあったとか、その量が多かったとのことです(榛原地区の教員から聞いた)」