2011年12月21日水曜日

ラブジョイ彗星が太陽接近 (続報-8)


ラブジョイ彗星はさそり座付近を移動中です。南半球では、夜明け前の地平線から同彗星の尾が立ち昇る様子が肉眼で観測可能になっています(ただし、尾は非常に淡いため、彗星の位置がわかっていないと見過ごしてしまうようです)。尾の長さは角度にして5度ほどとのこと。

以下の写真は、オーストラリアのアデレード在住の Ian Musgrave 氏が12月21日に撮影したものです。三脚に固定した普通のデジタル・カメラで5秒ほど露出しています。2本の電柱の間に垂直に伸びる彗星の尾が微かに写っています:

次のページに掲載されている2枚の写真は、オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州在住の Vello Tabur 氏が撮影したものです。こちらは、恒星の動きを追尾しながら57秒の露出時間をかけています。撮影は12月20日(Dec 19.7 UT)です:

以下は、太陽コロナの中を進むラブジョイ彗星を NASA の太陽観測衛星 SDO が撮影した動画です。以前の記事で紹介した動画と基本的には同じものですが、同じ場面のくり返しやスロー・モーションが付け加えられて見やすくなっています:

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