2011年12月20日火曜日

ラブジョイ彗星が太陽接近 (続報-7)


日本の太陽観測衛星「ひので」が撮影したラブジョイ彗星です:
彗星と太陽では明るさがまったく違うため、暗い彗星に露出を合わせると、太陽は大幅に露出オーバーになってしまいます。上記の写真は、彗星に露出を合わせた写真で、露出オーバーになっている太陽の部分を適正露出で写っている太陽の写真に置き換えたものです。

私は上記の写真をアメリカ海軍の Naval Research Laboratory のサイトで見つけました。私の探し方が悪いのかも知れませんが、JAXA のサイトや、国立天文台の「ひので」のページでは見つけることができませんでした。JAXAの「ひので」のページは8月の更新が最後のようです。

この際、JAXA のウェブサイトに対する不満を書きます。NASA のサイトに比べると ―― (1)情報の出し方が少ない; (2)情報の出し方が遅い; (3)サイトの構造が複雑で、必要な情報をなかなか見つけられない; (4)著作権の制約が多すぎる。

特に上記(4)については、NASA が、ウェブサイト内の文章、写真、動画などに対して著作権を主張せず、商業利用などを除いて原則として自由に使ってかまわないとしている (Using NASA Imagery and Linking to NASA Web Sites) のに対して、JAXA は 「掲載されている全てのテキスト、図版、画像、音声、映像等は、特に明記されたものを除き、JAXAが著作権を有」 しているとして、JAXA の使用許諾を得ずに利用できる場合を限定しています (ご利用の範囲と利用条件)。このような著作権に対するスタンスの違いは、NOAA(米国海洋大気庁)や USGS(米国地質調査所)のサイトと日本の気象庁や国土地理院のサイトを比較してもわかります。アメリカでは、国民の税金を使って得た成果を国民に少しでも還元するという方針が貫かれているようです。この件は長くなるので、別途稿を改めて詳しく書きたいと思います。


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