2011年10月7日金曜日

エレーニン彗星の最後の姿


エレーニン彗星(エレニン彗星)の発見者、レオニード・エレニン氏の10月6日付ブログ記事です:

以下は記事のテキトー訳です:
太陽とののあとに撮られた最初の画像を見ると、彗星はほとんどばらばらになってしまったと言える。まだ、彗星の残骸の群れを観測することができるだろう。左に掲げた画像で、この残骸の〝雲〟の推定位置を見ることができる。(推定位置に写っている)この天体の明るさは 18等級を上回らない。これは、この時期の彗星の予測光度である 12等級を下回っている。近いうちに、彗星の残骸が大型の望遠鏡で観測されて、〝雲〟の細部が明らかになるといいのだが。現在、彗星は地平線近くの非常に低いところにあるので、私は彗星を航海薄明(夜明け前の薄明かり)のなかで観測した。今後、彗星は北の空で急速に高度を高めていくので観測は容易になっていくはずだが、満月(の明るさ)が観測の妨げになるだろう ……

『Universe Today』のサイトも、エレニン氏のブログ記事を紹介しています:

こちらの記事に掲載されている写真の方が、サイズが大きく見やすいと思います。この写真のキャプションには次のように書かれています ―― 〝This could be our last look at Comet Elenin...〟(これが、人類がエレーニン彗星を見る最後となるかもしれない…

記事には、エレーニン彗星が関わる一連の空騒ぎについてエレニン氏が語った言葉が紹介されています:
“I don’t know why fearmongers [chose] my comet,” Leonid Elenin told Universe Today. “I received many letters from scared people. But if they believe in conspiracy theories I can’t help them.”

レオニード・エレニン氏は『Universe Today』(のインタビュー)に対して次のように語った ―― 「(ほかにも彗星はたくさん見つかっているのに)なぜ、フィアモンガー(*)の人たちが、私の(発見した)彗星を選んだのかわかりません」 「(エレーニン彗星の脅威に)おびえた人たちから、たくさんの手紙を受け取りました。でも、その人たちが陰謀説(conspiracy theories)を信じているかぎり、私にはその人たちの不安を取り除くことはできません」

(*) fearmonger: 恐怖の商人。恐怖や不安を利用するひとたち。自然や他国の脅威などを大げさに取り上げて、人が恐れる様子を楽しんだり、自らの目的を有利に展開しようとしたりする人たち。


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