トリニダード・トバゴ共和国というと、オリンピックの開会式のときぐらいしかその名を耳にすることがありませんが、12月1日未明(現地時間)、同国中部のパイパロ村(地図)にある泥火山が、14年ぶりに轟音をあげて「噴火」し、周辺の住居などに軽微な被害がでています:
「14年ぶり」とはいうものの、泥水や天然ガスの小規模な流出は細々と続いていたようです。
現時点では、すでに「噴火」は沈静化していると伝えられています:
パイパロの泥火山は14年前の1997年2月から3月にかけて「大噴火」をおこしています。泥火山というと、泥水やガスが比較的穏やかに噴き出すというイメージがありますが、1997年の活動は非常に激しかったようです。
以下のページにある写真は、1997年当時の様子を写したものです。写真1には私自身たいへん驚きました。手前に写っている家や人の大きさと、背後の噴出物を比べてください。「噴火」の激しさがわかります。写真2は破壊された住居です:
ひとつ前の記事『泥火山が「噴火」 ― 台湾南部』では、12月2日に台湾南部で泥火山の「噴火」があったことを紹介しました。トリニダード・トバゴの「噴火」が始まったのは12月1日のことですが、時差を考慮すると、地球のこちら側と向こう側でほぼ時を同じくして泥火山の活動が始まったことになります。
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