2011年8月31日水曜日

エレーニン彗星が「空中分解」


何かと話題になっているエレーニン(エレニン)彗星ですが、8月19日から20日の間に明るさが半減、さらに、核の部分が長く伸び拡散していることが観測されました。これは、氷でできている核が2つに分裂したか、さらに細かく分散してしまったことを示しているとのこと:

NASAがこの彗星につけていたニックネーム〝wimpy〟( = 弱虫、意気地なし、軟弱なやつ)が、ここに来て現実になったようです。上掲記事は、この彗星が近日点通過(太陽に最も接近するとき)に耐えられない(生き延びられない)だろうと正しく予測していた彗星観測者 John Bortle 氏の言葉を紹介しています:
I guess all those pseudoscientific bloggers who predicted planet-altering encounters with a cosmic visitor bright enough to be seen in broad daylight will just have to find something else to worry about.

宇宙からの来訪者(エレーニン彗星のこと)が白昼でも見えるほど明るくなり、それとの接近遭遇によって地球に惑星規模の大変動が起きると予想していたすべての疑似科学的ブロッガー連中は、何かほかの懸念材料を見つけなければならなくなったと思う。

エレーニン彗星について、不安をあおるようなことをブログや掲示板に書き散らかしていた日本のdoomsayer や fearmonger の方々も困ったことになりましたね。(^_^)v

高名な車いすの宇宙物理学者、スティーブン・ホーキング博士の言葉を借りるならば、やはり「科学は勝つ」ということです。そもそも、彗星の核の大きさとコマの大きさの区別がつかないような疑似科学の徒輩に、初めから〝勝ち目〟はなかったのですが。


関連記事