2013年2月28日木曜日

2014年、彗星衝突か? (その2)


2月27日付「2014年、彗星衝突か? (その1)」からの続きです。

データベースでは距離の単位として天文単位(AU、地球と太陽との平均距離を1とする単位)が使われているため、わかりにくいと思います。キロメートルと、地球から月までの距離を1とした場合の比率(LD)に換算すると次のようになります:

km LD
Nominal Distance 105104.370 0.273417367
Minimum Distance 0 0
Maximum Distance 1187893.97 3.09017448


現時点で最も可能性の高いコースを通った場合の接近距離は約11万km(地球と月の距離の約27%)、最も遠いところを通過した場合は約119万km(地球と月との距離の約3倍)です。地球に置き換えて想像すると、前者の場合、彗星が月の軌道の内側まで入ってくることになります。後者の場合でも、月の軌道のすぐ外側を彗星が通過することになります。言うまでもありませんが、最も火星に近づくコースを通った場合の距離は 0km です。

彗星が最も近づくとき、火星の地表からはどのような光景が見えるのでしょうか。火星の軌道付近はまだ太陽から遠いので彗星の尾はそれほど伸びていないと思われますが、ひょっとしたら彗星の尾が地平線から反対側の地平線まで全天を覆うように伸びるといった雄大な眺めになるかも知れません。火星の表面から見た場合、最接近時の彗星はマイナス4等級の明るさになるという計算結果も出されています。また、火星が彗星の尾の中を通過して、流星が雨のように降る「流星雨」や隕石の落下も起きるかも知れません。

火星を周回中の探査機マーズ・リコネッサンス・オービターやマーズ・エクスプレス、火星表面で活動中の探査車オポチュニティやキュリオシティにとっては、至近距離から彗星を観測する絶好の機会となります。きっとすばらしい画像が送られてくることでしょう。

最接近時の彗星の速度は秒速約56km(時速約20万1600km)という猛烈なスピードです。可能性は低いですが、万が一、彗星が火星に衝突した場合には、オポチュニティやキュリオシティはたとえ衝突地点にいなくても大きな影響を受ける可能性があります。


(続く)

シギウナギが定置網に ― 神奈川県小田原市


小田原魚市場公式ブログ」の2月20付記事によると、深海魚のシギウナギが定置網にかかったそうです。「深海性の『ウナギ』の仲間として知られており、近隣定置網で相次いで水揚げが報告されていた」、「最近は定置網に『キュウリエソ』や『ハダカイワシの仲間』、『ホタルイカ』などが相次いで入網しており、まだまだ深海からの珍客報告が期待できそうだ」:

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2013年2月27日水曜日

2014年、彗星衝突か? (その1)


2014年10月20日午前6時(日本時間)、人類は〝C/2013 A1〟という彗星が引きおこす壮大な天体ショーを目撃することになるかも知れません:

この彗星はオーストラリアの有名な彗星ハンター、ロバート・マックノート氏が今年1月3日に発見したものです。

NASAが提供している〝JPL Small-Body Database Browser〟でこの彗星の予報を調べてみましょう。〝Close-Approach Data〟(天体への接近予報のデータ; 表示されていない場合は、ページの一番下の行にある [show close-approach data] をクリックすると現れます)には、この記事を書いている時点で1行だけデータが記載されています。抜き書きすると以下のとおりです:

Date/Time (TDB) 2014-Oct-19 21:00
Time Uncertainty (days_HH:MM) 04:20
Body Mars
Nominal Distance (AU) 0.000702579321135921
Minimum Distance (AU) 0
Maximum Distance (AU) 0.00794058074967568
V-relative (km/s) 55.9596231934152
V-infinity (km/s) 55.9523409752931


彗星の軌道計算にはさまざまな不確定要素がつきまといます。そのため、最接近時の対象天体(火星)との距離は幅を持たせて3とおり表示されています。〝Nominal Distance〟は現時点で最も可能性の高い距離、〝Minimum Distance〟は最も対象天体寄りのコースを通った場合の距離、〝Maximum Distance〟は最も対象天体から離れたコースを通った場合の距離です。〝C/2013 A1〟は発見されてから2ヵ月弱しか経っていないので彗星の位置の観測データに限りがあり、発見以前に撮影された写真に写っていた同彗星の位置情報を加えても、予測の幅が広くなってしまいます。

〝Minimum Distance〟が「0」になっていることに注目してください。これは、想定される彗星の軌道のうち、最も火星寄りのコースを通った場合には衝突するということを意味しています。私は、新しい小惑星や彗星が発見されたり、接近すると報じられたりするといつも上記のデータベースを参照するのですが、接近距離として「0」が表示されているのは初めて見ました。


(続く)

栃木県北部の地震と日光白根山 (続報)


2月25日付「栃木県北部の地震と日光白根山」の続報です。

国土地理院が2月26日に発表した資料によると、日光市川俣(地図)にある電子基準点「栗山」で北西方向の水平変動が検出されたとのことです。添付の資料に掲載されている地図で見ると、「栗山」基準点が北西に 3.3cm 移動しています。同基準点は日光白根山から北東に約12kmの地点です:

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2013年2月26日火曜日

1位:バルカン、2位:ケルベロス


2月12日付「冥王星の衛星に名前をつけよう!」の続報です。

米国のSETI研究所が募集していた《冥王星の衛星に名前をつけよう!》が締め切られました。45万を越える応募があり、1位はVulcan(バルカン)、2位はCerberus(ケルベロス)でした。以下のページに集計結果のグラフがあります:

1位になったバルカンは、ローマ神話に登場する火と鍛冶の神です。火山を意味する英語の〝volcano〟はこの神の名前に由来しています。冥王星の5つの衛星のうち、すでに名前がつけられているのは、カロン(Charon:冥府の川の渡し守、死者の魂を舟に載せて川を渡り、黄泉の世界に運んだ)、ニクス(Nix:夜の女神ニュクス)、ヒドラ(Hydra:地下を守る怪物ヒュドラ)の3つです。いずれも、冥界の王・プルートーの周囲を回る衛星にふさわしい名前です。それらに比べるとバルカンは異質で、他の衛星名との整合性がありません。冥王星の衛星の名前としてはふさわしくないと思います。

そもそも、SETI研究所が募集の当初に掲げた名前候補のリストに、バルカンは載っていませんでした。それにもかかわらず、バルカンが最多の票を集めたのは、テレビや映画の「スタートレック」シリーズに根強いファンがいるということなのでしょう。組織票があったのかも知れません。ご存じない方のために申し添えると、レナード・ニモイが演じる〝ミスター・スポック〟の故郷がバルカン星という設定です。

2位になったケルベロスは、ギリシャ神話に登場する冥界の番犬で、3つの頭を持つとされています。こちらは、冥王星の衛星の名前としてふさわしいと思います。

個人的には、冥府くだりの物語があるOrpheus(オルフェウス)Melinoe(悪夢や狂気をもたらす妖精で、オルフェウスにまつわる神話に登場)なども良いと思うのですが、票が伸びませんでした。

今後、SETI研究所が最終的な選考をおこなったのち、国際天文学連合(IAU)に提案して承認を得るという手続きが踏まれます。最終的な決定までに1~2ヵ月かかるとのことです。この過程のどこかで、バルカンは冥王星の衛星名としてはふさわしくないとして没になるかも知れません。


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2013年2月25日月曜日

栃木県北部の地震と日光白根山


今日午後4時23分頃、栃木県北部を震源とする最大震度5強の地震がありました。まだ速報値の段階ですが、気象庁の発表によれば震源の深さは10km、M6.2; 防災科学技術研究所の発表によれば深さ5km、Mw5.8です。後者のCMT解によると、横ずれ断層の運動によって発生した地震のようです。

震央の位置も気象庁と防災科学技術研究所では差があるのですが、前者によれば日光白根山(地図)の北北東約12km、後者では北東約16kmの地点です。日光白根山の活動に何らかの影響があるかも知れません。

気象庁の資料「日光白根山 記録に残る火山活動」によれば、日光白根山は明治時代に4回噴火しています。また、十勝沖地震(M8.2)や大聖寺沖地震(M6.5)のあった1952(昭和27)年には多量の噴煙や鳴動がありました。釧路沖地震(M7.5)や北海道南西沖地震(M7.8)のあった1993(平成5)年からは微小地震活動が活発化し、1995(平成7)年におきた兵庫県南部地震(阪神淡路大震災、M7.3)の約1ヵ月後に沈静化しています。(余談: 興味深いことに、ほぼ同じ時期に雲仙普賢岳の噴火も収まっています。)

リュウグウノツカイ漂着/捕獲の原因究明へ


なぜリュウグウノツカイの漂着/捕獲が日本海沿岸で相次いでいるのかについて、 山口県内の博物館などの研究者がチームを結成して調査に乗り出すことになりました。「2009年冬~10年春にかけては約30匹が相次いで発見された。しかし、ここ3年は発見情報が減少しており、今年は『当たり年』」。複数の仮説 ―― 「太平洋やインド洋の個体が、海流の変化や深海で起きた何らかの現象で水深100メートル程度の浅い対馬海峡を越えて日本海に入った」、「日本海の個体が北風と風波であおられて沿岸で発見されている」など ―― を検証するそうです:

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2013年2月24日日曜日

小惑星〝2012 DA14〟が記録的大接近 (続報-2)


2月17日付「小惑星〝2012 DA14〟が記録的大接近 (続報)」の続報です。

NASAが小惑星〝2012 DA14〟のレーダー画像を公開しました。最接近時のものではなく、DA14が地球から12万km~31万4000kmのところを遠ざかりつつある姿を捉えたものです:

解像度が低く、ちょっと期待はずれの画像です。しかし、これらの画像をつなぎ合わせて動画にすると、DA14の形や自転する様子がよくわかるようになります:

以下はオーストラリア西部で2月16日に撮影された動画です。開始後すぐに画面左上から下に向かって移動していく小さな光点が DA14 です。右上に出現する流星とそれが残した流星痕に目を奪われていると見逃してしまいそうです。DA14以外にも移動している光点がいくつも見えますが、ほとんどは人工衛星だそうです。速く移動しているために線状に見えるものもあれば、DA14と同じように点状のまま移動しているものもあります。撮影はカメラに50mmのレンズを装着し、感度はISO8000、絞りはF2.2に設定して、9秒間隔で8秒間の露出をおこなったとのことです:

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2013年2月23日土曜日

緑色のレモン彗星


レモン彗星(Lemmon、C/2012 F6)が太陽に接近中です(近日点通過は3月24日)。この彗星はあまり明るくなることはないと予想されていたのですが、最新のデータでは5等級近くまで増光して、条件が良ければ肉眼でも見えるようになっています。今後、さらに明るくなると見られています。

この彗星の特徴はなんといってもその色です。ライムグリーンというべきか、エメラルドグリーンというべきか。彗星の核を取り巻くガスが、シアン(CN)と二原子炭素(C2)を含んでいるため、太陽光を浴びるとそのような色で輝くのだそうです。

以下は、レモン彗星の写真です。美しい色をしています:

以下は、レモン彗星とパンスターズ彗星(PanSTARRS、C/2011 L4)を同一視野に納めた動画です。小マゼラン星雲(画面右上)の左にレモン彗星、画面左端中央にパンスターズ彗星が写っています。オーロラも見えています:

現在、レモン彗星は「きょしちょう(巨嘴鳥)座」を移動中で、南半球でしか見ることができません。4月後半ごろからは日本でも見えるようになるはずです。


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ロシアに大隕石落下、人的被害も (続報-4)


ロシアに落下した大隕石については、さまざまな陰謀説や珍説・奇説の類いが取りざたされています。以下はその一例です:

上の記事で紹介されている動画は、明らかに既存の車載カメラの画像を加工したものです。以下の動画が利用されたと思われます。車のフロントガラスについている汚れの位置、前方を走向している車、画面左上の時刻表示、風景などが一致しています:

動画を加工した人物は、隕石が地面に衝突する前にUFOが細かく砕いてくれたおかげで、大きな被害が出なかったとでもいいたかったのでしょうか。過去には、以下のようなロシア発の話もありました:

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2013年2月22日金曜日

硫黄島で水蒸気爆発


気象庁が2月22日に発表した「平成25年 No.8 週間火山概況(2月14日~2月21日)」によると、2月17日から18日にかけての夜間、硫黄島(地図)の旧噴火口で小規模な水蒸気爆発があったもようです。振幅の大きな火山性微動が観測され、火山性地震も増加しました。また、「国土地理院の観測によると、地殻変動はほぼ停滞していましたが、2013年1月頃から、わずかに隆起の傾向がみられています」とのことです:
硫黄島の海上自衛隊からの連絡によると、18日の午前中に、島西部の旧噴火口(通称:ミリオンダラーホール)周辺の道路上に石(最大直径約40cm)の散乱が確認され、旧噴火口周辺で泥の噴出した跡も確認されました。 
19日に海上自衛隊が上空から観測した結果、噴出物(泥等)は主に西方向へ150m程度飛散していました。また、気象庁が2013年1月25日に海上自衛隊の協力により実施した上空から観測と比較した結果、旧噴火口の大きさは拡大していました。噴出物等により、周辺の植生にも影響がみられるようです。 
旧噴火口では、2012年2月上旬から水蒸気爆発が度々発生していますが、今回の事象はこの中では最大のものと推測されます。

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箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-5)


2月15日付「箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-4)」の続報です。

箱根・駒ヶ岳(地図)では地震や山体の膨張が続いています。気象庁が2月22日に発表した「平成25年 No.8 週間火山概況(2月14日~2月21日)」によると、16日には大涌谷で有感地震が3回観測されたとのことです:
駒ヶ岳付近の浅部を震源とする地震活動は、消長を繰り返しながら継続しています。16日21時頃から23時頃にかけて一時的に地震が増加しましたが、その後は少ない状態で経過しています。遠望カメラによる観測では、この時間帯を含めて、噴気の状況に特段の変化はみられていません。今期間、気象庁が震度情報の発表に使用する震度計で、震度1以上を観測する地震はありませんでしたが、神奈川県温泉地学研究所によると、同研究所が大涌谷に設置している地震計で体に感じる程度の揺れが16日に3回観測されました。

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2013年2月21日木曜日

ボラの大群出現 ― 静岡県浜松市


静岡県浜松市西区(地図)の水路にボラの大群が現れています。「ボラの大群が見られるのは地元の人にとっても珍しいということだが、出現した要因はわからない」とのこと:

今月上旬には、三重県鳥羽市(地図)で、水路がイナ(ボラの若魚)の大群で埋め尽くされているとの報道がありました:

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2013年2月18日月曜日

イルカの巨大群出現 ― 米国カリフォルニア州


2月17日、米国カリフォルニア州南部のサンディエゴ(地図)沖で、約10万頭からなるイルカの巨大な群が目撃されました。イルカの群れは幅5マイル(約8km)、長さ7マイル(約11km)にわたって広がっていたとのことです:

通常、イルカの群れは大きくても200頭程度まで。専門家にも、これほど大きな群れが形成された理由はよくわからないようです。ただ、昨年2月末にも数千頭の群れがサンディエゴの北65マイル(約105km)で目撃されており、イルカにはわれわれのまだ知らない回遊パターンがあるのかも知れないということです。


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サケガシラ捕獲 ― 島根県隠岐の島町


2月15日、島根県隠岐の島町の西郷湾(地図)付近で、体長1.43mのサケガシラが定置網にかかりました:

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2013年2月17日日曜日

小惑星〝2012 DA14〟が記録的大接近 (続報)


2月6日付「小惑星〝2012 DA14〟が記録的大接近」の続報です。

日本時間2月16日(土)の早朝に地球に大接近した小惑星〝2012 DA14〟。 NASAはそのレーダー観測結果をまだ公開していませんが、ネット上では写真や動画が多数公開されています。それらの中からいくつか紹介します:
  1. Asteroid 2012 DA14 and the Eta Carinae Nebula (エータ・カリーナ星雲を横切る〝2012 DA14〟)
  2. Asteroid 2012 DA14 as Seen from Siding Spring, Australia (動画)
  3. Asteroid 2012 DA 14 (動画)

(3)の動画は、星々の間を高速で駆け抜ける〝2012 DA14〟をよく捉えています。〝2012 DA14〟が最接近した時の地球との相対速度は秒速7.82km。地上の観測者からは、天球上を南から北に高速で移動していくように見えます。この動画が実際の移動速度を表しているわけではないと思われますが、倍率の高い(したがって視野の狭い)望遠鏡では追跡が困難だったことは確かなようです。


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スナメリが川を遡上 ― 佐賀県武雄市


佐賀県武雄市(地図)を流れる六角川上流で、2月12日ごろから、体長約1mのスナメリとみられる動物が泳いでいるのが目撃されています。現場は河口から約25km。「もともと有明海にはいるので、迷い込んできたのでは。河口にはいるが、川で見るのは初めて」:

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2013年2月16日土曜日

ロシアに大隕石落下、人的被害も (続報-3)


ロシアに落下した隕石が大気中に残した〝痕〟を気象衛星が撮影していました。それをグーグル・マップに重ね合わせた地図(Credit: Paolo Attivissimo)、および、さまざまな動画に写っている隕石と太陽の位置関係などを考え合わせると、隕石はおおむね東から西に向かって飛行したようです。

この隕石の大気圏突入と同じ日(時差があるので地域によっては翌日)に地球に最接近した小惑星〝2012 DA14〟は、南から地球に近づき北上したので、ほぼ東西方向に飛行した今回の隕石とは明らかに軌道が異なっています。

多数の動画や静止画がさまざまな地点から撮られているので、今回の隕石が地球に接近する前にどのような軌道を描いていたのかが、かなり精確に復元できると思います。その時点で、今回の隕石の由来(母彗星など)が明らかになると思います。

以下は、気象衛星の撮影した隕石の軌跡を示す動画や画像です。動画では、最後のフレームに注目してください。〝痕〟の影が画面の左側に現れます。動画を投稿した天文学者は、この影と痕の位置関係から、隕石の飛行した高度が割り出せるとしています:

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ロシアに大隕石落下、人的被害も (続報-2)


ロシアの隕石落下ではかなりの負傷者が出ています。報道された負傷者の数としては、1200というのが今のところ最も大きな数字ですが、今後も増えるのではないでしょうか。

以下に集めたのは、隕石の引きおこした衝撃波(爆風?)の激しさを示す動画です。窓際にいた人が吹き飛ばされ、倉庫の壁(扉?)も吹き破られています:

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ロシアに大隕石落下、人的被害も (続報)


2月15日付「ロシアに大隕石落下、人的被害も」の続報です。

NASA(アメリカ航空宇宙局)が、昨日ロシアに落下した物体についての分析結果を発表しています:

以下は、上記資料からの抜粋です:
物体がロシアのチェリャビンスク上空で大気圏に突入し分裂したのは、協定世界時で2月15日03時20分26秒(日本時間同日午後0時20分26秒)。 
物体の大きさは 17m(当初の推定値は15m)、質量は 1万トン(同7000トン)。放出されたエネルギーは、TNT火薬換算で500キロトン(同30キロトン)。 
以上の更新された値は、新たに5ヶ所の可聴下音(infrasound)観測ステーションのデータを加味した結果得られたもの。これらの観測ステーションは世界中に配置されている。最初に可聴下音を記録したのは、チェリャビンスクから6500km以上離れたアラスカのステーション。 
可聴下音のデータは、物体が大気圏に突入してから分裂するまでに32.5秒かかったことを示している。 
今回のような規模の隕石落下は、平均して100年に1度起こると考えられる。 
今回のような大きさの火球が落下する場合、多くの分裂した破片が地表に到達する可能性がある。今回の場合は、おそらくいくつかの大きな破片が落下していると考えられる。 
今回ロシアに落下した隕石の軌道は、その数時間後に地球に最接近した小惑星〝2012 DA14〟の軌道とは大きく異なっており、両者はまったく関係のない物体である。 
今回のロシアの隕石は、1908年にシベリアのツングースカに落下した隕石[彗星との説もあります]以降では最大である。

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2013年2月15日金曜日

ロシアに大隕石落下、人的被害も


小惑星〝2012 DA14〟の記録的大接近まであと12時間ほどになりました(2月6日付「小惑星〝2012 DA14〟が記録的大接近」を参照してください)。

それとは無関係でしょうが、ロシアに大隕石が落下し、負傷者や建物への被害が出ているとの情報が伝えられています。まだ情報が錯綜していてはっきりしたことはわかりませんが、落下があったのは現地時間の15日朝で、場所はウラル山脈南部のチェリャビンスク(地図)周辺のようです:

〝meteor shower〟という表現を使った報道もありますが、実際は単一の隕石が空中で爆発を起こし、その衝撃波で被害が出たということのようです。

阿蘇山で孤立型微動が増加


気象庁が2月15日に発表した「平成25年 No.7 週間火山概況(2月8日~2月14日)」によると、阿蘇山(地図)では、「孤立型微動が増加し、火山活動にわずかながらも高まる傾向がみられていることから、今後の火山活動の推移には注意する必要」があるとのことです:
阿蘇山では、2012年12月中旬頃から孤立型微動が増加し、2月11日以降は1日あたり200回以上発生しています。 
しかし、火山性微動の振幅は小さく、火山性地震は少ない状態が続いています。また、2月14日に実施した現地調査では、中岳第一火口の湯だまりの量は9割、温度は約50℃で、2012年7月以降、湯だまりの状況に特段の変化はありません。また、傾斜計では火山活動に伴う特段の変化は認められません。

なお、孤立型微動とは、「阿蘇山特有の微動で、火口直下のごく浅い場所で発生しており、周期0.5~1.0秒、継続時間10秒程度で振幅が5μm/s以上のもの」です。上記「週間火山概況」には、孤立型微動が昨年12月中旬ごろから継続して増加している様子を示すグラフが掲載されています。


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箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-4)


2月10日付「箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-3)」の続報です。

箱根・駒ヶ岳(地図)付近の地震や山体の膨張が続いています。気象庁が2月15日に発表した「平成25年 No.7 週間火山概況(2月8日~2月14日)」によると、2月10日にマグニチュード 2.1 の地震が発生。これは、1月11日に始まった一連の地震活動の中では最大のマグニチュードとのことです。有感地震も4回観測されています:
駒ヶ岳付近の浅部を震源とする地震活動が継続しています。10日13時頃から16時頃にかけて一時的に地震が増加し、10日13時15分頃に、1月11日以降の地震活動で最大のマグニチュード(M)2.1の地震が発生しました。 [中略] 今期間、気象庁が発表に使用する震度計で、震度1以上を観測する地震はありませんでしたが、神奈川県温泉地学研究所によると、同研究所が大涌谷に設置している地震計で体に感じる程度の揺れが4回観測されました。

今回の「週間火山概況」には、噴気についての記述が加えられています:
2月5日~7日にかけて実施した現地調査では、2001年の地震活動の後に形成された上湯場付近(大涌谷の北側)の噴気地帯で、引き続き噴気や地熱域が認められました。また、この噴気地帯の西側に2011年から2012年にかけて形成された噴気地帯でも、白色の噴気が20~30m上がっているのを確認しました。

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2013年2月14日木曜日

火星の岩から突き出た奇妙な物体


火星の岩から突き出た金属光沢をもつ奇妙な形状の物体の写真を、NASAが2月13日に公開しました。火星探査車〝キュリオシティ〟が撮影したものです:

NASAの科学者は、風食などの作用によってこのような形状と光沢ができたと考えているようです。それを裏付けるために、同様の現象の写真を納めたPDF文書へのリンクを張っていますが、私には、今ひとつ説得力がないように思われます。


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2013年2月12日火曜日

冥王星の衛星に名前をつけよう!


冥王星には、これまでに5つの衛星(写真)が発見されています。このうち、2011年と2012年にハッブル宇宙望遠鏡によって発見された2つの衛星にはまだ名前がなく、暫定的に〝P4〟と〝P5〟という符号で呼ばれています。2月11日から、この2つの衛星の名前がインターネットを通じて公募されています。P4とP5を発見したチームが命名権を持っているのですが、そのチームを代表して、SETI 研究所・カールセーガン宇宙生命研究センターの研究者 Mark Showalter 氏が募集をおこなっているものです:

以下が、冥王星の衛星の名前を募集している公式サイトです。日本語のページも用意されています。すでにリストアップされている名前候補から選択するもよし、自分独自のアイディアを応募するもよしです(応募フォーム)。締め切りはアメリカ東部時間の2月25日正午(日本時間26日午前2時)です:

惑星や準惑星の衛星の名前は、原則として古代ギリシャ・ローマ神話から採られています。例外は天王星の衛星で、主としてシェイクスピアの戯曲の登場人物(ジュリエット、コーディーリア、 オフィーリアなど)が使われています。

冥王星(Pluto)の5つの衛星のうち、すでに名前が付与されているものは、カロン(Charon:冥府の川の渡し守、死者の魂を舟に載せて川を渡り、黄泉の世界に運んだ)、ニクス(Nix:夜の女神ニュクス)、ヒドラ(Hydra:地下を守る怪物ヒュドラ)です。いずれも、冥界の王・プルートーの周囲を回る衛星にふさわしい名前です。これらに類似した名前が P4 と P5 の名前の候補として上がっています。たとえば、上記募集サイトのリストにある〝Acheron〟と〝 Styx〟は、いずれも三途の川に相当する川の名前です。

私は、〝Enma〟(閻魔)、〝Yomi〟(黄泉)、〝Izanami〟(伊邪那美=黄泉津大神)などを考えたのですが、応募フォームには “Names for the moons of Pluto must come from Greek or Roman mythology ・・・” と明記してあるので門前払いでしょうね。


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2013年2月11日月曜日

リュウグウノツカイ漂着 ― 福井県敦賀市


2月10日、福井県敦賀市の鞠山海水浴場(地図)で、防波堤沿いの海中に体長約3mのリュウグウノツカイが沈んでいるのが見つかりました:

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2013年2月10日日曜日

真冬にクマ出没 ― 滋賀県


2月7日、滋賀県米原市(地図)でクマが目撃されました。「クマは冬眠するためこの時期の目撃は珍しい」:

滋賀県の琵琶湖周辺ではさまざまな異変が報道されています:

八ヶ岳南麓天文台の串田嘉男氏は、琵琶湖周辺でM7.8程度の大地震が起こると予報していますが、どうでしょうか。串田氏は数年前、南関東で大規模地震が起こると予報し失敗しています。今度も失敗すれば同氏にとって致命傷となるかも知れません:

なお、他の地域でもクマの目撃が起きています:

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イナの大群が水路を埋め尽くす ― 三重県鳥羽市


三重県鳥羽市小浜町(地図)の水路を、数万匹を上まわるとみられるイナ(ボラの若魚)の大群が埋め尽くしているとのことです。「今年初めに現れたイナは、小ぶりだったが、約20センチに成長」、「春先には河口や汽水域でイナの群れが見られるが、この時期は珍しい」(志摩マリンランド):

以下は、最近の紀伊半島周辺のできごとです:

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オランダ北部で地震


2月7日深夜、地震がほとんどないと言われるオランダで、M2.7とM3.2の地震が相次いで発生しました。震央は北部のフローニンゲン(地図)近傍です。「地震の原因は地下の天然ガス大量採掘によるもの」、「家の横を列車が通り過ぎたような震動だった」:

以下は、当該地震についてのEMSC(ヨーロッパ-地中海地震学センター)の資料です。上記記事とは、発生時刻、規模などが微妙に違っていますが、深さ5kmと浅く、マグニチュードのわりには揺れが大きかったようです:

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白山の噴火に備え「火山防災協議会」設置


白山地図)の噴火に備えるため「火山防災協議会」が設置され、具体的な避難計画の策定に向けて本格的に動き出すことになるとのことです。

「白山は300年ほどの静かな時期を経て、100~150年の活動期に入るとされている。最後に噴火したのは1659年で、周期的にはいつ活動期に入っても不思議ではない状態」、「最近、白山では相次いで群発地震が発生している。昨年10月27日から28日にかけて、約6時間で微弱地震を100回以上観測した。マグニチュード(M)は最大で2・5と推定されている。今年1月31日から2月1日かけては、M3・3~3・4の地震が起こり、白山市や岐阜県内などで震度1を観測した」:

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箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-3)


2月8日付「箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-2)」の続報です。

箱根・駒ヶ岳付近の地震や山体の膨張は収まっていません。気象庁が2月8日に発表した「平成25年 No.6 週間火山概況(2月1日~2月7日)」によると、7日にも地震の一時的な増加がみられたとのことです:
駒ヶ岳付近の浅部を震源とする地震は2日以降減少し、少ない状態で経過していましたが、7日の03時~04時台にかけ一時的に増加しました。その後は少ない状態で経過しています。この時間帯の噴気の状況は視界不良のため確認できませんでしたが、その後の噴気の状況に特段の変化はみられていません。 
国土地理院の地殻変動観測結果では、2012年末頃から、箱根山周辺の一部の基線にわずかな伸びの傾向がみられています。1月上旬頃から、気象庁と神奈川県温泉地学研究所が設置している傾斜計では、山体の膨張を示すわずかな変化がみられています。また、気象庁が湯河原鍛冶屋に設置している体積ひずみ計でも同様の変化がみられています。

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白山で地震 ― 石川県・岐阜県 (続報)


2月1日付「白山で地震 ― 石川県・岐阜県」の続報です。

白山地図)ではその後も地震が続いています。気象庁が2月8日に発表した「平成25年 No.6 週間火山概況(2月1日~2月7日)」によると、2月1日にも白山北側でM3.4(震源の深さ3km、最大震度1)の地震が発生しました:
1月31日(期間外)の地震活動(地震日回数61回:前回週間火山概況を参照)に引き続き、2月1日15時19分頃に白山北側の深さ3㎞を震源とするマグニチュード(M)3.4の地震が発生し、岐阜県白川村鳩谷、石川県白山市白峰、福井県大野市朝日、及び富山県南砺市上平細島等で震度1を観測しました。この後に地震活動が一時的に活発化(地震日回数:102回)しましたが、2月2日朝以降減少し、低調になりました。低周波地震や火山性微動は観測されていません。遠望カメラによる観測では、白山山頂付近に噴気等はみられていません。国土地理院の地殻変動観測結果によると、特段の変化はみられていません。

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2013年2月8日金曜日

サケガシラ捕獲 ― 島根県隠岐の島町


2月6日、島根県隠岐の島町(地図)で、体長1.4mの深海魚・サケガシラが網にかかりました。「地震の際に打ち上げられることがあることから『地震魚』とも呼ばれる」。地元の環境省自然公園指導員によれば、「今年7匹目」、「これだけ連続するのは奇妙で、何か異変が起きているのかもしれない」:

以下は、隠岐の島の魚類に関した当ブログの昨年以降の記事です:

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箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-2)


2月1日付「箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報)」の続報です。

気象庁が2月7日に発表した「箱根山の火山活動解説資料(平成 25 年1月)」(PDF形式)によると、「駒ヶ岳付近の浅い所を震源とする地震が増加しています」、「山体の膨張を示すわずかな変化がみられています」、「国土地理院の地殻変動観測結果では、2012 年末頃から、箱根山周辺の一部の基線にわずかな伸びの傾向がみられています」とのことです。

以下は、地震について上記文書からの引用です:
11 日頃から、駒ヶ岳付近の浅い所を震源とする地震が増加しています。地震回数は増減を繰り返しながら推移しており、日回数の最大は25 日の19 回でした。なお、2月1日(期間外)には日回数26 回を観測しています。地震の規模の最大は25 日15 時52 分に発生したマグニチュード(M)1.4で、震度1以上を観測する地震はありませんでした。 
火山性微動は観測されませんでした。

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2013年2月7日木曜日

真冬にクマ出没相次ぐ ― 兵庫県、神奈川県、和歌山県


冬眠中であるはずのクマの目撃や捕獲が散見されます。

▼ 12月18日 兵庫県香美町(地図)、12月30日 兵庫県養父市(地図

▼ 1月9日から10日にかけて、神奈川県小田原市内(地図):

▼ 1月18日、和歌山県有田川町遠井地区(地図):

▼ 1月27日、和歌山県有田川町清水地区(地図) ― 1月18日に遠井地区で罠にかかったツキノワグマと同一個体です:

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2013年2月6日水曜日

小惑星〝2012 DA14〟が記録的大接近


日本時間2月16日(土)午前4時25分、直径約45mの小惑星〝2012 DA14〟が地球に大接近します。最接近時の地球との距離は約3万4000km(地球から月までの距離の約9%)で、気象衛星や放送衛星などの静止衛星が回る軌道の内側を、南から北に時速2万8100km(秒速7.82km)で通り抜けていきます。この大きさの小惑星としては、記録的な大接近とされています:

以下は、上記 NASA の資料に記載されている Q&A からの抜粋です:
  • 最接近時、小惑星〝2012 DA14〟(以下 DA14)までの距離は、地球の中心から測って約3万4000km。地球の半径を差し引いて地表からの距離(高度)にすると約2万7700km。
  • 最接近時、DA14 はインド洋東部のスマトラ島沖上空にある。
  • DA14と同程度の大きさの小惑星が今回のように地球に接近するのは40年に1回、地球に衝突するのは1200年に1回と推計。
  • DA14の通過コース上に人工衛星はほとんどない。
  • DA14の重力が地球とその住民に及ぼす影響は無限小である。
  • DA14と同程度の大きさの小惑星が地球に衝突した場合、およそ2.5メガトンの核爆弾に相当するエネルギーが大気中に放出され、一つの地域に壊滅的な被害をもたらす。1908年にシベリアのツングースカで起きた現象の原因が小惑星だとすれば、その直径はDA14よりやや小さいものだろう。
  • 最接近時のDA14の明るさは7.4等級で、肉眼では見ることができない。観測には双眼鏡か中級クラスの天体望遠鏡が必要だが、DA14は天球上を高速で移動するので追跡には技術が必要。ヨーロッパ、アフリカ、アジアで最接近時の観測が可能。

なお、今回の〝2012 DA14〟の大接近については、当ブログの以下の記事にも書いておりますので参照してください:

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イワシの大群漂着 ― 北海道 天売島、焼尻島


1月20日ごろから、北海道留萌管内羽幌町(地図)沖の天売島と焼尻島にマイワシの大群が現れ、岸に大量に打ち上げられています。海水温の低さが原因とみられているようです:

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リュウグウノツカイ捕獲 ― 山口県長門市


2月5日、山口県長門市(地図)沖の定置網に体長3.08mのリュウグウノツカイがかかりました:

当ブログの2月3日付記事「深海魚の漂着・捕獲相次ぐ ― 日本海側各地」にも記載しましたが、長門市沖では1月16日にも体長4.34mのリュウグウノツカイが定置網にかかっています。


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リュウグウノツカイ捕獲 ― 大分県国東市


2月3日、大分県国東市にある大分空港(地図)の沖合で、リュウグウノツカイが底引き網にかかりました。体長2.7m、体重4.8kg。「県内で見つかったのは2004年1月以来、9年ぶり」、「県内での発見例は3件目」:

リュウグウノツカイ捕獲の2日後の5日23時18分頃、伊予灘でM3.6、震源の深さ約70km、最大震度2の地震(震央地図)が発生しています。

前回、大分県でリュウグウノツカイが見つかった2004年1月以降、同県近傍で起きた主な地震には以下があります:

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2013年2月5日火曜日

勘三郎じゃなくて團十郎だった?


「歌舞伎界の大物が去り 一週間後千葉に大きな地震 首都完全麻痺 津波が襲い死者数20万人」 ―― 昨年12月に中村勘三郎氏が亡くなったときに騒がれた「予言」ですが、1週間後には何も起きませんでした。今回、市川團十郎氏が亡くなったのは2月3日。その1週間後の2月10日は新月ということで ・・・

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クジラ漂着 ― 秋田県八峰町


1月28日、秋田県八峰町(地図)の海岸に、ナガスクジラ類とみられる体長約5.5mのクジラの死体が漂着しているのが見つかりました。「クジラが漂着するのは同町では数年ぶり」とのことです:

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「全国地震予兆情報サービス“TIP”」の提供開始


「被害が予測される震源が浅くマグニチュード7以上の地震予兆情報を提供」、企業向けは2月1日から、個人向けは5月1日から情報提供を開始:

予測の原理を抜粋してまとめると、以下のとおりです:
▼ 「国土地理院は15年前からGPS電子基準点の設置を開始しました。現在では沿岸部ならびに内陸部では約20kmメッシュに1基の割合で、総計1240か所に設置を完了し、その位置データをインターネットで公開しています」
▼ 「GPS電子基準点は、時には数cmから数十cmで、一定の方向へ移動することがあります。 通常の観測では数ミリ程度で方向が定まらないのですが、大きく、かつ方向性を持つ変動は、最近の大地震と関係していると考えられます」 
▼ 「GPS電子基準点の位置変化を単独で計測する(カーナビの方法)のではなく、2基のGPS電子基準点の間の距離変化を観測します。 各GPS電子基準点の位置変化により、刻々と変化する地面の状態をデータベース化」 
▼ 「過去15年間の地震、特に過去5年間の大震災の発生前後のデータベースを検証したところ、『被害の大きい=震源が浅くマグニチュード7前後以上の大地震』の全てで、数ヵ月前から事前の変動をつかむことができました」

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