2月15日付「ロシアに大隕石落下、人的被害も」の続報です。
NASA(アメリカ航空宇宙局)が、昨日ロシアに落下した物体についての分析結果を発表しています:
- Russia Meteor Not Linked to Asteroid Flyby (ロシアの隕石は小惑星の接近とは関係がない)
以下は、上記資料からの抜粋です:
物体がロシアのチェリャビンスク上空で大気圏に突入し分裂したのは、協定世界時で2月15日03時20分26秒(日本時間同日午後0時20分26秒)。
物体の大きさは 17m(当初の推定値は15m)、質量は 1万トン(同7000トン)。放出されたエネルギーは、TNT火薬換算で500キロトン(同30キロトン)。
以上の更新された値は、新たに5ヶ所の可聴下音(infrasound)観測ステーションのデータを加味した結果得られたもの。これらの観測ステーションは世界中に配置されている。最初に可聴下音を記録したのは、チェリャビンスクから6500km以上離れたアラスカのステーション。
可聴下音のデータは、物体が大気圏に突入してから分裂するまでに32.5秒かかったことを示している。
今回のような規模の隕石落下は、平均して100年に1度起こると考えられる。
今回のような大きさの火球が落下する場合、多くの分裂した破片が地表に到達する可能性がある。今回の場合は、おそらくいくつかの大きな破片が落下していると考えられる。
今回ロシアに落下した隕石の軌道は、その数時間後に地球に最接近した小惑星〝2012 DA14〟の軌道とは大きく異なっており、両者はまったく関係のない物体である。
今回のロシアの隕石は、1908年にシベリアのツングースカに落下した隕石[彗星との説もあります]以降では最大である。
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