2013年2月25日月曜日
栃木県北部の地震と日光白根山
今日午後4時23分頃、栃木県北部を震源とする最大震度5強の地震がありました。まだ速報値の段階ですが、気象庁の発表によれば震源の深さは10km、M6.2; 防災科学技術研究所の発表によれば深さ5km、Mw5.8です。後者のCMT解によると、横ずれ断層の運動によって発生した地震のようです。
震央の位置も気象庁と防災科学技術研究所では差があるのですが、前者によれば日光白根山(地図)の北北東約12km、後者では北東約16kmの地点です。日光白根山の活動に何らかの影響があるかも知れません。
気象庁の資料「日光白根山 記録に残る火山活動」によれば、日光白根山は明治時代に4回噴火しています。また、十勝沖地震(M8.2)や大聖寺沖地震(M6.5)のあった1952(昭和27)年には多量の噴煙や鳴動がありました。釧路沖地震(M7.5)や北海道南西沖地震(M7.8)のあった1993(平成5)年からは微小地震活動が活発化し、1995(平成7)年におきた兵庫県南部地震(阪神淡路大震災、M7.3)の約1ヵ月後に沈静化しています。(余談: 興味深いことに、ほぼ同じ時期に雲仙普賢岳の噴火も収まっています。)