2013年2月12日火曜日

冥王星の衛星に名前をつけよう!


冥王星には、これまでに5つの衛星(写真)が発見されています。このうち、2011年と2012年にハッブル宇宙望遠鏡によって発見された2つの衛星にはまだ名前がなく、暫定的に〝P4〟と〝P5〟という符号で呼ばれています。2月11日から、この2つの衛星の名前がインターネットを通じて公募されています。P4とP5を発見したチームが命名権を持っているのですが、そのチームを代表して、SETI 研究所・カールセーガン宇宙生命研究センターの研究者 Mark Showalter 氏が募集をおこなっているものです:

以下が、冥王星の衛星の名前を募集している公式サイトです。日本語のページも用意されています。すでにリストアップされている名前候補から選択するもよし、自分独自のアイディアを応募するもよしです(応募フォーム)。締め切りはアメリカ東部時間の2月25日正午(日本時間26日午前2時)です:

惑星や準惑星の衛星の名前は、原則として古代ギリシャ・ローマ神話から採られています。例外は天王星の衛星で、主としてシェイクスピアの戯曲の登場人物(ジュリエット、コーディーリア、 オフィーリアなど)が使われています。

冥王星(Pluto)の5つの衛星のうち、すでに名前が付与されているものは、カロン(Charon:冥府の川の渡し守、死者の魂を舟に載せて川を渡り、黄泉の世界に運んだ)、ニクス(Nix:夜の女神ニュクス)、ヒドラ(Hydra:地下を守る怪物ヒュドラ)です。いずれも、冥界の王・プルートーの周囲を回る衛星にふさわしい名前です。これらに類似した名前が P4 と P5 の名前の候補として上がっています。たとえば、上記募集サイトのリストにある〝Acheron〟と〝 Styx〟は、いずれも三途の川に相当する川の名前です。

私は、〝Enma〟(閻魔)、〝Yomi〟(黄泉)、〝Izanami〟(伊邪那美=黄泉津大神)などを考えたのですが、応募フォームには “Names for the moons of Pluto must come from Greek or Roman mythology ・・・” と明記してあるので門前払いでしょうね。


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