ロシアに落下した隕石が大気中に残した〝痕〟を気象衛星が撮影していました。それをグーグル・マップに重ね合わせた地図(Credit: Paolo Attivissimo)、および、さまざまな動画に写っている隕石と太陽の位置関係などを考え合わせると、隕石はおおむね東から西に向かって飛行したようです。
この隕石の大気圏突入と同じ日(時差があるので地域によっては翌日)に地球に最接近した小惑星〝2012 DA14〟は、南から地球に近づき北上したので、ほぼ東西方向に飛行した今回の隕石とは明らかに軌道が異なっています。
多数の動画や静止画がさまざまな地点から撮られているので、今回の隕石が地球に接近する前にどのような軌道を描いていたのかが、かなり精確に復元できると思います。その時点で、今回の隕石の由来(母彗星など)が明らかになると思います。
以下は、気象衛星の撮影した隕石の軌跡を示す動画や画像です。動画では、最後のフレームに注目してください。〝痕〟の影が画面の左側に現れます。動画を投稿した天文学者は、この影と痕の位置関係から、隕石の飛行した高度が割り出せるとしています:
- Weather satellite footage of Russian meteor trail from Feb. 15, 2013 (動画)
- Russian meteor path plotted in Google Maps
- Traiettoria Meteorite Google Maps
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