2012年11月30日金曜日

噴火警戒レベル引き下げ ― 薩摩硫黄島


気象庁は11月29日付で薩摩硫黄島(地図)の噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「1」(平常)に引下げました。「薩摩硫黄島では、2003年頃から活発な噴煙活動が続いていましたが、2009年中頃からやや低下した状態で経過しています。火山性地震も2009年3月頃から増加し多い状態で経過していましたが、2010年9月以降少なくなっています」:

九州南部の火山では、霧島山(新燃岳)の活動が昨年9月7日の小噴火を最後に沈静化しています。東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から半年後です。今回の薩摩硫黄島の沈静化もこの流れの一部なのでしょうか。

1990年に始まった雲仙普賢岳の噴火は、1995年3月ごろまで続きました。1995年の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)から数ヶ月で沈静化したということです。大地震の前に噴火を始めていた火山が大地震の後に静かになるということは、その噴火が大地震の前兆であったことを示しているのかも知れません。

九州南部の火山では、桜島と諏訪之瀬島が依然として活発に活動しています。


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土星の渦


土星探査機カッシーニが撮影した土星の北極の渦巻きです。撮影は11月27日で、土星までの距離は約40万kmです。これまでにも、土星の北極と南極の渦を撮影した画像が公開されていますが、これほど立体感のあるものは初めて見ました:

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火星で歴史的大発見か (続報)


11月21日付「火星で歴史的大発見か」の続報です。

火星の表面で多数のプラスティック製の球体が見つかったと、NASA・ジェット推進研究所のウェブサイトが発表しました。球体の直径は約3mm。どのような過程でプラスティックが形成されたのか、原料となる石油が火星に存在するのかなどについて、NASAでは複数の仮説を検討中とのことです:

残念ながら上に紹介したページは、NASAやジェット推進研究所を騙る偽物です。火星で活動中の探査車・キュリオシティが歴史的大発見をしたらしいとの報道があったものの、なかなか詳細が明らかにされないことに痺れを切らしたのでしょうか。

一方、本物のNASAは、「歴史的大発見」のうわさを打ち消すのに躍起になっています。〝Rumors and speculation that there are major new findings from the mission at this early stage are incorrect〟(大発見があったとのうわさや憶測は正しくありません):

どんなにNASAが否定しても、陰謀説や隠蔽説にはまっている人たちに対しては、もはや焼け石に水でしょうね。彼らの思考パターンからすれば ―― 大発見に舞い上がってしまった一人の研究者が口を滑らせてしまったが、発見の重大性や社会への影響の深刻さに気づいたNASAがあわてて事実を隠そうとしている ―― としか考えられないでしょう。


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2012年11月29日木曜日

地球危機一髪


1883年の夏、地球は危機一髪で大彗星の衝突を免れていたという説が出されています。ハレー彗星に匹敵する質量10億トン超の大彗星が地球のそばで分裂し、その破片の群れが観測されていたというのです:
  1. Billion-Ton Comet May Have Missed Earth by a Few Hundred Kilometers in 1883 (写真あり)
  2. Interpretation of the observations made in 1883 in Zacatecas (Mexico): A fragmented Comet that nearly hits the Earth (論文要旨)
  3. Mexican astronomers suggest Bonilla sighting might have been a very close comet breaking up (写真あり)
  4. Was the “First Photographed UFO” a Comet? (画像あり)

以下は、[1]の記事の一部をテキトー訳したものです:
1883年8月12日と13日、メキシコのサカテカス[Zacatecas、地図]にある小さな天文台で、一人の天文学者がとんでもない現象を観測した。その天文学者、ホセ・ボニーヤ[José Bonilla]が観測したのは、各々が霧のようなものに包まれた450個ほどの物体が次々に太陽面を横切っていく様子だった。 
ボニーヤは1886年にフランスの専門誌〝L'Astronomie〟にこの現象についての彼なりの説明を発表した。その専門誌の編集者は現象の解釈に窮して、鳥、昆虫、塵などがボニーヤの望遠鏡の前を通り過ぎたに違いないと示唆した。(それ以来、他の人々はボニーヤの観測をUFOの最初の証拠と見なしている。) 
現在、メキシコ・シティにあるメキシコ国立自治大学のヘクター・マンテローラの研究チームがこの現象について異なる解釈を発表している。この研究チームは、ボニーヤが観測したのは直前に分裂した彗星の破片の群れである、と考えている。この説によれば、物体が霧のようなものに覆われていたことや、物体どうしがお互いに非常に接近していたことも説明がつく。 
マンテローラのチームは推論をさらに進める。彼らが指摘するのは、この彗星[の破片の群れ]が太陽の前を通過する現象を地球上の他の観測者がだれも観測していないことである。当時数百キロメートル離れたところにあった直近の複数の天文台ですら観測していないのである。 
この点は、視差[パララックス]で説明できる。彗星の破片の群れが地球に十分に近ければ、近くの天文台であっても視差によって彗星の破片群が太陽からずれた位置を通り過ぎることになる。メキシコはサハラ、インド北部、東南アジアと同じ緯度にあるので、他に観測者がいなかったとは考えにくい。 
マンテローラのチームはこの事実を用いて、彗星の破片の群れが地球にどのくらい近いところを通過したのかの上限と下限を導き出した。それは、600kmから8000kmの間というものだった。まさに、紙一重、危機一髪であった。[訳注: 国際宇宙ステーションの軌道は地上約400km、気象衛星ひまわりの軌道は約36000kmです。] 
さらに、マンテローラのチームは、個々の破片の大きさが50mから800mあり、分裂前の彗星の大きさは10億トンを上まわってハレー彗星に匹敵する大きさだったと推定している。

マンテローラ氏のチームは、分裂した彗星は、同じ年にアメリカで観測されていたポンズ・ブルックス[Pons-Brooks]彗星であった可能性があると考えています。

同じ年の11月には、アメリカ東部で史上最大級の流星雨が記録されています。毎年この時期に出現するしし座流星群は1時間当たり数十から100個程度の流星が現れますが、この時の流星雨はすさまじく、1時間当たり数千個、最大時には1時間当たり5万個の流星が流れたと記録されています。「目撃者は大変な驚きと恐怖を覚え、『この世の終わりだ』『世界が火事だ』と泣き叫ぶ人々もいたという。寝ている人も外が流星で明るいので目覚めるほどだった」(Wikipedia「しし座流星群」より引用)。ただし、この流星雨の母天体はテンペル・タットル彗星とされており、ボニーヤの観測した彗星の分裂とは無関係であるようです。


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マッコウクジラ漂着 ― 鹿児島県南さつま市


11月28日、鹿児島県南さつま市(地図)の海岸に体長8.9mのマッコウクジラが打ち上げられているのが見つかりました。死後数日が経過しているとみられています:

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長崎港にイルカの群れ


11月28日、ハンドウイルカとみられるイルカの群れが長崎港(地図)内に入り込んでいるのが目撃されました。

群れの大きさは記事によって異なっていますが、実際に確認した専門家は「港内に約20頭、港入り口付近に100頭」とし、「長崎半島沖に生息しているハンドウイルカかもしれない。餌の少ない長崎港に入ることは珍しく、迷い込んだ可能性がある」と語っています。別の専門家は「群れからはぐれて、1頭だけが港に入ってくることは時々あるが、これだけまとまって目撃されるのは珍しい」と話しています:

九州西岸のイルカやクジラに関連する今年の記事を集めてみました:

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2012年11月28日水曜日

星出宇宙飛行士の帰還


JAXAの星出彰彦宇宙飛行士は120日を越える宇宙滞在を終えて、11月19日にカザフスタン共和国に無事着陸したことはすでにご存じだと思います:

さまざまなメディアが記事や写真を掲載していますが、以下のようなアングルからの写真は日本の報道では見かけませんでした。画像中央やや右下寄りにソユーズ宇宙船が横倒しになっており、その右側には宇宙船が雪上をパラシュートに引きずられた跡が伸びています。黄色っぽい照明に照らし出された群像は、レンブラントの絵か映画のシーンのようです:

コマッコウが座礁 ― 台湾・嘉義県


11月27日、台湾南西部の嘉義県(地図)の海岸で、体長1.6mのコマッコウが打ち上げられているのが見つかり、救助作業が続けられいます。満潮を待って海にもどされる予定ですが、腹部にある打撲傷が深刻な場合には、台南市(地図)にある施設に収容して傷の回復を待ち、後日、海にもどされることになるとのことです:

2週間前の11月14日には、台湾に近い沖縄県石垣市(地図)で、コマッコウが浅瀬に迷い込んでいるのが見つかっています:

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2012年11月27日火曜日

千葉県北西部の地震 (続報)


11月26日付「千葉県北西部の地震」の続報です。

11月24日に千葉県北西部でおきた地震について、『日刊ゲンダイ』が以下の様な記事を掲載しています。 「今回の地震の震源は、柏崎―千葉構造線の延長線上の終端で、[中略] 首都直下地震を引き起こす東京湾北縁断層も一部含んでいる。断層は大地震を引き起こす際、まず端から動き出すため、今回の地震は不気味です」:

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2012年11月26日月曜日

11月28日 “大地震説”


11月27日14時13分、金星と土星が 0°34′ まで接近します。ついで、同日20時22分には火星と冥王星が 4°33′ まで接近します。

翌28日は満月で半影月食があります。この月食は21時12.6分から始まり翌29日の01時53.4分に終わります。日本では食の始まりから終わりまでを見ることができますが、半影月食が進行中であることに気づかない人が多いかも知れません。月がいつもより少し暗い、あるいは少し赤っぽいと感じたら、それは半影月食のせいです。

この一連の天体ショーは、地球-金星-土星、地球-火星-冥王星、太陽-地球-月が、それぞれほぼ直線上に並ぶことを意味しています(Astroblog所載の  を参照してください)。このような天体の配列があると、必ず涌いてくるのが天変地異が起きると騒ぎ立てる〝トンデモ屋〟さんたちです。たとえば以下の動画は、太陽・月・惑星の位置関係から、11月28日にスマトラ島北部からニコバル諸島、アンダマン諸島にかけての地域でマグニチュード7.8の地震が起きる可能性があると主張しています:

金星や土星、火星や冥王星が地球に及ぼす重力や潮汐力は微々たるものです。先に紹介した  にもその大きさを計算した数値が描き込まれていますが、ほとんど無視できる大きさで、大きな地震を引きおこすきっかけとはなりえません。仮に28日に大地震が起きたとしても、それは惑星の配列の結果と考えるべきではありません(太陽と月の影響については下の関連記事などを参照してください)。

以下の図は、金星と土星が最接近する11月27日14時13分に東京から見える惑星の位置です。実際には太陽が出ている時間帯ですので星は見えませんが、見えたとしたらこのような配置になります。太陽の右下に水星、さらにその右下に接近中の金星と土星、太陽の左上には火星が見えます。火星の上にある赤い十字は、暗すぎて見えない冥王星の位置を示しています:

Stellarium 0.11.4 で作成 (クリックで拡大)

なお、接近した金星と土星の実際の姿は、27日あるいは28日の日の出前に見ることができます。


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千葉県北西部の地震


11月24日午後5時59分に千葉県北西部を震源(地図)として発生したM4.9の地震は、東京都と神奈川県で最大震度4を記録しました。私の住んでいる市も久しぶりに震度4でした。その時、パソコンに向かって作業中だったのですが、「あれっ目まい?」と思うような初期微動に続いて、すぐに本震がやってきて、建具などがきしむ音がしました。初期微動の短さからして近県の地震だろうと推測しましたが、案の定でした。

防災科学技術研究所のメカニズム解カタログによれば、逆断層型の地震だったようです。

今回の地震は、2005年の千葉県北西部地震の震源に非常に近いところで発生しています:
  • 2005年7月23日16時35分 千葉県北西部 M6.0 深さ73km 最大震度5強 (負傷者38人、うち重傷者4人、一部損壊12棟、火災3件、エレベーターの閉じこめ47件)
  • 2012年11月24日17時59分 千葉県北西部 M4.9 深さ80km(気象庁の速報値; 防災科学技術研究所のメカニズム解カタログでは64km) 最大震度4

2005年の地震は、千葉市直下に沈みこんだ太平洋プレートの上面付近で発生した逆断層型地震とされています。今回の地震も同様ではないかと思われます。

以下は、2005年の地震について、『日本の地震地図 東日本大震災後版』(岡田義光、東京書籍、2012年)からの引用です:
東京都足立区伊輿で震度5強、大田区本羽田および江戸川区船堀で震度5弱が記録され[略]。[1923年の]関東地震のあと、東京で震度5が記録されたのは、1985年10月4日千葉・茨城県境の地震(深さ78km、M6.0)、1992年2月2日浦賀水道付近の地震(深さ92km、M5.7)に次いで、この地震が3度目です。

今回の地震は首都直下型地震の想定震源付近で発生しているので、少し嫌な感じがします。

東京湾沿いでは7月3日にも最大震度4の地震が発生していますが、こちらの震源は1703年に発生した元禄地震(M7.9~8.2)に非常に近いところでした:

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2012年11月23日金曜日

吾妻山の噴気と火山性地震


山形県と福島県にまたがる吾妻山の現況を伝える記事を、『朝日新聞』の福島版が掲載しています。 「4年前から1カ所で噴気の勢いが活発になっていたが、今年3月、その50メートルほど下でも新たに噴きだした。いまは、そっちの方が勢いが強い」、 「火山性地震は噴気が活発になったのと時を合わせるかのように回数が一気に増えた。今年2月に収まり、その後は月1回ほど程度だったが、先月半ばから1日4、5回の頻度になった」:

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2012年11月22日木曜日

富士山の小規模噴火に注意


火山学者で静岡大学防災総合センター副センター長の小山真人教授の提言です ―― 「富士山が過去くりかえしてきた噴火には、小規模なものが圧倒的に多い」、 「たとえ小規模噴火であっても (中略) 火口の位置が悪ければ、短時間のうちに居住地域や観光地・登山道に影響が出るケースも考えられる」、 「観測機器はすべて地表付近にあり、マグマだまりの状態を直接モニターできているわけではない。観測にかからない異常が少しずつ進行しても、現在の技術では検出困難」、 「小規模噴火に先立つマグマや水蒸気の移動はわずかとみられるため、前兆の出現がほとんど期待できず、急な異常があったとしても登山者への周知方法は確立されていない」:

富士山の噴火というと、貞観噴火(864年)や宝永噴火(1707年)のような大噴火をイメージしがちですが、前兆が捉えにくく不意打ちに近いかたちで発生する小噴火にも注意が必要なようです。


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深海イカ捕獲 ― 和歌山県串本町


11月19日朝、和歌山県串本町(地図)でユウレイイカが捕獲されました。 「こんな風に深海の生き物が浅瀬に現れると心配になるのが『地震』。特に、串本は南海・東南海で津波が最も早く到達する地点といわれてるので心配です」:

ユウレイイカの捕獲は、最近では、16日の神奈川県藤沢市、17日の静岡県熱海市についで3例目です。

南海トラフ沿いでは、同じ19日に高知県室戸市で、サケガシラの仲間とみられる深海魚が岸に向かって突進・上陸するという事象が発生しています:

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2012年11月21日水曜日

火星で歴史的大発見か


火星で活動中の探査車・キュリオシティが歴史的大発見をしたらしい、という報道が流れています。

キュリオシティが搭載している SAM(Sample Analysis on Mars、火星サンプル分析装置)で火星の土壌の化学分析をおこなったところ、そのデータの中に「何か」が見つかったとのことです。火星探査車ミッションの研究責任者である John Grotzinger 氏は “This data is gonna be one for the history books”(このデータは歴史書に記載されることになるかも知れない)とだけ語り、詳細を明らかにしていません。NASAの研究者たちはデータの再確認を続けており、詳細は12月3日から開かれるAGU(米国地球物理学連合)の秋期大会で発表されることになるとのことです。なんらかの有機物が見つかったのではないか、と推測する報道が大勢です:

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深海魚が岸に突進 ― 高知県室戸市


11月19日、高知県室戸市(地図)の漁港で、サケガシラの仲間とみられる魚(体長1.95m)が漁港のスロープに突進し上陸するという珍事がありました。「魚はその勢いのままスロープに上陸し、巨体を揺すって暴れ始めた」、「サケガシラの仲間で、漁獲はまれ。海面近くに生息する魚ではないが、何らかの理由で弱り、海流によって徐々に浮き上がったと推測される」:

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2012年11月20日火曜日

クジラの死骸漂着 ― 熊本県苓北町


11月17日、熊本県苓北町(地図)の海岸に、体長4.5mのクジラの死骸が漂着しているのが見つかりました。希少種のイチョウハクジラとみられています:

苓北町のある天草下島の南には長島がありますが、この長島沖の定住性イルカ(ミナミハンドウイルカ)が800km以上離れた京都府宮津市の栗田湾に移住しています。理由はわかっていません:

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コマッコウが迷い込む ― 沖縄県石垣市


11月14日午後、八重山諸島・沖縄県石垣市山原(ヤマバレー、地図)の海岸に小形のクジラ・コマッコウが迷い込んでいるのが見つかりました。体長3m、推定体重400kg。外海に出るように誘導したものの、翌15日に死骸が海岸に打ち上げられているのが見つかりました:

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クジラの死骸漂着 ― 静岡県熱海市


11月19日、静岡県熱海市(地図)の海岸にクジラの死骸が漂着しました。体長7~8mでザトウクジラとみられています。17日に網代漁港(地図)沖で発見されていた死骸が流れ着いたものです:

熱海市を含む相模湾沿岸では深海魚の捕獲が相次いでいます:
  • 10日 ミツクリザメ(横須賀市)
  • 16日 ユウレイイカ(藤沢市)
  • 17日 ユウレイイカ(熱海市)

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2012年11月18日日曜日

クジラ28頭が集団座礁 ― ニュージーランド


11月15日、ニュージーランド南島の北端部にあるフェアウェル・スピット(さよなら岬、地図)の砂浜で、28頭のゴンドウクジラが動けなくなっているのが見つかりました。12頭(報道によっては11頭)はすでに死亡しており、残りの16頭も助けられる見込みがないため、大口径のライフル銃で「安楽死」させられました。死体は海岸に放置されるとのことです:

15日午前9時に、1頭の赤ちゃんクジラが自ら砂浜に乗り上げたとの通報があり、午前10時ごろに専門家が現場に到着。その時点では、28頭のクジラが座礁し、そのうち12頭はすでに死亡していたとのことです。

前日に異常に高い潮位があり、その後、急速に潮位が低下したためにクジラの群れが浅い水域に取り残されたとも伝えられています。

フェアウェル・スピットはクジラやイルカの集団座礁が頻繁におきる場所です。毎年、年末から3月にかけてが集団座礁のシーズンで、今年の1月には99頭が集団座礁し80頭が死亡する事件も起きています:

今回の集団座礁は、例年より時期が早い点と、座礁から1時間後には12頭が死亡している点などが不審がられています。通常、浜に乗り上げても数日間は生存できるとされており、クジラの群れが何らかの病気にかかっていたとする報道もあります。


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再び深海イカ捕獲 ― 静岡県熱海市


11月16日、静岡県熱海市(地図)近海で深海イカ「ユウレイイカ」が捕獲されました。ユウレイイカは、前日の15日にも神奈川県藤沢市江ノ島沖の定置網にかかっています。「冬場を迎え深海と浅海の水温差がなくなったことで、イカが上昇して続けて採集出来たのでは」(新江ノ島水族館):

11月10日にミツクリザメ、16日と17日にはユウレイイカ ―― 相模湾沿岸では深海魚の捕獲が相次いでいます。

なお、15日に江ノ島沖で定置網にかかり新江ノ島水族館で展示されていたユウレイイカは、翌日の16日に死んでいます:

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2012年11月17日土曜日

巨大地震の確率 「今後4年で70%」vs. 「今後30年で98%」


「1年以内に30%」といわれたらどう感じるか。「災害などへの感度がどれだけ高いかを調査すると、若い人のほうが危険への感度が鈍く、中高年になるほど感度は高まっていく」、「人間は近い将来の危険に対してより敏感であり、低い確率の大きな危険に対しては過大評価をしてしまう」:

災害心理学でいう「認知的な歪み」によって大災害のリスクを過大評価してしまう結果、災害対策に過大な投資をしてしまいがちなのだそうです。


2012年11月16日金曜日

日食を食する


11月14日、南太平洋のほぼ全域で日食が見られたのですが、このうち、オーストラリア北部の細い帯状の地域では皆既日食となりました。以下の写真は、フィンランド人のグループが、ケアンズ(地図)の北西150kmの砂漠地帯で皆既日食を題材に撮影したものです。はるか北欧のフィンランドから大きなスプーンやお玉を持ってきたのでしょうか:

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幻の深海イカ捕獲 ― 神奈川県藤沢市


11月15日朝、神奈川県藤沢市の江の島(地図)近海で、定置網に深海イカ「ユウレイイカ」がかかりました。「こんなイカは見たことがない」(地元漁師)、「ユウレイイカは、生きている姿をほとんど見ることができない幻の深海イカ」(新江ノ島水族館)、「生きたままの公開は極めて異例。約20年勤務していますが、初めて見ました」(新江ノ島水族館の広報担当者):

なお、5日前の11月10日には、同じ相模湾に面した横須賀市長井の沖合で、深海魚のミツクリザメ(ゴブリンシャーク)が捕獲されています:

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2012年11月15日木曜日

きっと後悔することになる ・・・


カナダ・アルバータ州の国立公園で自動カメラに偶然捉えられた連続写真です。スカンクとクーガー(マウンテン・ライオン)が鉢合わせしてにらみ合いに:

以下は、公園の資源保護担当マネージャーが写真につけたキャプションです:
クーガー: (スカンクを見つめながら)「こいつァごちそうにありつけるかも ・・・」
スカンク: (クーガーをにらみ返しながら)「妙なことは考えない方がいい。きっと後悔することになるぜ」

結局、クーガーは賢明な判断をしたようです。

ずいぶん前のことになるのですが、私も野生のスカンクに「遭遇」したことがあります。ニューヨークから車で2時間ほどのところにある町のレストランで夕食をとっていたときのことです。そのレストランは丘の中腹にあって、広々とした窓からマンハッタンの夜景が遙かかなたに望めることで地元では有名でした。私は予約せずに行ったので、窓から離れた奥の方の席に案内されていたのですが、突然、窓際の客たちが「ウヲッ」というような声を上げて腰を浮かしたかと思うと、一斉に私のいる店の奥の方に走り寄ってきたのです。原因は、窓のすぐそばまで近寄ってきたスカンクでした。そっと窓に近寄って外を見てみましたが、たしかに1匹のスカンクがうろついているのでした。10分ほどでどこかに行ってくれたので騒ぎは収まりましたが、店の人によると滅多にないことだとのことでした。


2012年11月13日火曜日

明日は皆既日食


明日、11月14日は新月です。早朝に南太平洋のほぼ全域で日食が見られます。陸上で皆既日食が見られるのは、オーストラリア北部のアーネム・ランド(地図)やヨーク岬半島(地図)などに限られます。私の知人も望遠鏡とカメラを構えてケアンズ(地図)近くの高原に陣取っているはずです。ウラヤマシイ!


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本当に怖いのは南海トラフ巨大地震より「富士山噴火」?


日経ビジネス』の記事です。「今の若者はあと2回、巨大地震を経験する」、「そのうちの一つが首都直下地震で、もう一つが南海トラフ沿いで起こる巨大地震」、「富士山の地下にあるマグマだまりが、もうパンパンになっているという調査結果が出始めた」:

ミツクリザメ捕獲 ― 神奈川県横須賀市


11月10日、神奈川県横須賀市長井(地図)沖の相模湾で、深海魚のミツクリザメ(ゴブリンシャーク=悪鬼のサメ)が捕獲されました。体長0.9mの若い個体です:

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2012年11月12日月曜日

ツツジが開花 ― 北海道小樽市 (続報)


10月19日付「ツツジが開花 ― 北海道小樽市」の続報です。

ふつうは春に咲くツツジですが、北海道の室蘭市(地図)、秋田県の秋田市(地図)でも開花したそうです。室蘭市ではシバザクラも開花しているとのこと:

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「雪虫」大量発生 ― 北海道小樽市 (続報)


11月8日付〝「雪虫」大量発生 ― 北海道小樽市〟の続報です。

同じ北海道内の清水町(地図)でも雪虫が大量発生しました。「あまりの大発生」、「終息を待つしかないのが現状」:

一方、NHKのニュースでは、大量発生しているケヤキフシアブラムシは〝北海道で「雪虫」と呼ばれる虫と生態がよく似た体長2ミリほどの虫〟と伝えており、大量発生しているのは本当の「雪虫」ではないようです:

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エリザベス女王が公務欠席


イギリスのエリザベス女王(86歳)が11月11日にウィンザー城で行われる勲章授与式を欠席し、代わってチャールズ皇太子が出席することになりました。予定されていた公務を女王が欠席するのは、60年を越える在位期間でも極めてまれな出来事。

女王は慢性的な腰痛を抱えており、それが悪化。非常に激しい痛みに襲われており、式典で1時間以上立ったままの状態を続け、90を越える勲章を授与するためにくり返し腰を曲げることはさらに症状を悪化させると側近が判断したため。今回の欠席を機に、年間300件以上の公務をこなしている女王の負担を軽減すべきだとの議論が再燃するのは必至、とデイリー・メール紙は伝えています:

エリザベス女王は、2006年に慢性の坐骨神経痛で数週間病床に伏せたことがあります。この時には、脊椎関節炎の兆候も見られたとのことです。

夫君のエジンバラ公(91歳)も健康不安がくり返し伝えられており、昨年のクリスマスには心臓発作を起こし、血管の狭窄部にステントを挿入する手術を受けています。

どこかの国の皇太子妃は、公務を懈怠しても最近はニュースにもなりません

2012年11月11日日曜日

クジラの集団座礁と大地震


今日午前10時12分(日本時間)、ミャンマー中央部(シュウェボーの北北東52km、地図)で強い地震がありました。規模はM6.8、震源の深さは9.8km。建設中の橋が落下したり、建物にひびが入るなどの被害があり、死者も出ています。

ユーラシア・プレートと北進するインドプレートの境界で右横ずれ断層が動いたために発生した地震とみられています。

この地震の20日前、ミャンマー沖の北アンダマン島でクジラの集団座礁が発生しています。アンダマン諸島で集団座礁が報告されたのは初めてのことでした。

クジラやイルカの集団座礁と地震の因果関係ははっきりしていません。以下に過去の顕著な事例と今回の地震を比較してみましたが、今回のケースは時間的にも空間的にも離れすぎているように思います:

地震 集団座礁 震央までの距離(km) 先行日数
2011年2月22日 カンタベリー地震(クライストチャーチ地震) M6.1 深さ5.9km 2011年2月20日 ニュージーランド南島沖スチュワート島 530 2
2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震 M9.0 深さ24km 2011年3月4日 茨城県鹿嶋市 300 7
2012年11月11日 ミャンマー M6.8 深さ9.8km 2012年10月22日 北アンダマン島 1100 20


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2012年11月10日土曜日

「南海地震の前兆をつかめ ~在野の地震研究者の挑戦~」 (続報)


11月10日付「南海地震の前兆をつかめ ~在野の地震研究者の挑戦~」の続報です。

NHKの番組は、高知県土佐市在住の中村不二夫さんが南海地震の前兆現象について長年続けている地道な調査活動を伝えるものでした。昭和南海地震の前兆としては、井戸の水位の変化や異常な引き潮があったとする証言が多いようですが、番組が中心に据えていたのは「鈴波」でした。江戸時代末の安政南海地震を記録した寺の文書に記述があり、昭和南海地震でも鈴波らしい現象を経験したとの証言が得られています。鈴波については以下の記事を参照してください:

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「南海地震の前兆をつかめ ~在野の地震研究者の挑戦~」


NHKが四国地方で先週放送した番組が、今日、関東地方でも午前11時30分から放送されます ―― 「高知県土佐市宇佐地区の自主防災会長、中村不二夫さん(69歳)。中村さんはバス運転手の仕事のかたわら66年前の昭和南海地震の聞き取り調査を行っている。前兆と見られる現象が数多く起きていたことを突き止め、10月に函館で行われた地震学会で発表した。『地震予知は困難』と指摘される中、在野の立場から挑戦を続ける自主防災会長の日々を追う」:

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地電流で地震予測


伊豆諸島の神津島で約3年間にわたって地電流の異常を監視した結果、周辺で発生したM3以上の地震発生を58%の確率で予測できたとのこと。「58%の確率は統計学上、意味のある数字。地震の先行現象の有無には議論があるが、存在する可能性が示された」(研究グループ・長尾年恭教授):

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白山近くの温泉で湯量が変動 ― 石川県


白山スーパー林道の露天風呂「親谷の湯」(地図)の源泉が、今年6月から、湧出が止まったり自然に回復したりをくり返しています。「湧出が一時的に止まるのは1984(昭和59)年の露天風呂オープン以来初めて」。また、過去に湯量が 減ったことはあったものの、半年近く異変が続くのは今回が初めてだそうです。周辺の温泉の湯量に変化はないとのこと。「原因が分から ないが、地震による地殻変動などの影響なのか」(白山市):

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2012年11月8日木曜日

草津白根山で火山性地震 ― 群馬県・長野県 (続報-3)


10月11日付「草津白根山で火山性地震 ― 群馬県・長野県 (続報-2)」の続報です。

気象庁が11月8日に発表した10月分の火山活動解説資料によると、草津白根山(地図)で、10月24日から25日にかけて振幅の小さな火山性地震の一時的な増加があったとのことです。

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吾妻山で火山性地震増加 ― 山形県・福島県


気象庁が11月8日に発表した10月分の火山活動解説資料によると、山形県と福島県にまたがる吾妻山(地図)で、10月12日以降に火山性地震が55回観測され、やや多い状態になった、また、噴気活動はやや活発な状態が続いているとのことです:

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秋田駒ヶ岳で新たな噴気


気象庁が11月8日に発表した10月分の火山活動解説資料によると、10月4日、秋田駒ヶ岳(地図)の女岳北斜面で極めて弱いながらも新たな噴気を確認したとのことです:

秋田駒ヶ岳の北東約20kmには、火山性微動が観測された岩手山(記事)があります。


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岩手山で火山性微動 ― 岩手県


気象庁が11月8日に発表した10月分の火山活動解説資料によると、岩手山(地図)で、10月27日午前0時47分に継続時間約1分30秒の火山性微動を観測したとのことです:

岩手山では、9月1日、9日、10日に低周波地震がまとまって発生しています。


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「雪虫」大量発生 ― 北海道小樽市


11月6日、北海道小樽市(地図)で雪虫が大量発生しました。小樽市内での雪虫の大量発生は10月下旬に次いで2回目。「6日午前の市内は風が穏やかで気温が高めという雪虫が舞う条件が整い、各所で大量発生したようだ」:

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川にスナメリ出現 ― 山口県山口市


11月4日~5日ごろから、山口県山口市(地図)内を流れる川でスナメリが目撃されています。「迷って入ったか、小魚についてきたか、どっちかでしょうね、だけど珍しいね」(地元住民):

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2012年11月7日水曜日

氣色惡しくて異る香有る風の温かなる、吹きて渡る (その2)


「気色悪しくて異なる香ある風の温かなる、吹きて渡る」という『今昔物語集』の文言を見て私がすぐに思い出したのは、アレクサンダー・フォン・フンボルトが南米・ベネズエラで体験した現象です。彼は、ドイツの博物学者・地理学者・探検家で、「フンボルト海流」や「フンボルトペンギン」などにその名を残しています。

以下は、『動物は地震を予知する』(ヘルムート・トリブッチ、朝日選書、1985)からの引用です:
1799年、ベネズエラのクマナ(地図)に滞在中のこと。何日かつづいて、日没のころ一片の赤い雲が必ず地平線上に姿を現し、数分のうちに空全体を霧のベールで覆いつくした。何か尋常でないものを感じて、彼は湿度を測ってみた。すると不思議なことに、雲が出る前には90パーセントあった湿度が、雲が出たあと83パーセントに下がっていた。 (中略) 夜に入ってからしばらくバルコニーで観察してみることにした。やがて霧が濃くなってゆき、月の姿もぼんやりとかすんでしまった。そのとき空気がとても暑苦しく感じられたが、気温はせいぜい26度だった。まもなく空に黒雲が生長してきたかと思うと、とつぜん検電器が激しく反応した。時を移さず、たてつづけに2度の激震が発生した。

まず、「風の温かなる」、つまり、気温が上昇したわけではないのにフォン・フンボルトが暑苦しさを感じた点について ―― 上記書籍の著者・トリブッチは、動物の行動などに現れる地震前兆は大気中の帯電エアロゾルが原因であるとの立場をとっているのですが、このフォン・フンボルトの体験についてもエアロゾルで説明しています:
エアロゾルがふえると、空気の熱伝導度が上がる。大地が冷え切った夜明け前にエアロゾルが発生すれば、体表からの熱放散が促進されて冷たく感じる。反対に、暑い日中の空気にエアロゾルが混入してくれば、体表からの熱放散が妨げられて、いっそうむし熱く感じられるはずである。前に紹介したクマナ地震の際の「赤い地震霧が出てきたとき、気温が上がったわけではないのに異様な暑苦しさを覚えた」というフォン・フンボルトの体験は、このことに他ならない。

次に「気色悪しくて異なる香ある」について ―― フォン・フンボルトは地震の前に硫黄の臭いがしたと記録しているのですが、その点について著者のトリブッチは次のように説明しています:
落雷でもときおり硫黄の臭いがただようという事実を考えると、この臭いの主犯は窒素酸化物ではないかと思われる。空気中で放電が起これば、窒素と酸素が化合して、悪臭をもつ窒素酸化物が生じるはずだ。事実、フォン・フンボルトの報告によると、クマナ地震の30分ほど前、「草に燃えうつりはしない、地面をなめるような火」 ―― 疑いもなく、空中放電によるセントエルモの火 ―― が現れて、同時に「硫黄の臭い」がしたという。このほかの多くの地震でも、発光現象と硫黄臭がいっしょに現れた。

(続く)


2012年11月6日火曜日

クジラとイルカが連日集団座礁 ― オーストラリア


オーストラリアとタスマニア島の間にある島で、クジラとイルカの集団座礁が続きました。11月2日、13頭のイルカがキング島(地図)に、翌3日には44頭のゴンドウクジラ(ヒレナガゴンドウ)と38頭のハンドウイルカがニューイヤー島(地図)の浜辺に乗り上げました。救助隊が海にもどしても再び浜に乗り上げてしまう個体が多く、最終的に救助できたのは23頭だけでした:

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巨大シイタケ発見 ― 福井県敦賀市


福井県敦賀市(地図)で長径27cm、重さ354gの巨大なシイタケが収穫されました。「こんな大きいのは見たことがない」、「原木と種菌がうまくマッチングしたのでは」:

電磁気の影響によってキノコの成長が促進されるという研究もあります。詳しくは下の関連記事をご覧ください。


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3つの小惑星が地球接近 (続報)


11月5日付「3つの小惑星が地球接近」の続報です。

小惑星〝2007 PA8〟は、今朝1時42分に地球に最も近づきましたが、この小惑星をレーダー電波で撮影した画像をNASAが公開しました。公開された3枚の画像は10月28日から30日にかけて得られたものです。〝2007 PA8〟までの距離は、28日には約1000万km、30日には約900万kmありました:

この小惑星の直径は、昨日の記事では「2.4km」と書きましたが、このレーダー観測の結果、1.6kmに修正されました。また、表面にはクレーターや山脈とみられるものが存在し、3~4日に1回という非常にゆっくりとした自転をしていることが判明しました。

小惑星〝2007 PA8〟は今後少なくとも200年間は、今回の接近距離よりも地球に近づくことはないとのことです。


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2012年11月5日月曜日

3つの小惑星が地球接近


11月3日午後4時29分(日本時間)、小惑星〝2012 UL171〟が地球から293万km(地球から月までの距離の約7.6倍)のところを通過しました。この小惑星の直径は17mと推定されています。

11月5日午前6時53分(日本時間)、小惑星〝2012 UX136〟が地球から105万km(地球から月までの距離の約2.7倍)のところを通過しました。この小惑星の直径は35mと推定されています。

11月6日午前1時42分(日本時間)、小惑星〝2007 PA8〟が地球から647万km(地球から月までの距離の約16.8倍)のところを通過します。この小惑星は上記2つと比べると桁違いに大きく、直径2.4kmと推定されています。また、この小惑星は PHA(Potentially Hazardous Asteroid)、つまり地球に衝突する危険性がある小惑星に分類されています。

以下はこれまでに発見されているPHAのリストです。その多さに目がくらみそうです:

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