2021年12月4日土曜日

紀伊水道の地震と南海トラフ巨大地震

 
12月3日に紀伊水道を震源として発生した M5.4、深さ 18km、最大震度 5弱の地震(気象庁資料) について、気象庁は「南海トラフ地震の発生可能性が平常時より高まっているとは考えておりません」と言い、報道各社が見解を求めた専門家も軒並み「南海トラフの巨大地震とは直接の関係はない」と口をそろえる中、京都大学地震予知研究センターの片尾浩准教授は「巨大地震との関わりもあるかもしれない」との見解です。
 
「地震の時に断層がどちら向きにずれたかというのがわかるのですが、その方向が南海トラフ大地震を起こすと言われているフィリピン海プレートが西南日本の下に沈み込む方向に動いているんですね。『巨大地震』との関わりもあるかもしれないので、注目してみています」: 
 
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定置網にサケガシラ — 岩手県宮古市

 
12月2日朝、岩手県宮古市の田老漁港(地図)の沖に設けられた定置網に深海魚のサケガシラが入っているのが見つかりました。体長 1.7m。
 
「こんな魚を見るのは初めてのことなので、私も漁師たちも驚きました」(魚市場担当者)、「この港で 2メートル近いものが水揚げされるのはおよそ 10年ぶり」:
 
NHKの記事には「10年ぶり」と書かれていますが、10年前といえば 2011年。サケガシラが水揚げされたのは大震災の前だったのでしょうか、後だったのでしょうか。
 
 

小惑星ネレウスが地球に接近

 
12月11日、小惑星 4660 Nereus(1982 DB)が地球に近づきます(レーダー画像)。この小惑星は直径 330m で、地球に危害を及ぼす潜在的危険性を持つ小惑星に指定されており、2060年2月14日には地球に 3.117LD まで接近します。また、この小惑星にはニッケル、鉄、コバルトの鉱床があるとされ、その価値は 47億1000万ドルに達すると見積もられています:
 
4660 Nereus(1982 DB) (2021年12月3日付予報)
接近日時(日本時間)
12月11日 22:51
接近日時 誤差
±1 分未満
接近距離 10.235 LD
推定直径
330 ± 50 m
対地球相対速度
6.58 km/s ≅ 2万3000 km/h
発見から地球接近まで
次の地球接近2031年3月2日
公転周期661 日 ≅ 1.81 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-132)

 
米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)の 11月の噴出は、12日と 24日の 2回でした。同間欠泉は噴出間隔が不規則なことで知られていますが、9月あたりからやや規則的な噴出ペースになっているようです。
 
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月2日 13
2 1月12日 10
3
2月3日 22
4
2月21日 18
5
3月3日 10
6
3月18日 15
7
3月27日 9
8
4月4日 8
9
4月16日 12
10
4月23日 7
11
5月5日 12
12
5月31日 26
13
7月8日 38
14
9月11日 65
15
9月28日 17
16
10月13日 15
17
10月25日 12
18
11月12日 18
19
11月24日 12
 
 
2020年の噴出回数は 48回で、これまで最多であった 2019年の 48回と同じでした。2018年の噴出記録はこちらを、2019年の噴出記録はこちらを、2020年の噴出記録はこちらを参照してください。
 
 

小惑星 2021 XF1 が地球と月に接近

 
12月5日、小惑星〝2021 XF1〟が地球と月に接近します。
 
2021 XF1 (2021年12月3日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月5日 00:28
 (月)12月5日 09:42
接近日時 誤差
(地球)±2 分
(月)±2 分
接近距離 (地球)0.80 LD
(月)0.83 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
7.8 km/s ≅ 2万8000 km/h
発見から地球接近まで2 日
次の地球接近
公転周期677 日 ≅ 1.85 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2021年12月3日金曜日

山梨県東部・富士五湖で M4.1、M3.6、M4.8

 
12月3日未明から明け方にかけて、山梨県東部・富士五湖を震源とする有感地震が 3回発生しました。3回ともほぼ同じ場所、同じ深さで発生しています。さらに、これらの地震に誘発されたのか、昼すぎには神奈川県西部でも有感地震が起きました:
  • 02:18ごろ M4.1、深さ 20km、最大震度 4 (速報値)
  • 02:23ごろ M3.6、深さ 20km、最大震度 3 (速報値)
  • 06:37ごろ M4.8、深さ 19km、最大震度 5弱 震央地図(暫定値)
  • 12:37ごろ M2.8、深さ 10km、最大震度 1 震央地図(速報値)
 
以下の気象庁の資料によると、最大震度 5弱 の地震は、北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型とのことです。震央付近は、フィリピン海プレートに乗って南の海からやって来た丹沢山塊が今もなおギューッと日本列島に押し込まれている場所ですが、震源はフィリピン海プレートのスラブ上面よりは深いところのようです(等深線):

興味深いのは、山梨県東部・富士五湖の地震の震央は富士山から 35km、神奈川県西部の地震の震央は富士山から 34km、両震央間の距離も 35kmで、ちょうど正三角形の頂点になっていることです。
 
以下は、2005年以降に山梨県東部・富士五湖を震源として発生した有感地震の回数をグラフにしたものです:

(クリックで拡大)

 
明日は新月です。さらに大きな地震が起きることがありませんように。
 
 
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2021年12月1日水曜日

再び首都直下で稍深発地震 M3.4

 
11月30日17時58分ごろ、東京都23区を震源とする稍深発地震がありました。気象庁の発表では M3.4、震源の深さ 70km、最大震度 1 です(震央地図)。
 
震源はフィリピン海プレートの上面よりは深く、太平洋プレートの上面付近でしょうか(等深線)。
 
東京都23区を震源とする有感地震は今年3回目です。5月14日には M3.9、震源の深さ 70km、最大震度 2 の稍深発地震、11月20日にも東京都23区を震源とする稍深発地震が発生しています。後者については下記の関連記事をご覧下さい。
 
 
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南アフリカのオミクロン株

 
NEW:南アフリカで(オミクロン株の)感染者が急増していることはご存じでしょうが、重症者数はどのように推移しているでしょうか?

昨日、ハウテン州(Gauteng、地図)の入院患者数を集計したので、発生したばかりのオミクロン・ウェーブを以前の波と比較することができます。

今のところ、入院患者数は過去の波とほぼ同じ経過をたどっています。
 
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2021年11月30日火曜日

クジラが座礁 — 北海道伊達市

 
伊達市北黄金町(地図)の砂浜にクジラが打ち上げられ、暴れているのが見つかりました。体長約5mで、アカボウクジラの仲間とみられています。
 
記事本文にはクジラ発見の日付が記されていませんが、『室蘭民報』のサイトでは記事の掲載日時が「2021/11/30 06:40」となっているので、クジラが見つかったのは前日の11月29日であろうと思われます。
 
「午後3時ごろ、黄金漁港から室蘭方向の浜で北黄金町の沖田廣幸さん(63)が見つけた」、「老衰しコントロールを失ったと思われる」(北海道大学教授):
 

メイン州のカモメは嵐や地震を予知できるのか (その 1)

 
米国の北東端で大西洋に面したメイン州にある放送局(地図)の記事です:
 
以下は記事の主要部分をテキトー訳したものです:
空が曇って暗くなってくると、駐車場や野原にカモメの大群が集まってじっとしているのを何度も見たことがあるのではないでしょうか。鳥たちはこれから起こることを察知し、多くの仲間が周りにいることで不安を解消しているようです。

カモメは嵐がやって来るのを予測できるのでしょうか?

昔から、鳥や獣は次に何が起こるかを予感すると信じられてきました。雨が降る前には牛が野原に横たわり、地震の前には動物が落ち着きをなくすという言い伝えがあります。しかし、それは本当でしょうか? 

Sciencing.com によると、カモメは気圧と水圧の微小な変化に明らかに敏感で、天候が悪化しつつあることがわかるのだそうです。 嵐の前にカモメの群れが円を描くように飛んでいるのに気づくことがあるかも知れませんが、これはカモメが体調を立て直し気圧の変化に順応しようとしているのです。

ですから、Ellsworth 小・中学校の運動場や Brewer[放送局の所在地]の Doyle Field のような場所に多数のカモメが集まっているのを見たら、まもなく雨が降り始めると確信してよいでしょう。

また、カモメは嵐などの1時間前に水上や陸上に向かって非常に低く飛行することがあり、ロブスター漁師[メイン州はロブスターの産地として有名]は長年にわたってカモメの様子を見て天気を予測してきました。

では、地震についてはどうでしょうか? カモメは地震も予知できるのでしょうか?

尋ねる相手によって答は違うようです。地震を所管する政府機関である米国地質調査所[USGS]は「できない」と言っています。しかし、一部の生物学者は、カモメはインフラサウンドと呼ばれる非常に低い周波数のパルスに敏感で、それを聞くと数時間から数日先の嵐や地震であっても反応する、と答えるでしょう。

(続く)