2026年5月3日日曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-185)

 
米国イエローストーン国立公園(地図)の 2026年4月の状況です。
 
ノリス間欠泉盆地のスティームボート間欠泉(地図)の噴出はありませんでした:
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1
2月27日 58
 
  
ノリス間欠泉盆地のエキヌス間欠泉(Echinus Geyser)は、2020年12月以来噴出が途絶えていましたが、2月に活動を再開し約 40回の噴出が発生しました。3月は 1回、4月は 4回の噴出にとどまりました。 
 
4月の地震活動は平常のレベルでした。97回の地震が観測され、最大は 4月14日に発生した M2.5 でした。4月13日から 14日にかけて群発地震の発生があり、最大 M2.5 を含む 16回の地震が記録されました。
 
ノリス間欠泉盆地の南に位置するカルデラ北縁部を中心とした隆起は 2026年1月中旬までに停止しました。
 
イエローストーン・カルデラ(地図)では、昨年 12月以降、地盤の正味変化はほとんどありませんでした。2015~2016年以来、カルデラの沈下が見られない冬は今回が初めてであり、カルデラの変形様式に微妙な変化が生じている可能性を示唆しています。
 
 
 

2026年5月2日土曜日

地震先行電離圏変動現象検知検証衛星 応答せず


4月25日付「地震先行電離圏変動現象検知検証衛星 打ち上げへ (続報)」の続報です。衛星(PRELUDE)の打ち上げは成功しましたが、地上との通信ができていないようです。
 
産経新聞』の記事です。「電離圏の変動現象については、フランスの電磁観測衛星『DEMETER(デメーター)』が多くの成果を残している」、「デメーターの成果をふまえると、電離圏の変動現象はマグニチュード(M)4・8 以上の地震が起きる前に観測される可能性が高い。変動現象が継続する時間は最大 4時間程度で、地震の震央から半径 500キロ程度の範囲内で観測できるという」:

三陸沖 M7.7 の地震は予報されていた


4月20日16時53分に三陸沖で発生した地震(M7.7、深さ 19km、最大震度5強)について、八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が予報していたことが、同氏が 5月1日に公開した「続報 No.447」で明らかにされています。以下にその部分を引用します ——

E-mail/FAX 配信の観測情報、4/10 14時配信の №3654 で 4/8 極大の地震前兆変動から 4/20±4、三陸沖で海深 1700m 付近では M7.4±0.5 地震発生を予報し、実際は 4/20 三陸沖で M7.7 地震発生。ほぼパーフェクトな予報成功となりました。



予報(4月10日) 実際
時期 4月20日 ±4日 4月20日16時53分
場所 三陸沖 三陸沖
規模 M7.4 ±0.5 M7.7 (気象庁暫定値)


近畿圏中心領域大型地震 (続報-378)

 
八ヶ岳南麓天文台地図)の 串田嘉男 氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について  5月1日14時00分付けで「続報 No.447」(PDF形式)を出しています ——
 
 A5 変動継続から 5/5±3 発生の可能性否定
Stage-34 の変動を再検討 → 5/25±3 発生の可能性が示唆される 
  
 
現況/考察
  • 5月1日現在、秋田観測点のA5の特異変動が継続 → 5月初旬発生の可能性は否定される。

  • ステージ 34 の変動の変化を再検討:

    • 初現 3月18.5日、極大 4月10.8日 → 発生 5月24日±3日
    • 初現 3月28.2日、極大 4月17.5日 → 発生 5月25日±3日

  • CH34 観測装置と CH26 観測装置(ともに八ヶ岳)では明確な変動が消えており、両観測装置から静穏化を確認することは困難。

  • A5 観測装置(秋田観測点)の初現は不明だが明確な変動が継続しており、静穏化が確認できる可能性がある。仮に 5月25日±3日に地震発生の場合には、A5 観測装置の特異変動が 5月12日±2日に静穏化する可能性が算出される。この静穏化を観測/確認することが重要。

  • CH26 観測装置の特異変動は毎日 8時~8時30分に変化が見られる(「続報 No.447」所載の図4参照) → 発生時刻を示している可能性。午前の推定時間帯を 08時30分±2時間に修正(これまでは 09時 ±2時間)。          
 
       
推定日
5月25日 ±3日
今後の観測が必要
修正の可能性あり
推定時間帯 08時30分 ±2時間 または 18時 ±3時間
(BT変動出現終息時間帯から推定、参照 23ページ)
複合地震の場合は当てはまらないことがある
推定震央領域

更新情報「続報 No.447」所載の図3参照
破線領域=大枠推定領域
太線領域=可能性が考えやすい推定領域
斜線領域=火山近傍で考えやすい領域
推定規模 M8.0 ± 0.3(M7.7~M8.0 の可能性考えやすい) 
または複合地震
複合地震の場合(例:M7.1±0.3+M7.3±0.3 等)は、M7以上の地震の断層長 110~150km 程度
推定地震種 日本列島陸域の震源が浅い地殻内地震
火山活動 噴火型変動が複数日観測された場合は、対応地震発生に伴って震央に近い火山で噴火の可能性あり(噴火型変動については解説資料(PDF形式)の24〜27ページを参照してください)


このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
関連記事

2026年5月1日金曜日

十勝岳で火山ガス放出増加


 
十勝岳(地図)では、火山ガスの放出量が増加していることが 4月28日と 30日に観測されました。1日あたり約 1000トン程度の火山ガス(二酸化硫黄)の放出量を観測したのは、2023年3月以来です。火山性微動は 4月20日に発生した後は観測されていません(グラフ):

関連記事

2026年4月30日木曜日

紅白のワイン


「これの最も面白いところは、何も説明しなくても、みんなそれが何のためのものか分かるということだ」

The most hilarious thing about this is you don't have to give it ANY context at all, and everyone still knows what it's for.🤣

[image or embed]

— Roger ZenAF 🖕🐸🖕 (@rogerzenaf.bsky.social) 2026年4月30日 6:21


MPAPA! "Make Pluto a planet again" 冥王星を再び惑星に


トランプ政権によって任命された NASA 長官のジャレッド・アイザックマン氏が 4月27日に下院で、28日には上院で「私は冥王星を再び惑星にするべきだという立場を強く支持しています」、「現在、この議論を科学界に再提起するために、我々が目指す立場について(NASAは)いくつかの論文を作成中です」と証言しました。
 
「国際天文学連合(IAU)は、惑星を新たに定められた 3つの基準に基づいて定義しました。それは、(1)太陽の周りを公転していること、(2)球形を保つのに十分な質量を持っていること、そして(3)軌道上の塵や小天体を排除していることです。国際天文学連合によると、冥王星は 3つ目の基準を満たしていない。なぜなら、冥王星は遠く離れたカイパーベルトに他の多くの準惑星と共に存在しているからだ。しかし、地球も木星も多くの小惑星と軌道を共有していると、冥王星を惑星と認める人々は指摘する。では、なぜ冥王星だけが標的にされたのだろうか?」: 

2006年に国際天文学連合によって準惑星(dwarf planet)に降格された冥王星は、アメリカ人が発見した唯一の「惑星」ですから、冥王星に対するアメリカ人の思い入れは非常に強いものがあります。北米最高峰のデナリ(山)の名称をマッキンリー山に戻し、メキシコ湾をアメリカ湾に改称したトランプ政権なら言い出しかねないと思っていましたが、やはりですね。月のクレーターにトランプ氏の名前をつけるという話もありましたが、最終的な承認権を持つ国際天文学連合が認めるはずもありません(原則として、個人名をつける際はその人物が既に故人となっていること、現役の政治家や紛争の当事者の名前は避ける、などの基準があります)。


関連記事

2026年4月29日水曜日

カモシカが銀行に侵入 — 新潟県柏崎市


4月27日正午過ぎ、新潟県柏崎市にある営業中の銀行(地図)にニホンカモシカが侵入しました。約 3時間後に捕獲され、山に戻されました。
 
「市内の山に近い場所で目撃情報がありましたが、市街地に出てくるのはめずらしい」(柏崎市)、「このあたりでカモシカを見たことがなかったので、びっくりしました」、「他の野生動物を見たのは聞いたことがあるが、カモシカは初めて」; 

小惑星 2026 HR5 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2026 HR5〟が 4月28日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL によるデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が将来地球に衝突する確率は 0.023%(4300分の1)とされています。
 
2026 HR5 (2026年4月28日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)4月28日 07:59
 (地球)4月28日 20:46
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.01 LD
(地球)0.69 LD
推定直径
6 ~ 13 m
対地球相対速度
7.0 km/s ≅ 2万5000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2134年4月4日ごろ
公転周期795 日 ≅ 2.18 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2026年4月28日火曜日

マグマ溜まりに入れる火山 — アイスランド


マグマ溜まりに降りることができる地球上で唯一の火山を紹介している記事です:

アイスランドの首都・レイキャビク近郊にあるスリーフヌカギグル(Thríhnúkagígur、地図)は、鮮やかな色彩に彩られた空洞のマグマ溜まりを持つ火山で、エレベーターでマグマ溜まりの内部に降りることができます。マグマ溜まりの深さは約 210メートル、広さは 3120平方メートル。マグマ溜まりの内壁は、微生物によるものとされるブロンズ色や藍色をしています。
 
噴火の後、流出せずに残ったマグマはマグマ溜まりの中で固まるので、マグマ溜まりが空洞になっていることは通常はありません。スリーフヌカギグルのマグマ溜まりが空洞になっている理由はまだ完全には解明されていませんが、マグマが地殻に吸い込まれたのではないかと考えられています。ある専門家は「まるで誰かが栓を抜いて、マグマがすべて流れ出したかのようだ」と語っています。

「三つの峰の火口」を意味するスリーフヌカギグルは過去 5万年の間に 3回噴火したと考えられており、最後に噴火したのは約 4500年前。近い将来に噴火する可能性は低いとされています。
 
参考までに — 山口県萩市にある笠山(地図)は火口の底まで降りることができます: