4月21日02時51分(日本時間)、NASA の小惑星探査機ルーシー(Lucy)が小惑星ドナルドヨハンソン(ドナルドジョハンソン、Donaldjohanson)から 958km のところを通過しました。ドナルドヨハンソンは、その光度が 10日ほどの周期で変化することから、細長い形状と予想されていましたが、今回撮影された画像からはその予想が正しかったことが確認されました。2つの天体が接触・衝突して形成される接触連星(contact binary)です。画像に基づく暫定的な分析によると、この小惑星は当初の推定よりも大きく、長さ約 8km、最大幅 3.5km と推定されています:
Luuucy, 'splain that if you can!
— NASA Solar System (@NASASolarSystem) April 21, 2025
The first images from the #LucyMission's asteroid Donaldjohanson flyby show an elongated contact binary shape, with an odd narrow neck between the two lobes. More data from Lucy will be analyzed in the coming weeks.https://t.co/VmrztGF8tc pic.twitter.com/7tFZy5iGBZ
ルーシー探査機は 2021年10月に打ち上げられ、主小惑星帯の 3つの小惑星と、木星のトロヤ群の 8つの小惑星を調査することを目標としています。ルーシーは、2027年8月にミッションの最初の主要目標である木星トロヤ群小惑星エウリバテス(Eurybates)に接近する予定です。
ミッションの名称「ルーシー」は、アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の有名な化石「ルーシー」に由来、最初に調査した小惑星ディンキネシュはその別名、今回のドナルドヨハンソンはエチオピアのアファール盆地でルーシーの化石を発見した古人類学者ドナルド・ジョハンソンに由来しています。
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