2026年8月2日日曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-188)

 
米国イエローストーン国立公園(地図)の 2026年7月の状況です。
 
ノリス間欠泉盆地のスティームボート間欠泉(地図)の噴出はありませんでした:
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1
2月27日 58
 
  
ノリス間欠泉盆地のエキヌス間欠泉(Echinus Geyser)は、2020年12月以来噴出が途絶えていましたが、今年 2月に活動を再開し約 40回の噴出が発生しました。3月は 1回、4月は 4回、5月は 2回、6月は 1回の噴出でしたが、7月は「溢れ出し(オーバーフロー)」が 1回観測されたのみでした。 
 
7月の地震活動は通常のレベルでした。68回(注)の地震が観測され、最大は 7月16日に発生した M3.3 でした。7月17日には 13回の地震からなる小規模な群発地震がありました。規模は M0.6 から M1.5 の範囲でした。(注:下の X へのポストでは「69」となっていますが、"MONTHLY UPDATE" では複数箇所で「68」と記載されています。)
 
2025年7月にカルデラ(地図)北縁で始まった隆起は 2026年1月中旬までに停止し、その後は再開していません。カルデラそのものに見られるわずかな隆起(過去数ヶ月間で約 1cm 以下)は、地下水の状態に伴う季節変動であるとみられます。
 
 
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-396)

 
八ヶ岳南麓天文台地図)の 串田嘉男 氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 8月1日18時30分付けで「続報 No.465」(PDF形式)を出しています。 

Stage-37 の変動終息認識後 噴火型変動と短時間櫛歯変動観測
再出現した短時間微弱櫛歯変動の認識の違いで
2つの可能性が考えられる
短時間櫛歯が直前変動の場合= 8/4±2 発生
短時間櫛歯が最終変動の場合= 8/7±3 発生

  
 
噴火型変動出現 前回の更新情報では、ステージ-37 変動が 7月29日昼過ぎ(29.6日)に終息した可能性が高いと判断していたが、その後、29日夕方、30日、31日に噴火型変動が出現。8月1日は更新情報発出の時点まで出現なし。

櫛歯変動出現 8月1日06時ごろを中心に短時間の極めて微弱な櫛歯変動が出現。この短時間微弱櫛歯変動の出現については 2つの可能性あり。(櫛歯変動については解説資料の 9 ページを参照してください。)

可能性 (1) 短時間櫛歯変動が「直前変動」である場合、7月16.5日 極大、8月1.2日 直前変動として経験則 [極大~地震発生]:[直前変動~地震発生]= 6:1 を適用すると、対応地震発生時期として 8月4日±2日を得る。

可能性 (2) 短時間櫛歯変動が「最終変動でその後終息」である場合、7月16.5日 極大、8月1.5日 終息として経験則 [極大~地震発生]:[終息~地震発生] = 3.9:1 他を適用すると、対応地震発生時期として 8月7日±3日を得る。 
 
▪️No.1778 前兆変動の特徴▪️ 「№1778前兆変動は 2008年 7/4 初現で、観測歴上経験の無い 18年 1ヶ月継続となる特殊な長期継続前兆変動です。歪み速度が極めて小さい(遅い)領域の地震の可能性が示唆されます。」
 
 ▪️disclaimer▪️ 「18年継続する観測歴上最長の変動は観測例がない初めての体験で、解析が極めて難しいため推定に誤りがある可能性は否めません。お許しください。※推定に近い地震が発生した場合でも被害の少ないことを祈ります。」
 
   
推定日 可能性 (1) 8月4日 ±2日
可能性 (2) 8月7日 ±3日
18年1ヶ月継続した変動が現在全て消えているため、現在までの経験則を使用すると上記が考えやすい。推定日に変動が観測された場合は続報で修正予定。
推定時間帯 09時±2時間 または 18時±3時間
複数観測装置の櫛歯変動出現状況 および BT変動出現終息時間帯から推定(解説資料 23ページ)
複合地震の場合は当てはまらない場合あり
推定震央領域

更新情報「続報 No.465」所載の図2参照
太線内領域=大枠推定領域
斜線領域=火山近傍で可能性が高い領域
推定規模 主震+余震型の場合 M8.0 ± 0.3
M7.7~M8.0 の可能性が高い 
複合地震の場合
例:M7.1±0.3+M7.3±0.3 等
M7 以上の地震の断層長の合計が 110~150km 程度
推定地震種 日本列島陸域の震源が浅い地殻内地震
火山活動 地震発生に伴う震源に近い火山での噴火の可能性は若干低い
但し微弱な噴火または火山活発化の可能性は否定困難。
可能性 (2) の場合、今後噴火型が観測された場合は噴火の可能性もある。
(噴火型変動については解説資料の 24〜27 ページを参照してください)


このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2026年8月1日土曜日

二つの地震の物語


米国地質調査所(USGS)の「二つの地震の物語(A Tale of Two Earthquakes)」と題する X への投稿です。文中では熊本地震を「宇土地震(Uto earthquake)」と呼んでいます:


2026年7月28日に日本の南部を襲ったマグニチュード 6.8 の宇土地震で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。この地震は広範囲に被害をもたらし、死者数は現在 35名に達しています。陸上で発生し、局地的に強い揺れを伴ったこの地震は、1994年のカリフォルニア州ノースリッジ地震(マグニチュード 6.7)など、中規模地震が特に地震多発地域では重大な危険をもたらすことを改めて私たちに思い起こさせます。

どこにいても強い揺れを感じたら、『身をかがめ(ドロップ)、頭を守り(カバー)、しっかりと掴まる(ホールド・オン)』という行動をとってください。

[地図は、1994年のノースリッジ地震と 2026年の宇土地震に関する米国地質調査所(USGS)のシェイクマップ(ShakeMaps)を示しています。] 

 
この投稿の "A Tale of Two Earthquakes" というタイトルは、チャールズ・ディケンズの長編小説『二都物語(A Tale of Two Cities)』を意識したものだと思います。
 

2026年7月31日金曜日

南鳥島気象観測所の職員が島外退避、津波観測計に障害


猛烈な台風第13号が南鳥島(地図)に向かっているため、気象庁では南鳥島気象観測所の職員を島外へ退避させるとのことです。現時点で台風13号の中心気圧は 910 hPa、最大瞬間風速は 80 m/s となっています:
 
また、7月30日午前11時半ごろから南鳥島の遠地津波観測計に障害が発生しているとのことです:
 
同様の障害は、昨年 6月14日〜7月11日にも発生しています。この時は、中国海軍の空母「遼寧」を中心とする艦隊が南鳥島周辺の日本の EEZ(排他的経済水域)内を遊弋したこともあり、何らかの工作が行われたのではとの憶測がありましたが、気象庁は落雷が原因とみられると説明していました:

熊本地震: 断層のずれが途中で止まった


 
7月29日付「熊本県熊本地方で M7.1 (続報-2)」の続報です。

RKK 熊本放送』の記事です。今回の地震について、東北大学・遠田晋次教授の見解を伝えています。
 
「10年前の熊本地震の断層の動きによって、しわ寄せがいった部分が今回誘発されて地震を起こした」、「途中で断層のずれが止まったのは、なぜかが分からない。南の方が今後ずれる可能性も十分に考えないといけない」、「南部の方は八代海に抜けているので、断層がずれ動くと海底を動かし、津波が起こる可能性が十分にあります」:

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2026年7月30日木曜日

令和8年熊本地震は予報されていた


八ヶ岳南麓天文台地図)の 串田嘉男 氏は「No.1778 長期継続大型地震前兆」について  7月29日17時00分付けで「続報 No.464」(PDF形式)を出していますが、その末尾で 7月28日に発生した「令和8年熊本地震」の予測について報告しています。7月1日配信の有料会員向け観測情報から予測を随時報告していたとのことです。

7/28 熊本地震
7/28± 発生推定 推定規模 M6.8±0.5 と誤差内で
時期・規模共に推定成功したが、
変動の向きを誤認し領域推定失敗

 
以下は「続報 No.464」からの引用です:
 
№3675(7/1配信)観測情報(初報)から秋田観測点 A1、A6、高知観測点 K6、K7 に BF 変動が観測され、特に A1 には PBF変動が観測されたこと、この変動から 7/28 ±9 発生、推定規模 M6.8±0.5 を推定報告し、続報も続けました。しかし、A1 基線からの変動の向きを誤認し、領域推定は失敗しました。前回の 2016年4月発生の熊本地震の Tmap 日数は 29日でした。今回の Tmap 日数は30日。ほぼ同じ Tmap 日数となります。(Tmap 日数=変動極大~地震発生迄の日数) 


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近畿圏中心領域大型地震 (続報-395)

 
八ヶ岳南麓天文台地図)の 串田嘉男 氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について  7月29日17時00分付けで「続報 No.464」(PDF形式)を出しています。 7月29.6日に櫛歯変動が静穏化しました(前回の更新情報では「静穏化は 7月28.5日±2日」と予測されていました)。

Stage-37 の変動終息の可能性 7/29.6 → 8月3日(8/3±2)
  
 
CH26 観測装置(八ヶ岳) ステージ-37 の櫛歯変動が 7月29日昼過ぎ(29.6日)に静穏化。他の関連変動も認められず、ステージ-37 変動が終息した可能性が高い。(櫛歯変動については解説資料の 9 ページを参照してください。)
 
経験則適用 初現 7月8.0日、極大 7月16.5日、終息 7月29.6日として、経験則  [初現~地震発生]:[終息~地震発生] = 6:1 および [極大~地震発生]:[終息~地震発生] = 3.9:1  を適用すると、地震発生時期として 8月3日±2日を得る。初現~極大の関係からは、8月1日±3日となるので、8月2日~8月4日に地震発生の可能性が考えやすい。 
 
▪️No.1778 前兆変動の特徴▪️ 「No.1778 前兆変動は 2008年7/4 初現で、観測歴上経験の無い 18年1ヶ月継続となる特殊な長期継続前兆変動です。歪み速度が極めて小さい(遅い)領域の地震の可能性が示唆されます。」
 
 ▪️disclaimer▪️ 「18年継続する観測歴上最長の変動は観測例がない初めての体験で、解析が極めて難しいため推定に誤りがある可能性は否めません。お許しください。推定に近い地震が発生した場合でも被害の少ないことを祈ります。」
 
   
推定日 8月3日
最大誤差 8月3日 ±2日
この推定を覆す変動が観測された場合は続報で修正
推定時間帯 09時±2時間 または 18時±3時間
複数観測装置の櫛歯変動出現状況 および BT変動出現終息時間帯から推定(解説資料 23ページ)
複合地震の場合は当てはまらない場合あり
推定震央領域

更新情報「続報 No.464」所載の図3参照
太線内領域=大枠推定領域
斜線領域=火山近傍で可能性が高い領域
推定規模 主震+余震型の場合 M8.0 ± 0.3
M7.7~M8.0 の可能性が高い 
複合地震の場合
例:M7.1±0.3+M7.3±0.3 等
M7 以上の地震の断層長の合計が 110~150km 程度
推定地震種 日本列島陸域の震源が浅い地殻内地震
火山活動 地震発生に伴う震源に近い火山での噴火の可能性は現状では低い
7月25日~29日まで噴火型変動が観測されたが、変動期間中のため噴火の前兆である可能性は低いとみられる。
(噴火型変動については解説資料の 24〜27 ページを参照してください)


このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2026年7月29日水曜日

熊本県熊本地方で M7.1 (続報-2)


今回の熊本地震は、米国北西部のワシントン州やオレゴン州でも観測されました。
 
「PNSN(太平洋岸北西部地震ネットワーク)の観測網は、当地域の地震活動を監視するだけでなく、世界各地で発生する地震波も捉えています。本日、日本の熊本で発生したマグニチュード 6.8 の地震による地震波は、5,000マイル(約8,000キロメートル)以上の距離を伝わり、発生から 10分余りでワシントン州およびオレゴン州にある当ネットワークの観測点に到達しました」:


 
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熊本県熊本地方で M7.1 (続報)


7月28日付「熊本県熊本地方で M7.1」の続報です。
 
気象庁の速報値では M7.1、深さ 10km  でしたが、その後に発表された暫定値では深さが 16km に更新されています(暫定値による震央地図)。
 
米国地質調査所(USGS)は M6.8、深さ 10km とし、約 120万人が「非常に強い揺れ(MMI VII)」から「深刻な揺れ(MMI VIII)」を経験したと推定しています(MMI は改正メルカリ震度階の略)。気象庁と USGS のマグニチュードに差があることについては次のように説明しています:
 
USGS が報告するマグニチュード 6.8(Mww)と、気象庁(JMA)が報告するマグニチュード 7.1(Mj)との間に差がある主な理由は、両機関が異なる種類のマグニチュードを採用しているためです。マグニチュードの算出方法が大きく異なる場合、それらは異なる種類のマグニチュードとみなされます。今回の地震において、気象庁は「気象庁マグニチュード(Mj)」を使用しているのに対し、USGSは「モーメント・マグニチュード(Mww)」を使用しています。地震は複雑な現象であり、地震の規模を単一の数値で表すことは単純化された表現に過ぎません。異なる種類のマグニチュードは地震の震源過程における異なる特性を捉えるものであり、手法によっては、計算が速い、あるいは巨大地震の規模をより正確に推定できるといった実務上の利点があります。 

以下は "Tectonic Summary" からの抜粋です:
 
2026年7月28日に日本の南西部、九州地方の熊本県南部で発生したマグニチュード 6.8 の地震は、浅い場所での横ずれ断層運動によって引き起こされました。震源メカニズム解析によると、断層のずれは、北西方向に延びる左横ずれ断層、あるいは北東方向に延びる右横ずれ断層のいずれかで発生したことを示しています。この地震は、フィリピン海プレートが日本およびユーラシア・プレートの下へ北西方向に沈み込み始める琉球海溝から北西に数百キロメートル離れた場所で発生しましたが、その震源の浅さと断層運動の様式から、ユーラシア・プレート上部の地殻内断層で発生した地震であると判断されます。この地点では、フィリピン海プレートがユーラシア・プレートに向かって、年間 58 ミリメートルの速度で北西方向に収束しています。 


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2つの大形小惑星が月と地球に接近・通過

 
7月21日〜22日と 27日〜28日に、2つの小惑星が月と地球の近くを通り過ぎていたことが、NASA/JPL によるデータベース更新で明らかになりました。これらの小惑星のうち、"2026 OX3" が将来地球に衝突する確率は 0.010%(1万分の1)と計算されています。
 
2026OW3 (2026年7月26日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)7月21日 17:10
 (地球)7月22日 03:09
接近日時 誤差
(月)± 22 分
(地球)± 19 分
接近距離 (月)1.62 LD
(地球)0.96 LD
推定直径
10 ~ 22 m
対地球相対速度
8.9 km/s ≅ 3万2000 km/h
初観測から地球接近まで−4 日
次の地球接近
公転周期923 日 ≅ 2.53 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
2026 OX3 (2026年7月27日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)7月27日 18:58
 (地球)7月28日 03:43
接近日時 誤差
(月)± 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.02 LD
(地球)0.65 LD
推定直径
10 ~ 23 m
対地球相対速度
9.5 km/s ≅ 3万4000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近
公転周期566 日 ≅ 1.55 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。