2026年2月13日金曜日

プレスリップ(前兆すべり)の検知を目指す — 愛知県蒲郡市と京都大学


 
東愛知新聞』の記事です。愛知県蒲郡市(地図)が京都大学・梅野健教授の研究グループと今年度から進めている共同研究の一環として、1月26日、市役所の屋上に測位衛星受信機が設置されました。大地震の直前に発生するとされる「プレスリップ(前兆すべり)」の検知を目指すとのことです。
 
「今回の実証試験で用いられる手法は、梅野教授が考案した『相関解析法』だ。(中略)2011年の東北地方太平洋沖地震の直前データにこの手法を適用したところ、地震発生の約 2時間前からプレスリップを示唆する異常を検出することに成功している」: 

バレンタイン間欠泉


米国のイエローストーン国立公園にあるバレンタイン間欠泉(地図)は、昨年 8月7日に約 21年ぶりに噴出を再開しました。以下の記事は米国地質調査所(USGS)のウェブサイトに 2月9日付で掲載された記事です:
 
以下は記事からの抜粋です —— 

バレンタイン間欠泉は、ノリス間欠泉盆地博物館のすぐ北、丘の中腹の小さな窪地にあります。ガーディアン間欠泉と隣接しており、ガーディアン間欠泉としばしば同時に噴出しています。
 
バレンタイン間欠泉がいつ形成されたかはわかっていません。1880年代には何らかの形で存在していた可能性もあれば、1902年に形成された可能性もあります。バレンタイン間欠泉という名前が付けられたのは、1900年代初頭(おそらくは1907年ですが、1909年という説もあります)で、ノリス・ホテルの冬季管理人であった C. W. ブロンソンがバレンタイン・デーに激しく噴出するのを目撃したためです。 

大規模な噴出は比較的静かですが、最高で 23 メートルまで噴き上がることがあります。ただし、通常はその半分程度の高さまでしか噴き上がりません。大規模な噴出は水で始まりますが、すぐに蒸気に変わり、噴出は数分から 20 分以上続き、蒸気の段階が長くなることもよくあります。
 
スティームボート間欠泉と同様に、バレンタイン間欠泉も頻繁に噴出し、その間に静かな期間が繰り返されるようです。活動的な時期のバレンタイン間欠泉の噴出は非常に規則的です。
 
バレンタイン間欠泉は 2025年8月7日に再び活動を開始しました。これは、約21年ぶりの記録に残る噴出です。それ以降、少なくとも 10月中旬までは約4~6日おきに噴出し、その前に必ず近くのガーディアン間欠泉からも噴出があり、最終的には両方の間欠泉から同時に噴出がありました。10月中旬以降、ノリス間欠泉盆地はインフラ・メンテナンスのため、その後は冬季のため、立ち入り禁止となっています。 
 
 2025年以前の最も最近の活動期は 1980年代後半から 1990年代初頭で、数日おきに噴出が発生していました。1999年から 2004年にかけても数回の噴出がありましたが、それ以降は大規模な噴出は確認されていません(ただし、目撃者のいない冬季に孤立した噴出が発生し、記録されなかった可能性があります)。
 
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2026年2月12日木曜日

小惑星 2026 CS1 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2026 CS1〟が 2月7日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 2月11日付のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が将来地球に衝突する確率は 0.000021%(480万分の1)と計算されています。
 
2026 CS1 (2026年2月11日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)2月7日 15:44
 (地球)2月7日 17:22
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.85 LD
(地球)0.24 LD
推定直径
2 ~ 3 m
対地球相対速度
11.0 km/s ≅ 4万 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2038年2月5日ごろ
公転周期683 日 ≅ 1.87 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2026年2月11日水曜日

白昼に肉眼で見える彗星出現か


1月13日に発見された彗星が、4月上旬に太陽に極めて接近し、昼間に肉眼でも見えるほど明るくなる可能性があるとのことです。この彗星は C/2026 A1(MAPS)で、推定直径は約 2.4km。 4月4日に近日点を通過しますが、この時の太陽からの距離は約 80万km。この前後に太陽の強力な重力や熱、放射線に曝されることになりますが、これらに耐えて分裂や消滅しなければ非常に明るくなるとされています。4月後半に地球に最接近する際に最大光度に達する可能性が高いとされ、一部の研究者は、満月の数倍の明るさになり、昼間の空で肉眼で見えるようになると予測しています。
 
この彗星は、太陽に接近する彗星のグループであるクロイツ彗星群に属していますが、このグループには、1965年に満月よりも明るく輝いたイケヤ・セキ彗星や、2011年に出現したラブジョイ彗星などがあります:



琉球沈み込み帯の地震のスーパーサイクル


琉球大学の発表です。石垣島(地図)の化石サンゴの分析によって、琉球海溝南部では巨大地震が数千年の「スーパーサイクル」で繰り返し発生してきた可能性が高いことを明らかになった、とのことです。地震のスーパーサイクルとは、巨大地震がほとんど起きない静穏期と、巨大地震が集中的に発生する活動期が、数百年から数千年の時間スケールで繰り返される現象のことです。
 
「石垣市名蔵地区の地形学的分析と、7つの化石サンゴの内部層序の研究により、過去5000年間の相対的な海面変動を復元することができました。このデータから、5000~4000年前と3000~2000年前に、サンゴが数段階に分けて隆起したことが明らかになりました。このことは大地震に伴う長期的な隆起があったことを示しています」:

2026年2月10日火曜日

小惑星 2026 CB1 が地球と月に接近・通過

 
2月5日、小惑星〝2026 CB1〟が地球と月の近くを通過しました。
 
2026 CB1 (2026年2月9日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)2月5日 07:35
 (月)2月5日 12:37
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.90 LD
(月)1.40 LD
推定直径
6 ~ 13 m
対地球相対速度
16.7 km/s ≅ 6万 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1084 日 ≅ 2.97 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2026年2月9日月曜日

まもなく新星爆発 — かんむり座T星 (続報-2)


25年12月1日付「まもなく新星爆発 — かんむり座T星 (続報)」の続報です。

2024年中に爆発し肉眼で見えるほどに増光すると予測されたかんむり座 T星(T Corona Borealis、T CrB)は、現時点でも 10等級前後の明るさしかなく、増光の兆候は現れていません。以下の記事によると、フランス・パリ天文台の専門家が発表した論文では「2026年中にかんむり座T星が新星爆発を起こすなら、その可能性が最も高いのは統計学的にみて6月25日」と予測されているとのことです:

関連記事

2026年2月8日日曜日

小惑星 2026 CE が地球と月に接近・通過

 
2月5日、小惑星〝2026 CE〟が地球と月の近くを通過しました。この小惑星が将来地球に衝突する確率は 0.0067%(1万5000分の1)と計算されています。
 
2026 CE (2026年2月6日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)2月5日 03:18
 (月)2月5日 15:52
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.30 LD
(月)0.49 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
7.7 km/s ≅ 2万8000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2034年2月9日ごろ
公転周期549 日 ≅ 1.50 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2026年2月6日金曜日

太陽活動が地震の引き金になる可能性


このところ矢継ぎ早に発表を行なっている京都大学・梅野健教授の研究グループの発表です。
 
「地殻内の破砕帯と電離圏が『巨大なコンデンサ』のように電気的に結合していると考え、太陽フレアなどによる電離圏の電子数密度の変動(電離圏擾乱)が、地殻内部に電気的な圧力を生じさせる仕組みを理論的に示しました。この電気的圧力は、地震発生に関与すると考えられている潮汐力や重力と同程度、あるいはそれ以上の大きさに達する可能性があります」、「あの日の朝、Xクラスの太陽フレアが発生し、夕方に能登半島地震発生したのは、何か未知のリズム(規則性)、いや因果性があると感じ、この常識を取っ払ってみました。すると急に視界が広がり …」:

17世紀北海道超巨大地震の“再来”


静岡県立大学と海洋研究開発機構(JAMSTEC)の発表です。グーテンベルグ・リヒター則の「b値」の地理的分布や時間的変化から東北沖と北海道沖の巨大地震の発生可能性について述べています。
 
東北沖では、2011年M9地震後も『b値が高い状態』が継続」、「過去の一部研究が示した『応力が急速に元に戻り、M9がいつ起きてもおかしくない』という見解とは異なり、東北沖の超巨大地震が再び起きるには、なお長い時間スケールでの応力蓄積が必要である可能性が高い」、「北海道沖では、『b値の低下』と、大地震の発生と関係する可能性がある『静穏化』、『空白域』、『スロー地震の活動』、『強いプレート固着』が同時に進行」、「17世紀に起きたとされる M9 クラスの超巨大地震の震源域と重なる海域で、応力がここ数年で再び高まっているサインを確認」: