2026年6月10日水曜日

三陸沖 スロー・スリップが続く


5月21日付「三陸沖 『微動』が活発化」の続報です。
 
政府の地震調査委員会が 6月9日に発表したところによると、三陸沖のスロー・スリップは続いているが、先月からは活動が次第に減速しているとみられるとのことです。
 
「過去にもゆっくりすべりが継続した後に大きな地震が起きたという報告があり心構えを持ってほしい」、「(スロー・スリップが)周辺のプレート境界に力を加える可能性もあり、相対的に地震が発生する可能性が高くなっていると考えられる」:

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小惑星 2026 LB1 が地球と月に接近

 
6月10日から 11日にかけて、小惑星〝2026 LB1〟が 地球と月の近くを通過します。非常に低速な小惑星です。
 
2026 LB1 (2026年6月9日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月10日 19:01
 (月)6月11日 11:36
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.73 LD
(月)0.87 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
3.7 km/s ≅ 1万3000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2042年6月22日ごろ
公転周期487 日 ≅ 1.33 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

中国の探査機が小惑星に到着 (続報)


中国の探査機「天问2号(Tianwen-2)」が小惑星 "469219 カモオアレワ(Kamoʻoalewa)" への接近に成功したようです;
 
「予定通り 6月7日に天问2号の軌道修正が行われたと考えられます。ボーフム望遠鏡(@amsatdl)とドウィンゲロー望遠鏡による観測で、(a) 天问2号が天球上で小惑星に接近していること、(b) 視線方向の速度変化(ドップラー効果)が小惑星の速度変化とほぼ一致していることが確認されました」:


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2026年6月9日火曜日

さらば、ジョイデス・リゾリューション号


「本日(6月1日)、伝説の深海掘削船ジョイデス・リゾリューション号は、解体場へと向かう最後の航海に出航します。多くの人にとって故郷のような存在だったジョイデス・リゾリューション号は、プレート・テクトニクス、気候、深海生物圏、地震・火山活動の解明に貢献し、国際的な科学研究と協力において不可欠な役割を果たしてきました」:

Today, the legendary JR begins her last journey to the shipwrecking yard. Home to many of us, she helped to understand plate tectonics, climate, deep biosphere, earthquakes/volcanoes, and was an integral part in international science and collaboration 🫡 www.marinetraffic.com/en/ais/home/...

[image or embed]

— Dr. Thomas Ronge (@thomasronge.bsky.social) 2026年6月1日 13:50


海洋観測網解体


「トランプ政権下の米国科学財団(NSF)は、海洋生態系、地球規模の海流、海洋熱波などを監視する上で重要な、3億6800万ドル規模の深海観測プログラムのインフラ解体に着手したと、5月21日に発表した」:

NSF has begun to dismantle ocean observation infrastructure as part of an announced descoping of the Ocean Observatories Initiative. eos.org/research-and...

[image or embed]

— Eos (@eos.org) 2026年6月4日 1:54


今年のエル・ニーニョは観測史上最強になる


"Live Science" の記事です。欧州中期予報センター(ECMWF)が 6月に発表した最新予測によると、今後発生するエル・ニーニョ現象は観測史上最強となる見込みです:

以下は上記記事からの抜粋です —— 
 
今年発生するエル・ニーニョ現象は、史上最強となる可能性が高いと、新たな予測が警告している。
 
地球上で最後に発生したエル・ニーニョ現象は、2023年6月から 2024年4月まで続き、既に温暖化が進んでいた世界に熱波をもたらした。その結果、2024年は観測史上最も暑い年となり、パリ協定で定められた 1.5℃ の温暖化限界を初めて超えた年となった。この限界を超えると、気候変動の影響はますます深刻化する。
 
過去のエル・ニーニョ現象は世界の農業に甚大な影響を与えており、ヨーロッパにおける飢饉との関連性を示す研究も存在する。熱帯地域における内戦の引き金、そして世界各地での干ばつ、洪水、森林火災などを引き起こす可能性がある。今年のエル・ニーニョ現象は、イラン戦争によって世界的な食糧不安が高まっている時期に発生することになる。 

世界気象機関(WMO)は 6月2日の最新情報で、エル・ニーニョが 9月までに発生する確率は 80%、11月までに発生する確率は 90%であり、世界は潜在的に強いエル・ニーニョ現象に備えるべきだと警告した。

——
 
エル・ニーニョ現象が日本の天候にもたらす影響についての気象庁の解説です:

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小惑星 2026 LX が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2026 LX〟が 6月7日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL によるデータベース更新で明らかになりました。
 
2026 LX (2026年6月8日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)6月7日 16:32
 (地球)6月7日 18:38
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.15 LD
(地球)0.22 LD
推定直径
5 ~ 10 m
対地球相対速度
8.1 km/s ≅ 2万9000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2027年9月26日
公転周期320 日 ≅ 0.88 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2026年6月8日月曜日

ハシボソミズナギドリの死骸が大量漂着 — 千葉県館山市、九十九里町


 
5月末以降、千葉県館山市(地図)や九十九里町(地図)など太平洋に面した海岸でハシボソミズナギドリの死骸の漂着が確認されています。

「ハシボソミズナギドリは豪州南部で繁殖し(中略)5~6月に日本の太平洋側を大群で通過する」、「自然現象で、数の増減はあるものの毎年確認されている」:
 

ミンダナオ島の南で M7.8 — フィリピン (続報)


6月8日付「ミンダナオ島の南で M7.8 — フィリピン」の続報です。

日本も揺れました。防災科学技術研究所の「100トレース連続波形画像」で見ると、震源に近い南の観測点から揺れ始めていることがわかります。地震発生から約5分で鹿児島、約8分で北海道まで震動が伝わって来ました:
 
最も北の観測点:8時43分10秒ごろから揺れ始めています。
 
富士山の麓の観測点:マグマ溜まりも揺さぶられました。 
 
最も南の観測点:8時45分35秒ごろから揺れ始めています。

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中国の探査機が小惑星に到着


6月6日付「中国の探査機が小惑星に接近」の続報です。
 
中国の探査機「天问2号(Tianwen-2)」の電波をモニターしているドイツの団体によると、同探査機は小惑星 "469219 カモオアレワ(Kamoʻoalewa)" に到着し何らかの軌道変更を行なったもようです。

天问2号が自撮りした写真を見るとかなり大きな探査機のようで、日本の「はやぶさ 2」が 600kg なのに対して、天问2号は打ち上げ時の重量が約 2.1 トンあります。英語版の Wikipedia によると solar electric propulsion(太陽光発電推進)を採用しているとのことで、これは「はやぶさ 2」や米国の小惑星探査機 OSIRIS-REx と同様のイオン・エンジンを採用しているのだと思われます。

以下は英語版 Wikipedia からの抜粋です ——

天问2号はカモオアレワとランデブーし、軌道上でリモート・センシング観測を行った後、小惑星に着陸して 100g のレゴリスのサンプルを採取する予定である。天问2号は、小惑星の表面から 20km、3km、600m、そして 300m まで徐々に接近して、低い高度で調査を行う予定である。爆発物を用いて、地表下の揮発性物質を露出させ、検出を試みる予定である。

天问2号は、アンカー・アンド・アタッチ方式とタッチ・アンド・ゴー方式の両方を用いて、小惑星からのサンプル採取を試みる。アンカー・アンド・アタッチ方式が小惑星で用いられるのは今回が初めてで、OSIRIS-REx とハヤブサ 2 はタッチ・アンド・ゴー方式を採用していた。

その後、天问2号は地球に帰還し、サンプルを収容したカプセルを投下した後、重力アシスト・マニューバを実施して 311P/PanSTARRS 彗星へと向かう。同彗星では少なくとも 1年間の探査が予定されている。

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