2020年10月31日土曜日

満月のハロウィーン

 
今夜 23時49分、満月になります。今月は2日も満月でした。ひと月に2度目の満月がある場合、2度目の満月はブルームーンと呼ばれます。満月とハロウィーンが重なるのは(米国では)76年ぶりらしいです。
 
今朝 3時45分に月は遠地点を通過しました。平均距離よりも6%弱遠いところで満月となります。スーパームーンの逆でマイクロムーンと呼ばれるようです:
  1. Rare full moon on Halloween will be seen across the US for the first time in 76 years
  2. October 2020 - Part II: The Next Full Moon is a Halloween Hunter's Moon and "Micro" Moon

今回の満月には呼び名がたくさんあるようです。[2]の NASA の記事によれば〝The Next Full Moon is the Hunter's Moon; a Micro Blue Moon; the Beaver Moon; the Frost, Frosty, or Snow Moon; Sharad Purnima; and the Thadingyut, Hpaung Daw U, and Low Krathong Festival Moon〟とのこと。

上記の呼び名のうち、〝Hunter's Moon〟は「狩猟月」。この時期に狩猟シーズンとなることに由来するようです。今夜の満月はブルームーンでハンターズ・ムーン。ブルーは米国民主党のシンボル・カラーで、同党の大統領候補バイデン氏も使っています。ハンターは同候補の息子の名前。なにやら暗示的です。
 
蛇足ついでに、共和党とトランプ候補のシンボル・カラーは赤。赤い天体といえば火星とアンタレス(「火星に敵対する者」との意)。 火星は 10月6日に地球に最接近し、10月15日には衝(地球から見て火星が太陽と正反対の位置にある状態)を迎えました。現在は徐々に地球から遠ざかっています。選挙の結果がはっきりするであろう 11月8日には赤色巨星アンタレスに水星が接近します。水星は神話上では神々の使者、メッセンジャーとされていますので、なんらかの知らせ(吉報? 凶報?)が赤い陣営にもたらされることを暗示しているようです。


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2020年10月29日木曜日

恐怖の宇宙

 
NASA 提供ハロウィーン向け「恐怖の宇宙」ポスター: 

2020年10月28日水曜日

警察犬が逃走 — 兵庫県福崎町

 
10月25日午後、兵庫県福崎町の七種山(地図)で、行方不明者を捜索中の警察犬が突然走り出し行方不明になり、約44時間後の27日午前に発見されたことは報道ですでにご存じのことと思います。逃走した警察犬は今年1月から任務に就き、行方不明者を4回発見するなど警察犬として優秀で、表彰もされていたとのことです。逃走した原因はわかっていません。
 
「業務中の警察犬が逃げ出したのは、記録がある中で初めてのケース」(兵庫県警)、「過去に表彰も受けた警察犬であることから、逃走すること自体が考えづらく、人間の目とか鼻に感じられないものがあったのかもしれない」(中央警察犬・家庭犬訓練学校校長):

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イルカ2頭が港に迷い込む — 石川県金沢市

 
10月26日午後、石川県金沢市粟崎浜町の金沢港(地図)防波堤内で2頭のイルカが泳いでいるのが確認されました。ハンドウイルカの仲間とみられています。

「イルカが金沢港の防波堤そばまで来るのは珍しい」、「餌の魚を追い掛けて港内に迷い込んだ可能性がある」(のとじま臨海公園水族館):

記事リスト
 

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-115)

 米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、現地時間10月27日02時42分(日本時間27日17時42分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年42回目の噴出です:

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17
13 5月8日 11
14 5月14日 6
15 5月19日 5
16 5月23日 4
17 5月31日 8
18 6月3日 3
19 6月8日 5
20 6月12日 4
21 6月18日 6
22 6月23日 5
23 6月29日 6
24 7月3日 4
25 7月9日 6
26 7月13日 4
27 7月19日 6
28 7月24日 5
29 7月30日 6
30 8月3日 4
31 8月9日 6
32 8月14日 5
33 8月20日 6
34 8月26日 6
35 9月1日 6
36 9月9日 8
37 9月16日 7
38 9月26日 10
39 10月5日 9
40
10月14日 9
41
10月19日 5
42
10月27日 8


以下は、最寄りの地震計と、噴出した熱水が流れ込む川の流量の記録です。勢のよい噴出だったようです。正午前になっても音をともなって水蒸気が噴出していたとのことです:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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2020年10月27日火曜日

2つの小惑星が月と地球に接近

 10月27日、小惑星〝2020 UU4〟と〝2020 TD8〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 UU412~26  (月)10月27日 03:55
(地球)10月27日 12:33
1.88
1.85
2020 TD811~24  (月)10月27日 09:06
(地球)10月27日 17:40
2.24
1.61
(1LD=地球から月までの平均距離) 

UU4 と TD8 はともにアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。UU4 が最初に観測されたのは10月23日、TD8 が最初に観測されたのは10月15日です。

接近時の地球との相対速度は、UU4 が秒速11.1km(時速約4万km)、TD8 が秒速7.6km(時速約2万7000km)と予報されています。

UU4 の月への接近時刻には ±1分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年10月23日金曜日

地震予測と大統領選予測

 
前回 2016年の米国大統領選挙で、ほとんどの専門家がヒラリー・クリントン氏の勝利を予測する中、トランプ大統領誕生を予測したアメリカン大学(在ワシントン D.C.)の歴史学者 アラン・リクトマン(Allan Jay Lichtman)氏。その予測手法は 1981年にロシアの地震学者 ウラジーミル・ケイリス=ボロック(Vladimir Keilis-Borok)氏とともに編み出したものです。
 
リクトマン氏はこの手法を使って、1984年の大統領選挙以降、1回を除いてすべての勝者を正しく予測してきました。唯一、予測がはずれたのは 2000年の大統領選挙で、アル・ゴア氏の勝利を予測したものの、実際にはジョージ・W・ブッシュ(子)氏が当選した時でした。
 
「予測法を思いついたきっかけは 1981年、地震予測で知られるロシア人科学者との出会い。『地震を予測するように大統領選の結果を予想できないか』。2人は協力し、過去のすべての大統領選を分析。その結果、現職大統領とその所属政党がホワイトハウスに築いた力をいわば『地盤』と見立て、それがどれほど外からの力、つまりライバル政党の挑戦者が引き起こす『地震』に耐えられるかで計測可能だと判断した」:
 
リクトマン氏の予測手法は、その著書『The Keys to the White House』に詳述されています。以下は Wikipedia の記述からの抜粋・テキトー訳です:
リクトマンは、1981年にロシアの地震学者ウラジーミル・ケイリス=ボロックと共同で「ホワイトハウスへの鍵」モデルを作成した。このモデルは、13 の True/False(真/偽)基準を用いて、現職政党の候補者が次の米大統領選挙で勝利するか、敗北するかを予測するものである。

(13 の)鍵(キー)は、大統領選挙の結果は、ホワイトハウスを支配している政党の実績に第一義的に左右され、挑戦者や現職政党の候補者による選挙運動に影響されないという理論に基づいている。この理論によると、実利を重視するアメリカの有権者は、ホワイトハウスを支配する政党の実績——経済的な好況と不況、外交政策の成功と失敗、社会不安、スキャンダル、政策の革新など、大統領任期中の出来事やエピソードに基づいて評価される——に基づいて大統領を選ぶ。

リクトマンとケイリス=ボロックは、1860年(共和党と民主党が4年間競い合った最初の選挙)以降のアメリカ大統領選挙のデータに、地球物理学で使われているパターン認識方法を応用して、現職大統領が所属する政党が勝利する前提となる 13の診断質問(The 13 Keys to the White House)を作り出した。これらの質問に対して False(偽=該当しない)が5つ以下の場合、現職大統領の政党の候補者が一般投票(popular vote)で勝つと予測され、6つ以上の場合は、挑戦政党の候補者が一般投票に勝つと予測される。
 
2000年の大統領選挙では、一般投票でゴア氏の得票率 48.4%であったのに対して、ブッシュ氏は 47.9% でゴア氏の勝利。しかし、選挙人の獲得数ではゴア氏 266人に対してブッシュ氏は 271人で、結局ブッシュ氏が大統領に就任しました。リクトマン氏の予測モデルは一般投票の結果を対象としているので、唯一予測が的中しなかったとされる 2000年の大統領選挙でも、実際にはモデルは正しい予測をしていた、ということになります。
 
Wikipedia の「The Keys to the White House」の項には、数日前まで以下のような記述があったのですが、現在は削除されています:
As of August 5, 2020, Allan Lichtman predicts that Donald Trump will lose the 2020 United States presidential election to challenger Joe Biden based on seven of the thirteen keys of his prediction model turning false against the incumbency.
(2020年8月5日現在、アラン・リクトマン氏は、彼の予測モデルの 13のキーのうちの 7つが現職候補に対して False(偽)となることに基づいて、2020年の米国大統領選挙においてドナルド・トランプ氏が 挑戦者のジョー・バイデン氏に負けると予測している。)

以下は、イギリスの経済誌『エコノミスト』(The Economist)が提供している大統領選挙の情勢分析です。日々更新されています:

2つの小惑星が地球と月に接近

 このところ、小惑星の接近ラッシュが続いています。10月23日には、小惑星〝2020 UO3〟と〝2020 UF3〟が地球と月に接近しました。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 UO36~14 (地球)10月23日 00:53
 (月)10月23日 01:26
0.91
0.51
2020 UF36~13 (地球)10月23日 07:17
 (月)10月23日 09:25
0.11
0.98
(1LD=地球から月までの平均距離) 

UO3 と UF3 はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。UO3 が最初に観測されたのは10月21日、UF3 が最初に観測されたのは10月20日です。

接近時の地球との相対速度ですが、UO3 は秒速16.7km(時速約6万km)と速く、さらに UF3 は秒速22.0km(時速約7万9000km)と非常に速くなっています。

UO3 の月への接近時刻には ±1分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年10月21日水曜日

2つの小惑星が月と地球に接近

 10月22日から23日にかけて、小惑星〝2020 UL2〟と〝2020 UV〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 UL25~11  (月)10月22日 12:00
(地球)10月22日 18:46
1.01
1.07
2020 UV9~21  (月)10月22日 20:35
(地球)10月23日 01:21
1.97
1.26
(1LD=地球から月までの平均距離) 

UL2 と UV はともにアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。UL2 が最初に観測されたのは10月18日、UV が最初に観測されたのは10月17日です。

接近時の地球との相対速度は両者とも遅く、UL2 が秒速7.5km(時速約2万7000km)、UV が秒速8.3km(時速約3万km)と予報されています。

UL2 の月と地球への接近時刻には ±2分、±1分、UV の月と地球への接近時刻には ±2分、±2分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-114)

 米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、現地時間10月19日22時41分(日本時間20日13時41分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年41回目の噴出です:

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17
13 5月8日 11
14 5月14日 6
15 5月19日 5
16 5月23日 4
17 5月31日 8
18 6月3日 3
19 6月8日 5
20 6月12日 4
21 6月18日 6
22 6月23日 5
23 6月29日 6
24 7月3日 4
25 7月9日 6
26 7月13日 4
27 7月19日 6
28 7月24日 5
29 7月30日 6
30 8月3日 4
31 8月9日 6
32 8月14日 5
33 8月20日 6
34 8月26日 6
35 9月1日 6
36 9月9日 8
37 9月16日 7
38 9月26日 10
39 10月5日 9
40
10月14日 9
41
10月19日 5


以下は、最寄りの地震計と、噴出した熱水が流れ込む川の流量の記録です。久しぶりに激しい震動をともなう噴出で、夜が明けても水蒸気の噴出が続いていたとのこと。現地では雪が降っています:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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2020年10月20日火曜日

2つの小惑星が地球と月に接近

 10月21日、小惑星〝2020 UA〟と〝2020 UY〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 UA6~13 (地球)10月21日 10:58
 (月)10月21日 21:41
0.12
0.72
2020 UY4~9 (地球)10月21日 13:24
 (月)10月21日 18:19
0.91
1.25
(1LD=地球から月までの平均距離) 

UA はアテン群 、UY はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。UA が最初に観測されたのは10月16日、UY が最初に観測されたのは10月17日です。

接近時の地球との相対速度は両者とも遅く、UA が秒速7.8km(時速約2万8000km)、UY が秒速7.0km(時速約2万5000km)と予報されています。

UA の地球と月への接近時刻には ±14分、±15分、UY の地球と月への接近時刻には ±1分、±1分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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三浦半島に異臭広がる (続報-8)

 
横浜市や横須賀市では10月15日と16日にも異臭の通報があったようです。
 
昨年5月8日夜、千葉県千葉市や八千代市、印西市でも異臭がするとの 通報が多数寄せられていたとのことです。この時も原因は特定できていません。
 
「通報があった時間帯は海がある南や南南西から風が吹いていた」、「地上で原因が特定できなければ、可能性としては東京湾を航行する船舶ぐらいではないか」(八千代市消防本部):

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サケが川に迷い込む — 熊本県天草市

 
10月18日、熊本県天草市魚貫町(地図)を流れる福津川で、体長 70cm のサケ(シロザケ)とみられる魚が捕獲され、「珍しい」と評判になっているとのことです。
 
「福岡県で少数ながら定着していると考えられており、生まれた川に戻るサケが迷い込んだ可能性がある。県では報告数の少ない、珍しい出来事」(わくわく海中水族館シードーナツ):
 
天草市では、クロマグロ(ホンマグロ)が川に迷い込んだことがあります:
 
 
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2020年10月19日月曜日

ネコの宇宙飛行士

 
宇宙を飛行した最初のネコで、無事に帰還した唯一のネコでもある ‘フェリセット’(写真)についての記事です:

今から57年前、東京オリンピックの前年の 1963年10月18日にフランスが打ち上げたロケットで高度約200km(Wikipedia では 157km)に到達した後、パラシュートで無事に地表に帰還しました。

フェリセットはパリの路地で生活していた雌の野良猫でした。穏やかな性格だったため宇宙飛行の候補に選ばれたとのこと。ロケットに搭乗する予定だったフェリックスというネコが打ち上げ当日に脱走したため、急遽代役となりました。
 
帰還から3ヶ月後、脳を調べるために安楽死させられたとのことです。
 

小惑星 2020 UX が地球と月に接近

 10月19日午後、小惑星〝2020 UX〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 UX2~4 (地球)10月19日 15:56
 (月)10月19日 22:33
0.49
1.20
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは10月17日です。

接近時の地球との相対速度は遅く、秒速8.7km(時速約3万1000km)と予報されています。

地球への接近時刻には ±18分、月への接近時刻には ±25分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年10月17日土曜日

4つの小惑星が地球と月に接近

 
【最新の予報に基づいて 2020 TF6 の接近時刻と誤差を修正しました。10月19日】 
【最新の予報に基づいて接近時刻と誤差を修正しました。10月18日】
 
 10月18日から20日にかけて、4つの小惑星が地球と月に相次いで接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時(日本時間)
±誤差(分)
接近距離
(LD)
2020 TG64~9 (地球) 10月18日 03:03 <1
 (月) 10月18日 07:47 ±1
0.36
0.61
2020 TH65~10 (地球) 10月18日 21:50 <1
 (月) 10月19日 08:57 ±2
1.80
2.21
2020 TE68~18 (地球) 10月19日 04:19 ±2
 (月) 10月19日 08:41 ±2
0.60
0.29
2020 TF69~19 (地球) 10月20日 04:24 ±2
 (月) 10月20日 08:14 ±2
0.40
0.73
(1LD=地球から月までの平均距離) 

4つの小惑星はいずれも 10月15日に発見されたもので、アポロ群に分類されています。

接近時の地球との相対速度は、TG6 が秒速18.8km(時速約6万8000km)、TH6 が秒速6.5km(時速約2万3000km)、TE6 が秒速10.7km(時速約3万9000km)、TF6 が秒速12.7km(時速約4万6000km)と予報されています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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ハチクが開花 — 兵庫県小野市

 
兵庫県小野市鹿野町(地図)の竹林でタケの花が咲いています。開花しているのが見つかった時期は、『神戸新聞』が「前区長の冨田徹さん(75)が 1週間以上前、幅約100メートルの竹林全体で白い房のようなものを発見」、『サンテレビ』が「2カ月ほど前に近くに住む冨田徹さんが偶然見つけました」と伝えています。
 
「竹の種類は『淡竹(はちく)』とみられ、全国的な開花時期に入っている可能性がある」(兵庫県立フラワーセンター):

『神戸新聞』には「父親から、昭和10年代に竹の花が咲いたと聞いたことはあったが、自分の目で見るのは初めて」との証言が載っていますが、昭和10年代は 1935〜1944年ですので、今から 76〜85年前のことになります。
 
 
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原因不明の振動 — 富山県

 
10月15日から16日にかけて、何らかの振動が感じられたことを報告する富山県内からとみられる投稿がツイッターに相次いで寄せられました。しかし、この2日間、富山県内やその周辺で地震は観測されていないとのことです。

「揺れの原因は分からず、火山の噴火や隕石の落下、超音速で飛ぶ航空機などの衝撃で大気が振動して発生する『空振』と推測する」(富山地方気象台):

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2020年10月16日金曜日

2つの小惑星が地球と月に接近

 10月17日から18日にかけて、小惑星〝2020 TX4〟と〝2020 TK3〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 TX47~16 (地球)10月17日 21:35
 (月)10月18日 04:13
1.61
2.05
2020 TK38~19 (地球)10月18日 06:08
 (月)10月18日 11:40
1.25
0.65
(1LD=地球から月までの平均距離) 

2つの小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。TX4 が最初に観測されたのは10月13日、TK3 が最初に観測されたのは10月10日です。

接近時の地球との相対速度は、TX4 が秒速10.5km(時速約3万8000km)、TK3 が秒速11.1km(時速約4万km)と予報されています。

TX4 の地球と月への接近時刻には ±1分、±2分、TK3 の地球と月への接近時刻にも ±1分、±2分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年10月15日木曜日

巨大宇宙ゴミが衝突の可能性

日本時間 10月16日、2つの巨大宇宙ゴミ(スペース・デブリ)が衝突する可能性があるとのことです:

米国カリフォルニア州に本拠を置き、衛星や宇宙ゴミの追跡を行っている LeoLabs 社(Leo は Low Earth Orbit 低地球軌道の略)が発表したところによると、衝突時刻は日本時間 10月16日午前9時56分、場所は南極大陸沖の南大西洋上空 991km。2つの物体の重量は合計 2.8トンで、相対速度は秒速 14.7km(時速約 5万3000km)。今のところ、衝突の確率は 10% より高いとされています。

2つの物体は旧ソビエト連邦のナビゲーション衛星と中国のロケットとみられています。衝突が起こった場合、低軌道に散らばっている宇宙ゴミが 10〜20% 増加するとみられています。


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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-113)

 米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、10月14日01時11分(日本時間14日16時11分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年40回目の噴出です:

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17
13 5月8日 11
14 5月14日 6
15 5月19日 5
16 5月23日 4
17 5月31日 8
18 6月3日 3
19 6月8日 5
20 6月12日 4
21 6月18日 6
22 6月23日 5
23 6月29日 6
24 7月3日 4
25 7月9日 6
26 7月13日 4
27 7月19日 6
28 7月24日 5
29 7月30日 6
30 8月3日 4
31 8月9日 6
32 8月14日 5
33 8月20日 6
34 8月26日 6
35 9月1日 6
36 9月9日 8
37 9月16日 7
38 9月26日 10
39 10月5日 9
40
10月14日 9


以下は、最寄りの地震計の記録です。目撃者によると、おおきな音をともなって1時間ほど噴出が続いたようです:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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三浦半島に異臭広がる (続報-7)

 
神奈川県横浜市や横須賀市、三浦市などで続発している異臭の通報は10月12日と14日にもあったようです。12日夕方には横浜駅でも異臭の通報があり、JR横浜駅では改札への立ち入りを一時規制する事態になりました。
 
12日に採集した空気のサンプルからは、ガソリンなどが蒸発したガスに含まれる化学物質が検出されしました。「(横浜)市によると、大気からは燃料の蒸発ガスなどに含まれるイソペンタンやペンタンが通常の10倍以上の濃度で検出された」「ガソリンなどが気化した際に出る『イソペンタン』が通常の10倍以上、『ブタン』は3倍程度の濃度で検出された」:
 
 異臭騒ぎについては次のような意見もあります。「異臭は今に始まったことではない。これまでも異臭の通報は毎月のようにあった。なぜ、これほど騒ぐのか」(消防関係者):
 
以下は異臭と地震の関係を扱った記事です:
 
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2020年10月10日土曜日

小惑星 2020 TS1 が月と地球に接近


10月12日、小惑星〝2020 TS1〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 TS14~10  (月)10月12日 04:41
(地球)10月12日 19:56
1.50
0.66
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアテン群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは10月8日です。

接近時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速4.2km(時速約1万5000km)と予報されています。

現時点の予報では、月への接近時刻に ±6分、地球への接近時刻に ±7分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年10月7日水曜日

海岸に大量のイワシ — 新潟県柏崎市

 
10月1日から4日にかけて、新潟県柏崎市荒浜(地図)の海岸に 1km 以上にわたって大量のカタクチイワシが打ち上げられました。原因について専門家は「(何かに)追われたか、(カタクチイワシが)えさを追ってきたか」と述べています。
 
「前例がない、こんなの。地元で何年も釣りしているけど見た覚えはない。どんどん、どんどん上がってくる」(釣り歴20年という地元住民)、「カタクチイワシが浜に打ち上げられることはこれまでもあったということですが、これほどの数は初めて」:

カタクチイワシはマイワシと近縁かと思っていたのですが、ともにニシン目ニシン亜目に属するものの、前者はカタクチイワシ科、後者はニシン科に分類されています。
 
 
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2020年10月6日火曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-112)

 米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、10月5日21時05分(日本時間6日12時05分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年39回目の噴出です:

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17
13 5月8日 11
14 5月14日 6
15 5月19日 5
16 5月23日 4
17 5月31日 8
18 6月3日 3
19 6月8日 5
20 6月12日 4
21 6月18日 6
22 6月23日 5
23 6月29日 6
24 7月3日 4
25 7月9日 6
26 7月13日 4
27 7月19日 6
28 7月24日 5
29 7月30日 6
30 8月3日 4
31 8月9日 6
32 8月14日 5
33 8月20日 6
34 8月26日 6
35 9月1日 6
36 9月9日 8
37 9月16日 7
38 9月26日 10
39 10月5日 9


以下は、最寄りの地震計と、噴出した熱水が流れ込む川の流量の記録です。長時間継続した噴出だったようです:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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