2020年8月23日日曜日

双頭のハスが開花 — 茨城県坂東市

 茨城県坂東市岩井にある八坂公園(地図)で、1本の茎に2個の花が付く「双頭蓮」が相次いで見つかっています。一つ目の双頭連は 8月19日に開きはじめ、22日朝には散ってしまったようです。

「公園のハス池ができて15年ほどになるが双頭蓮が見つかるのは初めて」(市の担当者)、「50~100年に一度現れる」と言われ、良いことが起きる前兆と昔からありがたがられてきた」:

 
余談になりますが、坂東市岩井は、939年(天慶2年)に関東一円を勢力下に置いて「新皇」に即位した平将門が政庁を置いたところです。

7月末には新潟県上越市でも双頭連が見つかっています:

 
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″幻の湖″ 出現 — 山梨県富士河口湖町 (続報)

7月19日付「″幻の湖″ 出現 — 山梨県富士河口湖町」の続報です。

7月15日に出現した赤池(地図)が 8月20日に消滅しました。前日の19日には直径 1m ほどに縮小していたとのことです:

 

赤池は「大雨の際に一時的に出現したことはあったが、継続的に見られるのは2011年以来9年ぶり」でした。この赤池を含めて、今年は「2011年以来9年ぶり」となる池の出現や満水が相次ぎました:


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2020年8月22日土曜日

オレンジ色の光の柱出現 — 大阪府枚方市

 8月21日夕方、大阪府枚方市で、地上から空に向かって伸びるオレンジ色の光の柱のようなものが目撃・撮影されました。撮影者は「雲の隙間から太陽光が漏れていたのだと思います」と述べていますがどうでしょうか。光の柱が現れたのは数分間で、枚方公園(地図)から見て南西の方角でした:

 
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「幻の池」出現 — 静岡県浜松市

7月15日から21日ごろまで、静岡県浜松市水窪町(地図)に「幻の池」が出現していたとのことです。7年に1度現れると言い伝えられていますが、今回は 2011年以来 9年ぶりの出現。

「普段は水がないのに、7年に1度、周囲約200メートルの大きさで水が湧き出し(中略)幻想的な姿を見せる」: 

 
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「幻の池」出現 — 福岡県福岡市

福岡県福岡市の「海の中道海浜公園」(地図)に「幻の池」が出現中です。水が湧き出し始めたのは 7月6日。最大時には東京ドームとほぼ同じ面積と推定されています。現在は水位が徐々に下がっているとのことです。

「大雨が降った後、地下水位が上昇して数年に一度、見られる現象」:

数年に一度あらわれる「幻の池」 福岡の公園に出現中数年に一度あらわれる「幻の池」 福岡の公園に出現中
 
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沿岸にイルカの群れ — 山形県鶴岡市

 8月21日、山形県鶴岡市由良(地図)の沖合に 3〜5頭ほどのイルカの群れが現れました。ミナミハンドウイルカとみられています。

「あまり見られない姿に住民は驚いた様子だった」、「迷った様子ではなく、餌を追って移動してきた可能性も考えられる」(新潟市水族館マリンピア日本海):

 
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池が赤く染まる — 和歌山県新宮市

 和歌山県新宮市にある「浮島の森」(地図)で、池の一部が赤く染まる現象が起きています。

「今月に入って森の東側の池の一部が日中に赤く染まり始めた。赤くなる現象は昨年も見られたが、今年は範囲が広い」(新宮市教育委員会):

 
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2020年8月21日金曜日

三浦半島に異臭広がる (続報-2)

8月21日午前、神奈川県横須賀市(地図)の沿岸部を中心に「ガスのような臭いがする」という通報が相次ぎました。原因はわかっていません:


三浦半島では6月4日夜と7月17日午前にも横須賀市や三浦市などで異臭が広がる事件が起きています:


3回の共通点を考えてみたのですが、これはというものは思いつきません。6月4日は木曜日の夜ですが、7月17日と今回8月21日は金曜日の午前です。6月4日前日の3日と8月21日には月が近地点を通過する事象がありますが、7月17日前後には該当しません。工場などからの排気の可能性があるとは思いますが、前回、前々回と騒ぎになっているのに三度も繰り返すでしょうか。


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国際宇宙ステーションで空気漏れ

国際宇宙ステーション(ISS)でわずかな空気漏れが検出されています。滞在中の宇宙飛行士にただちに危険が及ぶほどではないものの、NASA ではすべてのモジュール間のハッチを閉鎖して、どのモジュールで空気漏れが生じているのかを確認することにしています。その間、アメリカの宇宙飛行士はロシアのズベズダ(Zvezda)サービス・モジュールで寝起きするとのことです:


国際宇宙ステーションでは過去にも何回か空気漏れが発生しています。2018年8月には、ステーションにドッキング中のロシアのソユーズ宇宙船で空気漏れが発生し、宇宙飛行士が人為的に開けられたとみられる「穴」を発見していますが、原因についてはロシア側の意向で明らかにされていません:


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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-109)

 米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、8月20日03時00分(日本時間20日18時00分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年33回目の噴出です。


日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17
13 5月8日 11
14 5月14日 6
15 5月19日 5
16 5月23日 4
17 5月31日 8
18 6月3日 3
19 6月8日 5
20 6月12日 4
21 6月18日 6
22 6月23日 5
23 6月29日 6
24 7月3日 4
25 7月9日 6
26 7月13日 4
27 7月19日 6
28 7月24日 5
29 7月30日 6
30 8月3日 4
31 8月9日 6
32 8月14日 5
33 8月20日 6


以下は、最寄りの地震計と、噴出した熱水が流れ込む川の流量の記録です。地震波形は振幅が小さく弱々しい感じでが、キャンピングカーで寝ていた人が音で気付いて現地に車で駆けつけ噴出を確認したとのことです:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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小惑星 2020 QY2 が地球と月に接近

先ほど、小惑星〝2020 QY2〟が地球のそばを通過しました。昼過ぎには月にも接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 QY22~4 (地球)8月21日 08:50
 (月)8月21日 12:50
0.17
0.79
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは8月20日です。

接近時の地球との相対速度は秒速18.9km(時速約6万8000km)でした。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年8月20日木曜日

頭巾雲出現 — 長野県諏訪市

 8月20日午後、長野県諏訪市(地図)の上空に「頭巾雲」が現れました。入道雲の上に見える虹色の雲です。

「発達している最中の入道雲(雄大積雲)の雲頂付近にできる雲で、頭巾雲が発生するということは、雲が強い上昇流を伴って急成長している証拠になります」:


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2020年8月19日水曜日

小惑星 2020 QG が地球を掠める (続報)

 8月18日付「小惑星 2020 QG が地球を掠める」の続報です。

この小惑星の接近・通過について NASA と ESA(欧州宇宙機関)がツイートしています。NASAは、地球に衝突するとしても(この大きさであれば)大気圏内でバラバラになる可能性が高い、ESA は、地球から 3000km 未満のところを通過した、と述べています:


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小惑星 2020 PY2 が地球と月に接近 (続報)

 8月17日付「小惑星 2020 PY2 が地球と月に接近」の続報です。

接近予報が更新されました。前回の予報では、地球と月への接近時刻に ±8時間前後の誤差が見込まれていたのですが、今回の予報では地球への接近時刻に ±2分、月への接近時刻に ±3分となっています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 PY215~33 (地球)8月21日 08:29
 (月)8月21日 14:32
0.91
0.71

接近時の地球との相対速度は少し遅くなって秒速 16.8km(時速約6万km)となっています。


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2020年8月18日火曜日

ブーメラン地震

 従来の断層破壊の常識を覆す発見です。

2016年に大西洋の海底にあるトランスフォーム断層で発生した M7.1 の地震(ロマンシェ地震)では、はじめ東に進んだ断層の破壊が、途中から逆転して西に進んだことが明らかにされました。 


「地震破壊前線が、ブーメランのように途中で進行方向を逆向きに転回し、超せん断速度で逆伝播する特異な震源過程様式であったことを世界で初めて明らかにしました」、「本研究成果は、従来の常識を覆す、トランスフォーム断層における地震破壊の新たな姿であり、巨大地震の破壊成長機構の理解を促す新知見です」:


マッコウクジラ漂流・漂着 — 茨城県日立市

 8月17日午前、茨城県日立市沖で、体長約20mのマッコウクジラの死骸が漂流しているのが見つかりました。翌18日朝、同市河原子町(地図)の海岸に漂着しました。

「クジラはプランクトンが多く生息する海水温の低い海域を好む傾向があり、夏の時期に日本近海に現れるのは珍しく、全長20メートル超のクジラも日本近海ではあまり見られない」(アクアワールド県大洗水族館):


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小惑星 2020 QG が地球を掠める

 8月16日昼過ぎ(日本時間)、小惑星〝2020 QG〟が地球の至近距離を通過していきました。通過後の8月17日夕刻(日本時間)に NASA/JPL のデータベースに記載されました。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 QG3~6 (地球)8月16日 13:09
 (月)8月16日 13:33
0.024
0.989
(1LD=地球から月までの平均距離) 

 接近距離の 0.024LD は地球の中心からの距離で、キロメートルに直すと 9300km ほどです。地球の半径を差し引いて地表からの高度を計算すると、おおよそ 2930km となります。通信衛星や気象衛星などの静止衛星の軌道高度は 3万6000km ほどです。

 この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは8月16日です。

接近時の地球との相対速度は秒速12.3km(時速約4万4000km)でした。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年8月17日月曜日

火山噴火? — 米国カリフォルニア州

 火山噴火のように見えますが、山火事の煙です。

 

小惑星 2020 PY2 が地球と月に接近

 8月21日、小惑星〝2020 PY2〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 PY215~33 (地球)8月21日 06:31
 (月)8月21日 12:30
0.90
0.72
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは8月12日です。

接近時の地球との相対速度は秒速17.1km(時速約6万1000km)と予報されています。

この小惑星は8月12日に初観測されたものの14日には見失われてしまったためデータが不足しており、現時点の予報では、地球への接近時刻に ±7時間48分、月への接近時刻に ±8時間3分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年8月16日日曜日

巨大積乱雲の影

 8月16日夕方、東京都や神奈川県では巨大な積乱雲の影が雲に映る光景が見られました。


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ストライプ状の雲 — 北海道札幌市

 8月15日午前、北海道札幌市(地図)の上空にストライプ状の雲=「波状雲」が現れました。

「お盆中日の15日(土)、天気が回復した札幌市周辺では横断歩道のようなストライプ状の不思議な雲が見られています」:


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2020年8月15日土曜日

イエローストーンの湧泉が止まる

 イエローストーン国立公園の北西部にある湧泉カナリー・スプリング(地図)の湧出が、8月初めから止まっています。この湧泉では、過去にも湧出が数時間から数年間止まったことがあり、直近では2006年に24時間止まり、その後4日間をかけて徐々に回復したとのことです。今回はどのくらい続くのでしょうか:



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ケープサイズ・バルカー WAKASHIO

商船三井が運用する大型貨物船「わかしお」が、7月25日(現地時間)にインド洋のモーリシャス沖で座礁して大量の重油を流出させ、取り返しのつかない大規模な環境破壊を引き起こした件。日本の報道では、「わかしお」は単に貨物船とか大型貨物船としか伝えられていない様ですが、貨物船としては最大級の船であるようです。

以下は業界紙『日本海事新聞』の記事です:

記事では、座礁事故を起こした船を「ケープサイズバルカーWAKASHIO」と呼んでいます。業界用語だと思いますが、「バルカー(bulker)」は「ばら積み貨物船」のことで、「梱包されていない穀物・鉱石・セメントなどのばら積み貨物を船倉に入れて輸送するために設計された貨物船」(Wikipedia)を意味しています。

一方、「ケープサイズ(Capesize)」とは、Wikipediaによると、大きすぎてスエズ運河を通航できないような船を指す言葉です。パナマックスよりも大型であるためパナマ運河も通航できず、大洋間を移動するために(アフリカ大陸南端の)喜望峰や(南アメリカ大陸南端の)ホーン岬を周らなければならないとのこと。「ケープサイズ」は、ばら積み貨物船の大きさによる分類では最上位(あるいは上から2番目)に位置づけられているようです:

 

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-108)

 米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、8月14日15時29分(日本時間15日06時29分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年32回目の噴出です。


日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17
13 5月8日 11
14 5月14日 6
15 5月19日 5
16 5月23日 4
17 5月31日 8
18 6月3日 3
19 6月8日 5
20 6月12日 4
21 6月18日 6
22 6月23日 5
23 6月29日 6
24 7月3日 4
25 7月9日 6
26 7月13日 4
27 7月19日 6
28 7月24日 5
29 7月30日 6
30 8月3日 4
31 8月9日 6
32 8月14日 5


以下は、最寄りの地震計の記録です:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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2020年8月14日金曜日

イルカが漁港に居つく — 石川県珠洲市

 8月2日ごろから、石川県珠洲市の寺家漁港(地図)に1頭のイルカが居ついているとのことです。体長約3mで、ハンドウイルカあるはミナミハンドウイルカとみられています。

 「港に入ってきたことは今までなく、船と一緒に外に出てもまた戻ってくる」(漁師歴40年)、「沿岸にすみ着く習性があるが、狭い漁港に現れるのは珍しい」(のとじま水族館):


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ベテルギウスが異常減光 (続報-18)

 昨年10月に始まったベテルギウスの異常な減光の原因が、ハッブル宇宙望遠鏡の観測によって判明したようです:

 上の記事によると、ハッブル宇宙望遠鏡の紫外線観測で、2019年9月、10月、11月に濃密で高温の物質がベテルギウスの大気中を移動している兆候が捉えられていました。12月になると地上の複数の望遠鏡がベテルギウスの南半球が暗くなっているのを観測。ベテルギウスから大量の超高温物質が宇宙空間に放出され、冷却して塵の雲を形成し、ベテルギウス表面からの光を遮ったことが異常な減光の原因と考えられる、とのことです。

 

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2020年8月13日木曜日

吾妻山: 火山活動活発化の可能性

 山形・福島県境にある火山群・吾妻山(地図)では、今年3月ごろから深部の膨張を示す変化が現われ始めた可能性があるとのことです。

「2020年3月頃から広域の基線で吾妻山深部の膨張を示す伸びの変化が現われ始めた可能性があります。過去の活発化事例を踏まえると、この変化が継続した場合、火山活動が活発化に向かう可能性がありますので、今後の火山活動の推移に留意してください」:

 

吾妻山では7月22日夜、火口付近が明るく見える現象が約9年ぶりに観測されています。硫黄の燃焼によるものとみられています(下記関連記事参照)。


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雌阿寒岳 火山活動高まる

 北海道東部の火山・雌阿寒岳(地図)の火山活動が高まっているようです。

7月22日に火山性微動が発生、火山性地震も一時的に増加、火山性微動と同時に山頂の北西付近が膨らむ傾斜変動も観測されました。また、火口や噴気孔では噴気の量や勢いが増し、温度もやや上がっていることが確認されています:

 

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2020年8月10日月曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-107)

米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、8月9日23時07分(日本時間10日14時07分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年31回目の噴出です。


日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17
13 5月8日 11
14 5月14日 6
15 5月19日 5
16 5月23日 4
17 5月31日 8
18 6月3日 3
19 6月8日 5
20 6月12日 4
21 6月18日 6
22 6月23日 5
23 6月29日 6
24 7月3日 4
25 7月9日 6
26 7月13日 4
27 7月19日 6
28 7月24日 5
29 7月30日 6
30 8月3日 4
31 8月9日 6


以下は、最寄りの地震計の記録です。目撃者によると、最初の19分間ほどは熱水、その後は水蒸気が噴出したとのことです:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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ヘビが原因の停電 — 鳥取県北栄町

8月11日、鳥取県北栄町妻波地区(地図)で、午前 5時11分ごろから 6時50分まで停電が発生しました。原因はヘビが設備に接触したためです:

 

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米国ノースカロライナ州で M5.1

 米国東部ノースカロライナ州北西部で、東部夏時間8月9日午前8時7分(日本時間同日午後9時7分)に M5.1、震源の深さ 3.7km の地震が発生しました(震央地図)。バージニア州、サウスカロライナ州、テネシー州など隣接する州でも揺れを感じました。

商店の棚が倒れるなどの被害が出ています。震源地の Alleghany 郡は非常事態を宣言しています。

今回の地震は、ノースカロライナ州で発生したものとしては、約100年前の 1916年に発生した M5.2 以来の規模。

米国地質調査所(USGS)の資料によれば、この地震は、北米プレートの上部地殻内の逆断層の動きによって発生したプレート内地震で、本震の約25時間前から M2.1〜2.6 の範囲の少なくとも4つの小さな前震が先行していたとのことです。


2020年8月9日日曜日

クジラやイルカの漂着・座礁件数が過去最高 — 北海道

 「ストランディングネットワーク北海道」の記事から。北海道では、クジラやイルカのストランディング(漂着・座礁など)の年初からの累積通報件数が過去最高となっている、とのことです。生物学的な要因ではなく、通報先の周知など社会的な要因が大きく寄与しているようです。

 「ここ数週間はカマイルカスジイルカの漂着が目立ちます。カマイルカは相当に腐敗が進んだ個体が多い一方,スジイルカは漂着後に死亡した個体も見受けられます。地震発生との関連が議論される,マスストランディング(群れごと砂浜に上陸してくる)とは様相が異なっています」:


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小惑星 2020 NK1 は無害

 今年7月に発見され、8月1日05時58分(日本時間)に地球に 21.41LD(約823万km)まで近づいた小惑星 2020 NK1(推定直径420〜940m)は、2086年から2101年の間に 70000分の1 の確率で地球に衝突する可能性があるとされていました。しかし、プエルトリコにあるアレシボ天文台が今回の地球接近を利用してレーダー観測をおこなった結果、その可能性がないことが判明しました:


2020 NK1 の接近時、カリブ海ではハリケーン・イサイアスが発達中で、アレシボ天文台も閉鎖の可能性があったのですが、幸いにもハリケーンが予想よりも早く通過し、天文台も被害を受けなかったため観測が可能になりました。

レーダー観測の結果、2020 NK1 は細長い形をしており、最も長い部分の差し渡しは約1km。将来もっとも地球に近づくのは 2043年8月5日早朝(日本時間)で、接近距離は 8.88LD(約341万km)とのことです:

 

注: 1LD は地球から月までの平均距離で、約38万km です。

 

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2020年8月8日土曜日

地下水量減少 — 三重県伊賀市

 三重県伊賀市久米町の温浴施設「伊賀の湯」(地図)が10月末に閉館予定とのこと。理由は原因不明の地下水量減少。

「最大で深さ約500メートルから地下水をくみ上げていたが、1年ほど前から水量が急に減り始め、今年4月には従来の10分の1程度となり回復も見込まれないという。水量が減少した詳しい原因は分かっていない」:


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2020年8月7日金曜日

イルカが浅瀬に迷い込む — 北海道鹿部町

 8月4日朝、北海道鹿部町(地図)の漁港から約500m離れた浅瀬に、イルカが迷い込み動けなくなっているのが見つかりました。体長約 1.5m。地元の漁師らが沖に誘導してもすぐに浅瀬に戻ってきてしまうという、座礁したイルカによく見られる行動があったものの、救出されたもようです:

 

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イルカが座礁 — 北海道釧路市

8月6日夕方、北海道釧路市星が浦川河口付近(地図)で、体長約 2m のスジイルカが座礁しているのが見つかりました。発見時には「波打ち際でバタバタしている状態」でしたが、翌7日朝、釧路市職員によって死亡しているのが確認されました:

 

8月4日には、今回の発見場所から南西に約 64km 離れた豊頃町の海岸でもスジイルカが座礁しているのが見つかり、その後、死亡が確認されています:

 

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2020年8月6日木曜日

西之島の噴煙が九州・韓国に到達


活発な火山活動が続いている小笠原諸島・西之島(地図)の噴煙が、太平洋高気圧の縁をまわって九州や韓国南岸に到達しているもようです。九州では8月2日から煙霧が観測され、PM2.5の濃度がやや高い状態も継続しています。韓国南岸部でもPM2.5の濃度が高まっているようです:

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チョウザメ捕獲 — 北海道豊浦町


8月4日、北海道豊浦町(地図)沖の噴火湾(内浦湾)に設けられた網に、体長約 2m のチョウザメがかかり、水揚げされました。

「噴火湾でチョウザメが水揚げされるのは珍しい」:

以下は、過去にこのブログで取り上げた事例です:

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イルカが生存漂着 — 北海道豊頃町


8月4日、北海道中川郡豊頃町長節の海岸(地図)に、体長 2.44m のスジイルカ1頭が漂着しているのが見つかりました。発見時には生きていましたが、その後、死亡が確認されました:

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2020年8月5日水曜日

幼魚の群れが押し寄せる — 南大東島


南大東島(地図)の港にクマザサハナムロの幼魚の群れが押し寄せています。

「クマザサハナムロの幼魚が群れになって押し寄せてくる現象は珍しい」、「沖合でふ化し、潮の流れにより沿岸に寄ってきたのではないか」(専門家):

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プレート境界付近に存在する水は地震後も高い圧力を保持


国立研究開発法人 産業技術総合研究所の研究成果です。地震発生後のプレート境界付近の水圧低下は、これまで考えられていたよりも 1桁小さいことが判明; 現在の技術でも測定可能な範囲なので、南海トラフでの監視対象に水圧の変化を加えれば、巨大地震発生予測の精度が上がる可能性がある、との内容です。

▼「プレートの境界付近に存在する水圧の上昇は地震に直接繋がる」 ▼「地震が起こると、岩石に形成される亀裂を通じた排水でプレート境界付近の水圧が低下し、その後、亀裂が閉じると水圧が徐々に上昇する」 ▼「亀裂形成で解放された分の水圧が今後静岩圧近くまで増加していくと次の巨大地震が発生する条件が整う」 ▼「深さ約 8km にあるプレートの境界付近に蓄積する水は、地震によって亀裂が形成されても従来考えられているよりも高い圧力を常に維持しており、地震後に解放された水圧は地震前の最大 8% 程度であったことが判明」 ▼「南海トラフで次の巨大地震が起こるまでのモニタリング指標に水圧変化を加えることで、地震発生予測の精度が上がる可能性」:

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2020年8月4日火曜日

6月と7月に地球に接近した小惑星


このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしていますが、発見や NASA の発表が接近後になるなどしてこのブログに記載できなかった場合があります。以下は、6月と7月に地球から 1LD 以内まで近づいた小惑星をまとめたものです(1LD=地球から月までの平均距離):

小惑星 推定直径
(m)
接近日
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 LD 89〜200 6月5日 0.80
2020 ML2 7〜15 6月13日 0.93
2020 NB 15〜33 7月6日 0.46
2020 OY4 2〜6 7月28日 0.11
(1LD=地球から月までの平均距離) 


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双頭のハスが開花 — 新潟県上越市


7月31日、1本の茎に2個の花が付く珍しいハス「双頭蓮」が新潟県上越市の高田城址公園(地図)で見つかりました。

「『双頭蓮』は突然変異で発生するとされる大変珍しい現象で、中国では吉祥の花とされる」、「発見される割合はおよそ2〜3万個に一つ。同公園で発見されたのは2018年以来2年ぶり」(高田城址公園で双頭蓮を探す会):

上越市では、15年、16年、18年に双頭蓮が見つかっています。詳しくは以下の記事リストをご覧下さい。


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宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-42)


高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告受付件数の表が 8月4日付で更新されています。

今回の更新では7月分が記入されていますが、宏観異常報告の受付数はすべての項目で「0」でした。


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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-106)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、8月3日09時57分(日本時間4日00時57分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年30回目の噴出です。

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17
13 5月8日 11
14 5月14日 6
15 5月19日 5
16 5月23日 4
17 5月31日 8
18 6月3日 3
19 6月8日 5
20 6月12日 4
21 6月18日 6
22 6月23日 5
23 6月29日 6
24 7月3日 4
25 7月9日 6
26 7月13日 4
27 7月19日 6
28 7月24日 5
29 7月30日 6
30 8月3日 4


以下は、最寄りの地震計の記録です。勢いのある噴出だったようです:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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