2023年6月30日金曜日

雌阿寒岳で火山性地震増加

 
北海道東部の雌阿寒岳(地図)で、6月29日から30日にかけて、ポンマチネシリ火口付近で火山性地震が増加しました。地震回数は 29日15時から 30日15時までに 234回(速報値)に達しました。火山性微動は 2回観測されています。火山性地震の日回数が200回を超えるのは2018年11月23日以来で、火山性微動の発生は2022年8月27日以来です:
 
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2023年6月29日木曜日

横ずれ断層で大地が急速沈降・回転

 
産業技術総合研究所(産総研)と茨城大学の研究成果です。日本列島を縦断する大断層の一つ、棚倉断層帯の運動が堆積盆の形成・沈降・回転を同時に引き起こしたことを初めて解明。
 
「今から約1720万~1660万年前、棚倉断層帯の横ずれ運動によって堆積盆は急速に沈降すると共に回転も起こった」、「日本海拡大時には正断層の形成とその運動によって多くの堆積盆が形成・発達したと考えられていますが、本研究成果は正断層運動のみならず横ずれ断層の運動の影響も考慮すべきであることを示します」:

双頭蓮が開花 — 奈良県奈良市

 
6月26日、奈良県奈良市の喜光寺(地図)で、1本の茎に 2つの花が付く双頭蓮(そうとうれん)が開花しました。同寺で双頭連が咲くのは 2019年以来 4年ぶり。

「双頭蓮は品種ではなく、珍しい変形の花」、「さらに同じ鉢から別の双頭蓮のつぼみも」、「2つの双頭蓮は 100年に一度では」:
 
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2023年6月27日火曜日

オラーコジン

 
ロシアの傭兵会社ワグネルの魁帥プリゴジン氏の名前がしきりにニュースに登場していますが、この名前を聞くたびに「オラーコジン」という言葉が頭に浮かびます。
 
オラーコジンは人名ではなく、地学分野の用語です。マントル・プルームの上昇などによって平坦な地形が引き裂かれるとき、亀裂はしばしば 1点から 120°間隔で3方向に伸び、そのうちの 2本はよく発達するが、残る 1本はあまり発達しないという考えです。日本海の拡大とフォッサマグナの形成も、このオラーコジンで説明できるのだそうです。つまり、よく発達した 2本の亀裂(地溝帯)が日本海を拡大させ、未発達の 1本が日本列島まで延びてフォッサマグナを作ったという説です。詳しくは以下をお読みください:

講談社ブルーバックスにもオラーコジン説をわかりやすく解説したものがあります:


ボラが大量発生 — 愛知県名古屋市

 
愛知県名古屋市にある名古屋港の金城ふ頭(地図)に大量のボラが現れています。

「ことしの年明けにも名古屋の都心部を流れる堀川を大量のボラが遡上し話題となりました」、「名古屋港でボラの大群が見られることは珍しくないということですが、今後は川を遡上する可能性もある」(名古屋港水族館):
 
このブログの過去の記事を調べると、ボラの大群が現れたのは 1月〜3月に集中しており、例外的に 5月と10月に 1件ずつで、6月の出現は初めてです。
 
 

2023年6月26日月曜日

空全体が色の濃い鮮やかな赤や紫色に染まる

 
6月26日朝、関東から近畿にかけて、日の出前の空が濃く鮮やかな赤や紫色に染まりました。

「空気の乾燥している冬は、夜空からオレンジや黄色へのきれいなグラデーションの朝焼けとなりますが、今朝はそれとは異なり、一面が赤や紫色に染まる朝焼けとなりました。これは湿度が高く空気中に水分が多くなる梅雨や夏によく見られるタイプの朝焼けです」:
 

小惑星 2023 MD4 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 MD4〟が 6月20日から21日にかけて、月と地球の近くを通過していたことが、6月25日付のNASA/JPLのデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 MD4 (2023年6月25日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)6月20日 14:28
 (地球)6月21日 03:08
接近日時 誤差
(月)± 28 分
(地球)± 26 分
接近距離 (月)0.849 LD
(地球)0.754 LD
推定直径
13 ~ 28 m
対地球相対速度
8.7 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで−4 日
次の地球接近
公転周期822 日 ≅ 2.25 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年6月25日日曜日

夜空が緑色に発光 — 米国コロラド州

 
米国コロラド州ウェスト・エルク・マウンテンズ(地図)で 6月22日に撮影された大気光の写真です。
 
「(緑色の)波紋はオーロラのように見えますが、オーロラではありません。 大気光はまったく異なる現象です。 それは日中、太陽光が地球の上層大気中の原子をイオン化するときに始まります。 夜になると、原子は再結合し、そのときに光を放ちます。 (撮影者の)ワトソン氏が見た緑色の光は、地表から 90~100 キロメートル上空で酸素原子が再結合することによって生じたものです」、「1930 年代、レイリー卿は、大気光が太陽活動極大期の前後の数年間でピークに達することに気づきました」:
 
以下も参照してください:
 

小惑星 2023 MU2 が月と地球に接近

 
6月25日深夜から26日朝にかけて、小惑星〝2023 MU2〟が月と地球に接近します。接近時の地球との相対速度はきわめて低速です。
 
この小惑星が地球のそばを通過するもようは YouTube などでライブ配信されます(日本時間 26日午前8時から):
 
2023 MU2 (2023年6月24日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)6月25日 23:59
 (地球)6月26日 08:19
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.506 LD
(地球)0.565 LD
推定直径
4 ~ 9 m
対地球相対速度
4.5 km/s ≅ 1万6000 km/h
初観測から地球接近まで9 日
次の地球接近2023年11月20日
公転周期491 日 ≅ 1.34 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年6月24日土曜日

小惑星 2023 ML3 が地球と月に接近

 
6月24日夜、小惑星〝2023 ML3〟が地球と月に接近します。

2023 ML3 (2023年6月23日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月24日 22:50
 (月)6月24日 22:59
接近日時 誤差
(地球)± 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.677 LD
(月)1.324 LD
推定直径
6 ~ 13 m
対地球相対速度
14.7 km/s ≅ 5万3000 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近2026年10月22日ごろ
公転周期1137 日 ≅ 3.11 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年6月23日金曜日

小惑星 2023 MB3 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 MB3〟が 6月20日に月と地球の近くを通過していたことが、6月22日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 MB3 (2023年6月22日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)6月20日 02:43
 (地球)6月20日 12:13
接近日時 誤差
(月)± 2 分
(地球)± 2 分
接近距離 (月)0.961 LD
(地球)0.408 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
9.0 km/s ≅ 3万2000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2024年1月6日
公転周期298 日 ≅ 0.82 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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小惑星 2023 MW2 が月と地球に接近

 
6月23日、小惑星〝2023 MW2〟が月と地球に接近します。
 
2023 MW2 (2023年6月22日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)6月23日 12:51
 (地球)6月23日 16:15
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.262 LD
(地球)0.322 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
9.8 km/s ≅ 3万5000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近2026年5月26日ごろ
公転周期1120 日 ≅ 3.07 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年6月22日木曜日

えびの高原硫黄山で火山性地震増加 (続報-3)

 

えびの高原の硫黄山(地図)では 5月6日ごろから地震活動が活発化し、5月中旬ごろからは火山ガスの濃度が上がり、最近では基準値を超えることが常態化しています。そのため、周辺ではミヤマキリシマやアカマツなどの植物の葉が枯れて変色するなどの影響が出ています:
 
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関東大震災: M7超の大地震が2日間に6回も起きていた

 
PRESIDENT Online』の記事です:
 
3ページ目に「M7以上の余震が6度も起きていたことが判明しました」とあるので、「6回」には本震を含んでいないようです。

気象庁の「『関東大震災から100年』特設サイト」に掲載されているグラフでは、M7超の地震は本震も含めて 3回となっています。
 
 

ダイバーがリュウグウノツカイに遭遇 — 島根県大田市

 
6月18日午後8時ごろ、島根県大田市久手町(地図)沖の水深 5m 付近で、潜水中のダイバーが深海魚のリュウグウノツカイに遭遇し、撮影しました。体長約 3m。

「日本海で元気に泳ぐ姿の記録は珍しく、貴重」(しまね海洋館アクアス):


 
島根県では 6月17日にもリュウグウノツカイが海岸に現れています:
 

2023年6月20日火曜日

地震と宇宙線に相関関係

 
Phys.org』に掲載された記事です。ポーランド科学アカデミー核物理学研究所の研究によると、宇宙線の強度の変化と地震発生の間に明瞭な相関関係があるとのことです: 
 
 以下は記事からの抜粋です:
  • 世界の地震活動と地球表面で記録された宇宙線(宇宙放射線)の強さの変化には、明確な統計的相関があり、地震の予知に役立つ可能性がある。この相関には、物理的な解釈の難しい周期性がある。

  • クラクフ(地図)にあるポーランド科学アカデミー核物理学研究所によって 2016 年に開始された CREDO プロジェクトは、宇宙線の変化を観測することで地震を予測できる可能性があるという以前から知られていた仮説の検証を試みている。

  • 統計解析の結果、この2つの現象の間には確かに相関関係があるが、誰も予想していなかった特徴があることがわかった。

  • 国際的な CREDO(Cosmic Ray Extremely Distributed Observatory)プロジェクトは、誰でも参加できる仮想の宇宙線観測所のネットワークであり、高度な科学的検出器だけでなく、スマートフォンの CMOS センサーを代表とする多数の小型検出器からデータを収集・処理している(スマートフォンを宇宙線検出器に変えるには、無料の CREDO Detector アプリをインストールするだけである)。

  • CREDO の主な任務の 1 つは、地球の表面に到達する二次宇宙線の地球規模の変化を監視することである。 二次宇宙線は、地球の成層圏で最も強く生成される。そこでは、一次宇宙線の粒子が大気中の気体分子と衝突し、二次粒子のカスケードが開始される[空気シャワー]

  • 「主に太陽や深宇宙から私たちに届く宇宙線と地震との間に関連性があるという考えは奇妙に思えるかもしれない。しかし、そこには完全に合理的な物理的基礎がある」と、 CREDO コーディネーターで、この発見についての論文の筆頭著者である Piotr Homola 博士は言う。

  • 今回の発見の中心となる考えは、地球の液体コアの渦電流が地球磁場の生成に関与しているという点にある。この磁場は、宇宙からの一次放射線の荷電粒子の進路を偏向させる。したがって、もし大地震が地球のダイナモを駆動する物質の流れの乱れと関連しているとすれば、その乱れは磁場を変化させ、一次宇宙線の粒子の軌道に影響を与えることになると考えられる。その結果、地上の検出器では、検出される二次宇宙線粒子の数に何らかの変化が見られるはずである。

  • 分析はいくつかの統計手法を用いて行われた。 いずれの場合でも、調査対象の期間中、二次宇宙線の強度の変化とマグニチュード 4 以上のすべての地震のマグニチュードの総和との間に明確な相関関係が認められた。重要なのは、この相関関係が明瞭なのは、宇宙線のデータを地震データに対して 15 日前にシフトしたときのみであるという点である。 これは、良いニュースである。なぜなら、今後の地震をかなり前に検知できる可能性を示唆しているからである。

  • 残念ながら、分析からは大災害の場所をピンポイントで特定できるかどうかは明らかではない。 宇宙線強度の変化と地震との相関関係は、場所を特定した解析では明瞭ではない。 相関関係は、地震活動が地球規模で考慮された場合にのみ現れる。 この事実は、地球が全体として受ける現象が、宇宙線の強度の変化に現れていることを意味しているのかもしれない。

  • 「科学の世界では、裏付けとなるデータの統計的信頼水準が 5 シグマ(標準偏差)に達したときに発見があったとされている。今回見いだされた相関関係は、6 シグマ以上の信頼度である。これは、相関関係が偶然によるものである可能性が 10 億分の 1 未満であることを意味する。 」

  •  大きな驚きは、相関の大規模な周期性である。これは誰も予想していなかった現象だ。 分析によると、相関の最大値は 10 ~ 11 年ごとに発生し、これは太陽活動の周期と同様の周期である。 しかし、それは地球の最大活動とはまったく一致しない。

  • さらに、宇宙線データと地震データには、他にも未知の性質の共通した周期性が存在する。 例としては、地球の恒星日(24 時間から約 236 秒を引いたものに等しい)に相当する周期で、地震活動や二次宇宙線の強さが周期的に変化していることがある。

  • 観測された周期性を従来の考え方では説明することができないので、他の、あまり一般的ではない現象が関与している可能性を検討する必要がある。その一つは、太陽や太陽系内の他の大質量天体によって変調された暗黒物質の流れの中を地球が通過している可能性である。

  • 大きな磁場を持つ地球は、人間が作った検出器よりも何倍も大きい、非常に高感度の粒子検出器である。 したがって、既存の測定装置では捉えられない現象に反応している可能性を受け入れるのが合理的である。

波打ち際にリュウグウノツカイ — 島根県浜田市

 
6月17日午後、島根県浜田市(地図)の海岸の波打ち際で、リュウグウノツカイがもがいているのが見つかりました。体長約 2m。海に戻されましたが、同日の夕方、リュウグウノツカイが打ち上げられ死んでいるのが見つかりました。同一個体とみられています。

「生態については未解明の部分が多く、なぜ浅瀬にやってくるのかはわからない」(しまね海洋館アクアス):
 

2023年6月18日日曜日

フランス西部で被害地震

 
6月16日18時38分(日本時間17日01時38分)ごろ、フランス西部で被害地震が発生しました(震央地図)。民家、学校、教会などが破損し、数百軒の建物が中に入るのが危険な状態となっています。負傷者もでています。
 
フランス中央地震局(BCSF)によると地震の規模は M5.8。翌朝には M5.1 と M3.7 の余震も起きています。M5 を超える地震がフランスで発生したのは 2019年11月以来です(下の関連記事参照):
 
ヨーロッパ地中海地震学センター(EMSC)は M5.0、震源の深さ 10km と発表しています:
 
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ヘビが原因の停電 — 北海道登別市

 
北海道の JR室蘭線で、6月17日昼すぎから約 1時間半にわたって鷲別駅~白老駅間の送電が遮断され、列車 7本が運休しました。原因は、登別市の富浦駅(地図)〜登別駅(地図)間の架線にヘビが接触したためということです:
 
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小惑星 2023 LE2 が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2023 LE2〟が 6月18日に地球と月の近くを通過したことが、NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 LE2 (2023年6月16日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月18日 00:33
 (月)6月18日 11:33
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.411 LD
(月)1.076 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
6.8 km/s ≅ 2万5000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2032年6月11日ごろ
公転周期707 日 ≅ 1.93 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年6月17日土曜日

夜空の発光現象 — 兵庫県神戸市

 
神戸新聞』の記事です。6月15日21時前後の30分間ほどにわたって、兵庫県神戸市(地図)で雲の周辺が赤っぽく発光する現象が目撃・撮影されました。
 
「落雷のようだが、光った後、何秒たっても雷鳴は聞こえてこない。雲の間で放電が起きる『雲放電』だろうか、1分間に数回、瞬くように明滅した」:
 
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2つの小惑星が月と地球に接近・通過

 
6月13日に小惑星〝2023 LP1〟、6月16日に小惑星〝2023 LM1〟が、月と地球の近くを通り過ぎていたことが、NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 LP1
(2023年6月15日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)6月13日 06:53
 (地球)6月13日 10:39
接近日時 誤差
(月)± 3 分
(地球)± 3 分
接近距離 (月)1.492 LD
(地球)0.666 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
13.4 km/s ≅ 4万8000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2027年11月21日ごろ
公転周期427 日 ≅ 1.17 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2023 LM1
(2023年6月16日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月16日 07:50
 (月)6月16日 17:10
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.288 LD
(月)0.571 LD
推定直径
5 ~ 12 m
対地球相対速度
9.2 km/s ≅ 3万3000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近
公転周期1225 日 ≅ 3.35 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
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2023年6月15日木曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-287)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 6月14日17:00 付けで更新情報を出しています。3ヶ月ぶりの更新情報です。
 
▼「No.1778 関連として昨年 10 月頃から継続出現している、 八ヶ岳の CH26 の変動は PBF 変動ではなく PBF 特異変動であると認識します。つまり現状継続出現している No.1778 関連変動は全て特異変動であると認識されます」 ▼「現在継続中の PBF 特異変動が終息した場合、PBF ではないため、2022.7/28 極大に対するものか、2022.9/3 極大に対するものか不明ではありますが、他の特異変動が 9/3 極大から出現しているた 9/3 極大に対する終息の場合は、他の特異変動も同時に終息する可能性が示唆されますので、判断可能です」 ▼「現状 PBF 特異も BF 特異も継続中のため、2022.9/3 対応では 9/20 以降。7/28 対応では10/3 以降に対応地震発生が推定されます。変動終息次第報告予定です」:
 
推定日2023年9月20日以降 または 2023年10月3日以降
今後の観測、前兆変動終息で推定予定
推定時間帯 09:00±3時間 または 18:00±3時間
推定震央領域 続報 No.352」所載の図7太線内
斜線の領域は火山近傍領域(震央域の一部が斜線領域内にある可能性あり)
推定規模 M8.0 ± 0.3
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
[注]BF変動(Baseline Fluctuation anomaly)= 基線のうねり変動。典型的な地震前兆波形。図3は 5月26日に発生した千葉県東方沖 M6.2、深さ 50km、最大震度 5弱の地震に対応する BF変動(4月28.8日に高知観測点で観測、極大から地震発生まで 32日)。PBF変動(Periodic Baseline Fluctuation anomaly)= 周期的な基線のうねり変動で、典型的な地震前兆波形。

 No.1778前兆群は、2008年7月初旬に出現し始めた前兆です。継続期間は14年を越えました。串田氏の観測歴上で最長の継続期間で、ピーク時期には30の観測装置に前兆変動が出現しました。
 
 No.1778前兆については、串田氏が自身の著書にて言及したため、その後の経過を一般公開しているものです。No.1778前兆以外の地震予測については、「地震前兆検知公開実験」の参加者にのみメールまたは Fax で配信されています。
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2023年6月13日火曜日

錦江湾にマッコウクジラの群れ — 鹿児島県

 
6月12日から 13日にかけて、鹿児島県の錦江湾(鹿児島湾、地図)でクジラの群れの目撃が相次いでいます。クジラはマッコウクジラで、7頭いたとの情報もあるとのことです。
 
「クジラはマッコウクジラで、湾内に入るのは珍しい」(長崎大学でクジラを研究している天野雅男教授):
 
マッコウクジラは外洋性の種で、「北極から南極まで世界規模で分布しており、深海沖に最も多くが生息している」(Wikipedia)とされています。
 
 

2日連続で定置網に大型リュウグウノツカイ — 高知県室戸市

 
高知県室戸市(地図)沖の定置網に 6月12日と13日、2日連続でリュウグウノツカイが入っているのが見つかり捕獲されました。体長 3.7m と 4.05m。

「リュウグウノツカイが高知の室戸で2日獲れるというのは本当に珍しいので、エサがあったのか、好漁場だったのか、海水温の変化なのか、なかなか興味深い」(むろと廃校水族館):

小惑星 2023 LZ が地球と月に接近

 
6月15日早朝、小惑星〝2023 LZ〟が地球と月に接近します。

2023 LZ (2023年6月12日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月15日 03:36
 (月)6月15日 05:31
接近日時 誤差
(地球)± 2 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.825 LD
(月)0.918 LD
推定直径
14 ~ 32 m
対地球相対速度
13.6 km/s ≅ 4万9000 km/h
初観測から地球接近まで4 日
次の地球接近2032年6月15日ごろ
公転周期466 日 ≅ 1.28 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年6月12日月曜日

小惑星 2023 LS が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2023 LS〟が  6月9日に地球と月の近くを通過していたことが、6月11日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 LS (2023年6月11日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月9日 09:59
 (月)6月9日 14:44
接近日時 誤差
(地球)± 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.231 LD
(月)1.093 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
4.5 km/s ≅ 1万6000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2024年6月17日
公転周期328 日 ≅ 0.90 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年6月10日土曜日

クジラ 2頭が座礁 — 愛知県豊橋市

 
6月6日朝、愛知県豊橋市寺沢町の表浜海岸(地図) に 2頭のクジラが打ち上げられているのが見つかりました。コマッコウという種類で、体長は約 2.6m。1頭は海に戻されましたが、もう 1頭は死んだとのことです。

「(毎年打ち上げられるわけではないが)コマッコウは比較的、漂着個体数が多くて。エサを追い求めて浅瀬に迷い込んでしまい座礁してしまったのでは」(豊橋市自然史博物館):

カホフカ・ダム決壊 — ウクライナ

 
ノルウェーの核実験監視団体 NORSAR(Norwegian Seismic Array、ノルウェー群列地震観測網)の発表です。
 
「地域の地震観測所からのデータは、6月6日火曜日現地時間 2時54分(ノルウェー時間 01時54分)に明確な信号を示しています。 時間と場所 (座標: 46.7776, 33.37、地図) は、カホフカ・ダムの崩壊に関するメディアの報道と一致しています。 この信号は爆発があったことを示しています。推定マグニチュードは 1 から 2 の間です。図は、ダムから約 620km 離れたブコビナ(BURAR) 地震探査アレイからの信号を示しています」、「新たな分析によると、我々は、02時35分ごろ(ウクライナ現地時間)にも、カホフカ・ダムの方向で発生した地震イベントによる弱い信号を観測しています」: 
 
 
 

2023年6月8日木曜日

小惑星 2023 LC が地球と月に接近・通過

 
小惑星〝2023 LC〟が 6月7日から 8日にかけて、地球と月の近くを通過したことが、6月7日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 LC (2023年6月7日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月7日 10:42
 (月)6月8日 06:56
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.706 LD
(月)0.898 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
4.4 km/s ≅ 1万6000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2027年4月26日ごろ
公転周期473 日 ≅ 1.30 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

キラウエア山が噴火 — ハワイ

 
6月7日04時44分(日本時間同日 23時44分)、ハワイ島のキラウエア火山(地図)が噴火し始めました。噴火は山頂のハレマウマウ火口内に限定されており、活動が同火口の外へ移動する兆候はないとのことです。噴火開始直後の 05時ごろには、頂上の傾斜計のデータが膨張傾向から収縮傾向に変化。山頂の地震活動も大幅に減少して、代わりに継続的な火山性微動(流体の動きに関連する震動)が増加しています。火山ガスの放出量は増加しています:
 
 
 

2023年6月7日水曜日

硫黄島が隆起・拡大

 
国土地理院が硫黄島(地図)の地図を更新しました。2013年に比べて(旧地図発行は 2015年)、一部の海岸線では海側に最大約 800m 前進、基準点の標高では最大 8m 以上の隆起があり、面積は約 6km²(東京ドーム約 130 個分)増加したとのことです:
 

2023年6月6日火曜日

富士山大噴火の予兆?

 
週刊現代』の記事です:
 
3ページにわたる記事の最後の部分に次のような記述があります —— 富士山の地下で不気味な動きが起こっている。火山活動が活発化すると多く発生することから、噴火の前触れといわれる「深部低周波地震」の急増だ。(中略)これは休眠中だったマグマの活動が始まった時に起きますが、富士山でも'00年秋頃から急増し、今も常時起こっている状態です」 

以下は気象庁のウェブサイトに掲載されている観測データです:
 
一番下の「深部低周波地震 月別回数と積算回数」のグラフをご覧下さい。記事にあるように、2000年から2001年にかけて深部低周波地震が急増した時期がありますが、その後はそれ以前と同じ発生頻度に戻って現在に至っています。積算回数の勾配も2000年より前とほぼ同じ状態で推移しています。上の記事はいささかミスリーディングではないでしょうか。
 
 

2023年6月5日月曜日

地下から響く謎の大音響 — インド

 
6月2日早朝、インド南部ケララ州コッタヤム地区の小さな集落・チェナッパディ(Chenappady)村(地図)で、耳をつんざくような大きな音が 2回聞こえました。同様の音は、同じ週の初めにもこの村や近隣のいくつかの場所でも聞こえ通報されたとのことです。村人たちは、周囲の環境に目に見える変化はないと語っています。最初の通報後、ケララ州鉱業地質局が調査しましたが原因はわかっておらず、今後は地球科学センター(CES: Centre for Earth Sciences)によって詳細な科学的調査が行われることになっています。

「このような現象の分析には我々自身の限界がある。そのため、この分野での調査と研究を実施するようすでにCESに要請を提出している」(ケララ州鉱業地質局):
 
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魔の 1週間

 
昨年 6月12日に放送されたウェザーニュース LIVE からの切り抜き動画です。6月12日から18日までの 1週間は、過去に大地震が 6回も起きている「魔の 1週間」なのだそうです:

この放送から 1週間後の 2022年6月19日には石川県能登地方で M5.4、最大震度 6弱の地震が発生し、負傷者が出ています。

2023年6月4日日曜日

長大な帯状の雲

 
 6月4日、関東地方などで、縁が直線状の雲が空の半分を覆う様子が目撃・撮影されました。衛星画像で見ると、これは山陰地方沖の日本海から関東地方東方の太平洋まで伸びる長大な帯状の雲の一部が見えているものでした。雲はゆっくりと南下したということです。
 
「この雲は上空 9000m 付近と思われるほど高い所にあり、各地から見えていると考えられます」、「雲の縁が非常に明瞭なため、地上からは青空との境界線がくっきりと見えています」:
 
秋田県や岩手県の上空には、大気重力波によると見られる波状雲が現れています。
 
 
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揺れない富山県

 
富山地方気象台によると、2022年までの10年間、全国で地震が最も少なかったのは富山県で、震度 1以上を観測した回数は 117回だったとのことです。 

「だが、直近に地震が少なかったからといって安心はできない。(中略)熊本県は比較的、地震が少ない県だったが、直後に強震に襲われた」:
 
気象庁の震度データベース検索を利用すると、117回の内訳は、震度1が 80回、同2が 28回、同3が 7回、同4が 2回でした。また、富山県でもっとも地震が多かった年は 2021年で 23回、ついで 2022年の 20回、2020年の 19回となっていて、近年の増加傾向が見てとれます(それ以前は 1桁がほとんどで、多い年でも 12回でした)。
 
隣の石川県では能登半島先端部の珠洲市で群発地震が続いているので、今後の統計ではどうなるかわかりませんね。とは言うものの、同地で起きた地震でも最大震度 1 や 2 では富山県では無感ですし、震度 3 であっても無感のことが多いようです。