2021年6月30日水曜日

タケが開花 — 兵庫県丹波篠山市 (補足)

 
6月25日付「タケが開花 — 兵庫県丹波篠山市」の補足です。
 
より詳しい記事が『神戸新聞』に載っていたので紹介します。

クロチクの可能性が高い」、「クロチクは、数十年周期で開花して枯死するハチクの変異種とする説もある」、「クロチクがハチクの一斉開花枯死に同調する調査結果はない」、「『120年に 1度』はものの例えで、正確な開花周期は分かっていない」、「竹の一斉開花はそもそも、規則的かどうかすらはっきりしていない」(県立人と自然の博物館):

 

全長 10メートルの「謎の波」 — 島根県安来市 (続報)

 
 
「謎の波」が目撃されたのは 6月20日の午前8時ごろです。もしやと思い、防災科学技術研究所の連続波形画像を調べてみました。すると、「謎の波」が現れた中海周辺の観測点で 7時53分40秒ごろから局地的な震動が記録されていることがわかりました:

仁多観測点の振幅が一番大きく、震動が始まる時刻も一番早いので、この観測点の近くに震源があったものと思われます。
 
防災科学技術研究所 連続波形画像のページより
 
この震動が「謎の波」の原因になったとは考えられないでしょうか。断定できませんが、可能性はあると思います。
 
 
関連記事
 

2021年6月29日火曜日

浅瀬にマグロ — 鳥取県日吉津村

 
6月24日、鳥取県日吉津村の日吉津港(地図)で、砂浜からすぐの浅瀬を 1匹のマグロが泳いでいるのが目撃・撮影されました。しばらく泳ぎ回った後、沖の方に戻っていったとのことです。
 
「日本海を北上する今の時期、近海に現れるのは珍しい」、「定置網とかには入ることはありますけど、あそこまで浅瀬に入ってくるのは非常に珍しい」(鳥取県水産試験場)、「はぐれてしまったのか、エサを求めて迷い込んだのか」:

6月20日には、今回マグロが見つかった場所の西にある中海(地図)で、全長 10メートルの「謎の波」が目撃・撮影されています:
 

溶岩流に対する道路防護を断念 — アイスランド

 
アイスランド南西部のレイキャネス半島で 3月に始まった噴火によって、溶岩に覆われた範囲を示す地図です(画像をクリックすると拡大します):

地図の左上に示されている凡例はアイスランド語で書かれています。Google 翻訳でも納得のいく日本語にはならないのですが、推測を交えて解釈すると次のようになります:
  • 赤色 Hætta vegna nýrra gosopa 噴火口が形成される可能性のある場所
  • 紫色 Hraunflæði 溶岩流
  • 赤と黒の点線の円 Gjóskufall 火山ガスの及ぶ範囲?(内側の円が無風時、外側が風速 15m/秒の時?)
  • 青色の点線で囲まれた斜線の範囲 Hættusvæði v. framhlaups (60m) 今後も噴火が続いた場合、溶岩流に覆われる領域
  • 黄色と灰色の小さな円 Gosop 噴火中の噴火口と噴火が止まった噴火口
  • Dagsetning: 24.6.2021 日付 2021年6月24日
 
南下している溶岩流の先端は海岸沿いの道路に向かっています。アイスランド当局は、溶岩の流れを迂回させて道路を守る作業を行わないと決定しました。技術的、時間的、コスト的な理由から、うまくいかないと判断したそうです。溶岩は 1~3週間で道路に到達すると予想されています。今後は、近隣の町と、2ヶ所の発電所の保護に集中する意向です:
 
現在の噴火は今後数年から数十年続き、最終的には盾状火山が形成される可能性があるとの指摘があります。

「レイキャネス半島の地質活動は、400〜500年の火山活動期と600〜800年の地震活動期が交互に繰り返されているのが特徴である。今回の噴火は、この地域では約800年ぶりの噴火であり、地震期の終わりと火山活動期の始まりを意味している」、「今回の噴火が特別なものであることも分かっている。ほとんどの噴火では、マグマは地表に比較的近い場所にあるマグマ溜まりから供給されるが、今回の噴火では、マグマが地球のマントルから直接供給されている。レイキヤネス半島でこのような噴火が起きたのは、約7000年ぶりである」:
 

2021年6月28日月曜日

ネス湖の水位が過去最低 — イギリス

 
イギリス北部・スコットランドにあるネス湖(地図)では、乾燥した天気が続いたために水位が低下し、記録に残る範囲では過去最低になっています。地元の人によると、控えめに見積もっても、湖全体で 1m は水位が下がっているそうです。

30年前から湖畔で湖を監視しているネッシー・ハンターは、「30年間ここで湖を見ているが、こんなに水が減っているのを見たことがない」、「このまま水位が下がり続ければ、ネッシーの謎が解けるだろう」と自身のフェイスブックに書いているそうです:

「ネッシー」の目撃情報は 2020年には13件、今年はこれまでに 7件確認されているとのこと。

この機会に、日本のテレビ局が「ネス湖の水を全部抜く」企画をやったら面白いんじゃないでしょうか(冗)。
 
 
 

NASA の地球外生命探査

  
以下は、地球外生命の探索について NASA がどのような活動をしているかを紹介している記事です。
 
「NASA は、私たちの故郷である地球以外の生命についての基本的な疑問に答えるために、太陽系内外の探査を行っています。火星の生息可能性の研究、タイタンやエウロパのような有望な『海洋世界』の探査から、遠くの恒星の周りの地球サイズの惑星の特定まで、NASA の科学ミッションは、地球外の生命の明白な兆候を見つけることを目標に取り組んでいます」:
 
上掲の記事には、地球外生命を見つけるための過去のミッション、現在進行中のミッション、そして今後予定されているミッションの説明があります。このうち、今後予定されているミッションの部分をテキトー訳してみました:
■ ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡

2021年に打ち上げが予定されているジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、次の 10年間で最高の宇宙ベースの天文台となります。 ウェッブは直径 6.5メートルの主鏡を持つ大型の赤外線望遠鏡です。  

ウェッブ望遠鏡による観測は、太陽系内の惑星や衛星、地球のような惑星があって生命が存在する可能性がある遠方の太陽系の形成など、宇宙の歴史のあらゆる段階の研究に使用される予定です。また、ウェッブ望遠鏡は、他の恒星の周りを回る惑星の大気を詳細に観測することができ、太陽系外の地球型惑星における生命の構成要素を探すことができます。 
■ エウロパ・クリッパー・ミッション

木星の衛星エウロパには、生命が存在する可能性があります。エウロパ・クリッパー・ミッションは、エウロパの詳細な偵察を行い、この氷の衛星が生命に適した条件を備えているかどうかを調査します。2024年の打ち上げを目指しているこのミッションでは、木星を周回する軌道上に探査機を投入し、エウロパを詳細に調査します —— エウロパには、氷の地殻の下に液体の海が存在することを示す強力な証拠があります。

エウロパ・クリッパーは生命を検出するミッションではありませんが、表面下に海を持つ氷の衛星に生命を維持する可能性があるか否かを調査します。エウロパの生息可能性を理解することは、地球上で生命がどのように発展したのかや、地球外で生命を発見する可能性について科学者がよりよく理解するのに役立ちます。 
■ タイタンへのドラゴンフライ・ミッション

ドラゴンフライは、土星最大の衛星で、有機物が豊富に存在しているタイタンに回転翼機(ドローン、ヘリコプター)を送り込むミッションです。2027年に打ち上げられ、2034年に到着する予定のドラゴンフライは、土星の氷に覆われた衛星にある数十ヶ所の有望な場所をサンプリングして調査し、生命の構成要素の探索を進めます。    

この革新的なミッションは、さまざまな場所を探索して、タイタンと地球の両者に共通するプレバイオティック(前生物的)な化学プロセスを探します。タイタンはごく初期の地球に類似しており、このような条件下でプレバイオティックな化学反応がどのように進行したかを知る手がかりを与えてくれます。
■ ナンシー・グレース・ローマン望遠鏡

2020年代半ばに打ち上げられる予定のローマン宇宙望遠鏡は、ハッブルの赤外線観測装置の 200倍の視野を持ち、より少ない観測時間でより多くの空を撮影することができます。画期的な天体物理学や宇宙論分野のメニューに加えて、 ローマンの主要観測装置である広視野観測装置は太陽系外惑星科学の豊富なメニューを備えています。ローマン宇宙望遠鏡は、天の川銀河内部を対象にして重力マイクロレンズ法による観測を行い、恒星の周りのハビタブルゾーン内やその外側を周回する何千もの世界を見つけ出すことに加えて、トランジット法によって 10万を上回る数の太陽系外惑星を発見するという成果をもたらすと見込まれています。

また、このミッションには「スターグラス」と呼ばれるコロナグラフ装置も搭載されます。この装置は、恒星のまぶしさを遮り、その周りを回る巨大惑星を天文学者が直接観測することを可能にします。また、このコロナグラフは、近傍の恒星のハビタブルゾーンにある小さく岩石質からなる惑星を撮影し、その特徴を明らかにする将来のミッションに必要な技術を、初めて宇宙で実証するものです。ローマン・コロナグラフは、太陽系外の新しい世界の発見や、生命の存在に適した太陽系外惑星の研究の推進に貢献することになる観測を行うのです。   
 
エウロパ・クリッパーはエウロパへの着陸は計画していないようです。探査機に付着した地球由来の微生物による汚染を避けるためということもあるのでしょう。アーサー・C・クラークの小説『2010年宇宙の旅(2010: Odyssey Two)』の中の有名な文句「これらの世界は全てあなた方のものだ。ただし、エウロパは除く。決して着陸してはならない。(ALL THESE WORLDS ARE YOURS – EXCEPT EUROPA. ATTEMPT NO LANDING THERE.)」を思い出します。
 
 

2021年6月27日日曜日

大量の伝書鳩が行方不明 — イギリス、ポルトガル

 
6月19日、イギリス東部 Peterborough(地図)で行われた伝書鳩のレースで、同地から放たれた ハトの多くが巣に帰らず行方不明になっています。不明になっているハトの数は記事によって異なっていて、1万羽超とするものや、放たれた約 9000羽のうちの数千羽とするものがあります。
 
レースは 3時間を予定していて、ほとんどのハトは数時間以内に巣に戻るはずでした。ところが、90%のハトが帰巣するはずの時間になっても実際に巣に戻ったのは 10%でした。このような事態は過去に例がないとのことです。

当日の天候は曇りでしたがレースに支障があるほどではなく、原因として地磁気に何らかの変化があったのではないかとも考えられていますが、はっきりとしたことはわかっていません:
 
ポルトガルでも大量の伝書鳩が行方不明になっています。ポルトガル本土最南端のアルガルヴェから同国北部のポルトまで、海外沿いに約 300キロの距離で行われたレースで、参加したハト約 1万羽のうちの 3割が 6月半ばの時点で行方不明となっているとのことです。記事にはレースが行われた日付は明記されていないのですが、6月上旬のことではないかと思われます。こちらは、悪天候が原因とされています:
 

2021年6月26日土曜日

一番暑い夏、一番寒い夏

 
「今年は僕の人生で一番暑い夏だ」
「お前の残りの人生で一番寒い夏だよ」 



全長 10メートルの「謎の波」 — 島根県安来市

 
6月20日朝、島根県の中海で「謎の波」が目撃・撮影されました。現場は、島根県安来市荒島町(地図) の海岸から約 100m の沖合。いくつかの細長い波が、沖合を一列に連なってゆっくりと移動していきました。

「波の向きが一方方向だけであることや、水しぶきが少ないことから、群れという可能性は低く、さらに大きな生物ではないか」、「背びれが見えないことから、イルカやクジラの可能性は低い」、「遠くで発生した航跡波が、時間をかけて岸まで到着したのでは」:
 

2021年6月25日金曜日

接近中の太陽系外縁天体は巨大彗星! (続報)

 
6月24日付「接近中の太陽系外縁天体は巨大彗星!」の続報です。
 
太陽系外縁天体〝2014 UN271〟は彗星活動(放出/昇華した塵やガスに覆われている)が観測されたということで、彗星であることを示す接頭語をつけて〝C/2014 UN271〟、あるいは発見者の名前をとって〝Comet Bernardinelli-Bernstein〟と呼ぶ報道も出てきました。
 
〝2014 UN271〟の写真はまだ少ないようですが、以下は 6月22日にアフリカ南部のナミビアで撮影されたものです(写真をクリックすると拡大します):
 
関連記事

タケが開花 — 兵庫県丹波篠山市

 
兵庫県丹波篠山市にある工場(地図)の敷地で、竹 7本が 6月初旬から花を咲かせています。
 
「竹の開花は 60―120年に 1度といわれる”珍現象”。稲穂に似た小さな白っぽい花を、枝先に無数につけている」: 
 
関連記事

2021年6月24日木曜日

櫛の歯状の雲出現 — 香川県、岡山県

 
6月23日朝、香川県や岡山県などの四国・中国地方で櫛の歯のように整列した雲が目撃・撮影されました:

動画中の解説者によると、上空にジェット気流が吹く → その下の大気が上下に波打つ → 気流が上がったところに雲ができ、下がったところでは雲が消える、ことによってこのような雲ができるとのこと。
 
備考: 6月24日 1時16分ごろ 愛媛県南予 M3.6、深さ 40km、最大震度 1
 
 

接近中の太陽系外縁天体は巨大彗星!

 
6月23日付「巨大な太陽系外縁天体が太陽に接近中」の続報です。
 
太陽に近づきつつある巨大な太陽系外縁天体(Trans-Neptunian Object、海王星以遠天体)〝2014 UN271〟が彗星活動(cometary activity)をしていることが観測されました。以下は、日本時間 6月23日03時49分付の "Astronomer's Telegram" から。
 
「Las Cumbres 天文台の 1m Sutherland-LCOGT C 望遠鏡による測光観測を報告する。2021年6月22日22.174(UTC)からの観測結果は、新たに発見された 2014 UN271 が、太陽中心距離 20.18 天文単位において彗星活動をしていることを示している」: 
 
これまでで最大とされる彗星はヘール・ボップ彗星(1997年の大彗星)で、その核の直径は 50km ほどとされています。〝2014 UN271〟の推定直径 100〜370km が正しければ、まさに観測史上最大の彗星ということになります。ただし、近日点が土星の公転軌道よりも外側にあるので、肉眼で見えるほど明るくなるかは疑問です。
 
 
関連記事
 

雲仙岳(普賢岳)で低周波地震 2回 (続報)

 
6月5日付「雲仙岳(普賢岳)で低周波地震 2回」の続報です。
 
6月22日夜、雲仙岳で低周波地震が 2回発生しました。震源は普賢岳(地図)付近の浅い場所と推定されています。低周波地震の前後で地震の増加はなく、火山性微動や地殻変動も観測されていません。
 
「低周波地震の発生以外に火山活動の高まりはみられていませんが、今後の情報に留意してください」:
 
雲仙岳では、6月4日にも普賢岳付近の浅い場所が震源と推定される低周波地震が 2回発生しています。

2021年6月23日水曜日

巨大な太陽系外縁天体が太陽に接近中

 
2014 UN271 は黄道面の南側から接近します。Credit: NASA/JPL-Caltech
 
巨大な太陽系外縁天体(Trans-Neptunian Object、海王星以遠天体)が太陽に接近中であることが、6月19日に発表されました:
 
〝2014 UN271〟という仮番号が付与されたこの天体は、2014年から 2018年にかけて実施されたダーク・エネルギー・サーベイの間に撮影された画像の中から発見されたものです。2014年の時点では太陽から 29天文単位(地球から太陽までの平均距離= 1天文単位)離れていましたが、現時点では 20天文単位にまで近づいています。

この天体は非常に細長い公転軌道をもっており、遠日点では太陽から 0.2光年(約 1兆9000万km)離れ、近日点では 10.9天文単位(約 16億km、土星の公転軌道の外側)まで太陽に近づきます。公転周期は約 60万年。太陽系の外縁を漂うオールトの雲に由来する天体であることはほぼ間違いないとされています。

〝2014 UN271〟の直径は 100〜370km と見積もられています。表面の反射率がこの種の天体の平均値である 4% であるとした場合は 200km程度、実際の反射率がこれより高ければもっと小さく、反射率が低ければもっと大きい可能性があります。
 
〝2014 UN271〟は、2031年初頭に近日点に到達します。公転軌道が黄道面(地球などの公転軌道を含む平面)に対して 90度以上傾いているため、黄道面の南側から近日点に近づいてきます。
 
近日点通過時の明るさは 18等級ほどと推定されていますが、太陽に近づくことによって表面の氷などが気化して天体を覆うようになればもっと明るくなる可能性があります。現時点ではまだガスの放出は見られないとのことです。
 
これまでで最大とされる彗星はヘール・ボップ彗星(1997年の大彗星)とされていますが、その直径は 50km ほどでした。もし〝2014 UN271〟が彗星だとすると、これを上回ることになります。

2021年6月22日火曜日

小惑星 2021 MU が月と地球に接近・通過

 
6月14日から15日にかけて、小惑星〝2021 MU〟が月と地球の近くを通り過ぎていたことが、6月19日付の予報で判明しました。
 
2021 MU (2021年6月19日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)6月14日 15:09
 (地球)6月15日 18:43
接近日時 誤差
(月)±7 分
(地球)±5 分
接近距離 (月)0.58 LD
(地球)0.43 LD
推定直径
10 ~ 22 m
対地球相対速度
4.7 km/s ≅ 1万7000 km/h
発見から地球接近まで−3 日
次の地球接近2025年12月18日
公転周期460 日 ≅ 1.26 年
分類
アポロ群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2021年6月21日月曜日

ヘビが原因の停電 — 神奈川県鎌倉市

 
6月20日午後、神奈川県鎌倉市(地図)の一部地域約 1300戸で停電が発生し、約 2時間後に復旧しました。原因は電柱にヘビがからまったため、とのことです:
 
備考: 6月23日 7時25分ごろ 相模湾 M3.5、深さ 120km、最大震度 1
 
 
関連記事

空母直近で M3.9 の爆発 (続報)

 
6月20日付「空母直近で M3.9 の爆発」の続報です。
 
前に紹介した記事では「数千ポンド」の爆薬とされていましたが、以下の BBC の記事は 4万ポンド(約18トン)の爆薬が使われたと報じています。動画もこちらの方が迫力があります:
 
航空母艦 USS ジェラルド・R・フォードの全長は 337m(東京タワーを横倒しにした長さ)、幅 78m です。それと比べると、爆発によって生じた水柱の大きさがわかります。
 
Wikipedia では、M4.0 の地震が放出するエネルギーは 63 × 109 ジュール、TNT火薬換算で 15トン、「小型核爆弾が放出するエネルギー」に相当するとされています。


関連記事

2021年6月20日日曜日

クマやシカが出没 — 北海道札幌市

 
札幌市(地図)では、6月18日にはヒグマ、翌19日にはシカ3頭が出没しました。ヒグマのケースでは 4人の負傷者が出ました:

負傷者の 1人は、陸上自衛隊の駐屯地でクマの侵入を防ぐために門を閉じようとしていたところを襲われた自衛隊員でした。結局、クマは門を突破して駐屯地内に侵入したわけですが、普通に考えれば、銃や弾薬を常備し屈強な隊員たちが集結している駐屯地に入り込むなんて、飛んで火に入る夏の虫のようなものです。瞬殺かと思いきや、自衛隊は 1発も発砲せず、クマを射殺したのは猟友会のハンターでした。
 
自衛隊にはさまざまな法的制約が課されていて、クマに対して実力を行使できる場合は限られているようです:
 
備考: 6月20日20時08分ごろ 北海道上川地方中部 M5.4、深さ 160km、最大震度 3
 
 
関連記事

川に流された赤ちゃん

 
箱に入れてガンジス川に流された赤ちゃん。まるで旧約聖書のモーゼ(モーセ)の物語のようです:

箱には宗教的な装飾が施されていたようです。発見された場所はインド北部のウッタル・プラデシュ州 (地図)。
 
モーゼの物語とは次のようなものです(Wikipediaから引用):
モーセが生まれた当時、ヘブライ人が増えすぎることを懸念したファラオはヘブライ人の男児を殺すよう命令した。出生後しばらく隠して育てられたが、やがて隠し切れなくなり、パピルスのかごに乗せてナイル川に流された。たまたま水浴びしていたファラオの王女が彼を拾い、水からひきあげたのでマーシャー(ヘブライ語で「引き上げる」の意味)にちなんで「モーセ」と名づけた。
 

空母直近で M3.9 の爆発

 
 
 6月18日午後、アメリカ海軍は航空母艦ジェラルド・R・フォードの耐衝撃試験(Full Ship Shock Trials)をフロリダ半島東方約 100マイル(約160km)の海上で実施しました。数千ポンド(1ポンドは約 0.45kg)の爆薬による爆発は、米国地質調査所(USGS)によって M3.9 の「地震」として記録されました:
 
ジェラルド・R・フォードは、最新鋭のジェラルド・R・フォード級原子力航空母艦の 1番艦です。
 
 
関連記事
 

2021年6月19日土曜日

祖父母が経験したことのない極端な気象現象を孫は経験する

 
国立環境研究所、京都大学、立命館大学の研究チームによると、日本の場合、祖父母世代が遭遇しないような暑い日を、孫は生涯で 400回程度、大雨を 3回程度経験する可能性があるとのことです。
 
「温室効果ガスの排出削減が進まなければ、祖父母世代が生涯に経験しないような暑い日や大雨を孫が何度も経験しうる」:
 

幻日環、環水平アーク、日暈 — 高知県高知市など

 
6月17日午後、高知県高知市(地図)の上空に幻日環、環水平アーク、日暈が出現しました。特に幻日環は出現頻度が低く、珍しい現象です。

「特に幻日環は非常に珍しく、三つの現象が重なるのもまれ」(高知地方気象台):

17日は中国、四国、九州地方などの広い範囲で同様の大気光学現象が見られました:
 
備考: 6月19日07時39分ごろ 愛媛県南予 M4.7、深さ 40km、最大震度 4

 
関連記事

小惑星 2021 ME が月と地球に接近・通過

 
6月16日から17日にかけて、小惑星〝2021 ME〟が月と地球の近くを通り過ぎたことが、6月18日付の予報で判明しました。
 
2021 ME (2021年6月18日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)6月16日 19:12
 (地球)6月17日 09:25
接近日時 誤差
(月)±1 分未満
(地球)±1 分未満
接近距離 (月)1.00 LD
(地球)0.82 LD
推定直径
4 ~ 10 m
対地球相対速度
5.7 km/s ≅ 2万 km/h
発見から地球接近まで0 日
次の地球接近2023年8月11日
公転周期758 日 ≅ 2.08 年
分類
アモール群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2021年6月18日金曜日

富士山のような雲 — 沖縄県大宜味村

 
6月10日朝、沖縄県大宜味村の塩屋湾(地図)の上空に、富士山のような雲が出現しました。頂上に笠雲までかかっています。
 
「塩屋湾をウオーキング中、塩屋大橋の上空で白い雲がまとまり山の形になったという」:
 

ベテルギウスが異常減光 (続報-19)

 
20年8月14日付「ベテルギウスが異常減光 (続報-18)」の続報です。
 
オリオン座の赤色超巨星・ベテルギウスが 2019年末から 2020年初めにかけて異常に暗くなった原因については、すでにハッブル宇宙望遠鏡の観測などによって推定されていますが、このほど、チリのアタカマ砂漠にある欧州南天天文台の超大型望遠鏡(ESO's VLT)を使った観測結果が科学誌『Nature』に掲載されました:

以下は欧州南天天文台の発表記事です:

記事の主要部分を抜粋・テキトー訳してみました:
本日『Nature』誌に掲載された新しい研究は、ベテルギウスの表面の温度が低下したことによって生じた塵のベールが、同星の光を遮ったことが謎の減光の原因であることを明らかにしている。

星の内部で巨大なガスの泡が移動したり、収縮したり、膨らんだりすることで、ベテルギウスの星の表面は定期的に変化している。研究チームは、「大減光(Great Dimming)」の前に、星が放出した大きなガスの泡が星から離れていったと結論づけている。その直後に星の表面の一部領域が冷え、その温度低下によってガスが凝縮して固体の塵になった。
 
「私たちは、いわゆる星の塵の形成を直接目撃したのです。」 
 
「今回のように、進化して温度が低くなった恒星から放出された塵は、地球型惑星や生命体の構成要素になる可能性がある。」
 
ネット上では、ベテルギウスの明るさが低下したのは塵の噴出が原因ではなく、超新星爆発による死が近づいていることを示しているのではないかという憶測が流れている。超新星は 17世紀以降、天の川銀河内では観測されていないので、現在の天文学者は、超新星爆発が起こる前に恒星にどのような変化が起きるのか完全にはわかっていない。しかし、今回の研究は、ベテルギウスの「大減光」が、星が劇的な運命に向かっていることを示す初期の兆候ではなかったことを確認している。

関連記事
 

2021年6月17日木曜日

NASA: 金星のプレート・テクトニクスを調査へ

 
米国航空宇宙局(NASA)が 2つの金星探査ミッションを決定しました。両ミッションとも打ち上げは 2028年から 2030年の間とされています:
DAVINCI+(Deep Atmosphere Venus Investigation of Noble gases, Chemistry, and Imaging、希ガス、化学、およびイメージングを目的とした深層大気金星調査)と名付けられたミッションでは、球形の探査機を金星の大気中に送り込みます。

VERITAS(Venus Emissivity, Radio Science, InSAR, Topography, and Spectroscopy、金星放射率、電波科学、InSAR、トポグラフィー、および分光法)というミッションでは、金星を周回する探査機を使って、金星表面のほぼ全域をさまざまな手法で調査します。
 
以下は、上掲 NASA 資料の抜粋・テキトー訳です:
DAVINCI+ は、金星の大気の組成を測定し、金星がどのように形成され、進化したかを理解するとともに、金星に海洋があったかどうかを調べます。ミッションは単一の降下球からなります。この降下球は金星の濃密な大気の中を降下し、希ガスやその他の元素を精密に測定することで、金星の大気圏が地球と比べてなぜ暴走した温室になっているのかを解き明かします。

また、DAVINCI+ は、金星に存在する「テッセラ」と呼ばれる独特の地形を初めて高解像度で撮影し地球に送ります。テッセラは地球の大陸に相当する可能性があり、金星にプレート・テクトニクスが存在することを示唆しています。
 
VERITAS は、金星の表面をマッピングして、金星の地質学的な歴史を明らかにし、なぜ金星が地球とは非常に異なる進化を遂げたのかを解明します。合成開口レーダーを搭載して金星を周回する VERITAS は、金星のほぼ全域にわたって地表の高さを測り、地形を3次元的に再現し、プレート・テクトニクスや火山活動などのプロセスが金星で今も活発に行われているか否かを確かめます。

また、VERITAS は金星の表面から放射される赤外線を利用して、これまでほとんどわかっていなかった岩石の種類を調べて分布図を作ったり、活火山が大気中に水蒸気を放出しているかどうかを調べたりします。
 
私は、金星にも火星にもプレート・テクトニクスやプルーム・テクトニクスが作用していた時期があったし、現在もその残り火のような活動が続いているのではないかと考えているので、DAVINCI+ や VERITAS の探査結果が楽しみです。

以下は、DAVINCI+ の主要な調査目標になっている代表的なテッセラ "Alpha Regio" のレーダー画像です。テッセラは、険しい山々に覆われた高地で、金星上で地質学的に最も古い領域ではないかと考えられています:
 
 関連記事

近畿圏中心領域大型地震 (続報-234)

 
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 6月16日15:00付けで更新情報を出しています:
 
 今回の更新情報では次のように述べられています(空白行挿入は当ブログ筆者):
2008年07月から 13年継続する前兆変動 過去最長継続の No.1778前兆は前続報まで早い場合の発生の可能性として6月末の可能性も否定できないことを報告していました。
 
しかし前兆変動終息時期から 6月末発生では経験則と調和しないことが 明らかとなり、前兆変動関係を見直しま した。明確に終息している観測装置も多々あり、見直した結果、9月の可能性も出ましたが、最も早い場合 7月24日±2 の可能性が否定できません。
 
上図 1右下記の前兆変動終息推定時期に実際に前兆変動が終息するか観測を続け、現在の推定が正しいか否かを確認したいと思います。続報します。
 
上の引用文中で「上図 1右下記の前兆変動終息推定時期」 とあるのは、前兆変動極大日 3月22日、4月17日、5月23日に対応する前兆変動終息推定時期が、それぞれ 6月23日前後、6月29日前後、7月9日前後であることを指しています。
 
推定時期最も早い場合、7月24日 ±2日(7月22日〜26日)
7月上旬までに前兆終息が確認されることが条件
今後の観測で修正の可能性あり。
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部、新潟県南部など
続報 No.298」所載の地図参照
推定規模 M8.0 ± 0.3
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
地震発生に伴い近傍火山活動に変化の可能性
 
 
関連記事

2021年6月16日水曜日

地球上最大の滝は海の中にある

 
深海掘削船 ジョイデス・リゾリューション のツイートから。地球上最大の滝は、グリーンランドとアイスランドの間にあるデンマーク海峡(地図)の海面下にあるそうです。その落差は富士山の高さに迫る約 3500m(11500フィート)。地上の滝の最大落差は約 980m(3212フィート)。冷却されて濃く重くなった海水が深海に向かって流れ落ちています:
 
グーグルマップで海底地形を見ると、デンマーク海峡の海底は北と南が深くなっていて、その間にある狭い「水路」のような地形でつながっていることがわかります。砂時計のような形状です。北の窪みに溜まった冷たく濃い塩水が「水路」を通って南の方へ溢れ出しているのだと思われます。
 

ピナツボ山大噴火から30年 (続報)

 
4月3日付「ピナツボ山大噴火から30年」の続報です。 

フィリピンのルソン島西部にあるピナツボ山(地図)が 1991年6月15日に大噴火を起こしてから 30年が経過しました。米国地質調査所(USGS)では、20世紀最大の火山噴火とされる 1912年のノバラプタ山(米国アラスカ州)の噴火に次ぐ規模だったとしています:

大量のエアロゾルが成層圏にまで舞い上がり、地表に達する太陽光が最大で 5%減少。そのため、北半球の平均気温が 0.5〜0.6℃ 下がり、地球全体では約 0.4℃ 下がりました。
 
 
関連記事
 

「地震雲」は存在しないってホント!?

 
気象庁気象研究所研究官で雲研究者である荒木健太郎博士へのインタビュー記事です。「地震雲」についての説明があります。

「地震をはじめとした地下の状況が雲にどんな影響を与えるのか、そもそもわかっていません。一方、『地震雲』と言われることの多い雲がどう発生したのかは、気象学で説明できます」、「もし仮に地下から雲へ何らかの影響があったとしても、気象学で説明できる物理と区別できるものではないので、人間の目で雲のかたちなどから地震の予兆を知ることはできません」:
 
インタビューの前編は以下です:
 

メガマウスが港に出現 — 千葉県館山市

 
6月15日昼ごろから 16日にかけて、千葉県館山市の館山港(地図)で、メガマウスの目撃が相次いでいます。岸壁に沿うように泳いでおり、体長約 4m。

「水深 300メートルほどの深海と表層を行き来するため時折、定置網などにかかることもあるが、通常これほど岸の近くに来ることはなく、体のあちこちが白くなっているので、傷ついて弱っている状態かもしれない」(千葉県立中央博物館):
 
備考: 6月18日 20時34分ごろ 千葉県南東沖 M3.7、深さ 60km、最大震度 1; 6月20日 2時20分ごろ 神奈川県西部 M3.4、深さ 10km、最大震度 2; 6月20日 14時10分ごろ 千葉県東方沖 M2.8、深さ 10km、最大震度 1
 
 

2021年6月15日火曜日

ハチクが開花 — 愛知県東浦町

 
愛知県東浦町の「東浦自然環境学習の森」(地図)で、4月上旬から、竹の一種のハチク(淡竹)が花を付けているとのことです。
 
「竹の開花は初めてで、いつまで開花するのかも不明」、「ハチクは 1908年ごろに全国一斉に開花しているという。次の開花のピークは 2028年ごろとみられ、約 10年前から各地で少しずつ開花している」: 
 
関連記事

ヘビが原因の停電 — 愛知県豊橋市

 
6月15日朝、愛知県豊橋市の豊橋駅(地図)構内で、ヘビが東海道新幹線の架線に触れ停電が発生しました。 停電は 15分間続き、その間、新幹線の運行ができなくなりました:
 
以下は TBS  のニュース動画です。架線に引っかかったヘビを取り除く様子が写っています:
 
備考: 6月17日22時19分ごろ 愛知県東部 M2.5、深さ 10km、最大震度 1; 6月18日6時52分ごろ     静岡県西部 M3.0、深さ 30km、最大震度 1
 
 
関連記事

2021年6月13日日曜日

小惑星 2021 LG5 が地球と月に接近・通過

 
6月13日、小惑星〝2021 LG5〟が地球と月のそばを通過していきました。
 
2021 LG5 (2021年6月12日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月13日 07:19
 (月)6月13日 11:48
接近日時 誤差
(地球)1 分未満
(月)1 分未満
接近距離 (地球)0.41 LD
(月)1.01 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
15.8 km/s ≅ 5万7000 km/h
発見から地球接近まで1 日
次の地球接近2077年5月26日
公転周期1206 日 ≅ 3.30 年
分類
アポロ群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2021年6月12日土曜日

ゾウの群れの北進は大地震の前兆? (続報-2)

 
6月10日夜、ゾウの群れから 15km の距離で M5.1、震源の深さ 8km の地震が発生しました。震央は雲南省楚雄彝族自治州双柏県(地図)。ゾウの群れは無事でした:

これまで 1年以上にわたって概ね北東方向に進んでいたゾウの群れが、南西ないし西の方向に進路を変えたのは、この地震の予兆を感じ取っていたから?

 
関連記事

あふれ出る溶岩 — アイスランド

 
堤防を乗り越えてくる津波のようです:
 
 大きな画面で見た方が迫力があります。リンク先の YouTube 動画では 5分20秒付近から。
 
 

小惑星 2021 LO2 が地球と月に接近

 
6月14日、小惑星〝2021 LO2〟が地球と月に接近します。
 
2021 LO2 (2021年6月11日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月14日 01:16
 (月)6月14日 06:54
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±1 分未満
接近距離 (地球)0.58 LD
(月)1.42 LD
推定直径
7 ~ 15 m
対地球相対速度
8.7 km/s ≅ 3万1000 km/h
発見から地球接近まで13 日
次の地球接近2021年11月24日
公転周期570 日 ≅ 1.56 年
分類
アポロ群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2021年6月11日金曜日

小惑星 2021 LC4 が地球と月に接近

 
6月12日、小惑星〝2021 LC4〟が地球と月に接近します。
 
2021 LC4 (2021年6月10日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月12日 12:39
 (月)6月12日 18:01
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±1 分未満
接近距離 (地球)1.02 LD
(月)1.10 LD
推定直径
13 ~ 30 m
対地球相対速度
15.0 km/s ≅ 5万4000 km/h
発見から地球接近まで10 日
次の地球接近2115年7月9日
公転周期1233 日 ≅ 3.37 年
分類
アポロ群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-49)

 
高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告受付件数の表が 6月10日付で更新されています。
 
今回の更新では 5月分が新たに記入されていますが、宏観異常報告の受付数はすべての項目で「0」でした。


関連記事

 

2021年6月10日木曜日

ゾウの群れの北進は大地震の前兆? (続報)

 
6月9日付「ゾウの群れの北進は大地震の前兆?」の続報です。
 
これまで 1年以上にわたって概ね北東方向に進んでいたゾウの群れですが、現在は南西に向かっているようです。これは一時的な転進なのでしょうか、それとも出発地点の故郷にもどる動きなのでしょうか:
 
これまでの移動ルートは以下の図をごらんください。左下の縮尺「50 miles」は約 80km に相当します:
 
4日前に群れから離脱した 1頭は、群れから約 12km 離れた安寧市(地図)の森の中に留まっているとのことです。
 
 
関連記事
 

小惑星 2021 LC3 が地球と月に接近・通過

 
6月9日から10日にかけて、小惑星〝2021 LC3〟が地球と月のそばを通過していきました。
 
2021 LC3 (2021年6月9日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月9日 17:55
 (月)6月10日 02:52
接近日時 誤差
(地球)1 分未満
(月)1 分未満
接近距離 (地球)1.86 LD
(月)1.76 LD
推定直径
13 ~ 29 m
対地球相対速度
10.5 km/s ≅ 3万8000 km/h
発見から地球接近まで1 日
次の地球接近2026年7月16日
公転周期466 日 ≅ 1.27 年
分類
アポロ群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2021年6月9日水曜日

ゾウの群れの北進は大地震の前兆?

 
中国南部でアジアゾウの群れが生息地の北限を越えるような謎の北進を続けていることは、すでにテレビなどでも報道されていますので、ご存じの方が多いと思います。
 
朝日新聞』の記事によると、「シーサンパンナ・タイ族自治州(地図)のミャンマー国境近くの自然保護区にいた 15頭ほどの群れが 2020年春、突然北進を始めた。同年末には約 400キロ離れた墨江ハニ族自治県に入り、北回帰線を越えた。同県に入るのは中国でゾウの生態観測が始まってから初めてで、現代の生息地域の北限を越えた可能性がある」とのこと。
 
このゾウの北進について「ひょっとしたら大地震の前兆かも」と思った方も多いのではないでしょうか。以下は『東京スポーツ』の記事です。あくまでも『東京スポーツ』の記事ですので、そのつもりでお読みください:

北進の理由について、中国の専門家は「環境の変化で保護区の餌が少なくなり、引っ越し先を探しているのではないか」、「群れのリーダーが経験不足で道に迷ったのかもしれない」とみているようです。
 
2004年12月のスマトラ島沖地震(M9.1)にともなうインド洋大津波の際、スリランカなどではゾウが事前に海岸から離れた場所に避難していたと伝えられました。ゾウには足の裏などを通して地面の微細な低周波震動を感じ取る能力があるともいわれています。

 
関連記事
 

地震多すぎで、地震予知能力が身につく人が増加?

 
タイトルにつられて読んでしまいました:
 

金環日食

 
明日 6月10日、北半球で日食が見られます。一部の地域では金環日食となります。日本では見られません。地球全体として日食が始まるのは日本時間で 17時12分、終わるのは 22時11分です。
 
日食が見られる範囲、金環食となる範囲は、以下の『Sky & Telescope』誌の地図を参照してください。灰色で示された帯状の地域が金環食となる範囲です。ほとんどが北極圏の人跡まれな場所です:
 
金環日食となるのは、月が地球から遠い場所で新月になるからです。したがって、今回の新月はいわゆるスーパームーンではありません。
 
 
関連記事
 

2021年6月8日火曜日

「海の鼻水」大量発生 — トルコ

 
トルコの都市イスタンブールが面するマルマラ海(地図)で「海の鼻水」と呼ばれる現象が起きています。藻類が生み出す大量の粘液が海面を覆うことが原因で、魚類や貝類に影響が出ています。この現象は、トルコでは 2007年に初めて確認されましたが、今回は観測史上最大。専門家は、環境汚染と地球温暖化が原因となって藻類の成長が加速したと説明しています:

マルマラ海の海底には北アナトリア断層という右横ずれ断層が東西に延びており、トルコ最大の都市イスタンブールを襲う大地震の発生が懸念されています。

マルマラ海の西につながるエーゲ海では、この春、異常な低潮位が続きました:
 
関連記事