2015年8月31日月曜日

「南関東は震度5に襲われる」


村井俊治・東大名誉教授が顧問を勤める〝JESEA〟 と、早川正士・電通大名誉教授が顧問を勤める〝地震解析ラボ〟の最新予測を紹介している記事です。JESEAの要警戒地域(震度5以上の地震が発生する可能性が極めて高い)は「北信越地方・岐阜県、南関東地方(駿河湾、相模湾、東京湾に面する地域・伊豆諸島)」、地震解析ラボの最新予測(一部)は「福島沖から房総沖 最大震度4 予測期間8月28日~9月8日」、「岩手沖(東北から北海道) 最大震度4 予測期間8月31日~9月6日」:

JESEAの要警戒地域「北信越地方・岐阜県」は、八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予測している領域と一部が重なっています:

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2015年8月26日水曜日

小鳥は人の周りに集まり、人は得体の知れない気持ち悪さを感じる


昨日、『山怪 山人が語る不思議な話』(田中康弘、山と渓谷社、2015)を購入しました。内容は、「山で働き暮らす人々が実際に遭遇した奇妙な体験」(同書の帯より)を集めたものです。6月16日に初版第1刷が発行されて以来、すでに第7刷に達しているそうで、非常に好評のようです。

まだ全てを読み終えたわけではないのですが、大地震の宏観前兆といえる話が載っていましたので紹介します。主人公は、岩手県和賀郡西和賀町にある雪国文化研究所地図)の研究員・小野寺聡さん。学生のころから山岳部に属し、よく一人で山を巡っているとのこと:
「(略) 山の頂上付近で休んでいたんですよ。そうしたら、なぜか分からないけど、小鳥が私の周りに集まってきたんです。そんなことは普通ありませんからねえ。(略)」

小野寺さんは、小鳥たちがタカなどの猛禽類に怯えて避難してきたのかと考えたものの、周辺に猛禽類は見あたらなかったそうです。
そうするうちに小野寺さん自身が何か妙な気持ちに襲われた。何とも言いようのない、得体の知れない気持ち悪さが抑えきれなくなった。
「何だろうなあ、これは? 凄く妙な感じがするんですねえ」

それから間もなく大きな地震が起きたそうです。著者は、「動物が地震を予知して異常な行動を起こすことは時々見聞きするが、人にもその能力はもともと備わっているのだろうか?」と結んでいます。


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急激にリスク高まる東京大震災 (続報)


8月11日付「急激にリスク高まる東京大震災」の続報です。

依然として『プレジデント』誌のウェブサイトでは記事を読むことができませんが、BIGLOBE ニュースのサイトには8月25日付で掲載されました。記事のタイトルと内容はやや乖離しているように感じます。 「東京は世界の大都市の中でも飛び抜けて巨大地震のリスクが高い。そして活断層を原因とする直下型地震の発生時期は、地震学では予知不能なのだ」:

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2015年8月24日月曜日

地震を「予知」した犬


8月17日早朝(現地時間)、米国カリフォルニア州で M4.0、震源の深さ4.8kmの有感地震がありました。以下の記事には、この地震の揺れを一瞬(記事には数秒と書かれています)早く察知して寝床から飛び起きた2匹の犬の動画が掲載されています:

この犬の挙動についてUSGS(米国地質調査所)は、 "dogs may be able to sense different, faster, types of earthquake waves than humans can" と説明しています。


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死ぬ確率


1年間10万人あたりの死者数がまとめられています:

上の記事に掲載されているリストはランダムに並べられているので、死者数の少ないものから多いものの順に並べ直してみました:

デング熱0人
ヒグマ0.00094人
火山噴火0.0028人
航空事故0.0097人
落雷0.011人
ハチ0.015人
ふぐ0.033人
大雪0.074人
津波のみ0.16人
0.24人
他殺0.27人
0.28人
豚の生レバー0.71人
地震(津波)1.0人
熱中症1.4人
階段等で転倒2.1人
風呂で溺死3.1人
交通事故3.2人
自殺21.9人


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2015年8月23日日曜日

いつの間にか小さな花壇が (続報)


7月20日付「いつの間にか小さな花壇が」の続報です。

すぐに車に踏みつぶされたり撤去されたりしてしまうのではと危ぶんでいたのですが、「山中湖村役場前の『小さな花壇』が1カ月を超えた現在も来庁者の目を楽しませている」そうです:

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11年ぶりに「黄金の花」 ― 福島県本宮市


8月21日、福島県本宮市の岩角山岩角寺(いわつのさん・がんかくじ、地図)境内の湧き水に「黄金の花」が現れたのが見つかりました。この湧き水では、2004年とその75年前にも出現が記録されています。さらに、江戸時代の和歌にもこの「黄金の花」が詠まれています:

上の『福島民友新聞』の記事には「黄金の花の詳しい成分などは分かっていない」と書かれていますが、ヒカリモではないかと思われます。Wikipedia によれば「(茨城県)日立市が北限といわれていたが、近年福島県や宮城県でも発生が確認されている」とのこと。


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空一面がオレンジ色に ― 福岡県福岡市


8月21日午後7時ごろ、福岡県福岡市(地図)の空全体がオレンジ色に染まりました。大気中の水分が多い時に起きる大気光学現象のようです:

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2015年8月21日金曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-54)


8月21日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-53)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が8月21日午後5時30分付で更新情報を出しています:

以下は今回の更新情報の概要です:
  • 現在も前兆が継続中。2台の観測装置に現れている直接波近似変動は極めて小さくなっている。1台の観測装置に現れている特異状態の変動値は小さくなっている。

  • 8月14日にS型火山前兆と特異状態両者の特徴を持つ変動(S型特異)が現れたため、対応地震の発生時期を再検討。前兆や変動のどの時点を初現、極大とするかの見極めが難しい。

  • 8月21日夕刻時点で完全終息した前兆が認められないことから、9月1日以前に対応地震が発生する可能性は否定できる。

  • もっとも早い場合は9月5日±3日。この場合、前兆終息は8月24日前後と推定。8月26日まで待っても前兆が終息しない場合は、10月10日前後の可能性も考えられる。

推定発生日 9月5日±3日(もっとも早い場合)
現在残っている直接波近似変動や特異状態の終息などを確認して修正予定。8月末までに終息しない場合には、10月以降の可能性となる。
推定発生時刻 午前9時±2時間 または 午後6時±2時間
推定震央 琵琶湖を含む領域(滋賀、福井、三重、京都東部、奈良北部、石川南部、岐阜西部、愛知西部)、または東北地方南部(福島県南部から新潟県にかけての領域)
(上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
M7.5~7.9の範囲が可能性高い
陸域の浅い地震


上記更新情報には、新たな推定領域の図(A-1)が付け加えられています。これは、8月14日にS型火山前兆や特異が出現し、火山帯に近い地域が震源として示唆されたために作成されたものです。従来の推定領域に含まれていますが、福井・石川・岐阜3県の県境が交わる場所付近(白山近傍)を中心に半径40km前後の円形の範囲が示されています。


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近畿圏中心領域大型地震 (続報-53)


遅くなりましたが、8月11日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-52)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が8月15日付で更新情報を出しています:

以下は更新情報の概要です:
  • 2台の観測装置の直接波近似変動と1台の観測装置の特異変動は、正常状態に復帰しそうな状態を繰り返しながらも継続中。

  • 8月14日午後2時過ぎ、上記とは別の複数の観測装置に同時に大きな特異変動が出現。八ヶ岳の6台と高知観測点の1台。

  • そのうち、八ヶ岳の1台と高知観測点の1台は「S型火山前兆」(基線の片側にだけ変動)。八ヶ岳の観測装置のものは過去に例のない大きな変動。変動面積(変動の積分値)が地震規模に対応するという経験則が成立するとすれば、M7.6±0.5 相当。

  • S型火山前兆は火山帯から50km程度以内での浅い震源の地震に対応。過去の例としては、栃木県北部 M5.1(火山から7km、2014年9月3日)、長野県北部 M6.7(火山から5km、2014年11月22日)など。

  • 前兆が継続しており、新たな特異変動も出現したことから、地震発生の推定時期を見直し。最も早い時期は、8月30日±3日の可能性。ただし、前兆の終息を確認した後に推定し直す予定。

  • 推定領域、推定規模、推定発生時刻などに変更なし。ただし推定領域については、火山前兆が出現したことから、推定領域の中でも活火山近傍の岐阜県、石川県、福井県の可能性が浮上。

推定発生日 8月30日±3日
(今後の観測によって修正の可能性あり)
推定発生時刻 午前9時±2時間 または 午後6時±2時間
推定震央 琵琶湖を含む領域(滋賀、福井、三重、京都東部、奈良北部、石川南部、岐阜西部、愛知西部)、または東北地方南部(福島県南部から新潟県にかけての領域)
(上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
M7.9を越える可能性は低い
陸域の浅い地震


参考までに: 鹿児島県の桜島で火山性地震が急増し急激な地殻変動が観測されたのは8月15日午前7時以降です。その後、噴火警報が発表され、噴火警戒レベルが4に引き上げられたのは同日午前10時15分です。串田氏は、観測装置の対応領域などから、観測された火山前兆と桜島は無関係と考えているようです。


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2015年8月15日土曜日

桜島で急激な山体膨張、警戒レベル4に引き上げ


8月15日午前7時ごろから、桜島・南岳直下付近で火山性地震が増加。「この火山性地震はマグマなどの貫入により岩盤が破壊されるときに発生するもの考えられます」、「山体膨張を示す急激な地殻変動が観測されており、その変化は一段と大きくなっています」、「規模の大きな噴火が発生する可能性が非常に高くなっています」ということで、噴火警戒レベルが「4(避難準備)」に引き上げられました:

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2015年8月13日木曜日

初の「首都圏最警戒」レベル発令 (続報)


8月11日付「初の『首都圏最警戒』レベル発令」の続報です。

村井俊治・東京大学名誉教授が、首都圏(南関東)以外で警戒を促している5つの地域 ―― (1)釧路・根室・十勝・浦河、(2)奥羽山脈、(3)北信越・岐阜、(4)南海・東南海、(5)南西諸島:

地震保険の料率が高いところはだいたいカバーされているようです(grin)。

(5)の南西諸島については、宮古島(地図)で以下のような報道があります。たぶん工事の不良なのでしょうが、宮古島市の担当部署は「今回のような短い区間に十数カ所にわたっての亀裂は『珍しい現象』」と語っています:

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双頭のハスが開花 ― 新潟県上越市


8月13日、新潟県上越市の高田公園(地図)で、1本の茎に2個の花が付く双頭連が開花しました。8月11日に発見されたもので、同公園では5年ぶりとのこと:

以下はこれまでにこのブログで取り上げた双頭連の記事です:

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2015年8月12日水曜日

小惑星 2015 PL9 が地球接近


8月8日午前10時47分(日本時間)、小惑星〝2015 PL9〟が地球に 1.24LD まで近づきました(1LD=地球から月までの平均距離)。

この小惑星は最接近後の8月10日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は10~22mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は、秒速11.2km(時速約4万km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2015 PL9 10~22 8月8日 10:47 1.24


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2015年8月11日火曜日

急激にリスク高まる東京大震災


プレジデント』誌の8月31日号に以下の記事が掲載されています。現在ネット上で読めるのは同講座の[282]までなので、残念ながら買うしかありません:
ビジネススクール流知的武装講座 [369] 鎌田浩毅
急激にリスク高まる東京大震災
1100年前と状況酷似、2020年が危ない

地震予測ビジネス


経済界』(電子版)の記事です。BCP(事業継続計画)の観点から「企業が必要とするのは短期予測。それも科学的に根拠のある予測情報を継続的に提供することが求められる」として、(1)早川正士・電気通信大学名誉教授の研究をもとにした「地震解析ラボ」と(2)村井俊治・東京大学名誉教授らの研究にもとづく「地震科学探査機構」(JESEA)が紹介されています。「国連防災世界会議の開催もあって、『地震は予測できる』という認識が広まってきた」:

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-52)


8月6日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-51)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が8月10日午後5時40分付で更新情報を出しています:

更新情報のまとめです:
  • 前兆は継続中。2台の観測装置に直接波近似変動、1台の観測装置に弱い特異状態。日に日に弱まっている。特異状態が現れていたもう1台の観測装置は落雷停電のため故障。

  • 前兆の極大から終息までの関係認識を見直し、推定地震発生時期を 8月15日±1日(最大誤差 8月14日~17日)に修正。推定領域、推定規模、推定発生時刻などに変更なし。

  • 「8月17日迄発生無く前兆継続の場合は10月の可能性か、8/15±に極大又は新規前兆が出現しないか、その後を観測し、続報で報告予定」

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初の「首都圏最警戒」レベル発令


新聞や電車内の吊り広告で『週刊ポスト』の記事見出しが目にとまった方が多いのではないでしょうか:
緊急警報
あの予想的中連発の東大名誉教授が「これは異常事態」
MEGA地震予測 初の「首都圏最警戒」レベル発令

「あの予想的中連発の東大名誉教授」とは村井俊治氏のことです。

ネット上では以下が該当記事です。あまり要領を得ない内容ですが、要点は「南関東の警戒レベルを最大に引き上げた」、「千葉の房総半島南部、神奈川の三浦半島、静岡の伊豆半島南部に周囲と違った動きが見られる」、「特に注意すべきは房総半島」 といったところでしょうか:

以下は、JESEAが出している「週刊MEGA地震予測」の無料で読めるサマリーです:

村井氏やJESEAの地震予測については以下のような批判があります。村井氏については15本、木村政昭氏については3本、早川正士氏については19本の批判・検証記事が掲載されています。左側の「カテゴリー」から選択してご覧ください:

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2015年8月10日月曜日

8月11日大地震説


まったく科学的根拠がないネット上の噂に過ぎません。八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予報している「近畿圏中心領域大型地震」の推定日8月13日±2日と重なっている点が気になるといえば気になりますが:

ちなみに前者の記事で「地震リスクを紹介しているサイト」として紹介されているウェブサイトは、このブログでもかつて触れたことがあります。地震予知関係の掲示板では、いまだにこのサイトの「予報」をご注進とばかりに書き込む人がいますが、本国ではまったく信用されておらず、サイトを運営している人物は〝quake quack〟として冷笑の対象になっています:

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パパもいっしょだよ


ニュージーランドから。聴覚障害を持つ6歳の女の子。2度目の人工内耳の埋め込み手術を受けた娘のために父親がしたこととは。〝But there's only one big difference - his is a tattoo〟:

こちらはイギリスから。聴覚障害を持つ息子のために母親がしたこととは:

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小惑星 2015 PK が地球接近


8月6日午後12時10分(日本時間)、小惑星〝2015 PK〟が地球に 0.21LD まで近づきました(1LD=地球から月までの平均距離)。

この小惑星は最接近後の8月7日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は6~14mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度はかなり速く、秒速16.3km(時速約5万9000km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2015 PK 6~14 8月6日 12:10 0.21


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2015年8月8日土曜日

大量のカエル出現 ― ベトナム・タイニン省


7月28日から30日にかけて、ベトナム南部タイニン省(地図)の村に、推定10万匹のカエル(アジアジムグリガエル)が現れたため、地震などの自然災害の前兆ではないかとの不安が住民の間に高まっています。「タイニン省は安定した地層に位置しているが、今回カエルの大量発生という異常現象が起きたことも事実。万が一緊急事態が生じた際には、すぐに警報を発表できるよう地震観測を強化している」(同国の地震津波警報センター):

記事に掲載されている動画を見ると、孵化したばかりのようで、非常に小さいカエルばかりです。


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双頭のハスが開花 ― 愛知県田原市


8月2日、愛知県田原市にある潮音寺(地図)で、大賀ハスが1本の茎に2つの花をつけました。双頭蓮と呼ばれ、昔から吉兆とされていますが、突然変異によるものとされています。6月には、「花弁がツルのように変形したハスも咲いた」ということで、住職は「今年はめずらしいことが続く」と語っています:

昨年は京都や奈良の寺院で双頭蓮が開花しています。舒明天皇や光仁天皇の治世にも双頭蓮の開花があったことが、日本書紀や続日本紀に記録されています:

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2015年8月7日金曜日

硫黄島が噴火 ― 東京都


硫黄島(地図)で、8月7日未明から小規模な噴火が断続的に発生しました。噴火が起きたのは島北部の海岸付近。この場所で噴火が発生したのは、1980年3月13日以来。火山性微動も断続的に観測されています:

平成27年 No.32 週間火山概況 (7月31日~8月6日)」によれば、前日の8月6日午前10時36分ごろから継続時間約3分10秒の振幅の小さな火山性微動が観測されていたとのことです。


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2015年8月6日木曜日

熱中症と地震


以下は Google Trends で「熱中症」の検索頻度をグラフ化したものです。2004年以降がグラフ化されていますが、ほとんどの年で「熱中症」の検索ピークは7月に現れています。例外は、2006年、2007年、2010年、2015年で、8月がピークになっています(2006年は7月と8月が同レベル):

偶然でしょうが、8月がピークになった年の翌年には例外なく震度6強以上の被害地震が発生しています。また、逆に震度6強以上の地震が発生した年の前年には、例外なく8月が検索のピークになっています。

また、7月がピークだった年の翌年には例外なく震度6弱以下の地震しか発生しておらず、また、逆に震度6弱以下の地震しか発生しなかった年の前年は、例外なく7月が検索のピークになっています。

以下の気象庁資料でご確認ください:

2015年のピークは8月で、これまでのピークとは隔絶した高い数値になっています。来年は何が起きるのでしょうか。


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火星のカニ? クモ?


まず、NASAのウェブサイトに載っている以下の写真をご覧ください。火星探査車キュリオシティが昨年8月5日に撮影した画像です。偶然の岩の造形とは思えない奇妙な形をした何かが岩陰に写っています:

わかった方もわからなかった方も、以下の拡大画像(Yahoo News所載)をどうぞ。コントラストも強めにしてあるようです:

「何か」の手前にある砂地の斜面にも注目してください。今できたばかりのような凹みが2つあります。火星には大気がありますから、そのような凹みは時間が経てば風でめだたなくなっているはずです。

多くの人がキュリオシティを撮影場所に引き返させて確認するべきだと声を上げていますが、NASAにその気はないようです。キュリオシティが撮影場所を通過したのは1年前ですから、現在は遠く離れてしまっています。

海外の報道記事です:

私は、いま読んでいる最中の『凍りついた空 ― エウロパ 2113』(ジェフ・カールソン著、創元SF文庫)に登場する知的生命体を想起しました。木星の衛星エウロパの氷の下に棲む知的生命体で、ヒトデ(スターフィッシュ)のような体型ですがサンフィッシュを名づけられています。その生物の描写をいくつか拾い出すと、「幅一・二メートルで、丸い体から八本の触手がはえている」、「毛がなく、滑らかな体形」、「体と触手に細い軟骨が入っているだけ」、「前後の区別はない」、「目も鼻もなく、側面は一様に見える」、「上面は白い肌から棘が何本かはえている」、「下面から見ると (中略) 無数の管足と、先端がはさみのように割れた叉棘が何千本もはえている」。


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近畿圏中心領域大型地震 (続報-51)


8月1日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-50)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が8月1日と8月2日に更新情報を出しています:

結論を先に書くと、推定地震発生日は8月13日±2日。推定領域、推定規模、推定発生時刻などに変更なし。

2つの更新情報をまとめます:
  • 8月2日夕刻現在、2つの観測装置に直接波近似変動、別の2つの観測装置に特異状態が継続。いずれも弱くなっている。

  • 8月2日夕刻現在、新たな前兆の出現なし。既存前兆に新たな極大を示す変動もなし。

  • 前兆が終息しない理由として3つの可能性

    1. 直前特異が出現している (前日と変わらずに前兆が継続していることから否定)
    2. 前兆変化認識(注)が間違っている
    3. 8月1日前後に第8ステージへ移行 (新たな前兆の出現がなく、新たな極大とみられる変動もないので否定)

  • これまでの前兆変化認識が誤っていたとみて、再検討。その結果、8月10日以前の地震発生となる可能性は否定され、8月13日±2日の発生が示唆される。

  • 全ての前兆が終息し静穏期に突入するのは8月7日前後と推定。

  • 発生時期が数ヶ月先になるような根拠前兆は見当たらない。

  • 「8月と2月は一年の中で白道と黄道が大きくズレるためか、地震数全体も大型地震発生も少ないことが知られており、8月半ばに発生となる可能性は過去の統計からは考えにくい様にも思われますが、(以下略)」

8月13日の翌日、14日は新月です。串田氏の推定地震発生日は満月や新月の日になることが非常に多いのですが、何か意味があるのかも知れません。推定地震発生時刻については、串田氏は著書で太陽との関係を示唆しています。

(注) 串田氏の予知手法は、各観測装置に現れる前兆の初現(t1)から、極大(t2)、終息(t3)を経て地震発生(t0)に至るまでの時間間隔の比に見られる経験則に依存しています。たとえば、(t0-t1)/(t0-t2)=20/13、(t0-t2)/(t0-t3)=3.9/1 など。したがって、観測データからいつが極大であったか、いつ終息したかなどを見極めることが極めて重要で、この見極め(前兆変化認識)を誤ると地震発生時期の推定がずれてしまいます。一つの前兆に複数の同じようなレベルの極大が現れたり、終息したと思った前兆がすぐに復活したりすることもあり、特に今回のように長期継続かつ前例の無い前兆出現パターンでは、前兆変化を観測データから正確に読み取るのは容易ではないようです。


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