2015年12月31日木曜日

バルカンのノストラダムス ― 盲目の女性予言者 (その3)


12月30日付「バルカンのノストラダムス ― 盲目の女性予言者 (その2)」からの続きです。

2016年以降について、バーバ・バンガはどのような予言をしているのでしょうか。あまり良いことは起きないようです。2016年についての予言は現在の私たちなら考えつくかも知れませんが、イスラム国などが存在していなかった時代の人が見通していたのは驚きです(バーバ・バンガは1996年に亡くなっています) ――

西暦 予言
2016 イスラム教徒がヨーロッパに武力侵攻する。われわれが知っているようなヨーロッパは存在を停止する。引き続いて組織的な破壊が数年間続き、住民は追い出され、欧州大陸はほとんど無人となる。
2023 地球の軌道が変わる [これが何を意味しているのか誰もわからない]。
2025 ヨーロッパの人口がほとんどゼロになる。
2028 人類が新たなエネルギー資源を求めて金星に到達する。
2033 極地の氷が融けて世界の水位が上昇する [これはすでに起きている]。
2043 ヨーロッパのイスラム国家への変革が完了する。ローマが首都となる。イスラム教徒の支配の下で世界経済が繁栄する。
2066 ローマを奪還しキリスト教世界を再興することを目指して、アメリカが初めて気候変動兵器を使用する。
2076 ヨーロッパやその他の地域に共産主義体制が復活する。
2084 自然が再生する [“Nature is reborn” これが何を意味しているのか、誰も確信が持てない]。
2100 人工太陽が地球の夜の側を照らす [これはすでに進行中である ―― 2008年以来、科学者は核融合技術を使って人工の太陽を生みだす研究をおこなっている]。
2130 異星人の支援を受けて、文明人は水中で生活するようになる。
2170 地球規模の大旱魃が起きる。
2187 2つの大きな火山噴火を止めることに成功する。
2201 太陽の熱核反応が減速し、気温が低下する。
2262 複数の惑星の軌道が徐々に変化する。火星に彗星による危機が迫る。
2354 人工太陽の事故によってさらに旱魃がひどくなる。
2480 2つの人工太陽が衝突し、地球は暗闇に覆われる。
3005 火星で戦争が起こり、火星の軌道が変化する。
3010 彗星が月に衝突する。地球は岩と灰のリングに囲まれる。
3797 この時までに地球のすべてのものは死に絶える。しかし人類の文明は十分に進歩していて、新しい星系に移動する。


参考までに ――

(完)


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権威ある学術誌『週刊ポスト』によりますと ・・・


村井俊治・東大名誉教授がおこなっているGPSデータにもとづく地震予測の情報は、JESEAが有料でメール・マガジン『週刊MEGA地震予測』を配布していますが ――


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2015年12月30日水曜日

バルカンのノストラダムス ― 盲目の女性予言者 (その2)


12月17日付「バルカンのノストラダムス ― 盲目の女性予言者 (その1)」からの続きです。

バーバ・バンガはその50年を越える予言者としてのキャリアで数百の予言をし、その的中率は85%と言われています。自然や気候変動がもたらす災害についての予言も多く、驚かされるのは1950年代にすでに極地の氷の融解や海水温の上昇を予言していることです。地球温暖化が喧しく取りざたされるようになるのは、それから数十年後のことです。

「読み書きの出来ない田舎娘」がどのようにして“supernatural saint”(超自然の聖者)あるいは“apocalyptic angel”(啓示をもたらす天使)と呼ばれるに至ったのか。記事には彼女の略歴が書かれています。

バーバ・バンガが生まれたのはオスマン帝国(トルコ帝国)の支配下にあったストルミツァ地方(地図)。ストルミツァは現在マケドニア共和国に含まれていますが、記事の別の箇所にはブルガリア生まれ(“Bulgaria-born”)との記述もあります。

普通の生活を送っていた彼女の生活が一変したのは12歳の時です。大嵐(あるいは異常なつむじ風とも)に巻き上げられ地面にたたきつけられました。数日後に家族が瀕死の状態の彼女を見つけたときには、彼女の目は傷つき、分厚い塵やほこりでふさがれていました。貧しいために専門医の治療を受けることができず、彼女は盲目の生涯を送ることになります。

本人が後日語ったところによると、行方不明になっている間に最初のビジョンが見え、人々を癒やす能力と未来を見通す能力を授かったことを悟ったということです。

バーバ・バンガの超自然的な力を信じる人は急速に増え、信奉者の集団が形成されるようになります。彼女は金持ちや権力者や崇拝者たちから頼りにされるサイキック(霊能者)となり、数分間の面会を求めて世界中から彼女の元にやってくる人々の中には国家元首、科学者、歴史学者なども含まれていたとのことです。後には、ブルガリア共産党の指導者たちのアドバイザーも勤めるようになったのですが、彼女の予言を自分の政策に利用する者もいたと伝えられています。

そのような状況から、彼女は国家秘密警察の監視下に置かれるようになり、多くの外国の政治家やビジネスマンが訪れる彼女の自宅は盗聴されていたということです。

(続く)

大地震が生物進化を促進


海に棲む threespine stickleback というトゲウオの仲間の魚が、1964年に発生したアラスカ地震(Mw9.2)で急激に隆起した陸地にできた複数の淡水の池に取り残された後、わずか数十年で遺伝子レベルではもちろんのこと、その外観上の形質(目、体形、色、骨のサイズなど)まで大きく変貌していたことが明らかになりました:

同じ研究者による2010年の論文では、氷河の後退が生じていた1万3000年前にも  stickleback の仲間が淡水環境に適応するために遺伝子レベルの進化を遂げていたことが明らかにされています。


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2015年12月29日火曜日

富士山は申年生まれ


だそうです。それにちなんだ展示が1月2日から、ふじさんミュージアム(山梨県富士吉田市)でおこなわれます。「富士山は、申年のなかでも、60年に1度やってくる庚申(こうしん・かのえさる)の年に誕生したという伝説があります。 (中略) 12年に1度の申年も小御縁年または、間(あい)の申といって、めでたい年とされました。本年(2016年)は、この小御縁年の年にあたります」:

またリュウグウノツカイ捕獲 ― 石川県七尾市


12月28日、石川県七尾市庵町(地図)沖の定置網に体長2.65mのリュウグウノツカイが入っているのが見つかり、生きたまま捕獲されました。「能登半島周辺で死んだ個体は年に三、四回見られることはあるが、生体が一週間で二匹も捕まるのは異例」(のとじま水族館):

七尾市庵町沖では22日にもリュウグウノツカイが定置網に入り、生きたまま捕獲されています:

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箱根山・大涌谷で超常現象? (続報)


なんと神奈川県・温泉地学研究所の研究員が〝犯人〟でした。「報道で騒ぎになっていることを知り、28日に上司に届け出た」、「(ドローンの)落下点は火口から150メートル以内のため、研究員の立ち入りも禁止されている」、「お恥ずかしい限りで誠に申し訳ない」(県の担当者):

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2015年12月27日日曜日

【追記あり】 近畿圏中心領域大型地震 (続報-75)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が12月27日付で更新情報を出しています。「延期」です。新たな推定時期は1月10日~11日:

【以下追記です】

今回の更新情報のまとめです:
  • 27日午後現在の前兆の状況

    • CH17: 27日午前4:30~10:00前まで糸状特異出現、その後は静穏状態が継続
    • CH20: 弱い特異状態が続く
    • CH21: 弱い特異状態で基線の不安定が続く

  • 前兆が完全終息せず継続している → 前回の更新情報における認識が間違っていた(12月27日が示唆される認識では、27日に前兆が継続していることはあり得ない、誤差で28日になる可能性も考えられない)

  • 「確実に認識が間違っておりました。本当に申し訳ありません。深くお詫び申し上げます。お許し下さい」

  • 第9ステージ以降の前兆出現データを再吟味

    • 第9ステージと第10ステージの認識は正しい
    • 第11ステージの初現 は12月4日の可能性( 従来は12月7日だった)
    • 第12ステージは初現12月11.0日、極大21.7日、副極大26.5日

  • 初現‐極大の経験則から1月10日±、極大‐副極大の経験則から1月9.9日が推定日として算出される

  • 1月5日ごろに前兆終息が終息すれば、今回の認識が正しいことが確認できる

推定時期 2016年1月10日~11日
1月5日前後に前兆終息が確認されることが条件
(その他の可能性がないか、観測データの吟味と考察を継続)
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県(特に北東部)、滋賀県(特に北東部)、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部富山県南西部長野県南西部、静岡県西部
※影響局誤認の場合は東北地方(可能性は低い)
(太字は特に可能性の高い地域、上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


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2015年12月26日土曜日

【追記あり】 近畿圏中心領域大型地震 (続報-74)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が12月26日付で更新情報を出しています。12月27日地震発生(誤差を含めても28日)の見解に変更なし:

【以下追記です】

今回の更新情報のまとめです:
  • 26日夕方現在、前兆の状況は以下のとおり ――

    • CH17: 26日14時に終息
    • CH20: 微弱な前兆が残存
    • CH21: 微弱な前兆が残存
    • CH29: 26日昼をピークとする基線幅増大(BT)変動が出現、基線電圧が大きく変化したが、短時間で終息

  • 24日~26日の前兆出現をすべて直前特異と認識すると、すべてが12月27日を示す
    (経験則: [直前特異~発生]/[極大~発生]=1/6 を適用)

  • まだCH20とCH21に微弱な前兆が残存しており完全終息ではないが、ここまでの認識が正しい場合は明日27日、誤差を含めても28日までには対応地震が発生する可能性がある

推定時期 12月27日(誤差を含めても28日)
現状認識が誤っていた場合は、12月28日までに対応地震発生はない; その場合は観測データを再吟味、再考
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県(特に北東部)、滋賀県(特に北東部)、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部富山県南西部長野県南西部、静岡県西部
※影響局誤認の場合は東北地方(可能性は低い)
(太字は特に可能性の高い地域、上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


蛇足ですが ・・・


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伊豆東部火山群は陸上で噴火するか


1989年に、群発地震に伴って伊東市(地図)沖の手石海丘が海底噴火した伊豆東部火山群。「専門家が警鐘を鳴らすのが日本列島の海底にある『見えない火山』です。これがもし爆発した場合、わずか数分後には巨大津波が陸地を襲う危険性もあるということです。」 海底ではなく街中に火口が出現する可能性もあるとのことです。:

上記はテレビ朝日の報道番組ですが、過去3回(1989年、1993年、2009年)の群発地震の震源分布が次第に南下して陸地に近づいている、と記者は語っています。

番組内で使われている震源分布地図は、3回の群発地震の震源を色分けして1枚に重ねたものなので、古い群発地震の震源が新しい群発地震によって隠されています。そこで、1989年、1993年、2009年の震源分布図をGIF動画にしてみました:
伊東市周辺の地震 (1989年、1993年、2009年)

震源が次第に南下しているというよりは、震源域が次第に縮小しているだけのようにも見えます。

以下は今年(1月1日~12月24日)の震源分布です。いたって平穏なようです:
伊東市周辺の地震 (2015年1月1日~12月24日)

震源分布図の作成には地震活動解析システム(TSEIS)を使用しました。TSEISは気象庁により決定された地震カタログを使用しています。同システムについては以下を参照してください:
  • 鶴岡 弘. WWWを用いた地震情報検索・解析システムの開発.情報処理学会研究報告;データベースシステム115-9, 情報学基礎 49-9, 65-70 (1998)


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箱根山・大涌谷で超常現象?


「超常現象としか思えない」(県の担当者)、「重さ約6・5キロ。動物が運ぶことも考えにくいという」:

2015年12月25日金曜日

浅間山噴火、甲斐武田氏滅亡、大彗星出現、本能寺の変


1582年(天正10年)前半には天変(大彗星出現)と地異(浅間山噴火)が続いて起こり、それが先触れしたかのように人の世にも大きな変動が起こりました。

1月、織田・徳川連合軍の甲斐・武田領への侵攻が始まります。かつては精強を誇った武田方の防衛線はあっけなく崩壊し、武田領は織田の支配下に入ります。

▼ 2月14日
さらに二月十四日夜には、浅間山が大噴火を起こした。この噴火は天空を赤く染め、京都や奈良でもそれが観測されたという。当時の人々の間では、甲斐・信濃などの東国では、異変が起こると浅間山が噴火すると信じられており、今回の噴火は信長に勝頼を守護する神々がすべて払われてしまった結果であって、一天一円が信長に随うようになる前兆だと噂された。(中略)ただでさえ低下していた勝頼の求心力は、織田・徳川連合軍の侵攻とともに浅間山の噴火で雲散霧消してしまった。
(平山優著『真田三代 幸綱・昌幸・信繁の史実に迫る』、PHP新書761、2015)

▼ 3月11日
武田勝頼自刃

信長にも不吉の影が差します。

▼ 2月14日、2月22日
二月十四日の夜十時ごろ、キリシタン宣教師らは不吉な前兆を目のあたりにした。東の空が明るくなり、安土城天守閣の上方はとくに赤く見えた。やがて、二十二日の夜九時ごろには、大彗星が現れ、数日間にわたって輝きつづけたすえ、その彗星らしき物体が安土山に落ちた。安土の住院(?)の七~八人がこの光景を目撃し、恐ろしい事件のおこる前兆ではないかと心配したという。
(『読める年表・日本史』、自由国民社、1992)

▼ 6月2日早暁
本能寺の変、織田信長自刃

キリシタン宣教師らが目撃した「東の空が明るくなり、・・・ 赤く見えた」という現象は、浅間山の噴火の激しさを物語っています。


近畿圏中心領域大型地震 (続報-73)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が12月25日付で更新情報を出しています。12月27日地震発生の見解に変更なし:

今回の更新情報のまとめです:
  • 25日夕方現在、前兆の状況は以下のとおり ――

    • CH07:すでに終息
    • CH17: 24日午前に終息; 25日未明から再び糸状特異; 26日昼ごろまでに静穏化の可能性
    • CH20:すでに終息
    • CH21:すでに終息

  • 前回の更新で、24日に前兆が再出現したことをどう解釈するかについて2つの可能性を指摘 ――

    1. 直前特異か
    2. 新規前兆 → 次ステージの始まりか

  • 24日の前兆は短時間の出現で終わった → 新規前兆の可能性は否定、直前特異の可能性濃厚

  • 「あまりに計算通りの変化で、偶然にしては不自然」

  • 26日午後の時点で前兆が完全終息していた場合は、現在の第12ステージが最終ステージで、12月27日が対応地震発生推定日の可能性。

推定時期 12月27日
ただし、12月27日に前兆の極大が出現した場合と、28日までに対応地震の発生がない場合は観測データを再精査
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県(特に北東部)、滋賀県(特に北東部)、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部富山県南西部長野県南西部、静岡県西部
※影響局誤認の場合は東北地方(可能性は低い)
(太字は特に可能性の高い地域、上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


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近畿圏中心領域大型地震 (番外-3)


串田氏の「長期前兆No.1778」に関する更新情報を紹介する際、地震発生や次ステージの極大などの時期を推定する方法については、記述を簡潔にするため単に「経験則から」と書くことが多かったように思います。串田氏自身もどのような経験則を使ったかを具体的に更新情報の中に記すことは多くありません。

そこで、時期の推定にかかわる代表的な経験則の数式を串田氏の著書『地震予報』(PHP新書 833)から抜き出してまとめておきたいと思います。ただし、同氏が使っている式中の記号は添え字がわかりにくいので、私風の表記に置き換えました。

地震の前兆は以下のような段階を経て地震発生に至ります:
  1. 初現(ある日突然出現し始める)
  2. 極大(顕著化、出現機器の増加など)
  3. 終息 (前兆レベルの低下、出現機器の減少などの後)
  4. 静穏期
  5. 地震発生(長期前兆No.1778などのように長期間継続し複数のステージからなる前兆では次のステージの極大になる場合がある)

時期の推定に関わる3つの式です。[A~B]は、事象Aから事象Bまでの期間を表します:
[極大~発生]/[初現~発生]=13/20

[終息~発生]/[初現~発生]=1/6

[終息~発生]/[極大~発生]=1/3.9

これらの式について串田氏は次のように書いています(著書は縦書きのため、上掲の3つの関係式を指す場合に「右」となっています):
すべての地震前兆に右の関係すべてが現れるとは限らないが、少なくとも、海深減衰などがなく、前兆全体が観測された場合には、右の時間比率経験則のいずれかが必ず成立する。


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2015年12月24日木曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-72)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が12月24日付で更新情報を出しています。予測どおり12月24日に既存前兆が終息するも、新たな特異状態などが出現:

今回の更新情報のまとめです:
  • 12月24日夕刻現在、既存の前兆は終息 ――

    • CH17: 糸状特異 → 24日午前に静穏化
    • CH21: 微弱な特異状態 → 23日夕刻にほぼ静穏化
    • CH29: 基線幅増大変動 → 23日夜に終息

  • しかし新たな前兆が出現 ――

    • CH07: 24日午前から微小な基線幅増大変動出現
    • CH20: 24日朝から特異状態出現、昼過ぎをピークに夕刻から静穏化傾向
    • CH21: 24日未明から特異状態が顕著化

  • どう解釈するか? 2つの可能性 ――

    1. 12月9日の極大に対応する直前特異が出現したか(計算上のピークは24日昼ごろ)

    2. 12月26日±に極大となる新たな前兆の初現か

  • 予測 ――

    1. の場合は25日夕刻までに静穏化。12月16日の極大に対応する直前特異も出現すると26日夕刻まで前兆継続の可能性。対応地震発生はいずれのケースでも12月27日。

    2. の場合は12月26日±まで前兆が継続し、26日±に新たな極大が出現する可能性。

  • 26日夕刻まで状況の推移を見ないと、現時点ではどちらの可能性も否定できない。

  • 12月27日に地震発生の可能性も現時点では完全否定はできないので要注意。

推定時期 可能性(1)の場合、12月27日
可能性(2)の場合、今後の状況推移を見て判断
可能性(1)か(2)かの判断は12月26日夕刻までの観測データを見るまで決定できない可能性あり。
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県(特に北東部)、滋賀県(特に北東部)、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部富山県南西部長野県南西部、静岡県西部
※影響局誤認の場合は東北地方(可能性は低い)
(太字は特に可能性の高い地域、上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


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2つの太陽出現、太陽柱も ― 福井県福井市


12月20日夕方、福井県福井市(地図)で幻日太陽柱とみられる現象が観測・撮影されました:

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小惑星 163899(2003 SD220)の地球接近について (続報-2)


クリスマス・イブの今夜10時過ぎ(日本時間)に地球に接近する小惑星〝163899(2003 SD220)〟の最新の姿をプエルトリコのアレシボ天文台がツイートしています:

NASAはカリフォルニア州ゴールドストーンにある電波望遠鏡で観測した、これまでで最も高い解像度の画像を公開しています。最も長い部分は少なくとも1100mあるとのこと:

この小惑星が次に地球に近づくのは2018年12月22日。接近距離は7.36LD(約280万km)で、今回(28.40LD、1092万km)よりもはるかに地球に近いところを通過します。


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クリスマス=満月+ムハンマドの誕生日


今年のクリスマスは1977年以来38年ぶりに満月と重なります。国や地域によっては時差の関係で1日ずれるかも知れませんが。日本時間では12月25日午後8時11分が満月です:

NASAによれば、次にクリスマスと満月が重なるのは19年後の2034年とのことです。

さらに、今年は33年ぶりに予言者ムハンマドの誕生日が2回あり、その一方が予言者イーサー(=キリスト)の誕生日であるクリスマスと重なります。これも国や地域によって時差の関係で1日ずれることがあり得ます(米国時間では1月3日と12月24日):

誕生日が1年に2回になるのは、月の運行にもとづくイスラム暦とわれわれが使う太陽暦では1年の日数が違うからです。


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2015年12月23日水曜日

韓国西部で地震


12月22日早朝、韓国西部の益山市(地図)でM3.9の地震が発生しました。「今年韓国国内で発生した地震の中では最大規模で、韓国で1978年に地震の観測が始まって以来、韓半島(朝鮮半島)の内陸で発生した地震では13番目の規模」とのことです。「窓が10秒ほど強く揺れ、ドンドンという音が聞こえ、大きな爆発事故が発生したのかと思った」(益山市の住民):

韓国気象庁は当初M3.5としていましたが、その後、M3.9に変更したと報道されています。以下は同庁のウェブサイトに掲載されている地震情報ですが、震央地図は現時点でもM3.5になっています:

余震が3回起きており、少なくともそのうちの1回は有感だったようです:

韓国気象庁が「韓国での地震は特定の地域に集中せず全域でまんべんなく発生し、規模も大きくないため、相対的に安全だ」と説明しているのに対して、韓国地質資源研究院の室長は「研究者たちの間では、韓半島でも最大でマグニチュード6.5規模の地震が発生する可能性も十分にあるとされている」、「ここ数十年の記録だけを根拠に、韓半島を地震の安全地帯と考えるのは非常に危険だ」と指摘しています。

韓国気象庁、そんなこと言って大丈夫なんでしょうか。被害地震が発生したら「謝罪と賠償」を求める訴訟の嵐が吹き荒れるんじゃないでしょうか。

M3.9の地震は九州北部などでも観測されています。以下は防災科学技術研究所の高感度地震観測網が佐賀県の鎮西観測点で記録した波形です:

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リュウグウノツカイ捕獲 ― 石川県七尾市


12月22日、石川県七尾市庵町(地図)沖の定置網に体長約3mのリュウグウノツカイが入っているのが見つかり、生きたまま捕獲されました。「生体で捕獲されるのは極めて珍しく、同市能登島曲町ののとじま水族館に運ばれ、生きていた三時間半の間、水槽内で展示された」:

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垂直着陸に成功 ― ファルコン9 ロケット


12月21日、アメリカのベンチャー企業・スペースX社が打ち上げたファルコン9ロケットが人工衛星11基を軌道に投入することに成功、さらに分離した1段目のロケットを地上に垂直に着陸させて回収することにも成功しました。「スペースXは米フロリダ州の発射場から大西洋上空まで飛行した機体を再び引き戻して着陸させた」:

以下は打ち上げの中継を記録したYouTube動画です。衛星の分離や垂直着陸の様子も含まれています。特に32分00秒付近からの垂直着陸のシーンは感動的です。夜空からまぶしく輝く火の玉が降りてきて地上に到達、ロケットの噴射が停止すると光の中から1段目の機体が姿を現します:

ロケットの垂直着陸はSF映画では何度となく描かれてきましたが、なかなか実現しませんでした。


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2015年12月22日火曜日

太陽が地球に接近


2016年1月3日午前7時49分(日本時間)、太陽が地球に0.9833AUまで接近します(1AU=地球から太陽までの平均距離)。今年7月7日午前4時40分に太陽から最も遠ざかった時に比べると、約500万kmも近くなります。

地球は太陽の周りを楕円軌道を描いて公転しています。そのため、毎年、冬至が過ぎた1月初めに太陽に最も近づき(近日点通過)、夏至が過ぎた7月初めに太陽から最も遠ざかります(遠日点通過)。太陽に近づいた時が冬で、遠ざかった時が夏というのは直感に反しますが、それは北半球だけのことです。

太陽に比べれば芥子粒以下の大きさで、無視しうるほどの重力しか持たない小惑星が地球に接近してくると、やれ大地震が起きるだの、大津波が襲って来るだのと騒ぐ人たちが、太陽という地球近傍では最も強い重力を持つ天体が接近して来る時にはいたって静かです。どうしてなのでしょうか(grin)。

参考までに、クリスマス・イブに地球に接近する小惑星 163899(2003 SD220) は1000万km以上離れたところを通過します:

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2015年12月21日月曜日

アタカマ砂漠上空の大気光


南米チリのアタカマ砂漠の夜空に現れた大気光です。12月17日に撮影されました。原因は色々あるようですが、大気自体が光を放つものでオーロラや地震発光とは別の現象です:

北半球でも撮影されています:

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小惑星 2015 YQ1 が月と地球に接近


小惑星〝2015 YQ1〟が、12月22日午前6時36分(日本時間)に月に0.64LD、同日午前11時4分に地球に1.45LDまで接近します(1LD=地球から月までの平均距離)。

この小惑星は12月19日に発見されたもので、アテン群に属し、直径は7~14mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は秒速12.4km(時速約4万5000km)と予報されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2015 YQ1
(月)
(地球)
7~14
12月22日 06:36
12月22日 11:04

0.64
1.45


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2015年12月20日日曜日

えびの高原硫黄山で火山性微動2回


15日に噴気発生が確認されたばかりのえびの高原の硫黄山(地図)で、今日午前、火山性微動が2回観測されました。「観測されたのは、午前9時5分ごろからのおよそ4分間と午前11時23分ごろからのおよそ8分間 (中略) 火山性地震や地盤の変動は観測されていません」。火山性微動は7月26日、9月2日、10月19日と31日にも観測されていますが、これらの時には傾斜変動を伴っていました:

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マイナスのマグニチュード


先日の「地震頻発 ― 鳥取県中部」と題する記事で、グラフの説明に「M0以上」と書きました。すると、ある人から次のように訊かれました ―― 「マグニチュード0の地震なんてあるのか、マグニチュード0というのは地震が起きていないということではないのか」。

マグニチュード0の地震はありまぁす(à la 小保方)。それどころかさらに小さいマイナスの数字のマグニチュードもありまぁす。普段あまり目にすることがありませんが、2010年にアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル氷河下の火山が噴火し、ヨーロッパの航空路が大混乱に陥った当時、同国気象局が発表している火山地震情報にはマイナスのマグニチュードの地震がかなりリストアップされていました。

では、0やマイナスのマグニチュードの地震はどの程度の衝撃なのでしょうか。『ホワット・イフ? 野球のボールを光速で投げたらどうなるか』(ランドール・マンロー著、早川書房、2015)に面白いたとえが載っています:
0: プロのアメリカンフットボールのチームが全速力で隣人のガレージの壁に激突する。

-1: アメリカンフットボールの選手1人があなたの家の木に激突する。

-2: 1匹のネコがドレッサー(化粧用の台、鏡と引き出し付き)から落ちる。

・・・

-7: 羽根が1枚ひらひらと地面に落ちる。

・・・

-15: 空気中を漂っている小さなほこりがテーブルの上に乗って静止する。

地震のマグニチュードは上方向にも定義上の限界はありません。しかし実際にはマグニチュード9クラスを越える大地震は起きていません。上記の書物は、マグニチュード15の地震は地球の重力による束縛エネルギーに匹敵するエネルギーを放出するので、もし発生したとしたら地球はバラバラになってしまうと示唆しています。

話は変わりますが、1等星、2等星など、星の明るさを示す尺度の「等級」にもマイナスはあります。北極星は +2.02等級ですが、冬空に輝くおおいぬ座のシリウスは -1.46等級、今年9月22日に最大光輝に達したときの金星は -4.5等級(金星による影)、満月の平均的な明るさは -12.7等級、そして全天で最も明るい恒星である太陽は -26.74等級です(『天文年鑑 2015年版』、誠文堂新光社)。

ヒトラーの○○○○


日曜日の朝から下の話題で恐縮ですが、第2次世界大戦中のイギリス軍では次のような戦意高揚の替え歌が「ボギー大佐」(クワイ河マーチ)のメロディーにのせて歌われていたそうです:
Hitler has only got one ball,
Göring has two but very small,
Himmler has something sim’lar,
But poor old Goebbels has no balls at all!

ナチス・ドイツの要人たちを揶揄する歌詞ですが、ヒトラーについては事実であったことがこのほど確認されました。長年、真偽を巡って論争があったそうですが、決め手となったのは、ヒトラーがミュンヘン一揆(1923年)に失敗して拘束された際に身体検査をした医師の記録。この記録は数十年にわたって行方不明になっていたのですが、再発見され、2010年のオークションでバイエルン州当局が入手、同州ミュンヘンにある公文書保管所の所蔵となっていました:

歌詞のバリエーションには1行目が〝one left ball〟となっているものもある(Wikipedia)とのことですが、この〝left〟が「残された」ではなく「左側」の意味であれば、これも上記医師の記録に合致しています。イギリスはどのようにしてそのような「秘密」をつかんでいたのでしょうか:

近畿圏中心領域大型地震 (続報-71)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が12月19日付で更新情報を出しています。予測日の微調整です:

今回の更新情報のまとめです:
  • 12月19日現在の状況 ― 「CH21の微弱前兆のみが継続すると思われましたが・・・」

    • CH17: 糸状特異が継続
    • CH21: 特異状態が微弱のまま継続
    • CH29: 基線幅増大(BT)前兆が弱く出現(新たな前兆の初現ではない)

  • 新たなステージが出現する気配はなく、新たな極大出現もない → 認識に大きな変更なし

  • CH17とCH21の特異状態の出現時間帯を見直した結果、現ステージの極大を、これまでの12月15日昼(15.5日)とするより、半日後の15.9日または16.0日とする方が適切と判断。初現と極大に関する経験則で計算すると「12月26日前後」が推定日となる

推定時期 12月26日±1日
12月23日±1日に前兆終息が確認されることが条件
(実際の終息を確認して修正の可能性あり。12月25日段階で前兆が継続している場合、または新たな前兆や極大が出現した場合は発生日の修正を続報予定)
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県(特に北東部)、滋賀県(特に北東部)、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部富山県南西部長野県南西部、静岡県西部
※影響局誤認の場合は東北地方(可能性は低い)
(太字は特に可能性の高い地域、上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


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2015年12月19日土曜日

大地震への備え ― 日本が教えてくれること


「大地震への備えについて日本が我々に教えてくれること」というタイトルの記事があります。〝GIZMODO〟のアメリカ版で9月18日に、オーストラリア版では12月16日に掲載されたものです:

長い記事ですが、以下のような章立てで地震に対する日本の対策を紹介しています。読んでいて日本人として多少の高揚感を覚えます:
  1. Superior Quake Protection in Japan (日本の優れた地震防災)
  2. The US Needs Stricter Building Codes (アメリカにはもっと厳しい建築基準が必要だ)
  3. We Need a Better Quake Alert System, Too (我々にももっと良い地震警報システムが必要だ)
  4. A Culture of Preparedness (備える文化)

興味深いのは3番目の章に付されている地図です。オリジナルは以下のUSGS(米国地質調査所)のページにあるのですが、同一の縮尺でカリフォルニア州と日本を描き、地震観測点の密度を比較しています。カリフォルニア州は観測点の空白域がかなりありますが、日本でも東日本・西日本に比べると北日本は観測点の密度が低いようです:

残念なのは4番目の章にある写真です。ネパールに向かう日本の国際緊急援助隊を経由地のタイ・バンコクの空港で写したものですが、地べたに座り込んで携帯電話か何かを見つめているのは同行取材の記者でしょうか。実に見苦しい。よその国でこのようなことはしないでほしいものです。


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サルパ大量発生 ― 日本海の広い範囲


浮遊性の尾索動物サルパの大量発生については、12月5日付「サルパ大量発生 ― 福井県坂井市」でも書きましたが、福井県沖のみならず「青森から鳥取にかけての日本海の広い範囲で、先月から」起きており、各地で漁業に影響が出ているとのことです。「この時期の日本海で大量に確認されるのは珍しい」、「例年より水温が高く餌の植物性プランクトンが増えたため、大量発生したと考えられる」(専門家):

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小惑星 2015 YB が地球に接近


12月19日午後9時08分(日本時間)、小惑星〝2015 YB〟が地球に0.15LDまで接近します(1LD=地球から月までの平均距離)。現時点では観測が不十分で、接近予報時刻には1時間10分の不確定要素が見込まれています。

この小惑星は12月16日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は8~18mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は秒速14.5km(時速約5万2000km)と予報されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2015 YB 8~18 12月19日 21:08 0.15


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小惑星 2015 YA が地球に接近


12月15日午後1時49分(日本時間)、小惑星〝2015 YA〟が地球に1.50LDまで接近しました(1LD=地球から月までの平均距離)。

この小惑星は接近後の12月16日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は9~20mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は秒速8.8km(時速約3万2000km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2015 YA 9~20 12月15日 13:49 1.50


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小惑星 2015 YJ が地球に接近


12月14日午前6時17分(日本時間)、小惑星〝2015 YJ〟が地球に0.19LDまで接近しました(1LD=地球から月までの平均距離)。

この小惑星は接近後の12月16日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は約10mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は秒速16.7km(時速約6万km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2015 YJ 約10 12月14日 06:17 0.19


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2015年12月17日木曜日

バルカンのノストラダムス ― 盲目の女性予言者 (その1)


ブルガリアに生まれ1996年に85歳で亡くなった盲目の女性予言者、バーバ・バンガ(Baba Vanga)。彼女は「バルカン半島のノストラダムス」とも呼ばれています。9・11の同時多発テロ、インド洋大津波、福島の原発事故、イスラム国(ISIS)の誕生なども予言していたと言われています:

以下はバーバ・バンガの予言の中でも現実になったとして有名なものです:

▼ 1950年代の予言 ― 地球温暖化と2004年のインド洋大津波を示唆:
「寒冷地が暖かくなる … そして火山(複数)が目を覚ます。巨大な波が人々や街で覆われた大きな海岸に襲いかかり、あらゆるものが水の下に消えてしまう。」

「あらゆるものがまるで氷のように溶けてしまう。」

▼ 1980年の予言 ― 2000年におきたロシアの原子力潜水艦クルスクの沈没事故(2000年8月12日)を示唆。実際に悲劇が起こるまで、バンガが言っているのは、潜水艦の名前のもととなった都市クルスク(地図)のことだと考えられていた:
「世紀の変わり目、1999年か2000年の8月、クルスクが水に覆われ、全世界がそれを悲しむ。」

▼ 1989年の予言 ― 2001年9月11日におきたニューヨークのツイン・タワーに対するテロ攻撃を示唆
「恐ろしい、恐ろしい! アメリカの brethren が steel birds(鋼鉄の鳥たち)に攻撃されて倒れる。オオカミたちが bush(茂み)の中で怒りのうなり声を上げ、無実の者たちの血が流れる。」
brethren: brotherの複数形、ニューヨークの世界貿易センター・ビル(ツイン・タワー)を意味すると考えられている。ツインは双子の意。
steel birds: ハイジャックされた2機の旅客機と考えられている。
bush 当時のアメリカ大統領を示唆。

▼ バンガの予言は、2013年にシリアにイスラム教徒のグループが出現し、ヨーロッパに対して化学兵器を使った戦いを仕掛けるだろう、と述べている。これは2013年に登場したイスラム国(ISIS)のことを示唆していると考えられている。

▼ バンガは第44代アメリカ大統領はアフリカ系だと正確に予言したと言われている。しかし、彼女はそのアフリカ系の大統領が「アメリカ合衆国最後の大統領になるだろう」とも述べている。(オバマ氏とは別の黒人大統領の時にアメリカ合衆国が亡びるということか。)

(続く)

新ノストラダムスが予言 ― 来年はひどい年になる


スーパーや商店街でクリスマス・ソングのメロディを耳にするようになってきました。毎年この時期になると、来年はどんな年になるかという予想を風水師や占星術師、サイキック、予言者などに取材した記事を目にすることが増えてきます。

以下は日本在住の自称「新ノストラダムス」、Ricardo Salazar牧師の予言を扱ったイギリスの記事です。同氏はペルーで教育を受けた弁護士で、YouTubeに多数の予言動画を投稿しています。夢やビジョン、声によって未来の出来事が同氏に伝わってくるのだそうです:

Salazar牧師の予言は ――
  • 2015年末~2016年初期: ヨーロッパは難民に対して国境を閉ざす。アメリカを含む他の国々も追随し、戒厳令が布告される。
  • 2016年2月: 中国が日本を攻撃する。
  • 2016年4月: 1つの星が見えるようになり、夜ごとに大きくなる。ロシアが小惑星の接近を確認する。
  • 2016年5月15日~17日: 現地時間午前2時20分、プエルトリコ沖に直径5.6マイル(約9km)の小惑星が衝突する。世界中が地震と津波に襲われ12億人が死亡。死者の数は時間の経過とともにどんどん増える。
  • 小惑星衝突からすぐに、イエローストーンを含む世界中の火山が噴火する。噴き上げられた噴煙によって太陽光が遮られ、1年間にわたって氷河期となる。カリフォルニアの大部分が消滅する。
  • 2016年6月16日: ロシアと中国が弱体化したアメリカに攻撃をしかけ、第3次世界大戦が勃発する。
  • 2016年10月25日: ロシア‐中国同盟が第3次世界大戦に勝利する。
  • 2017年3月: 中国の人民元が新しい世界通貨となる。
  • 2018年末~2019年初期: ロシアがイスラエルを攻撃する。
  • 2020年: 反キリスト(Antichrist)が地球に到来し、われわれすべてを支配する。
  • 2023年: キリストが再臨し、救済がおこなわれる。

キリスト教的な終末観です。

Salazar牧師は「これまでの偽りの予言者たちはこれらの災いによって死に、神を恐れ神の意思をおこなう他の者たちに置き換えられる」と語っています。しかし彼自身について記事の後半には次のように書かれています:
今年の初めには、Salazar牧師は「7月22日にマグニチュード10.2の地震がアメリカと日本を襲い、8月22日には隕石の雨が降り注いで世界の森林の3分の1を焼き尽くす」と予言していた。続いて「10月8日か9日に小惑星が地球の上空で爆発し、世界中にパニックがおこる」と予言した。しかし、それらの予言はすべて実現しなかった。

小惑星や彗星の衝突はこの種の予言によく登場しますが、衝突地点としてプエルトリコ(地図)がしばしば選ばれるのはなぜなのでしょうか。今年9月にも小惑星が地球に衝突するという予言がありましたが、その時にも衝突地点は「プエルトリコ近く」とされていました:

参考までに、以下のような記事もあります:

2015年12月16日水曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-70)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が12月16日付で更新情報を出しています。前回の更新情報記載の「12月15日前後に極大が現れた場合には12月24日前後が発生日の可能性」との見通しが現実になりました。クリスマス大地震発生となるのでしょうか:

今回の更新情報のまとめです:
  • 前回の推定どおり12月15日に前兆極大が出現(観測装置CH17とCH21に糸状特異)。第12ステージに入っている。

  • 12月16日、CH17には糸状特異が短時間出現したのみ。CH21は微弱な特異状態が継続中。

  • 第12ステージの初現12月11日が正しい場合、12月22日前後に前兆終息の見込み。このとおりであれば第12ステージが最終ステージであると確認できる。

    • 12月22日以前に前兆が完全終息 → 12月24日前後が地震発生日の可能性。

    • 12月22日午後7時以降に前兆が完全終息 → 12月25日前後が地震発生日の可能性。

  • 過去に例のない前兆出現形態のため、前兆の完全終息を確認することが重要。

  • 第1~第4ステージには各12回、第5~第8ステージでは各6回前後の極大が出現したが、第9ステージ以降は各ステージ1回の極大出現となっている。

推定時期 12月24日または25日 (12月24日±1日)
12月22日に前兆終息が確認されることが条件
現状の認識と異なる前兆出現状況となった場合は、再検討後、報告。
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、福井県(特に北東部)、滋賀県(特に北東部)、三重県、岐阜県、愛知県、石川県南部富山県南西部長野県南西部、静岡県西部
※影響局誤認の場合は東北地方(可能性は低い)
(太字は特に可能性の高い地域、上記PDF資料の地図参照)
推定規模 M7.8±0.5
陸域の浅い地震(深さ数km~20km前後)


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2015年12月15日火曜日

小惑星 163899(2003 SD220)の地球接近について (続報)


クリスマス・イブに地球に接近する小惑星〝163899(2003 SD220)〟の姿。世界最大の電波望遠鏡で観測した画像をプエルトリコのアレシボ天文台がツイートしています。干し芋かゾウリムシのようです:

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地震頻発 ― 鳥取県中部


12月14日午後3時すぎ、鳥取県湯梨浜町(地図)で震度4。「鳥取県では中部を中心に、今年10月以降震度1~4の地震が頻発している」:

以下は湯梨浜町周辺で発生している地震の震源分布図です(10月1日~12月14日、M0以上)。南北約4.4km、東西約6.4km、深さ5~10kmの範囲に分布しています。平面図を見ると、西南西-東北東(長い)と北北西-南南東(短い)方向に分布の軸があるようですが、地震の発震機構解にみえる断層の走向とおおむね一致しているようです(右図は国立研究開発法人防災科学技術研究所のAQUAシステム メカニズム解カタログより引用):



以下は上記地図の範囲で発生した地震の累積数を示すグラフです(M0以上)。10月中旬から下旬にかけて急激に数が増えましたが、その後は頻度が低下してきています:



震源分布図やグラフの作成には地震活動解析システム(TSEIS)を使用しました。TSEISは気象庁により決定された地震カタログを使用しています。同システムについては以下を参照してください:
  • 鶴岡 弘. WWWを用いた地震情報検索・解析システムの開発.情報処理学会研究報告;データベースシステム115-9, 情報学基礎 49-9, 65-70 (1998)

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