2021年7月31日土曜日

小惑星 2021 OC1 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2021 OC1〟が 7月27日に月と地球の近くを通り過ぎていたことが、7月31日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2021 OC1 (2021年7月31日付更新)
接近日時(日本時間)
(月)7月27日 20:33
 (地球)7月27日 20:38
接近日時 誤差
(月)±1分未満
(地球)±1分未満
接近距離 (月)2.12 LD
(地球)1.14 LD
推定直径
11 ~ 25 m
対地球相対速度
10.9 km/s ≅ 3万9000 km/h
発見から地球接近まで−2 日
次の地球接近2021年11月27日
公転周期235 日 ≅ 0.64 年
分類
アテン群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

アラスカ半島南岸沖で M8.2 (続報)

 
7月29日付「アラスカ半島南岸沖で M8.2」の続報です。

日本時間 7月29日15時16分ごろにアラスカ半島南岸沖で発生した M8.2 の地震ですが、その震動は発生から 8分後の 15時24分ごろに北海道に、26分ごろには九州南部にまで伝わったようです。以下は、防災科学技術研究所の高感度版 100トレース連続波形画像です:

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国際宇宙ステーションの姿勢乱れる

 
7月29日、国際宇宙ステーション(ISS)にロシアの多目的実験モジュール(MLM)「ナウカ」がドッキングしました。その約3時間後、MLM のスラスター(姿勢制御や軌道の微修正などに使う小型の噴射装置)が想定外の噴射を始め、ISS が姿勢を崩したことに地上の飛行管制チームが気づきました。管制チームは ISS の姿勢を回復し、宇宙ステーションの動きは安定しているとのことです。ISS の乗員に危険が及ぶことはありませんでした:
 
ロシアの宇宙機関ロスコスモスは、国際宇宙ステーションの予期せぬ傾斜はソフトウェアの不具合によるものだったと発表しています。「ドッキングから約3時間後、多目的実験モジュールが突然スラスターを噴射し始め、約45分間にわたって宇宙ステーションが通常の姿勢から傾いてしまうという、エンジニアが『姿勢制御の喪失』と呼ぶ事態が発生した」、「短期的なソフトウェアの不具合により、多目的実験モジュールのエンジンを噴射して宇宙ステーションから離脱するという直接のコマンドが(ドッキング中にもかかわらず)誤って実行されたため、宇宙ステーション全体の姿勢が変化してしまった」:
 
多目的実験モジュール「ナウカ」は、ロシアがこれまでに打ち上げた宇宙実験室の中で最大のものです。本来は 2007年に打ち上げられる予定になっていましたが、さまざまな問題、たとえば燃料系に金属片が混入しているのが発見されるなどがあって延期され、ようやく今年 7月21日に打ち上げにこぎ着けたものです。しかし、打ち上げ後もトラブルが発生し、国際宇宙ステーションとのドッキングに向けて接近中にメイン・エンジンが正常に機能しなくなり、ドッキングが延期される事態となっていました:
 
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2021年7月30日金曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-239)

 
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 7月29日22:00 付けで更新情報を出しています。
 
「地震発生推定 = 7/30 or 31 ← 発生なき場合は発生時期のみ再考」:

CH34 観測装置(八ヶ岳)
  • 7月27日未明に現れた BT変動(静穏時より基線幅が増大する変動、図2参照)は、振幅が一定ではないため BT変動ではない可能性がある。
  • その後、27日18時ごろから明確な BT変動が出現し、翌28日の朝05時に終息。
  • これ以降が 7月21.5日極大に対応する前兆変動終息の可能性となる。
  • 7月28日05時〜12時(7月28.2〜28.5)までの間に終息したとして計算すると地震発生時期として 7月30日±3日を得る。12時以降に終息の場合は 7月31日± となる。
  • 本日 7月29日夜20時前から基線幅が若干増大しているように見えるのが気がかり。

CH29 観測装置(八ヶ岳)
  • 7月27.2日極大の特異変動(図3参照)は、翌 28.2日にもピークがあり、副極大である可能性がある。
  • 7月27.2日が主極大、7月28.2が副極大である場合、主極大が鋭く副極大が緩やかな形態のため、経験則[極大〜地震発生]:[主極大〜副極大]= n:1(n は 3.1〜3.5)を用いると、地震発生時期として 7月30日± を得る。
  • 本日 7月29日まで変動が継続出現。昼ごろから変動が小さくなりだし、19時以降は静穏。

CH21 観測装置 (八ヶ岳)
  • 19時に正常基線電圧値に復帰。7月29.7日終息とみなすと地震発生日として 7月30日± が算出される。
 
 今後の見通しなど
  • 本日 7月29日夜20時前から CH34 観測装置の基線幅が若干増大しているように見えるのが懸念材料。7月28日に終息している場合は BT変動が出現しないはず。7月30日または  31日 発生の可能性が示唆されるが、より先である可能性も僅かながら否定できない。
  • 今後 CH29 観測装置と CH21 観測装置に前兆変動が再出現した場合は、地震発生はさらに先となる。
  • 本日朝の時点で CH29 観測装置の変動が継続出現していたため、本日の発生ではないことは明らかだったが、本日分の観測データを見定めた上で報告したかったため、21時半まで待って当更新情報を作成した。
  • 21時45分現在静穏状態が継続中。 
  • 7月30日または 7月31日に対応地震発生がなく前兆変動が継続していた場合は、地震発生はより先となる。再考のうえ、続報する。
 
 
推定時期7月30日または31日に発生の可能性
8月1日までに発生がない場合は再考予定
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部、福島県西部、新潟県南部など
浅間山、白根山などの火山近傍
続報 No.304」所載の図5参照
推定規模 M8.0 ± 0.3
M7 クラス複合の可能性も若干あり
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
 

2021年7月29日木曜日

アラスカ半島南岸沖で M8.2

 
7月29日15時16分(日本時間)ごろ、アラスカ半島南岸沖で M8.2、震源の深さ 32.2 km の地震が発生しました(震央地図)。プレート境界で逆断層が動いたことによる地震です。
 
以下は、米国地質調査所(USGS)が発表した今回の地震についての "Tectonic Summary" の主要部分をテキトー訳したものです:
2021年7月29日(現地時間2021年7月28日)に、アラスカ州ペリービルの南東(アラスカ半島の南)で発生したM8.2の地震は、太平洋プレートと北米プレートの間の沈み込み帯の境界面上、またはその付近で衝上断層[低角逆断層]が動いたことにより発生したものである。

発震機構の予備的な解析では、北西に浅く、または南東に急峻に傾斜した断層で破壊が起こったとみられる。発生場所、発震機構、深さ、そしてイベントの大きさは、2つのプレートの間の沈み込み帯の境界で発生した滑りであるという解釈と合致している。

この地震が発生した場所では、太平洋プレートが北西に向かって北米プレートに1年に約64mmの速さで収束し、震源の南東約125kmにあるアラスカ−アリューシャン海溝から沈み込んでいる。
 
震源は一般的には地図上の点として描かれることが多いが、この規模の地震は、より広い断層領域での滑りとして表現するのが適切である。今回の地震のような規模の逆断層現象は、通常、200×80km程度の大きさ(長さ×幅)がある。
 

2021年7月28日水曜日

鹿島社の奇瑞

 
源平の争乱が終盤に近づきつつあった寿永2年(1183年)、平氏一族は天皇・神器を奉じて西海に逃亡し、 源頼朝は木曽義仲追討のために弟の範頼と義経を上洛させました。その翌年早々の出来事です:
鹿島社では 1184年(元暦元年)正月23日、禰宜らが使者を鎌倉に送り、去る19日社僧に鹿島の神が義仲ならびに平氏追討のために京都へ赴くという夢想があったが、20日の戌の刻[午後8時 ±1時間]に黒雲が社殿を覆い、四方ことごとく暗くなり、御殿は大振動し、鹿・鶏など多く群がり集まった。しばらくしてその黒雲は西の方へと渡っていったが、その雲の中に鶏が 1羽いるのを人が見た。これは希代の奇瑞であると報じてきた。これを聞いた頼朝は、斎戒して庭上に降り、はるかに鹿島社の方を遙拝し、いよいよ崇仰の思いを強くした。ちょうどその奇瑞の時刻には鎌倉・京都とも、雷や地震があったという。

(『頼朝の精神史』 山本幸司著、講談社選書メチエ、1998 から引用)
鹿島社の報告したことが実際に起きたのであれば、宏観異常の可能性があると思うのですが、どうでしょうか。
 
時期的には少し離れていますが、1185年8月6日(ユリウス暦; グレゴリオ暦では 8月13日)(元暦2年7月9日)に文治地震(元暦大地震)が発生しています。Wikipedia の「地震の年表 (日本)」によると:
M7.4、死者多数。法勝寺や宇治川の橋など損壊。余震が2か月ほど続く。琵琶湖の水が北流したという記録がある。鴨長明が『方丈記』で詳述。南海トラフ巨大地震説もあるが、記録は内陸地震の様相であり琵琶湖西岸断層帯南部の活動による説がある。
 

2021年7月27日火曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-238)

 
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 7月27日16:00 付けで更新情報を出しています。「地震発生=7/29(誤差=7/29 ±1)の可能性に修正」:

前兆変動が再出現
  • 終息したと認識していた複数の観測装置に前兆変動が再出現し、前更新情報までの認識が誤りであることが明確となった。

CH02、CH17、CH21(再出現・終息)
  • 八ヶ岳の CH02、CH17、CH21 観測装置に現れた特異変動が 7月26日昼過ぎに終息。7月27日午後現在まで完全静穏基線を記録中(図2参照)。
  • 7月26.6日± に明らかな前兆終息が認識できる。
  • この終息時期と高知観測点の K1 観測装置に現れた特異変動の極大 7月18.7日(図1参照)を対応させると地震発生時期として 7月29日± が算出される。

CH23(再出現・終息)
  • 7月21日昼ごろに八ヶ岳の CH23 観測装置に明確な特異変動が出現(図3下部基線)。この直後からハヶ岳の CH34 に BT変動(通常基線より基線幅が増大する変動)が出現(図3上部基線)。BT変動は 2回だけ。7月24日〜26日には出現しなかったが、本日7月27日未明に微弱ながら再出現、7月27.4日終息の可能性が示唆される。
  • CH23 の特異変動の極大 7月21.5日、CH34の 7月27.4日終息からは 7月29日± 地震発生が算出される。

CH29(再出現・継続中)
  • 他の観測装置の前兆変動が全て静穏化し正常基線を記録している中、八ヶ岳の CH29 観測装置のみ、特異変動がまだ継続している(図5参照)。本日 7月27.2日の変動は大きく、極大に見える。
  • 仮に 7月29日に地震発生の場合、CH29 観測装置の変動は 7月28日深夜まで継続すると計算される。この終息を確認できるまで待ってから更新情報を出すと、地震発生時期に間に合わない可能性があるので、未確認ながら修正続報として報告する次第。

推定時期に前兆極大出現
  • 前兆変動の各ステージで、地震発生推定時期に地震発生ではなく新たな前兆変動の極大が現れるというパターンがこれまで何度もあった。今回もこのパターンの可能性がなきにしもあらず。地震発生がない場合は再考し、続報する。
  • 「何度もの修正で大変申し訳ありません。」

推定時期7月29日に発生の可能性(誤差 7月29日±1日)
8月1日までに発生がない場合は再考予定
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部、福島県西部、新潟県南部など
浅間山、白根山などの火山近傍
続報 No.303」所載の図3参照
推定規模 M8.0 ± 0.3
M7 クラス複合の可能性も若干あり
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
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ピラミッドの大きさの小惑星が地球近傍を通過

 
7月26日 02時51分(日本時間)、エジプト・ギザの大ピラミッドに匹敵する大きさの小惑星が地球のそばを通過しました:
 
以下は上掲記事の主要部分をテキトー訳したものです:
「2008 GO20」と呼ばれるこの地球近傍小惑星は、地球から 280万マイル(450万キロ)の距離まで接近した。報道によると、この小惑星は時速 18,000マイル(約 29,000km)の速さで飛行したという。

この岩塊の大きさは 318〜720フィート(97〜220メートル)と推定されている(ギザの大ピラミッドの高さは 450フィート= 138 m)。宇宙を漂う岩塊のうち、大きさが約490フィート(150m)以上あり、地球から 460万マイル(740万km)以内に接近すると予想されるものは、潜在的な危険性がある小惑星(PHA: potentially hazardous asteroid)とみなされ、NASAの地球近傍天体研究センターが監視している。なお、この距離は地球と月の距離の 19.5倍に相当している。

現実にはこの距離は、われわれが知っている(衝突には至らなかった)最短の接近事例とは比較にならない。2020年8月16日に小惑星 2020 QG がインド洋上の高度 1,830マイル(2,950km)を通過したことがあるのだと、Live Science の姉妹サイト Space.com が報じている。このような小さな宇宙の岩塊は、地球上の生命に危険を及ぼすことはない。

一方、2008 GO20 には「潜在的な危険性」がある。なぜなら、時間の経過とともに惑星の重力に引きずられて軌道が変化し、地球の軌道を横切るようになる可能性があるからだ。もしそうなれば、将来的に地球に衝突する可能性があると NASA は述べている。

2008 GO20 が地球の近くにやって来るのは、今回が初めてではない。NASA の記録によると、最も地球に接近したのは 1901年8月4日で、地球から 80万6,856 マイル(130万km)の距離まで近づいたとされている。それに次ぐ接近記録は 1935年7月31日のことで、地球からの距離は 115万マイル(185万km)であった。次回の地球接近は 2034年7月24日で、2008 GO20 は 310万マイル(500万km)まで近づくと予想されている。
 
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ハチクが開花 — 福井県鯖江市

 
福井県鯖江市(地図)の民家で、約60年前に植栽したハチク(淡竹)が花を付けました。 

「例年約 1メートルほどの竹が、今年は急に倍の大きさにまで成長した」(住民)、「近年、全国で開花報告が相次いでいる。貴重な一斉開花の前兆が現れている」(富山県中央植物園)、「ハチクが全国で一斉開花したのは 1908年前後が最後との記録があり、次は 2028年ごろにピークを迎えるとみられている」:
 
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2021年7月26日月曜日

オリンピックという名の感染大会

 
マスクを外してわめき散らすオーストラリアの水泳コーチ。そばでオロオロする女性が気の毒です。スポーツ関係者の奢りと身勝手。こういう輩を罰する手段はないのでしょうか。こういうことは他にもいっぱい起きていることは想像に難くありません:
 

最古の多細胞生物

 
カナダ・ニューファンドランド島のミステイクン・ポイント(地図)で、岩の表面に浮き出た最古の多細胞生物の化石。体軸から左右に同じような線状の構造が伸びており、左右対称の体制を持っているように見えますが、よく見ると左右交互になっていて左右対称ではないようです。この点は、エディアカラ生物群のディッキンソニアと類似しています:
 

2021年7月25日日曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-237)

 
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 7月25日12:30付けで更新情報を出しています。7月23日付の前更新情報のリリース後に微弱な前兆変動が出現したため、地震発生日がわずかに修正されました。
 
「対応地震発生は、07月27日が最も考え易い見解となりますので、修正させて頂きます。尚、最大誤差は 07月28日 ±3 とさせて頂きます」:
 
  • 7月8日の前兆変動極大(最終極大と認識)に対する前兆変動終息が 7月23日夕刻から夜であるとの見込みにもとづいて、7月29日± に地震発生の可能性があると推定した。しかし ・・・

微弱な前兆変動の出現
  • 7月24日夜から 7月25日の03時まで微弱な前兆変動が複数観測装置に出現。
  • その後、完全終息となった。
 
現状
  • 現時点で、八ヶ岳、秋田観測点、高知観測点の全30基の観測装置は全て静穏正常基線を記録中。前兆変動は認められない。

計算 1
  • 7月8日極大を最終極大とみなし、7月25.2日を対応する終息時期として計算すると、地震発生時期として 7月31日± を得る。これは他の前兆変動関係から計算される推定発生時期と大きく異なる。

計算 2
  • 高知観測点の K1 観測装置に 7月18.7日を中心に出現した特異(図1の波形参照)を直前特異ではなく単なる前兆変動の極大(最終局大)と見なすと(No.1778前兆群の第25ステージでは直前特異は観測されていない)、7月18.7日極大〜 7月25.2日終息の関係となる。
  • この関係に経験則[極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9:1 を適用すると、地震発生日として 7月27日± を得る。これは他の前兆関係とも調和する。

推定日の修正
  • 以上より、対応地震発生は 7月27日が最も考え易いので、前更新情報の推定日を修正する。最大誤差は 7月28日±3日。

火山活動について
「No.1778 前兆群では長い前兆変動出現期間中に火山近傍地震前兆変動が顕著に観測されました経緯があるため、火山近傍領域の可能性が示唆されています。しかし、ここ最近、現在も含め火山噴火前兆変動は観測されておりませんことから、火山近傍で発生となった場合でも近傍火山が噴火する可能性は考えにくいと思われます。左図3[注:続報 No.302の図3]の斜線域はあくまでも参考で、御岳周辺等の可能性も否定はできません。ご注意下さい。」

 
推定時期7月27日に発生の可能性(最大誤差 7月28日±3日)
8月1日までに発生がない場合は再考予定
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部、福島県西部、新潟県南部など
浅間山、白根山などの火山近傍、御嶽山周辺も否定できず
続報 No.302」所載の図3参照
推定規模 M8.0 ± 0.3
M7 クラス複合の可能性も若干あり
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 

みるみる隆起する土地

 
こんな現象があるんですね。
 
「膨潤性粘土には、含水率の変化によって膨らんだり縮んだりする性質があります。これらはスメクタイト粘土とも呼ばれ、この興味深いビデオのように急激に膨らんだり縮んだりします」:
 
 
 スメクタイトについては以下をご覧下さい。医薬品にも配合されているようです:

小惑星 2021 OV が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2021 OV〟が 7月20日に月と地球の近くを通り過ぎていたことが、7月23日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2021 OV (2021年7月23日付更新)
接近日時(日本時間)
(月)7月20日 19:26
 (地球)7月20日 23:51
接近日時 誤差
(月)±1時間2分
(地球)±1時間0分
接近距離 (月)0.45 LD
(地球)0.51 LD
推定直径
8 ~ 17 m
対地球相対速度
14.0 km/s ≅ 5万1000 km/h
発見から地球接近まで1 日
次の地球接近
公転周期511 日 ≅ 1.40 年
分類
アポロ群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2021年7月24日土曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-236)

 
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 7月23日17:00付けで更新情報を出しています。2008年7月から13年間継続している No. 1778 前兆群についての最新情報です。
 
「現在、2008年07月から実に13年継続しました No.1778 前兆群の前兆変動は全て消え、正常静穏基線を記録中です。従いまして、現在までの認識と推定が正しい場合は、07月29日 ±1(最大誤差: 07月28日 ±2)に対応地震発生の可能性が示唆されることになります」:
 
前兆変動の出現状況
  • 7月18.7日を中心に高知観測点の K1 観測装置に糸状特異(基線の振動がなくなり糸状になる変動)が出現、7月19.7日に同観測点 K6 観測装置に BF変動(基線のうねり変動)が出現、すぐに静穏化。
  • K6 は別地震の前兆変動である可能性も考えたが、30分間だけの BF 変動で、K1 と共に 6月15日極大に対する直前特異と見なすと 7月26日±3日発生を示す → 別地震の前兆変動ではなく、直前特異の可能性と認識。
 
静穏化の状況
  • 継続出現していた多くの前兆変動が、八ヶ岳南麓の CH21 観測装置を除き、7月22日午前を中心に静穏化。
  • CH21 は 7月22日夕刻に終息。
  • 多くの前兆変動の終息から丸一日以上経過時点で前兆変動再出現はない。CH21の最終前兆終息からも 19時間が経過したが再出現はない。

7月23日タ刻時点での状況と計算
  • 7月8.0日極大に対する終息が 7月23.0日であるとして計算すると、7月28日地震発生の可能性を得る。
  • 7月23日昼ごろ、一度静穏化していた多数の観測装置に弱い前兆変動が出現。その後は静穏基線持続。八ヶ岳南麓の CH02 と CH21 観測装置には、同日午後にも弱い変動が出現したが、現在は静穏基線。
  • 7月23日タ刻時点での状況から判断すると、7月8.0日極大に対する前兆変動終息は本日夕刻〜夜である可能性。その場合、対応地震の発生は 7月29日前後と計算される。
 
串田氏からのメッセージ
「この続報発表以降の観測で前兆変動が出現した場合は、再考し続報させていただきますが、現状地震発生の可能性が否定できませんので、念のため最大限の注意をお願い申し上げます。 前兆変動変化認識が間違っていた場合は、この推定は無効となります。8/01 までに対応地震が発生しない場合は前兆変動変化認識の間違いとなりますので、その後の観測データと合わせ再考させて頂きます。」
「当該地震前兆変動は 2008年07月から実に 13年も継続出現した観測歴上最長継続前兆変動です。影響局が多数あることから、初期は東北の可能性、途中近畿圏の可能性等も考えられましたが、その後、前兆変動検知領域円算出の係数修正等から、現在の推定領域が考えやすいこととなりました。仮に前兆変動影響局に誤認があった場合は、領域は大きく変わることになりますが、図2 領域が考え易い見解です。2008年の岩手宮城内陸地震の前兆が 3年3ヶ月で最長でした。今回の 13年継続は初めて体験する前兆変動で、左の推定内容が正しいかわかりません。間違っていた場合には平に陳謝致します。過去例と異なる前兆変動出現状況ですので、解析が非常に難しいです。現在の推定を大きく 変える必要のあるデータが観測された場合は続報予定です。」
 
推定時期7月29日±1日に発生の可能性(最大誤差 7月28日±2日)
7月24日以降、前兆再発/継続の場合は続報で修正
8月1日までに発生がない場合は再考予定
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部、福島県西部、新潟県南部など
続報 No.301」所載の図2参照
推定規模 M8.0 ± 0.3
M7 クラス複合の可能性も若干あり
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
地震で近傍火山活動に変化の可能性も若干あり
 
 

2021年7月23日金曜日

浅瀬にマグロ出現相次ぐ — 島根県松江市、鳥取県米子市

 
砂浜近くの浅瀬にマグロが現れる事例が相次いでいます。
 
7月14日には島根県松江市美保関町菅浦(地図)で、クロマグロ(ホンマグロ)と見られる大きな魚(推定体長 1.5m 以上)が、砂浜からすぐの浅瀬で円を描くように泳ぎ回っている姿が目撃・撮影されました。

さらに、7月17日には鳥取県米子市淀江町佐陀(地図)の浅瀬でも、同様の事例がテレビジョン・クルーによって撮影されました。翌18日には、同じ場所で体長 2.17m のクロマグロが釣り上げられています。
 
「クロマグロは外洋性じゃなくて、比較的沿岸寄りに回遊してくる魚なので、こういうことは起こりうると思います。けど、非常に珍しいと思います」(鳥取県水産試験場)、「波打ち際でしぶきを上げながら、同じ所を何度も何度もグルグル回りながら泳いでいます」:

先月 24日には、鳥取県日吉津村の日吉津港(地図)でも、砂浜からすぐの浅瀬を 1匹のマグロが泳いでいるのが目撃・撮影されています:

[備考] 8月2日09時37分ごろ 島根県東部 M4.3、震源の深さ 10km、最大震度 4
 
 

2021年7月21日水曜日

ブルー・オリジン、初の有人飛行に成功

 
7月20日、米国ブルー・オリジン社の観光宇宙船 ニュー・シェパードが初の有人宇宙飛行に成功しました。ニュー・シェパードには、ブルー・オリジン社の創業者で、通販最大手アマゾンの創業者でもあるジェフ・ベゾス氏を含む 4人が搭乗していました。
 
以下は、飛行後の記者会見でのベゾス氏の感謝の弁 —— 「私はアマゾンの全従業員とアマゾンのすべてのお客様に感謝したいと思います。なぜなら、(この宇宙旅行の)すべての費用を支払ってくださったのは皆さんなのですから」:
 
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2021年7月20日火曜日

龍の髭のような雲 — 大阪府枚方市

 
大阪府枚方市(地図)の上空に龍の髭のような雲が現れました。撮影日時が明記されていませんが、記事の日付から推して、雲が出現したのは 7月17日当日か少し前だったのではないでしょうか。

「うーん飛行機雲っぽさもあるかも」:

交差した 2本の飛行機雲の一部が見えているのではないでしょうか。
 
 

8月20日 富士山噴火説? (続報)

 
7月14日付「8月20日 富士山噴火説?」の続報です。

前回と同じく『日刊SPA!』の記事です。目新しい情報が含まれているわけではありませんが、参考まで。
 
「富士山の地下 20㎞には、マグマをためた『マグマだまり』があり、単純計算すればすでに前回の宝永の大噴火と比べて5割増のマグマがここに存在しますが、’11年の東日本大震災の影響により、さらに噴火しやすい状態になっています」(京都大学名誉教授・火山学者・鎌田浩毅氏)(説明図): 
 
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2021年7月19日月曜日

地震が多い都道府県ランキング

 
2011年1月1日から 2020年12月31日までの有感地震の回数を集計しています。集計期間に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が起きているので、最も多い県はだいたいあの辺であろうと見当がつきますが、最も少ない県はどこだかわかるでしょうか:

最も多い県と最も少ない県では、地震の回数に約 45倍の開きがあります。


Virgin Galactic vs. Blue Origin

 
7月11日にリチャード・ブランソン氏率いる Virgin Galactic 社の SpaceShipTwo "VSS Unity" が初めて乗客を乗せた宇宙飛行を成功させたのに続いて、7月20日にはジェフ・ベゾス氏が設立した Blue Origin 社の "New Shepard" も乗客を乗せた初の宇宙飛行を予定しています。

両社の宇宙飛行の比較表を作ってみました。どちらも、地球を周回する衛星軌道に乗るのではなく、最高点が大気圏と宇宙空間の境界付近に達する弾道飛行をする方式です:
 
  VSS Unity New Shepard
方式
双胴のジェット機 WhiteKnightTwo に懸下されて離陸、上空 1万5000m で分離後、ロケットに点火して上昇、滑空して滑走路に着陸
1段式ロケットで打ち上げ、乗員カプセルを分離、ロケットは逆噴射で地上へ帰還、カプセルはパラシュートで着陸
最高高度
86km
105km
無重力状態
約 3分間
約 4分間
最大搭乗人数 操縦士 2人、乗客 6人
乗客 6人
乗客の訓練期間
3日間
4日間
発射基地
ニューメキシコ州 Spaceport America (地図
テキサス州 Van Horn (地図
1人分の料金(初飛行時)
2500万ドル
2800万ドル(オークションにて)
飛行実績
初代モデルの SpaceShipOne は 17回の試験飛行に成功、2代目の SpaceShipTwo 初号機 "VSS Enterprise" は 36回の試験飛行に成功するも 37回目の試験飛行で墜落、操縦士重傷、副操縦士死亡、国家運輸安全委員会(NTSB)は副操縦士の誤操作が原因と結論、7月11日の飛行は "VSS Unity" の 22回目の飛行
16回の試験飛行中 15回成功、1回はロケットが着陸時に地表に衝突、カプセルは無事着陸


参考にしたのは以下の資料です:

2021年7月18日日曜日

ハッブル宇宙望遠鏡 観測再開へ

 
ハッブル宇宙望遠鏡は、6月13日にペイロード・コンピューターに障害が発生してセーフ・モードに入ってしまい、観測が行えない状態が続いていました。NASA は原因の究明と予備のコンピューター・システムへの切り替えを極めて慎重に進めてきましたが、7月15日に切り替えを実施。その後、科学観測機器をセーフ・モードから復帰させる作業を開始し、17日に観測を再開する運びとなりました:
 
ハッブル宇宙望遠鏡は 1990年に打ち上げられました。以来 31年間にわたって宇宙線に曝されてきたため、電子回路、とりわけコンピューター・システムのメモリーの劣化が心配されています。

今秋には次世代のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が打ち上げられる予定になっています。ハッブルは地表から 600km の低軌道を周回し、口径 2.4m、焦点距離 57.6m ですが、ウェッブは地球から 150万km 離れたラグランジュ点(L2)に投入され、口径 6.5m、焦点距離 131.4m です。


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雪上の「ミステリー・サークル」 — 富山県

 
立山連峰の浄土山(地図)から一ノ越(地図)に向かう登山道の近くの雪面に、ここ数年、円形の亀裂が現れるそうです。

「雪に円のような形の割れ目が入るのは珍しい」、「ここ数年、梅雨明けごろに同じ場所で見られる。不思議だ」(一の越山荘オーナー)、「円弧状に割れるのは珍しい。詳しい原因は不明だが、地形や急激な雪解けなどの影響が考えられる」(県立山カルデラ砂防博物館):

地球温暖化の影響でしょうか。
 
 
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あなたを見つめかえす石

 
気味が悪いですが、トルコで採掘された瑪瑙(めのう)です。大きさは 43 × 28 × 11 mm:

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2021年7月17日土曜日

隠された大陸 アイスランディア

 
これまで大西洋中央海嶺で作られた海洋性の地殻が広がっていると考えられていた北大西洋ですが、実はグリーンランドからユーラシア大陸まで伸びる広大な大陸性の地殻が隠れている(地図)、との新説です。提唱しているのはイギリスの地球物理学者が率いる国際的な地質学者のチーム。この新説が正しいならば、プレートテクトニクスにとっては大きな打撃となりますが、どうでしょうか。
 
■「これまでアイスランドは海洋地殻に囲まれていると考えられていましたが(中略)アイスランドの地下にある地殻の厚さは 40キロ以上で、通常の海洋地殻の 7倍の厚さがあります。これは単純には説明できませんでした」 ■「この厚い地殻が大陸のものである可能性を考えてみると(中略)海の下にアイスランドよりもはるかに大きな大陸が隠されていたのです」 ■「もしこの説が証明されれば、5000万年以上前に分裂したと考えられている巨大な超大陸パンゲアが分裂していないことになり、大陸に関する考え方が変わる可能性がある」 ■「アイスランドと同じようなケースがもっと多くの場所で見つかるかもしれません」: 
 

イエローストーン湖で群発地震

 
イエローストーン湖(地図)で群発地震が起きています。日本時間 7月17日午前 2時30分までに 141回の地震を記録。M2 を上回る地震が 40回、M3 クラスが 2回観測されています。

イエローストーン湖は海抜 2357m にあり、面積約 350km2。北半分は 64万年前に起きた最後の大噴火によって誕生したイエローストーン・カルデラ内に、南半分は氷河の浸食などによって形成された窪地に水が溜まったものです。
 
イエローストーン国立公園やその周辺で群発地震が発生するのは珍しいことではありません。
 
 

2021年7月16日金曜日

地震爆弾 “T-12 Cloudmaker”

 
地震爆弾(earthquake bomb)とも呼ばれる T-12 Cloudmaker は、米国が 1944年から 1948年にかけて開発し、1958年まで実戦配備していた大型爆弾です。掩蔽壕や高架橋など、通常の爆弾では攻撃できなかった目標を破壊するために開発されました。
 
機首部分が固い材料で非常に厚く作られており、強化コンクリート構造物などの標的に深く貫入し、少し遅れて標的内で爆発するように設計されていました。総重量約 20トン、長さ約 12m、直径約 1m、落下速度は時速 500km 弱。
 
主に Convair B-36 Peacemaker 爆撃機に搭載されましたが、同機はこの爆弾を 2発積むことができました。
 
Cloudmaker という名前は、起爆した際に大量の粉塵と破片が発生することに由来しています。
 
下の記事には写真が 3枚掲載されていますが、3枚目の写真がこの爆弾の大きさを実感させてくれます:

先月、アメリカ海軍がフロリダ半島沖で新鋭航空母艦ジェラルド・R・フォードの耐衝撃試験を実施しましたが、この時使われた爆薬の量は約 18トンとされています。T-12 Cloudmaker には 19.5 トンの爆薬が搭載されていたので、やや上回る規模の爆発力があったと考えられます:
 
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湧水の池が 2年連続で満水 ― 静岡県三島市

 
静岡県三島市の市立公園「楽寿園」内にある小浜池(地図)が、昨年に続いて満水となっています。2年連続で満水となるのは 17年ぶり。小浜池の水源は富士山からの湧水です。

富士山の湧水が流れ込む小浜池は近年、水量が枯渇気味となっていましたが、去年 59年ぶりに満水記録を更新しました。これまでおよそ 6~7年の周期で満水になると言われてきましたが、今年も 7月7日に満水の基準の 150センチを超えました。2年連続は 2004年以来、17年ぶりの出来事
 
 

2021年7月15日木曜日

公園に水が湧き出す — 長崎県長崎市

 
長崎県長崎市の総合運動公園かきどまり庭球場(地図)近くにある植え込みに、今年 2月ごろから水が湧き出しています。
 
「周囲に水気はなく、知る人ぞ知る“ミステリーゾーン”。山水がわき出ている可能性があるが、原因はつかめていない」、「常に地面が湿っている場所から通路に水が染み出すようになった」(公園管理事務所):
 
 

小惑星 2021 NV5 が月と地球に接近

 
7月15日、小惑星〝2021 NV5〟が月と地球に接近します。
 
2021NV5 (2021年7月14日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)7月15日 19:23
 (地球)7月15日 21:58
接近日時 誤差
(月)±1 分未満
(地球)±1 分未満
接近距離 (月)1.34 LD
(地球)1.24 LD
推定直径
10 ~ 23 m
対地球相対速度
10.4 km/s ≅ 3万8000 km/h
発見から地球接近まで2 日
次の地球接近-
公転周期1370 日 ≅ 3.75 年
分類
アポロ群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

変身

 
「いろんなものに変身する私を集めてみました」
 

2021年7月14日水曜日

8月20日 富士山噴火説?

 
日刊SPA!』の記事です。
 
「8月20日 富士山噴火説」の出所は、1999年に出版された『私が見た未来』という漫画本。内容は執筆者が見た予知夢で、イギリスのロックバンド “クイーン” のフレディ・マーキュリーやダイアナ妃の早逝などが的中。さらにカバーには「大災害は2011年3月」、「噴火は ’21年8月20日」と描かれているとのことです:
 
気象庁が 7月8日に出した解説資料では、「(富士山の)火山活動に特段の変化はなく、静穏に経過しており、噴火の兆候は認められません。 噴火予報(噴火警戒レベル 1、活火山であることに留意)の予報事項に変更はありません」  となっています:

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クジラ 2頭が座礁 — 宮崎県宮崎市

 
7月13日午後、宮崎県宮崎市の木崎浜(地図)にクジラ 2頭が打ち上げられているのが見つかりました。オガワコマッコウの親子とみられています。子の方は救出されて沖に戻りましたが、親の方の救助は天候悪化のために中断したとのことです:
 

港の近くにイルカの大群 — 千葉県館山市

 
7月10日、千葉県館山市の港(地図)近くに、100頭ほどのイルカの群れが現れました。

「この時期、潮の流れの関係で、えさとなるイワシなどが沿岸まで近づくことがあり、イルカがそれを追いかけてきた可能性がある」、「しかし、一度にこれほど多くのイルカを見かけることは珍しい」(地元の漁協関係者):

最近、東京湾の入り口付近では、イルカ、メガマウス、シャチの目撃が続いています:
 

宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-50)

 
高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告受付件数の表が 7月8日付で更新されています。
 
今回の更新では 6月分が新たに記入されていますが、宏観異常報告の受付数はすべての項目で「0」でした。


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2021年7月13日火曜日

ヘビが原因の停電 — 鳥取県米子市、伯耆町、南部町

 
7月12日22時05分から翌13日00時30分にかけて、鳥取県米子市(地図)と、隣接する伯耆町、南部町の計約 2000戸で停電が発生しました。原因は、鳥取県危機管理局によると「ヘビによる電力低下」、中国電力によると「当社設備へのヘビ・鳥獣類の接触」とのことです:
 
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火星の浮かぶピラミッド

 
地面から浮き上がっているように見えるピラミッド形の岩です。米国 NASA の火星探査車パーシビアランスが 7月7日に撮影したものです。
 
「ついに ・・・ ついに火星でピラミッドを発見したぞ。 って言ってもピラミッドの形をした岩なんだけど、ひょっとしたら」:
 
 オリジナルの画像は以下です:
 
 

くそくらえ

 
いつもチェックしている火山学者のツイートですが、今朝はいきなり「くそくらえ」という日本語が目に飛び込んできて驚きました。彼は野球の大ファンです。
 
「スティーブン・A・スミスが『通訳が必要な大谷翔平は野球を冒涜している』と言っている」:
 
英語を満足にしゃべれないようなヤツには野球をする資格がない、ということでしょうか。
 
スティーブン・A・スミス氏は、米国のスポーツ・ジャーナリストで、スポーツ系テレビ番組のパーソナリティやラジオ番組の司会者、ESPN のコメンテーターなどを務めています。以下は、同氏の謝罪ツイートです:
 

2021年7月12日月曜日

小惑星 2021 NU3 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2021 NU3〟が 7月8日に月と地球の近くを通り過ぎていたことが、7月11日付のデータベース更新で判明しました。
 
2021 NU3 (2021年7月11日付更新)
接近日時(日本時間)
(月)7月8日 10:27
 (地球)7月8日 16:19
接近日時 誤差
(月)±1 分
(地球)±1 分未満
接近距離 (月)0.97 LD
(地球)0.47 LD
推定直径
5 ~ 12 m
対地球相対速度
12.0 km/s ≅ 4万3000 km/h
発見から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1003 日 ≅ 2.75 年
分類
アポロ群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

小惑星 2021 NY3 が地球と月に接近

 
7月13日、小惑星〝2021 NY3〟が地球と月に接近します。
 
2021 NY3 (2021年7月11日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)7月13日 00:55
 (月)7月13日 05:46
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±1 分未満
接近距離 (地球)1.93 LD
(月)2.69 LD
推定直径
20 ~ 44 m
対地球相対速度
12.8 km/s ≅ 4万6000 km/h
発見から地球接近まで2 日
次の地球接近
公転周期666 日 ≅ 1.82 年
分類
アポロ群
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 このブログでは、原則として地球から 2LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2021年7月11日日曜日

星になったビートルズ

 
ビートルズのメンバーの名前が付けられた小惑星があるのをご存じでしょうか。いずれも火星と木星の間にある小惑星帯の中を公転する天体で、アリゾナ州 Flagstaff にあるローウェル天文台の天文学者が発見したものです:

小惑星番号・登録名 仮符号 公転周期
4147 Lennon
1983 AY
3.63年
4148 McCartney
1983 NT
3.36年
4149 Harrison
1984 EZ
4.35年
4150 Starr
1984 QC1
3.34年
 
 
小惑星番号は、電話番号や自動車のナンバープレートと同じように「いい番号」があるようで、キリのいい番号に重要な人物の名前を付けることがあるようです。たとえば、「3000 レオナルド」、「7000 キュリー」、「8000 アイザック・ニュートン」など。
 
また、番号に関連づけた命名が行われることもあります。たとえば、「9000 HAL」、「9007 James Bond」、「31152 Daishinsai(大震災)」などです。


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定置網にジンベエザメ — 福井県福井市

 
7月7日早朝、福井県福井市の茱崎漁港(地図)沖に設けられた定置網に、ジンベエザメが入っているのが見つかりました。体長 7〜8m。
 
「ジンベエザメがこの周辺の定置網にかかるのは珍しい」、「去年はかからなかったけれど、おととしは 2匹かかった。これは一番でかいわ」(漁師)、「日本海では 8~10月ごろによく見られる。エビの仲間やカタクチイワシを追って定置網に迷い込んだのではないか」(のとじま水族館): 
 
過去にはジンベエザメが川を遡ったことが鳥取県でありました。 この時は、その日の夜に、鳥取県中部を震源とする震度 1の地震が 2回発生しました:
 
余談ですが、ジンベザメなのかジンベザメなのかいつも迷います。上掲の『福井新聞』の記事では、タイトルは「ジンベイ」、本文は「ジンベエ」となっています。
 
 

地震で海に沈んだ島 — 若狭湾

 
若狭湾にあった島が地震で沈んだという話が、奈良時代に編纂された『丹後国風土記』の逸文(原本は失われたが他の文書に引用されて残った文章)にあります。
 
地震が起きたのは大宝元年(西暦 701年)のことです。この地震は『続日本紀』にも「己亥。丹波国地震三日」と記録されています(丹波国を分けて丹後国が作られたのは和銅 6年(西暦 713年)です)。
 
現代語訳を『風土記 下』(中村啓信監修・訳注、角川ソフィア文庫、2015)から引用します:
大宝元年辛丑(かのとうし)の年三月己亥(つちのとい)に、この国に地震が起こった。三か月間止まなかった。此嶋は一夜にして、見渡す限り一面青々とした海に変わった。かろうじて嶋の中にあった高山の2つの峯は立ち、神岩が海上に出ていた。今、これを常世嶋と号けている。また俗(くにひと)は、男嶋女嶋と呼んでいる。嶋毎に神の祠(ほこら)が有る。祭っているのは、彦火明命(ひこほあかりのみこと)と日子郎女神(ひこいらつめのかみ)である。 

現在、男嶋は冠島(かんむりじま、地図)、女嶋は沓島(くつじま、地図)と呼ばれています。
 
 若狭湾沿岸部は、関西電力と日本原子力発電の計4原発のほか高速増殖原型炉もんじゅもあり、「原発銀座」と呼ばれています。島が海没してしまうような大地震に耐えられるのでしょうか。


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