2017年3月31日金曜日

火山噴火、クマが巣穴から飛び出す、地震 ― ロシア・カムチャツカ半島


3月24日、カムチャツカ半島の先端部にあるカンバルニー山(地図)が約670年ぶりに噴火しました(最後の噴火は室町時代初期)。噴煙が北海道沖にまで流れてくるほどの爆発的噴火でした:

噴火のせいでしょうか、同じく半島先端部にあるクリル湖(地図)周辺で、冬眠中のクマが相次いで巣穴から出てきたと報告されています:

そして3月29日には、カムチャツカ半島の北東部で M6.6、深さ23kmの地震(震央地図)が発生し、日本の気象庁の震度階で震度5弱相当の揺れが生じました。M4.9を筆頭とする余震も続いています:

冬眠中のクマが巣穴から出てきたことについては、この地域のヒグマは通常、3月下旬から4月上旬に冬眠穴から出てくるということなので、たまたま時期が重なったと考えられます。しかし、カンバルニー山とクリル湖の近さからいって噴火の影響があった可能性も無視できません。私としては、クマがその後に発生した地震の前兆を感じ取っていたとも考えたいところですが、震央までの距離がかなりあるので無理筋でしょう。


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地震学の掟を破ったカイコウラ地震 ― ニュージーランド


昨年11月にニュージーランド南島北部で発生したカイコウラ地震(M7.8)は、地震学の金科玉条である「5キロメートル・ルール」を破っていた、と指摘されています。少なくとも12の大断層とその他の中小の断層が100マイル(約160km)以上にわたって次々と横ずれを起こし、地震学史上もっとも複雑な地震の一つといわれていますが、最大の問題は、「5キロメートル・ルール」を無視するかのように15~20km離れた断層に破壊が飛び火したことです:

「5キロメートル・ルール」とはどういうものか、『活断層地震はどこまで予測できるか』(遠田晋次著、講談社ブルーバックス 1995)から引用します:
世界中の地震断層データを収集して調べたところ、断層上の破壊(ずれ)の連動と停止には、隔離距離が効いていることがわかりました。横ずれ断層の場合、隔離距離が5キロメートルを超えて破壊(断層のずれ)が進展した例は例はありませんでした。逆にいえば、活断層分布を見て、隣の断層と5キロメートル以上離れていれば、1つの地震を起こす活断層と定義することが可能ということです。これを俗に「5キロメートルルール」といい、活断層分布から最大地震を予測する際に使われています。

カイコウラ地震で「5キロメートル・ルール」が破られたとする見方に対して、2つの断層帯の間に未知の断層が存在しているために5km以上離れたところに破壊が伝搬したように見えるだけだ、と反論する地震学者もいるようです。

ニュージーランドは世界の中でも活断層の調査が進んだ国の一つで、「ベストの活断層マップがある」とされています。もし本当に「5キロメートル・ルール」が破綻していたのだとすると、地震の最大規模の推定を変更する必要が生じ、ハザードマップの作成や損害保険の保険料の算定などに大きな影響が出る、と上記の記事は伝えています。


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畑に大きな穴、隕石孔か ― 青森県つがる市


青森県つがる市稲垣町(地図)の畑で、直径2~3mの穴が見つかりました。穴の周囲には約6mにわたって土が散乱しています。

記事によって穴の大きさや、畑の所有者などの証言が微妙に違っています。「今月上旬、一面雪に覆われていた畑の中にくぼみを見つけた」(毎日新聞)、「11日か12日の午前8時ごろ、ピカッと光った後にドーンというすごい音がした。そのときは雷と思った」(朝日新聞)、「今月12日早朝、『家が揺れるほどの振動があった』」、「当初は落雷ではないかと家族内で話題になったが、雪が溶け始めた同17日に穴を見つけて『隕石かもしれない』と考え始めた」(弘前経済新聞):

『朝日新聞』の記事によれば、自衛隊機からの部品落下、地下水の噴出、雷の可能性は否定されています。


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小惑星 2017 FT102 が地球と月に接近


4月4日未明、アポロ型小惑星〝2017 FT102〟が地球と月に接近します。

この小惑星は3月29日に発見されたもので、直径は4~8m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 FT1024~8 (地球) 4月4日 02:19
 (月) 4月4日 03:25
1.05
1.04
(1LD=地球から月までの平均距離) 

現時点で接近時刻には ±2分の誤差が見込まれています。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速2.5km(時速約9000km)と予報されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2017 FU102 が地球に接近


4月3日朝、アポロ型小惑星〝2017 FU102〟が地球に接近します。

この小惑星は3月29日に発見されたもので、直径は5~11m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 FU1025~11 4月3日 05:19 0.57
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速7.5km(時速約2万7000km)と予報されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年3月30日木曜日

イルカ漂着 ― 秋田県由利本荘市


3月29日、秋田県由利本荘市松ヶ崎(地図)の海岸にイルカが打ち上げられているのが見つかりました。イシイルカで体長約2.2m。すでに死んでいました。「本県沖に漂着するのは2015年に同市西目町の海岸に漂着して以来2年ぶり」(秋田県水産振興センター):

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2017年3月29日水曜日

小惑星 2017 FJ101 が地球に接近


3月30日夕方、アポロ型小惑星〝2017 FJ101〟が地球に接近します。

この小惑星は3月25日に発見されたもので、直径は6~14m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 FJ1016~14 3月30日 16:51 0.85
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速11.3km(時速約4万1000km)と予報されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2017 FY101 が地球に接近


3月30日、アテン型小惑星〝2017 FY101〟が地球に接近します。

この小惑星は3月27日に発見されたもので、直径は9~19m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 FY1019~19 3月30日 01:51 1.35
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速11.1km(時速約4万km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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大型のイルカ13頭が集団座礁 ― 鹿児島県中種子町


3月27日、鹿児島県中種子町の長浜海岸(地図)にイルカ13頭が打ち上げられているのが見つかりました。シワハイルカという大型のイルカで、体長2~2.5m。死んだ1頭を除く12頭が海にもどされましたが、翌朝、10頭が再び打ち上げられていました。「専門家によるとシワハイルカが集団で打ち上げられたのは国内では初めて、世界でも珍しいという」:

Wikipediaによると、シワハイルカは「世界中の温帯から熱帯の遠洋に生息する」とのこと。

鹿児島県や沖縄県ではクジラやイルカの「事件」が相次いでいます:

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断続的に海面変色 ― ベヨネーズ列岩 (続報)


3月28日付「断続的に海面変色 ― ベヨネーズ列岩」の続報です。

気象庁が解説資料を発表しています。3月24日、25日に変色水が確認されましたが、浮遊物は確認されていないとのことです。「この地域の活火山名は、ベヨネース列岩、明神礁、高根礁などを含む火山地形を総称して『ベヨネース列岩』と呼んでいます」:

気象庁や海上保安庁は「ベヨネー」と表記していますが、このブログでは火山学の書籍などにならって「ベヨネー」を使用しています。引用する情報に「ベヨネース」とある場合には原文どおりとします。命名の由来(列岩を発見したフランスの軍艦名)からすると「ベヨネーズ」が正しいと考えています。


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2017年3月28日火曜日

断続的に海面変色 ― ベヨネーズ列岩


3月24日に噴火警報が出されたベヨネーズ列岩では、断続的に海面の変色が発生しています。25日の調査では、明神礁の海面で、観測開始時には変色が見られなかったものの「しばらくすると変色し始め、直径200メートルから300メートルにまで広がったあと、1時間ほどで消えた」とのこと:

気象庁や海上保安庁は「ベヨネー」と表記していますが、このブログでは火山学の書籍などにならって「ベヨネー」を使用しています。引用する情報に「ベヨネース」とある場合には原文どおりとします。命名の由来(列岩を発見したフランスの軍艦名)からすると「ベヨネーズ」が正しいと考えています。


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2017年3月27日月曜日

クジラ漂着 ― 静岡県御前崎市


3月24日、静岡県御前崎市合戸(地図)の海岸にクジラが漂着しているのが見つかりました。体長約10mで、すでに死んでいました:

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イルカ2頭迷い込む ― 三重県鳥羽市


3月25日、三重県鳥羽市浦村町(地図)の浅瀬にイルカ2頭が迷い込みました。ハナゴンドウとみられ、体長2.3~2.6m。「ハナゴンドウは太平洋の暖かい海域に群れで生息し、同市内の海域で見つかるのはまれ。衰弱していた方はひどく痩せ、もう一頭が弱った仲間に付き添っていたとみている」(鳥羽水族館):

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深海魚・オキフリソデウオ捕獲 ― 北海道根室市 (続報)


3月25日付「深海魚・オキフリソデウオ捕獲 ― 北海道根室市」の続報です。

前回紹介したのは『釧路新聞』の記事でしたが、こちらは『北海道新聞』です。「初めて見る魚で驚いた」(漁師歴40年以上の漁師):

両記事には若干差異があります:
  • 魚種: オキフリソデウオ → フリソデウオ
  • 刺し網の水深: 150m → 200m

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2017年3月26日日曜日

地震予知との決別、踏み切れず


『産経新聞』の記事です。東海地震を予知するための手がかりとされる「前兆滑り」が、より規模の大きい東北地方太平洋沖地震では観測されませんでした。「予知は困難とする国の報告から2年以上たったが、大震法の見直しは手つかず」。なぜか。「予知を廃止した瞬間に東海地震が起きたら、行政の責任問題になる」:

「セウォル号の雲」 ― 韓国


3月22日夕方、韓国・江原道(カンウォンド)原州市(ウォンジュシ、地図)で撮影された雲の写真が話題になっています。雲の形や色合いが、セウォル号の犠牲者を追悼する黄色いリボンによく似ていたためです。雲が撮影された当日の午前、セウォル号の引き上げが始まり、翌23日の未明に船体の一部が水面に現れました:

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2017年3月25日土曜日

深海魚・オキフリソデウオ捕獲 ― 北海道根室市


3月24日、北海道根室市の歯舞漁港(地図)沖で、水深150mに設置した刺し網にオキフリソデウオがかかりました。体長約1m。アカマンボウ目フリソデウオ科に属する深海魚で、サケガシラやテンガイハタの近縁種です:

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水深減少 ― 海上保安庁第5管区


全国に11ある海上保安庁の管区のうち、第5管区にだけ集中的に「水深減少」の緊急情報が出されています。第5管区海上保安本部は関西から四国地方の太平洋側にかけての範囲を管轄しています。現時点で有効な以下の5件の緊急情報が出された時期は2月10日から3月16日にかけて。他の10管区には現時点では出されていません:

水深減少の原因は河川による土砂の堆積などと思われますが、一応記載しておきます。


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物静かな長女が、謎の超ハイテンションになると


こういうのも地震の前兆かも知れません(笑)。「テレビが壊れてジャンケンポン!!」:

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深海魚・ナツシマチョウジャゲンゲ2匹を捕獲 ― 静岡県沼津市


3月21日、静岡県沼津市(地図)沖の駿河湾で、深海魚のナツシマチョウジャゲンゲと見られる魚2匹が、底引き網で生きたまま捕獲されました。体長は約15cm。「2009年に相模湾沖で発見され新種登録されて以来、見つかっていない」:

底引き網漁で捕獲されたとのことですので、本来の棲息域から出てきたということではなく、宏観異常とは言えないかも知れませんが、とりあえず記載しておきます。

種名の由来については以下をご覧ください:

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ベヨネーズ列岩と西之島


昨日噴火警報が出されたベヨネーズ(ベヨネース)列岩(地図)と、噴火が終息した西之島(地図)の火山活動を時系列で並べてみました。

ベヨネーズ列岩の火山活動が収まってから2年たつと西之島が活動を始め、西之島の活動が収まってから2~4年でベヨネーズ列岩の活動が始まっています。

時期 ベヨネーズ列岩 / 明神礁 西之島
1946 マグマ水蒸気噴火、マグマ噴火、新島出没
1952~53 マグマ水蒸気噴火、マグマ噴火、新島出没
1954 噴火
1955 噴火
1957 火山活動?、海面に深海魚の死体浮遊
1960 マグマ水蒸気噴火
1970 マグマ水蒸気噴火
1971 海水変色
1973~74
マグマ水蒸気噴火、マグマ噴火、新島出現
1975 新島の周囲で海水変色
1979、80、82、83、86、87、88 海水変色
1990以降 常時薄い黄緑色の海水変色
2013~15
噴火、新島拡大
2017 海水変色
(気象庁「ベヨネース列岩 有史以降の火山活動」と「西之島」を参照して作成) 


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2017年3月24日金曜日

サケガシラ10匹余が定置網に ― 新潟県佐渡市


3月23日、新潟県佐渡市沖の両津湾(地図)内の定置網に、サケガシラ10匹余りが入っているのが見つかりました。「以前はめったにとれなかったが、ここ数年は頻繁に網にかかるようになった」(丸内定置網組合):

新潟県では深海魚などの捕獲・漂着が相次いでいます:

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ベヨネーズ列岩に噴火警報 ― 東京都


3月24日午後、ベヨネーズ列岩(注、地図)に噴火警報が出されました。「ベヨネース列岩東北東、明神礁付近海域において、変色水が存在」、「小規模な海底噴火が発生する可能性があると予想」:

ベヨネーズ列岩の最近の噴火は1970年に発生したマグマ水蒸気噴火で、噴火場所は明神礁でした。その後はたびたび明神礁付近で海水の変色が見つかっています。最後に変色が見つかったのは1988年です。

下記の関連記事でも書いていますが、ベヨネーズ列岩付近で始まった噴火が島づたいに徐々に北上して伊豆大島・三原山の噴火につながる傾向があるそうです。ベヨネーズ列岩から伊豆大島までの一連の噴火が一つのサイクルとなっていて、そのサイクルを何回か繰り返しているうちに、噴火が伊豆大島では止まらず北に突き抜けて伊豆東部火山群や箱根山、そして最後には富士山の噴火に至るということです。今回のベヨネーズ列岩の活発化は新しいサイクルの開始となるのでしょうか。

[注] 気象庁や海上保安庁は「ベヨネー」と表記するようですが、このブログでは火山学の書籍などにならってこれまで「ベヨネー」と書いてきました。今後も「ベヨネーズ」を使用するつもりですが、引用する情報については原文どおり「ベヨネース」とします。マヨネーズをマヨネースと呼ぶようで気持ちが悪いのですが、阪神タイガーズをタイガースと呼んで恥じることがないのと同じでしょうか。命名の由来(フランスの軍艦名)からすると「ベヨネーズ」が正しいのですが。


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2017年3月23日木曜日

霧と雲の違い


地面に接しているか否かで霧か雲かが区別されるのだそうです。「登山口から頂上を見上げた人にとって、頂上を覆うそれは『雲』です。しかし、頂上に登ってその雲の中にいる人にとっては、『霧』となるのです」:

『広辞苑』(岩波書店)では霧について以下の様に説明しています:
地面や海面に接した気層中で水蒸気が凝結し、無数の微小な水滴となって大気中に浮遊し、煙のように見えるもの。古くは春秋ともに霞(かすみ)とも霧ともいったが、平安以降、春立つのを霞、秋立つのを霧と呼び分ける。
一方、雲については「空気中の水分が凝結して微細な水滴または氷晶の群となり、高く空に浮いているもの」としています。


小惑星 2017 FZ2 が地球に接近


3月24日朝、アテン型小惑星〝2017 FZ2〟が地球に接近します。

この小惑星は3月19日に発見されたもので、直径は12~26m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 FZ212~26 3月24日 05:42 1.70
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速8.5km(時速約3万km)と予報されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年3月22日水曜日

火星上空を飛ぶ


すばらしい動画です。火星を周回中のマーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された HiRISE(High Resolution Imaging Science Experiment)カメラで撮影された高解像度の画像をつなぎ合わせて動画にしたものです。立体感があり、実際に火星上空を飛んで地表を見下ろしている気分にさせてくれます:

火星探査車の車輪が破損


NASAの火星探査車〝キュリオシティ〟の6つある車輪のうち、左側中央の車輪の2つのトレッドが破損していることがわかりました。1月27日におこなわれた写真による定期検査から、3月19日におこなわれた今回の検査の間に破損したと見られています。写真に向かって右側の車輪上部に剥がれかけているトレッドが見えます。その他、穴や亀裂(?)とみられるものなどが写っています:

〝キュリオシティ〟は2012年8月の火星着陸以来、3月20日までに16kmを走破しています。

〝キュリオシティ〟の車輪はアルミニウム製で、直径50cm、幅40cm。火星着陸後のかなり早い時期から車輪の損傷が確認され、鋭い岩石のある地域を避けて走行経路を設定するなど、車輪の消耗を遅らせる運用がおこなわれてきました。

NASAは探査計画に変更はないとしています。現在の目標地点まではまだ6kmほど斜面を登りながら走破する必要があるとのことです。


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松代群発地震の発光現象は誘電体バリア放電


「地震で岩石が破壊された際などに生じた電気エネルギーが山の樹林に蓄えられ、『誘電体バリア放電』と呼ぶ音の出ない放電現象が発生した」:

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東京湾にクジラ ― 神奈川県横浜市沖など


3月21日、神奈川県横浜市沖の東京湾でクジラが目撃されました。体長約5m。海上保安庁の情報です。「21日1120現在 京浜港、横浜区、八景島沖において、クジラらしき物の目撃情報」、「京浜港、横浜区、福浦沖において、クジラらしき物(長さ約5メートル)の目撃情報」:

付近では3月3日にも体長約10mのクジラが泳いでいるのが目撃されています。目撃情報の体長が違っていますが、同一の個体でしょうか:

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2つの小惑星が地球に接近・通過


3月21日朝、2つのアポロ型小惑星〝2017 FN1〟と〝2017 FM1〟が地球に接近・通過していきました。

2つの小惑星は3月20日に発見されたもので、直径は2~5m と 3~7m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 FN1
2017 FM1
2~5
3~7
3月21日 06:02
3月21日 07:38
0.16
0.33
(1LD=地球から月までの平均距離) 

最接近した時の地球との相対速度は、〝2017 FN1〟が秒速18.3km(時速約6万6000km)、〝2017 FM1〟が秒速10.4km(時速約3万8000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年3月21日火曜日

barchan


NASAのウェブサイトで火星表面の画像を眺めていると、時々この単語に遭遇します。知らない人は「バーチャン」と読むでしょうし、英和辞典を引いて発音記号どおりに発音すると「バーカーン」。どちらも日本人の感覚からするとあまり良い響きではありません:

日本では「バルハン」とするのが一般的です:

NASAのサイトの説明によると、この言葉はロシア由来で、このタイプの砂丘が最初に学術論文に記載されたのがトルキスタン(当時はソビエト連邦の一部)の砂漠であったからだそうです。

小笠原超深発地震は太平洋プレートのスラブが下部マントルへ突き抜ける前兆 (続報)


16年12月13日付「小笠原超深発地震は太平洋プレートのスラブが下部マントルへ突き抜ける前兆」の続報です。

2015年5月30日に小笠原諸島西方沖で発生したM7.9の深発大地震について、先の記事では国立研究開発法人海洋研究開発機(JAMSTEC)の発表を紹介しましたが、今回は東北大学の発表です。地震波トモグラフィー法を「地震の震源域に特化して、分解能を高める工夫を凝らした」結果だそうですが、得られたスラブの形状などにJAMSTECとは差異が現れています。

東北大学のプレスリリースより

「(沈み込んだ太平洋スラブの先端は)北緯 28°付近で断裂しており、北側ではマントル遷移層内に横たわっているのに対し、南側ではマントル遷移層を突き抜けてほぼ鉛直に沈み込み、下部マントルにまで達している」:

中国と北朝鮮の国境にある活火山・白頭山(長白山)の地下でもスラブが裂けている、あるいは穴が開いているという研究がありました:

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日向灘のスロースリップと南海トラフ地震


TBS系の番組記事から。日向灘で発生しているスロースリップと南海トラフ地震の関係を解説しています。「東日本大震災。実は地震の2か月前に、宮城県沖でスロー地震が発生していた」、「去年4月、三重県南東沖で発生したマグニチュード6.5の地震。1946年の南海地震から実に72年ぶりに同じ震源域が発生した地震だった・・・これは、アスペリティの歪みが限界に近いことを示している」:

東京大学のゲラー教授は次のようにツイートで批判しています:
日本の一部の地震学者は「物理離れ」した。彼らは地震断層に「アスペリティ」があり、そちらで「ひずみが蓄積している」と信じ込んでいる。マスコミはこの信念を事実として垂れ流している。だが、定量的且つ客観的に確立されていない信念にすぎない。

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2017年3月20日月曜日

土星の衛星パンは変だ (続報)


3月11日付「土星の衛星パンは変だ」の続報です。

パンがなぜ変な形をしているのか、NASAの科学者が解説しています:

掲載されている写真は、左がパンの北半球を2万4583kmの距離から、右がパンの南半球を3万7335kmの距離から撮影したものです。撮影日は3月7日で、どちらもパンの trailing side (公転移動の後方側)が写っています。

パンが現在の形になった過程は次のように説明されています:
  • パンは土星のリングの中で形成された。

  • リングの構成物質(氷が主成分)が次々に降着し、パンの球形の中心部分が形成された。

  • パンの形成当時、土星のリングの外縁部は非常に若く、垂直方向に厚みがあった。

  • このような形成過程から、パンには密度の高い氷のコア(核)があり、それを柔らかい(氷の)マントルが包んでいると推定される。

  • パンの赤道部分を取りまく細い盛り上がり(尾根)は、パンの球形部分が形成され、パンの軌道上のリング物質が一掃されてエンケの空隙ができた後に形成されたと考えられる。

  • この時点で土星のリングの垂直方向の厚さは今日と同程度に薄くなっていたが、リングの構成物質は依然としてパンに降り注いでいた。

  • 最終段階では(リングの厚味が非常に薄くなっていたので)、リングの構成物質はパンの赤道とその周辺にだけ降り積もるようになった。

  • こうして、リングの構成物質が幅の狭い尾根を赤道上に形成した。

  • 大きな天体では、この尾根は(その天体の大きさに比べて)それほど高くなることはなかったであろう。なぜなら、重力が尾根を平坦にする方向に働くから。

  • パンの重力は非常に弱いため、リングの構成物質は単純にパンの表面に堆積し尾根を形成することになった。

  • 他の力学的な力が、尾根が無限に成長することを抑制した。

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DSeis 計画 始まる ― 震源断層を直接掘削


地震の震源断層を直接調査する DSeis(ディーサイス)計画が3月下旬から始まります。南アフリカ金鉱山の地下5~1 kmの坑道付近で発生した M5.5、M3.5、M2.8 の地震の破壊開始点や停止域、余震域を十数カ所掘り抜いて、震源断層とその周辺の応力・物性・破壊の状況を直接調査する計画です。また、地震を起こしていない未熟な断層での応力測定も予定しています。日本主導の計画で、9ヶ国から研究者が参加します。「これまでなかなか手が届かなかったアスペリティ本体を掘り抜いて、その実体を明らかにすることができます」:

参考までに震源断層と地震断層の違いについて ―― 震源断層は地震動を引きおこした地下の断層のことで、そのズレが地表に顔を出したものが地震断層(地表地震断層)。日本列島の場合、M6.8程度以上で地震断層が出現するといわれています。[参考書: 遠田晋次著『活断層地震はどこまで予測できるか』、講談社ブルーバックス B-1995]


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小惑星 2017 FS が地球に接近・通過


3月19日昼過ぎ、アポロ型小惑星〝2017 FS〟が地球に接近しました。

この小惑星は3月17日に発見されたもので、直径は4~9m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 FS4~9 3月19日 12:33 0.28
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に速く、秒速20.0km(時速約7万2000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年3月19日日曜日

小惑星 2017 FJ が地球に接近


3月21日から22日にかけての深夜、アポロ型小惑星〝2017 FJ〟が地球に接近します。

この小惑星は3月17日に発見されたもので、直径は6~14m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 FJ6~14 (地球)3月22日 00:04
 (月)3月22日 06:49
1.98
1.56
(1LD=地球から月までの平均距離) 

現時点の予報では地球への接近時刻に±2分、月への接近時刻に±3分の誤差が見込まれています。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速9.3km(時速約3万3000km)と予報されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2017 FK が地球に接近


3月20日夜、アポロ型小惑星〝2017 FK〟が地球に接近します。

この小惑星は3月17日に発見されたもので、直径は9~20m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 FK9~20 3月20日 21:00 1.74
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速9.9km(時速約3万6000km)と予報されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年3月18日土曜日

此処より下に家を建てるな


岩手県宮古市重茂姉吉地区(地図)にある「大津浪記念碑」の碑文です:
高き住居は児孫に和楽
想へ惨禍の大津浪
此処より下に家を建てるな

明治廿九年にも昭和八年にも
津浪はここまで来て部落は全滅し
生存者僅かに前に二人、後に四人のみ
幾歳経るとも要心あれ

3・11 震災の記憶」より

先人の伝承を守っていたため、この集落では東日本大震災の大津波による犠牲者がでなかったとのことです。

南海トラフ地震の前兆か ― 日向灘の地震


日向灘では地震が多い状態が続いています。今月に入ってからは、3月2日に発生したM5.4、最大震度4を筆頭に有感地震が4回記録されていますが、無感を含めて昨年と比較するとその傾向は明らかです。以下のグラフは、3月1日から16日までに発生した日向灘を震源とする地震の数を、2016年と2017年で比べたものです(気象庁震源リストから):

日向灘を震源とする地震の数
(気象庁震源リストより)

「日向灘地震をめぐっては、南海トラフ地震の発生間隔に影響を与えるという研究もある」、「熊本地震が日向灘地震に影響するのではないかとみて観測を強化した地震研究者グループもあり・・・」:

専門家の間では、「日向灘の地震が九州内陸の地震をトリガーしている」、「九州内陸で発生する地震が日向灘の地震に先行する傾向が大きい」ということがかねてから言われているようです。昨年の熊本地震(九州内陸の地震)が日向灘の大地震(M7級)のトリガーとなるのでしょうか。以下の関連記事も参照してください。


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白山で火山性地震急増 ― 石川県・岐阜県


3月17日17時ごろから22時ごろにかけて、石川県金沢市の南方約50km の石川・岐阜県境に位置する白山(地図)で火山性地震が急増しました。火山性微動などは観測されていません:

気象庁「白山の火山観測データ」より

17日は42回の火山性地震が観測されましたが、18日は午前10時の段階で2回と落ち着いています。

白山が最後に噴火したのは1659年です。1935年には山頂の南西約2km付近に複数の噴気孔が出現して、地鳴りをともなう噴気活動が起きています。


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2017年3月17日金曜日

シャチ漂着 ― 鹿児島県屋久島町


3月5日、鹿児島県屋久島町永田にある「屋久島うみがめ館」(地図)前の浜にシャチが打ち上げられているのが見つかりました。体長は7mで死後数十日経過しているとみられています:

同日、沖縄県・久米島の沖でシャチの群れが目撃されています:

3月10日には鹿児島県南さつま市でマッコウクジラ6頭が座礁、同13日には鹿児島湾内でクジラが目撃されています:

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「30年で最悪」「福岡西方沖地震のあった2005年と似ている」 ― 佐賀県・海童神社、千栗八幡宮


海童神社(佐賀県佐賀市、地図)で450年以上続く「お粥開き」神事の結果は、「30年で最悪」、「大きな災害や事故に注意」。千栗八幡宮(佐賀県県みやき町、地図)で約1200年前から続く「お粥試し」神事の結果は、「地震と火災が『大いに見ゆ』」、「福岡西方沖地震のあった2005年と似ている」:

2005年の千栗八幡宮の神事では、地震について「大いに見ゆ」とのご託宣が下った5日後に福岡県西方沖地震(M7.0)が発生しています。

ちなみに、昨年の千栗八幡宮の結果は「豊作で良い年と出た一方、大きな台風被害のおそれも見えた」:

昨年は熊本地震で佐賀県もかなり揺れたのですが、記事を見るかぎりでは地震への言及はなかったようです。台風については、昨年日本に上陸した台風の数が1951年以降の統計で第2位でした。


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鬱陵島で地盤沈下 ― 韓国慶尚北道


朝鮮半島東方沖の鬱陵島(地図)で、2月中旬ごろから地盤沈下が顕著になっています。3月15日には建物や道路に亀裂が見つかり、付近の住民が緊急避難する事態になりました。地元当局は「昨年と今年降った記録的な大雨と大雪の影響で地盤が弱くなっているのが原因とみられる」としていますが、鬱陵島の属する慶尚北道では昨年、韓国の観測史上最大の地震が発生し今も余震が続いていることから、地震の前兆ではないかとの噂も広がっているようです:

韓国の地震は「対岸の火事」のように思う方が多いかも知れません。しかし、昨年、韓国の観測史上最大の地震が起きた朝鮮半島南東部には多くの原子力発電所があり、原発銀座とも言われています。日本に比べて耐震基準はゆるく、万一、地震によって大規模な放射能漏れが発生すれば、韓国よりも対岸の日本の方が大きな被害を被る事態も推定されています:

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BBC取材班の至近でエトナ山が噴火 ― イタリア


3月16日、イタリアのエトナ山(地図)が爆発的噴火を起こしました。噴火地点のすぐそばで取材中のBBC取材班や観光客など約10人が火傷などの軽傷を負いました。以下の動画を見ると、噴石が降り注ぐ中を悲鳴を上げながら逃げ惑う人などが写っており、御嶽山の噴火を思い出します。雪上車の窓ガラスが割れ、車内には頭部から血を流している人もいます:

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2017年3月16日木曜日

島が陸続きに ― 宮崎県串間市


野生のニホンザルが生息する宮崎県串間市の幸島(こうじま、地図)。島と約200m離れた対岸との間に昨年9月から砂が堆積し始め、今年2月からは大潮の干潮時にほぼ陸続きの状態となっています。「ここ数年、大きな台風が接近せず、海底がさらわれなかったことなどが要因」:

砂の堆積ということですが、砂地の下の地盤が隆起しているということはないのでしょうか。『西日本新聞』の記事によると、陸続きになったのは2001年以来約16年ぶりとのこと。2001年4月25日には、日向灘の深さ約40kmでM5.6の地震が発生しています。また、距離は離れていますが、3月24日には安芸灘の深さ約50kmで『平成13年芸予地震』(M6.7)が発生しています。


霧島山・新燃岳で火山性地震急増


九州南部の霧島山中央部に位置する新燃岳(地図)で、3月13日から火山性地震が急増しています。火山性微動や地殻変動は観測されていません:

新燃岳の最後の噴火は、2011年1月から9月にかけて続いた中規模のマグマ噴火でした。1月末から東北地方太平洋沖地震の10日前の3月1日にかけては、爆発的噴火が13回発生し、火口から3.2km地点まで大きな噴石が飛んだり、空振によって鹿児島県霧島市内で窓ガラスが破損するなどしました。


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2017年3月15日水曜日

なぜ京大生は「最近地震が多い理由」を答えられなくなったのか?


「地学のリテラシー(読み書き能力)は中学生のレベルで止まったまま、という日本人が激増してしまった」。異色の火山学者と言われる鎌田浩毅・京都大学大学院教授が執筆した記事です。「なぜ」の答えは至極当たり前のことだと思います。しかし、専門家も本当のところはわかっていないのではないか、とも思います:

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2017年ここが危ない


JESEA(地震科学探査機構、会長:村井俊治・東大名誉教授)によるMEGA地震予測についての記事をもう一つ。明らかにメールマガジンの購読を促す宣伝記事ですが、今年の要注意領域として奥羽山脈一帯、南関東周辺、日向灘周辺をあげています。「注意すべきなのは、動きが激しい箇所よりも、動きの強弱の境目となっている箇所」:

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九州から東南海、南海、東海、千葉県に至るまでのベルト地帯に異常変動?


JESEA(地震科学探査機構、会長:村井俊治・東大名誉教授)によるMEGA地震予測についての記事です。「静岡、和歌山、高知など太平洋沿岸地域に不自然な兆候を捉えた」、「九州から東南海、南海、東海、千葉県に至るまでのベルト地帯に異常変動が出現」:

MEGA地震予測について、記事は冒頭で「恐ろしいほどよく当たる」とヨイショしていますが、「神ってるほどよくはずす」という評価もあります。


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反重力ヘリコプター !? (続報)


映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(YouTube予告篇)にでてくる回転翼のない乗り物みたいです:

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