2016年5月30日月曜日

地震センサーを体に埋め込んだ舞踏家


ハリウッド・レポーター』の記事です。サイボーグ財団(Cyborg Foundation)の共同設立者で、前衛舞踏家のMoon Ribas氏は、外科手術によって肘に埋め込んだ地震センサーから発する振動に従って振り付けをする:

上記記事のテキトー訳(誤訳かもしれない部分あり)です:
舞踏家Moon Ribas氏の肘が地震を予知することができないと知っても、おそらく誰も驚かないだろう。残念。驚くべきは、その肘が地球の裏側で起きた地震でも知らせてくれることだ。外科手術で埋め込まれたセンサーがインターネットを経由して世界中の地震計につながっていることに感謝しなければならない。

Ribas氏はセンサーの振動を舞踏に翻案する。もし地震が起きないと気まずいことになる。劇場を一杯にしているお金を払った観客の前で、彼女はじっとしていることになるからだ。幸いなことに、地震の揺れは世界のどこかで数分おきに起きている。2015年のネパール地震は、彼女を真夜中に目覚めさせた。「壊滅的な大地震が発生したときは、ひどい気持ちになります。埋め込んだセンサーは大変不思議な感覚をもたらしてくれます。地球との一体感をもたらしてくれるだけでなく、他の人々との連帯感も与えてくれるのです」と彼女は『ハリウッド・レポーター』の取材に答えている。

彼女がこれまでに試した感覚を変えるテクノロジーの実験装置は、地震センサーが最初ではない。2007年、彼女は万華鏡メガネを着用したが、それは物の色だけが見えて形はわからなくするものだった。彼女をそのメガネを外すことなくヨーロッパを旅し、顔を見ることなく人々と友人になった。次に彼女が試したのはスピードボーグ(Speedborg)という一対のイヤリングで、彼女の周囲の元素のスピードを振動で記録するというものだった(そんなテクノロジーが存在するかって? 彼女はアーティストなんですよ、皆さん)。地震センサーは彼女が外科手術で埋め込んだ最初の装置で、ニューヨークを拠点とする31歳のこのスペイン人を正式にサイボーグとしただけでなく、ありきたりのサイボーグではないサイボーグ界のリーダーとしたのだった。

Ribas氏はサイボーグ財団の共同設立者である。財団の目的はそのウェブサイトによれば「サイバネティクスと肉体との融合の結果としての新たな感覚や感覚の拡張、既存の感覚の減少や変容を通じての芸術的創作活動を目的とした芸術分野や社会分野の運動」である。もう一人の共同設立者は彼女の幼なじみで、アーティストのNeil Harbisson氏。彼は生まれながらに色覚異常があったが、頭部に埋め込んだアイボーグ(eyeborg)という色彩を音に変換する装置によってその障害を矯正した。感覚を変容させることによって、食料品店の中を歩き回ることは交響曲を聴く夜のようになり、好きな曲を朝食として食することができるようになる。

「私たちは大学と共同研究をすることがあります。私たちが助言し、私たちが人を集めて一緒に共同研究をするのです」というのがRibas氏が語る財団の姿である。来月、財団は活動の幅を広げて、サイボーグ・ネスト(Cyborg Nest)とともに、拡大するサイボーグ運動の隊列に加わるチャンスを一般に提供する。300ドルという手ごろな値段で、あなたは二度と道に迷うことがなくなる。ノース・センス(North Sense)に感謝だ。それは、方位磁石の機能を持った体内埋め込み型の装置で、どんなに不慣れな場所であっても使用者に方角を指示してくれる。手術の手順は医学的に認められ、保険が適用され、事務的な手続きも完了している。

「私たちは自分自身の肉体と精神をデザインする権利に関心を持つべきです。私たちは自然に起きる進化を待っている必要はないのです。自分の一生のうちに進化でき、変化し続けることが可能な時代に生きているのです」とRibas氏は語る。彼女は、テクトニック・プレートから発するドラムに合わせる別のパフォーマンスにも取り組んでいる。彼女の芸術活動によって生みだされた資金の一部を地震研究に提供することが現在の計画だ。

将来の計画は文字どおりこの世界の外にある。「次は宇宙探検です。私は月面の地震活動を感じ取り、月震に同期したいのです。そうすれば、私は同時に宇宙にいることになるから」と彼女は説明する。「バズ・オルドリン [注: アポロ11号で月面に着陸し、アームストロング船長に続いて月面に足跡を残した宇宙飛行士] の任務は月に地震計を設置することでしたけれど、それは壊れてしまいました。みんなで月の地震データを検知する別の方法を見つけようとしています。私もそれに取り組んでいます」。


「46」はシェークスピアの数


偶然なのでしょうけれど ―― 欽定訳聖書の『詩篇』第46篇の冒頭から46語目は〝shake〟、末尾から46語目は〝spear〟、欽定訳聖書が完成したのは1610年で、シェークスピア(1564年~1616年)は46歳だったそうです (『数秘術 ― 数の神秘と魅惑』 ジョン・キング著、好田順治訳、青土社、1998 から)。

『詩篇』第46篇の原文と日本語訳は以下で:

末尾から単語を数えるとき、末尾の〝Selah〟(セラ)は数に入れないようです。これは単語というよりは、詩篇を朗読、あるいは詠唱するときの音楽記号だから、と考えられます。


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日暈 ― 宮城県仙台市


5月29日午前、宮城県仙台市(地図)の上空に日暈が現れました:

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2016年5月29日日曜日

デス・クロック ― あなたの死ぬ日


お試しあれ。あなたが死ぬ年月日を予測してくれます:

BMIをメートル法で計算したい方は以下で:

自分のデータを入れるのは怖いので、知っている人のデータで試してみました(BMIは推定値)。そうしたら ・・・

「残念ですが、あなたの時間はすでに尽きています。ごきげんよう」
墓碑に刻まれている〝RIP〟はラテン語で「安らかに眠れ」の略


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大西洋の沈み込み帯でM7.2


5月28日18時47分ごろ(日本時間)、南極大陸近くの南大西洋サウス・サンドウィッチ諸島近海でM7.2(気象庁発表ではM7.3)、深さ約73kmの地震が発生しました(震央地図)。

震源は、大西洋に2ヶ所しかないとされる沈み込み帯の一つで、東側から大西洋の海洋底がスコシア海の下に沈み込んで南スコシア海溝が形成されています。

大西洋のもう一つの沈み込み帯はカリブ海の東縁にある小アンチル海溝で、ここでも大西洋が東側からカリブ海の下に沈み込んでいます(地図)。

大西洋の2つの沈み込み帯には共通の特徴があります。木村学著『プレート収束帯のテクトニクス学』(東京大学出版会、2002)から引用します:
  1. 2つの海溝とも大きな大陸に挟まれた海峡的なところに位置している。
  2. ともに東へ凸にはり出した形をしており、かつ大西洋側の海洋プレートが沈み込んでいる。
  3. いずれも海溝はかつて今より西に位置していたが、時とともに東へ進んだ。
  4. 海溝の南北の端は、東西方向のトランスフォーム断層へと変化する。

上記の震央地図からは、太平洋の海底が南米大陸と南極大陸の間の地峡を突き破って東に進み、大西洋に「貫入」して先端部分が海溝になっている様子が見てとれます。ただ、南スコシア海は調査・観測が困難な場所で詳しいことはわかっていないようです。

カリブ海と小アンチル海溝の起源について有力な説は次のようなものです ―― 白亜紀に太平洋上にあったファラロンプレート上の海台が北米大陸と南米大陸の間にめり込み、その東端が小アンチル海溝となった(『プレート収束帯のテクトニクス学』から引用)。


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2016年5月27日金曜日

『富士山噴火デリバティブ』販売開始


損害保険ジャパン日本興亜株式会社が『富士山噴火デリバティブ』の販売を6月1日から始めるとのことです。「気象庁が (中略) 富士山について噴火警戒レベル3以上および噴火の発生を発表した場合に、事前に定めた一定金額をお支払いする金融派生商品です」:

ふつうの保険とどう違うのか今ひとつピンと来ませんが、「損害保険商品と異なり、損害査定が不要であることから、事前に定めた一定金額を迅速にお受け取りいただけるため、企業の当座の運転資金としても活用でき、BCP(事業継続計画)対策としても有効」なのだそうです。どうやら、被害があってもなくても、富士山が噴火したらお金を受け取れるらしいです。

噴火賭博みたいです。富士山はいついつまでに噴火すると断言している学者先生方は大もうけできるかもです。噴火しなければ、胴元(保険会社)がまるもうけになるのでしょうが。

箱根山にしても新潟焼山にしても、気象庁は自ら設定した噴火の定義を無視してでも噴火をなかったことにしたがる傾向があるようですが、こんな金融派生商品で高額の支払いが発生するとなると、ますます噴火認定を躊躇するようになるかも知れません。


新潟焼山、警戒レベル「2」に上がる可能性


『朝日新聞』の記事です。「新潟焼山(地図)の火山活動が活発になり、噴火警戒レベルが現在の『1』(活火山であることに留意)から『2』(火口周辺規制)に上がる可能性が出てきた」:

『朝日新聞』は、5月26日に開かれた第1回新潟焼山火山防災協議会幹事会で、「(噴火警戒レベルが上がる可能性が出てきたと)気象庁の担当者が報告した」と伝え、記事のタイトルにも切迫感が漂いますが、他紙のニュアンスは若干異なります。『新潟日報』は「焼山の火山性地震は減少傾向にあるものの (中略) レベル2(火口周辺規制)に移行する可能性も視野に監視態勢を強化する方針」と伝え、記事のタイトルも穏やかです:

気象庁が5月27日に発表した「平成28年 No.22 週間火山概況 (5月20日~5月26日)」では、新潟焼山について次のように書いています:
5月1日に増加した振幅の小さな火山性地震は、次第に減少する傾向にありますが、低周波地震も時々発生しており、5月1日以前の状態には戻っていません。

2015年夏頃から山頂部東側斜面の噴煙がやや高く上がる傾向が認められ、12月下旬からは噴煙量も多くなっています。GNSSの観測では、2016年1月頃から新潟焼山を南北に挟む基線でわずかな伸びがみられています。


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2016年5月26日木曜日

5月29日・30日にM6.5の地震 ― 台湾で流言


5月29日または30日に台中市(地図)でM6.5の地震が発生するとの噂が広まり、中央気象局の局長が記者会見で否定する事態になっています。噂の源は、「地震予測者」を自称する匿名の人物がフェースブック上に投稿した記事とのことです:

噂には科学的根拠がなく、現在の科学では地震の発生場所と時期を予知する方法はない、というのが局長の否定の弁です。日本でもよく聞く話です。

台湾では、個人や民間企業が地震や台風、その他の極端・危険な気象現象を許可なく予報した場合には、新台湾元(ニュー台湾ドル)で20万~100万ドル(約60万~300万円)の罰金が科せられるそうです。


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リュウグウノツカイ捕獲 ― 島根県大田市


5月24日、島根県大田市(地図)沖合の定置網にリュウグウノツカイがかかっているのが見つかりました。体長約1.5m。港まで運ばれた後、海に放されると海底の方に潜っていったとのことです:


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2016年5月24日火曜日

地震の瞬間、犬は ・・・


向かって左側の黒い犬が地震に弱いそうです:

我が家で以前飼っていた犬は雷に弱くて、大きな雷鳴でパニックになり犬小屋の屋根を経由してブロック塀の上に跳び上がってしまい、次の雷鳴でバランスを崩して植え込みに落下したことがありました。この犬が落ち着きなくウロウロし出すと、しばらくしてから雷雨になることがよくありました。雷を予知していたのかも知れません。

2016年5月23日月曜日

富士山はこうして噴火する


富士山が噴火する時、どのようなことが起きるか。宝永噴火の前に御殿場や須走ではどのようなことが起きていたのかを、『富士山の噴火 万葉集から現代まで』(つじよしのぶ、1992、築地書館)から表にまとめてみました(日付は旧暦です):

10月4日 宝永地震、大津波。
11月10日 このころから、富士山麓の村々で1日に3~4回、地響きのような音が聞こえるようになる。
富士山は地震後も絶え間なく揺れているという噂。
11月22日、23日に大地震が来るという風聞が流れる。
11月20日 このころから、人々は避難用の小屋を作り、小屋で暮らすようになる。地震が頻発するようになる。
11月22日午後2時ごろから地震回数急増。
11月23日午前6時ごろと午前8時ごろに大音響と共に大地震発生。宝永地震で半壊した家の多くが全壊。
午前10時ごろ、激しい鳴動音が始まり、音で気絶して倒れる者が多くいた。富士山の南斜面森林限界付近に噴煙が立ち昇る。おびただしい量の火山灰が噴出し始める。
午後6時ごろ暗くなると、昼間は煙と見えていたものが、みな炎に見えた。


山麓で地響きのような音が聞こえ始めてから約2週間で噴火に至っています。気絶する者が出るほどの激しい鳴動音がしたという記録には驚きました。

ここにまとめたのは御殿場や須走から見た宝永噴火前の様子です。ほかの方角や離れた場所からの記録は別の機会にまとめてみたいと思っています。


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噴火終息後最大の地震 ― アイスランド


現地時間5月20日朝、バゥルザルブンガ(バルダルブンガ、Bárðarbunga)・カルデラ(地図)でM4.4の地震が発生しました。この地震は、6ヶ月間にわたって大量の溶岩を流出したHoluhraun溶岩原の噴火が昨年2月に終息して以降では最大規模です。Holuhraun溶岩原の噴火では、隣接するバゥルザルブンガ・カルデラは少なくとも61m、体積にして1.7~1.8km3、沈降していました:

M3.3を筆頭に20回を超える余震も発生しています。

バゥルザルブンガ・カルデラの外輪山では、4月7日にM4.2の地震も発生しています。この時は、M3.5を筆頭に、15回ほどの余震も引き続いて起こりました:

バゥルザルブンガ・カルデラはアイスランドで最も活発な火山の一つですが、ほぼ全体がヴァトナヨークトル氷河(地図)に覆われています。現時点で、噴火に直接結びつく兆候は見られないということです。


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2016年5月22日日曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-96)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が5月21日17:30付で更新情報を出しています:

前回の更新情報の復習です ――
  • 前兆終息を確認後に計算する予定

    [4月19~20日に極大、5月15日±に前兆終息、5月24日±に発震(または次の変化)の可能性]

今回の更新情報のまとめです ――
  • 各観測装置の現状

    CH04(八ヶ岳) (記載なし)
    CH17(八ヶ岳) 特異、時々出現
    CH20(八ヶ岳) 特異、終息
    CH21(八ヶ岳) 特異、継続中
    CH29(八ヶ岳) (記載なし)
    CH34(八ヶ岳)(記載なし)
    A1(秋田)BT前兆、微弱ながら継続中
    A4(秋田)特異、5月9.5日に極大、終息
    K1(高知) 4月24日からBF前兆、継続中
    K8(高知) 4月16日からPBF前兆、4月20.0日と5月9.5日に極大、終息
    K9(高知) 4月16日からPBF前兆、4月20.0日と5月9.5日に極大、終息

    (BT: 基線幅増大変動; BF: 基線のうねり変動; PBF: 連続・周期的な基線のうねり変動;)

  • 5月9.5日、秋田観測点のA4(特異)、高知観測点のK8(PBF前兆)、K9(PBF前兆)に極大出現。

  • 5月9.5日に極大が現れたため、4月20日の極大に対応する前兆終息が識別できなくなった(4月20日の極大は上表記載以外の複数の観測装置にも出現)。

  • [可能性1] K1にBF前兆が出現し始めた4月24日を初現、5月9.5日を極大とすると、前兆終息は5月31日±、発震(または次の変化)時期は6月7日±。

  • [可能性2] K8とK9にBF前兆が出現し始めた4月16日を初現、5月9.5日を極大とすると、前兆終息は6月11日±、発震(または次の変化)時期は6月22日±。

  • 全体として前兆は減衰傾向にある。

推定時期 実際の前兆終息を確認後に計算する予定
現状では、6月7日±3日または6月22日±が考えられる。
推定発生時刻 午前9時±1時間 (または 午後6時±3時間)
推定震央領域 更新情報の地図参照 (岐阜県は、滋賀県・福井県と接する領域を除いて除外されました)
推定規模 M7.8 ± 0.5
陸域の浅い地震(深さ30km以浅)


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2016年5月21日土曜日

ササの花咲く ― 岐阜県各務原市


5月20日、岐阜県各務原市の公園(地図)でササの花が咲いているのが確認されました。「ササの花が咲くのは数十年から100年に一度とも言われ、同課の60代職員も『この場所での開花の記憶はない』と言うほどの現象」:


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火星が出てゐる


明日5月22日は満月。そして火星が衝。ということは、月と火星が同じ方向に見えるということです。おまけに、今なら土星とアンタレスももれなく無料でついてきます。

月を目標にすれば火星、土星、アンタレスを見つけるのは簡単です。以下は今夜(5月21日)の月、火星、土星、アンタレスの位置関係を示しています。

(Stellarium 0.11.4 の画面から)

火星は5月31日に地球に最接近するので、赤く明るくマイナス2等級で輝いています。火星を見るチャンスです。

火星がアンタレスに近づくのは、古来、不吉とされています。「王者勝たず大将戦死す」、「大臣反いて天下に乱起る」(ニュース)、「王の世つぎが絶えて貴人がうえ死にする」などなど。詳しくは以下で:

「火星が出てゐる」は高村光太郎の詩です。この詩に出遭った(というよりは、いきなり目の前に現れた)ときが私の人生の分岐点の一つだったのかもしれません:


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2016年5月20日金曜日

東富士五湖道路に陥没孔、宝永噴火の前兆伝承


5月19日は気がかりな場所での地震が相次ぎました:
  • 15時24分ごろ 福岡県筑後地方、M2.6、深さ約10km
  • 17時21分ごろ 豊後水道、M4.1、深さ約30km
  • 20時22分ごろ 山梨県東部・富士五湖、M3.0、深さ約20km

上記のうち、山梨県東部・富士五湖の地震に先立って、同日14時20分ごろ、富士吉田市(地図)内の東富士五湖道路で深さ3m、直径約50cmの陥没孔が見つかり、東富士五湖道路は上下線とも翌20日朝まで通行止めになりました。「陥没の原因は不明」:

富士山の噴火 万葉集から現代まで』(つじよしのぶ、1992、築地書館)によると、『宝永年間諸覚』という古文書に次のような話が載っているそうです:
富士の噴火のはじまる四、五〇日前、富士近辺のあるところで地上に大きな穴が開いた。その地元の者が長い縄を垂らしたところ、どこまでいっても底に着かない。ついに縄の長さを約四五〇メートル(原文は二百五、六十間)も垂れ下げてもなお底に着かない。なかは風が吹いているらしく、いちばん先に石を縛りつけても、吹きもどされてしまう。

富士山の宝永噴火の49日前には宝永東海地震が発生しています。穴が開いたのが「四、五〇日前」となっており、地震の前なのか地震の後なのか気になるところです。

宝永噴火の前兆伝承については以下も参照してください:

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発光体が飛行 ― 九州南部


5月17日午後4時45分ごろ、飛行する発光体が九州南部の各地で目撃されました。火球だと考えられます。空が明るいうちに見えたということは、かなりの大火球であったと思われます。

以下は『宮崎日日新聞』の記事です。宮崎県日向市のお倉ケ浜総合公園(地図)周辺で目撃情報が相次いだとのことです。「青色っぽい物が西から東に落ちていった」、「松林の上を何かが飛んでいくのを見た」、「ドンという音を聞いた」:

日本火球ネットワーク掲示板には、熊本県(熊本市、宇城市、天草市)、鹿児島県(鹿児島市、霧島市、薩摩川内市、南さつま市、鹿屋市)、大分県(大分市)から目撃情報や車載カメラの動画が寄せられています。

車載カメラの動画(熊本県天草市で撮影)を見る場合は、全画面表示にしてかなり注意していないと火球を見過ごしてしまうかも知れません。5秒目付近でほんの一瞬、画面中央からやや右上(山の端に近いところ)に白い光点が現れます。

目撃情報や映像から飛行経路(黄色の矢印)が推定されています:

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2016年5月19日木曜日

次の大地震は伊予灘・薩摩西方沖?


『東洋経済』誌の記事です。熊本地震を予測できなかったJESEA(地震科学探査機構)顧問の村井俊治・東大名誉教授が語っています。

「熊本地震では2年前から危険性を指摘し続けたものの、間の悪いことに発生の約1週間前に注意情報を解除してしまった」、「『気持ちがブレた』と言うしかない」、「特に中央構造線の延長線上にある伊予灘は要注意。熊本から見て逆方向に当たる薩摩半島の西方沖などでも、大地震が起きる可能性」、「阿蘇山が噴火しない保証はない。江戸時代の巨大地震だった宝永の大地震(1707年)の49日後に富士山が噴火した例もある」:

村井氏/JESEAの「天敵」・横浜地球物理学研究所は次のようにツイートしています:



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次の巨大地震


『日刊ゲンダイ』の記事です。南海トラフの巨大地震以外にも、心配な地域があげられています。「3人の専門家」とは元東京大学地震研究所准教授・佃為成氏、武蔵野学院大特任教授・島村英紀氏(地震学)、元前橋工科大教授・濱嶌良吉氏(地殻変動解析学)です。

「(九州の大地震に)予兆はあったのです。まだ揺れが少ない天草地方は警戒が必要」、「(東北地方太平洋沖地震M9.0は)本震(のマグニチュード)マイナス1の最大余震はまだ起きていない。可能性が高いのは茨城沖、次いで岩手県沖」、「日本列島はアーチの形になっていて、その両端を支えているのが北海道と九州。今回、九州でエネルギーが発散されたので、次は北海道に影響する可能性はあります」:


地震誤報で大混乱 ― 韓国気象庁


5月18日夕方、韓国気象庁が「江原道横城郡(地図)北東1.2キロメートルの地域でマグニチュード6.5規模の地震が発生」との誤報を流し、大混乱が起きました。「地震発生は事実ではない。混乱を招き深くおわびする」:

上記記事では、レーダーを故意に故障させたなど、韓国気象庁の問題点も指摘していますが、同庁は、台風の経路を予報に合うように改竄したのではないかとの疑惑が報じられたこともあります:


チェロ奏者の感じた大地震の予兆


東日本大震災のちょうど1ヵ月前の2011年2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチ近郊でカンタベリー地震(Mw6.1、深さ5km)が発生し、日本人28人を含む185人が死亡しました。

地震の11日前、ニュージーランド交響楽団のチェロ奏者ブリジッド・オミーガンさんは、リハーサルの合間に彼女の故郷でもあるクライストチャーチの中心部を散策していて奇妙な感覚に捕らわれたと述懐しています:

うまく翻訳できる自信がないので原文のまま引用します。“Avon”は市内を流れる川の名前です:
It was a beautiful sunny day in Christchurch. I was looking at the Avon and the land and thinking, I wonder what is lurking beneath the ground?  I had a feeling that things weren't finished with.

It was almost as if the calm and the beauty was unreal and too much and wasn't going to last. It was strange. I remember those feelings.

I had this feeling that mother nature wasn't done with Christchurch yet. It was a strong feeling.

Sadly, my intuitions proved correct.

このチェロ奏者が感じたのと同様の感覚があった時には要注意 ・・・ かもです。


[注] カンタベリー地震と呼ばれる地震には2010年と2011年に発生したものがあります:


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2016年5月17日火曜日

熊本地震と筑紫地震


5月15日付『朝日新聞』朝刊社会面に、「地滑りで別荘65メートル動く 南阿蘇の夫婦、気づいたのは朝」というタイトルの記事が掲載されています。熊本地震の「本震」によって発生した地滑りの土砂が、上に別荘と住民を載せたまま斜面を滑り落ちたものです。記事の一部は以下で読むことができます。「別荘自体は窓ガラスも割れず、別荘前の道路は残り、車も無事だった」:

現地調査した防災科学技術研究所の研究者によると、地滑りは「長さ約100メートル、幅約90メートル、深さ3~10メートルほどの塊のまま斜面が約65メートル滑り落ちた」とのこと。

今から1300年以上前の西暦679年(天武天皇7年12月)、福岡県南部を震源とする大地震(筑紫地震、推定規模 M6.5~7.5、推定最大震度6弱)でも同じことが起きました。日本書紀に記録が残っています:
十二月二七日、臘子鳥が、天をおおって西南から東北に飛んだ。
この月、筑紫(福岡県)の国で、大地震。地が広さ(幅)二丈、長さ三千余丈も裂けた。百姓の家屋が、村ごとに多く倒壊した。このときある百姓の家が、岡の上にあった。地震の当夜、岡が崩れて(別の)処に(移)動した。しかし、家はまったくなんともなく、こわれはしなかった。家人は、岡が崩れて家が(難を)避けたのを知らなかった。ただ夜が明けてからそれと知り、大いにおどろいた。

山田宗睦訳 『日本書紀(下)』 (教育社新書 <原本現代訳> 41)

今回の南阿蘇村での出来事と非常によく似ています。

筑紫地震で生じた地割れは、1丈は約3mですから、幅約6m、長さ約10kmに達したことになります。

地震記事の直前に臘子鳥(アトリ)の記事があるのは、日本書紀の編纂にあたった史官が、アトリの大群の出現と大地震の間に何らかの関係があるとみていたからかも知れません。少し前の同年10月には、「綿のようなものが、難波にふった。長さ五、六尺、広さ(幅)七、八寸。風のままに松林と葦原にひらひらとふりかかった。時の人が『甘露だ』といった」という不思議な現象も記録されています。

筑紫地震は『日本書紀』だけでなく、『豊後国風土記』にも記録されていて、地震によって温泉が湧き出したり、間欠泉が噴き出したりしたことがわかります:
五馬山。郡の役所の南にある。昔、この山に土蜘蛛がいた。名を五馬媛といった。これによって五馬山という。飛鳥の浄御原の宮で天下をお治めになった天皇(天武天皇)の御世、戊寅の年(六七八)に、大きな地震で揺れて、山も岡も裂けて崩れた。この山の一つの谷間は崩れ落ち、怒り狂った泉が、あちらこちらに吹き出した。湯の気は盛んで熱く、飯を炊くのに使えば早く炊き上がる。ただ、一所の湯は、その穴が井に似ている。穴の口の直径は約三メートル余り、深いか浅いかわからない。水の色は濃い藍色のようであり、いつも流れてはいない。人の声を聞くと、驚き怒って泥を噴き騰げること、約三メートルほどである。今、いかり湯というのは、これである。

中村啓信監修・訳注 『風土記 下』 (角川文庫 19241)

五馬山(いつまやま)は現在まで残っている類似地名から、大分県日田市天瀬町(地図)付近であろうと推定されています。


: 筑紫地震の発生年については、西暦678年とするものと西暦679年とするものがあります。日本書紀は、筑紫地震を天武天皇7年(戊寅)12月の出来事としています。天武天皇7年は西暦678年に始まるのですが、12月は西暦679年1月中旬~2月中旬にずれ込んでいます。このため、678年と679年という2通りの記述があるのだと思われます。


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新潟焼山噴火は東日本大震災の“最終章”の始まり


『週刊ポスト』の記事です。広告には「緊急警告」、「第二次東日本大震災を警戒せよ」など刺激的な言葉が踊っていましたが ・・・

「新潟焼山(地図)の噴火は、東日本大震災が引き起こしたもので、近く、さらに大きな噴火が起こる可能性がある」、「東日本大震災を起因とした噴火は必ず起こります。本当に警戒が必要なのはこれからなのです」(高橋学・立命館大学歴史都市防災研究所教授):

新潟焼山の周辺では、2014年11月22日に長野県北部地震(長野県神城断層地震、M6.7、最大震度6弱)が発生しています。また、八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予測している大型地震(M7.8±0.5)との関連も気になるところです。


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2016年5月14日土曜日

伊勢神宮に光の輪


5月14日朝、伊勢神宮で日暈と幻日が撮影されました(拡大写真1拡大写真2)。吉兆でしょうか:


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九州の複数の火山で大きな地殻変動


気象庁が5月12日に発表した4月分の火山活動解説資料によると、九州地方の複数の火山、特に別府-島原地溝帯沿いの火山で、熊本地震にともなう大きな地殻変動(GPSをはじめとする衛星測位システムを使用した観測基線の急激な伸びや縮み、傾斜計の変化)が観測されています。

以下の表に、各火山の火山活動解説資料に記された地殻変動の記述をまとめてみました。火山名のリンクをクリックすると該当火山の解説資料(PDF形式)にジャンプします。また、「―」は熊本地震にともなう変動の記述がないことを示しています:

鶴見岳・伽藍岳 「平成28年(2016年)熊本地震」による影響で基線長に大きな変化が認められています。
九重山 「平成28年(2016年)熊本地震」の影響ですべての基線に大きな変化が認められており、一部の基線ではデータがグラフの範囲外となっています。
阿蘇山 (衛星測位システムの観測基線と傾斜計の双方に)「平成28年(2016年)熊本地震」に伴う変化が認められています。
雲仙岳 「平成28年(2016年)熊本地震」の影響で一部の基線に大きな変化が認められています。
霧島山 傾斜計では (中略) 「平成28年(2016年)熊本地震」の影響により大きく変化し、その後はゆるやかに変化しています(後略)。
桜島 姶良カルデラを挟む隼人-桜島、隼人-鹿児島2の基線に平成28年(2016年)熊本地震の影響によると考えられる変動が認められます。
薩摩硫黄島
口永良部島
諏訪之瀬島


2016年5月13日金曜日

海が割れた! ― 北海道苫小牧市


5月9日午前9時、苫小牧市元町(地図)の海岸で、通常よりも潮が引き、海岸から数百メートル沖にある消波ブロックまで「道」が現れたとのことです。「9日は『大潮』の翌日に当たる『中潮』の日。潮の満ち引きの差が大きく・・・現象が起きたとみられる」(日本気象協会)、「ここに住んで13年くらいになるけど、こんなに潮が引いた景色を見たのは初めて」(地元住民):

海が割れたのは、海底下の地層への二酸化炭素圧入がおこなわれている場所に非常に近いところです:

また、不穏な動きを見せている樽前山が背後にあります:

セント・ヘレンズ山で地震増加


セント・ヘレンズ山地図)はアメリカ合衆国北西部・ワシントン州にある活火山ですが、1980年に山体崩壊をともなう大噴火を起こしたことで有名です。5月5日付の米国地質調査所(USGS)の発表によると、同山で今年3月半ばから小規模地震が増加し、マグマ溜まりに新たなマグマが溜まりつつあるとのことです:

以下は、USGSの発表要旨です:
  • 2016年3月14日から、セント・ヘレンズ山の深さ2kmから7kmの範囲で小規模地震が発生し始めた。

  • 過去8週間で、震源の位置が特定できた地震の数が130を越えた。規模が小さく位置が特定できない地震の数はさらに多い。

  • 最大の規模はM1.3。ほとんどの地震はM0.5以下である。

  • 地震の発生頻度は3月以来着実に上昇しており、1週間あたり約40に達している。

  • マグマ溜まりに新たなマグマが徐々に流入することによって、マグマ溜まり周辺にストレスがかかり地震が発生しているとみられる。

  • 現在の地震活動のパターンは、セント・ヘレンズ山で2013年と2014年に見られた群発地震と似ている。1990年代に発生した群発地震では、地震の発生頻度がもっと高く、地震の規模も大きかった。

  • 今回の群発地震では、異常なガスの放出、山体の膨張、浅い所での地震発生の増加などは観測されていない。差し迫った噴火の兆候も見られない。

  • マグマ溜まりの再充填は、1987年から2004年にセント・ヘレンズ山で観測されたように、何年にもわたって噴火を伴わずに継続する可能性がある。


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2016年5月12日木曜日

三宅島で火山性微動と傾斜変動


三宅島(地図)では、5月11日23時ごろから12日3時ごろにかけて火口付近が震源とみられる火山性微動が発生し、火口の南東から南方向が沈降する傾斜変動も観測されました。火山ガスの放出量も増加して1日あたり1200トンに達しています(これまでの放出量グラフ):

三宅島で火山性微動と傾斜変動が観測されたのは2016年2月下旬以来です。


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「首都圏直下型地震は予知できる」


ビジネス誌『プレジデント』の記事です。執筆者は長尾年恭・東海大学教授:

長い記事です。興味深い点を拾い出してみました:
  • 熊本地震について気象庁の失策 ― 「気象庁が4月14日の地震発生後に『今後も大きな揺れを伴う余震活動に注意』という発表だけで済ませてしまった事は大いに悔やまれる」、

    「15日未明にM6.4という地震も発生しており、通常本震と最大余震とのマグニチュードの差は1程度あるのが地震学における常識なのですが、この段階で今後さらに大きな地震活動(後日、本震と認定されたM7.3の地震)が発生する可能性に言及できたはずです」

    [注: 14日にM6.5、最大震度7が発生。これが本震であるならば余震はマグニチュードの差が1程度あるM5.5前後のはずなのに、15日未明にM6.4が発生。この段階で通常の本震-余震の関係から逸脱。余震の頻度や規模が徐々に減衰して地震活動が終わるという通常のパターン以外のことが起きつつあると認識できたはず、ということか。]

  • 大地震の連鎖 ― 1596年9月1日 慶長伊予地震(M7程度) → 9月4日 慶長豊後地震(M7以上と推定) → 9月5日 慶長伏見地震(M7.5程度)

  • 大地震の連鎖 ― トルコの北アナトリア断層(東西800km)に沿って、20世紀だけで8個のM7クラスの地震が発生

  • 東日本大震災の前、事前シグナルは出ていた:

    数年前から 静穏化を含む地震活動の異常、
    地殻変動の異常
    数カ月前から 地下水の異常、ラドンの異常
    1カ月ほど前から 地磁気の異常
    数日前から 前震の発生およびその震源域の移動、
    電離層の各種異常
    1時間ほど前から 電離層電子密度の異常

  • シグナルが出ていたにもかかわらず、東日本大震災はなぜ予測できなかったのか。それは、大地が発するシグナルを組織的に監視し、警告を発するシステムが存在しないから

  • 熊本地震でも事前シグナルが出ていた。東海大学の「地下天気図プロジェクト」は、地下天気図上で地震活動静穏化領域が消えたため「2016年3月24日付のニュースレターにおいて『静穏化が終了した後に地震が発生する可能性大』」と予報していた


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低空に棒状の雲 ― 高知県高知市


5月10日(9日?)、高知県高知市(地図)の低空に飛行機雲のような棒状の雲が出現しました(拡大写真)。「飛行機雲のような模様の正体は霧。が、雲と呼んでもいい」:


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小惑星 2016 JD18 が地球に接近


5月17日午前8時25分(日本時間)、小惑星〝2016 JD18〟が地球に 1.63LD まで接近します(1LD=地球から月までの平均距離)。また、地球接近に先立って、同日午前1時52分に月に 1.45LD まで接近します。

この小惑星は5月8日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は32~72mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は秒速14.9km(時速約5万4000km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2016 JD1832~72 5月17日 08:25 1.63


現時点の接近予報では、月への接近について ±12分、地球への接近について ±13分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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海水浴場に迷いイルカ ― 鳥取県鳥取市


5月6日ごろから、鳥取県鳥取市青谷町の青谷海水浴場(地図)に体長約2mのハンドウイルカ(バンドウイルカ)とみられるイルカが現れています。「この時期、沖合を移動する姿を目にすることはあるが、浅瀬に現れるのは珍しい」:


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2016年5月8日日曜日

新潟焼山: 1月からすでに6回も噴火していた


昨日、気象庁が噴火を発表したものの、噴火の時期は不明としている新潟焼山(地図)ですが、妙高火山研究所を主宰する地元の火山地質学者・早津賢二氏によると、新潟焼山は「1月下旬の最初の噴火から、これまでに少なくとも6回は噴火している」、「最初の噴火は1月下旬で、2回目が3月15日頃、3回目が3月20日頃、4回目が3月26日頃、5回目が4月中旬、6回目が5月1~2日」とのこと:

早津氏は妙高市の自宅付近から毎日新潟焼山を観測しているのに対して、気象庁は糸魚川市にある監視カメラで24時間監視。しかし、「糸魚川市方面からは噴気孔が見えない。2007年に高田測候所が無人化されたため、焼山を目視で観測できなくなった」。


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2016年5月7日土曜日

ホワイト・アイランドが噴火でグリーンに


ニュージーランド北部の湾(Bay of Plenty)に浮かぶホワイト・アイランド(地図)が4月27日に噴火。緑色を帯びた火山灰によってクレーター内が緑色に染まりました:

緑色の火山灰は、熱水活動によって変成した鉱物が噴火によって砕かれて飛散したものだそうです。

ホワイト・アイランドは海面上に出ている部分は小さいものの、海面下の構造を含めるとニュージーランドで最大の火山体なのだそうです。


熊本地震の生物前兆


熊本県宇土市 ― 「前震」(最初の震度7)の前日、ふだんは見かけないサワガニ3匹や家ネズミ3匹が店の中を歩く、デメキンが頭を下にして縦になって泳ぐ:

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小惑星 2016 JQ5 が地球に接近


5月9日午後6時48分(日本時間)、小惑星〝2016 JQ5〟が地球に 1.57LD まで接近します(1LD=地球から月までの平均距離)。

この小惑星は5月3日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は6~14mと推定されています。

最接近時の地球との相対速度は秒速10.1km(時速約3万6000km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2016 JQ56~14 5月9日 18:48 1.57


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2016 JS5 が地球に接近・通過


5月6日午前7時47分(日本時間)、小惑星〝2016 JS5〟が地球に 0.53LD まで接近しました(1LD=地球から月までの平均距離)。

この小惑星は5月3日に発見されたもので、アポロ群に属し、直径は 2~5m と推定されています。

最接近時の地球との相対速度は秒速16.1km(時速約5万8000km)と計算されています。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2016 JS52~5 5月6日 07:47 0.53


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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