2020年4月30日木曜日

草津白根山で火山性地震増加


草津白根山(地図)で火山性地震が増加しています。

「白根山(湯釜付近)では、本日(30日)16時頃から湯釜(地図)付近を震源とする火山性地震が増加しており、18時までに21回観測しています」:

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2020年4月29日水曜日

沖ノ島近海で M3.9


珍しい場所で地震が起きました。4月29日13時44分ごろ、福岡県北西沖、M3.9、震源の深さ 10km(震央地図)。島全域が神域で世界遺産にも登録されている沖ノ島地図)の近海です。

福岡県からは北西に向かって西山断層帯と警固断層帯が玄界灘に延びている(地図)のですが、今回の震央はどちらの延長上でもありません。

突如出現した SWAN彗星 (続報)


4月21日付「突如出現した SWAN彗星」の続報です。

以下は4月28日に撮影された SWAN彗星(C/2020 F8)です。尾が長く伸びてきました。撮影者は少なくとも 8° の長さがあると述べています(太陽や月の視直径は約 0.5° です):

ツイート内のリンク先はフルサイズの見事な画像です(約4Mバイト)。


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薩摩硫黄島が噴火 — 鹿児島県三島村


大量のマグマ蓄積との情報で口之永良部島に注目が集まっていましたが、その北約 40kmにある薩摩硫黄島(地図)で 4月29日06時09分から約40分間にわたって噴火が発生しました。薩摩硫黄島で噴火が発生したのは 2019年11月2日以来です。薩摩硫黄島は鬼界カルデラの縁にできた火山島です。

「傾斜計のデータには、火山活動に伴う特段の変化は観測されていないことから、現在のところ規模の大きな噴火に至る可能性は低いと考えられます」:

気象庁はこれまで薩摩硫黄島について「火山性地震は少ない状態で経過しており、火山性微動は観測されていません」、「地殻変動観測では、火山活動に伴う変化はみられません」とする一方で、「引き続き、夜間に火映が観測され、時折噴煙が高くなるなど、長期的には熱活動が高まった状態が続いていることから、火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火に警戒してください」と警告していました。


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小惑星 2020 HS7 が地球と月に接近


4月29日、小惑星〝2020 HS7〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 HS74~9 (地球)4月29日 03:51
 (月)4月29日 05:13
0.11
0.90
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは4月27日です。

接近時の地球との相対速度は秒速15.6km(時速約5万6000km)と予報されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年4月28日火曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-89)


大幅に遅れていましたが、米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、4月27日16時21分(日本時間28日07時21分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年12回目の噴出です。

噴出間隔が17日間もあいたことは昨年も1回ありました。4月8日から25日の間で、今回とほぼ同じ時期でした(昨年の噴出記録)。

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14
3 2月1日 9
4 2月12日 11
5 2月21日 9
6 2月28日 7
7 3月6日 7
8 3月15日 9
9 3月24日 9
10 4月2日 9
11 4月10日 8
12 4月27日 17


以下は、最寄りの地震計と、噴出した熱水が流れ込む川の流量の記録です。前回の噴出から時間がたっていたせいか、継続時間がいつもより長かったようです:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした(昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。


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小惑星 2020 HJ6 が地球と月に接近


4月29日、小惑星〝2020 HJ6〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 HJ612~28 (地球)4月29日 10:00
 (月)4月29日 10:38
1.68
1.53
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは4月19日です。

接近時の地球との相対速度は秒速16.5km(時速約5万9000km)と予報されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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口永良部島: マグマ充満


口之永良部島(地図)では地下に大量のマグマが蓄積されつつあり、今後、島全域に島外への避難指示が出された 2014〜2015年に匹敵する火山活動に発展する可能性があるとのことです。

「2020年1月から2月にかけて、大きな噴石や火砕流を伴う噴火が時々発生」、「火山性地震、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はいずれも多い状態」、「2月頃から新岳火口の熱活動も高まってきています」、「島内の基線において、2019年10月頃からわずかな伸びがみられ、1月頃から明瞭な伸びとなっています」、「(マグマの)蓄積量は2018年から2019年の活動期を上まわり、2015年噴火発生前の状態に匹敵しつつあります」:

口之永良部島では 2015年5月29日にマグマ水蒸気噴火が発生し、新岳の火口からほぼ全方向に向かって火砕流が広がりました。西側と北西側では海岸にまで達し、南西方向に流下した火砕流は海面上を滑って海岸から約 1km沖合まで到達。火砕流の速さは最大で時速140kmと推定。噴火開始から約15分後に島全域に島外への避難指示が発出されました。詳しくは以下で:

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2020年4月27日月曜日

CONCATENATION


CONCATENATION とは、連鎖・連結・連続といった意味です。本来の大きさの画面で見たい方はここをクリックしてください:




こちらは「殴る」の連鎖。マスクをして、殴る前に手指をアルコール消毒する男性がいるのはご時世ですね:


キジが木に登り鳴く — 石川県羽咋市


4月22日、石川県羽咋市千里浜町(地図)で、キジが木に登り鳴く様子が撮影されました。

「雄のキジの珍しい場面の撮影に成功した。アンズの木に登り、鳴き声を上げながら羽ばたく姿」:

「朝キジが鳴けば雨、地震が近づけば大声で鳴く」と言われるキジですが、Wikipedia の「キジ」の項には「地上を歩き、主に草の種子、芽、葉などの植物性のものを食べる」、「繁殖期のオスは(中略)『ケーン』と大声で鳴き縄張り宣言をする」とあります。


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霧島山(新燃岳)で火山性地震増加 (続報-4)


4月24日付「霧島山(新燃岳)で火山性地震増加 (続報-3)」の続報です。

霧島山(新燃岳)(地図)で 4月20日に始まった火口直下を震源とする火山性地震は、回数が減ったものの継続しています。地殻変動に特段の変化は観測されていませんが、火山ガスの放出量が増えています。

日付 火山性地震(速報値)
4月19日 1 回
4月20日 31 回
4月21日 301 回
4月22日 188 回
4月23日 105 回
4月24日 18 回
4月25日 42 回
4月26日 31 回
4月27日15時まで 6 回


「新燃岳では火山性地震が概ね多い状態で経過しており、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生するおそれが高まっています」:

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小惑星 2020 HP6 が地球と月に接近


4月27日から28日にかけて、小惑星〝2020 HP6〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 HP67~15 (地球)4月27日 23:40
 (月)4月28日 01:01
0.33
0.96
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは4月21日です。

接近時の地球との相対速度は秒速12.2km(時速約4万4000km)と予報されています。

なお、現時点での予報では地球と月への接近時刻にそれぞれ ±1分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年4月26日日曜日

首都圏で内陸直下型地震?


衆議院議員のブログから。

「念のため、信頼のおける地質学者の方がずっと懸念を示しておられることについて(後略)」、「千葉近辺で地震が起き始めてから約2年。首都東京を台風の目のような空白地とし、その周辺をぐるりと回るようにして地震が発生してきた。GPSデータによる地表の動きから推察される地殻変動もそれに即したもの。残された北関東山地(秩父から昇仙峡あたり)で地震が発生すると、次は空白地である東京において内陸直下型大地震が起こる可能性があり、その時期は6ヶ月〜1年以内とも考えられるとのこと」:

掲載されているは、国土地理院の「地殻変動情報」だと思われます。地殻変動を示すベクトルが群馬県と埼玉県の境付近を中心とする時計回りの「渦巻き」のように見えています。これに点線を引いて「右横ずれ断層」との注釈を加えていますが、これは「信頼のおける地質学者の方」が示されている見解なのでしょうか。

国土地理院の「地殻変動情報」では固定局を自由に選択できます。初期設定では長崎県の五島列島にある福江観測点を固定局(基準点)としていますが、掲載されている図では岐阜県の白鳥観測点を固定局にしています。実際に「地殻変動情報」で固定局を変更してみるとわかるのですが、どこを固定局に選ぶかによって「渦巻き」の位置が大きく変わったり、「渦巻き」が見られなくなったりします。たとえば茨城県の鉾田などを固定局に選ぶと「渦巻き」は消滅します。白鳥を固定局に選んだことになにか特別な理由があるのでしょうか。北関東山地付近に渦巻きの中心を持って行くために選んだのだとすれば、恣意的と言わざるを得ません。

ATLAS彗星が分裂 (続報)


4月19日付「ATLAS彗星が分裂」の続報です。

4月1日ごろから分裂し始めた ATLAS彗星(〝C/2019 Y4 ATLAS〟)の姿を 4月20日にハッブル宇宙望遠鏡が捉えました。明るく輝く大きな塊の後方には分裂を繰り返して小さくなってしまった欠片が雲状に広がっています:



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新型コロナウィルス: 感染者数の増加比較 (続報-10)


以下のツイートのグラフは、新規感染者数の7日間移動平均(当日と過去6日間の新規感染者数を平均してその日の数値とする)を示しています。各国とも、1日あたりの新規感染者数が最初に30人以上になった日を起点にしています。横軸は起点からの日数、縦軸は対数目盛。英国夏時間4月25日20時22分(日本時間26日午前4時22分)までのデータです。グラフを拡大するにはここをクリックしてください。

日本の感染者数には減少傾向が見られます。この傾向が継続してほしい!



次のツイートのグラフは、感染者数の累計を示しています。各国とも100人目の感染者が出た日を起点にしています。横軸は起点からの日数、縦軸は対数目盛。英国夏時間4月25日20時06分(日本時間26日午前4時06分)までのデータです。グラフを拡大するにはここをクリックしてください。

日本の感染者数累計は韓国を上回りました。韓国政府は日本に対して感染の有無を調べるPCR検査キットなどの支援を検討しているとのこと。ただし、「日本政府からの要請を実施の前提とする方針」:



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2020年4月25日土曜日

天問-1: 中国の火星着陸ミッション


4月24日、中国最初の火星着陸ミッションの名称が Tianwen-1(天問-1)に決まったと中国国家航天局(CNSA)が発表しました。「天問」(questions about the heavens)は『楚辞』に収録されている屈原(Qu Yuan)の作とされる詩の題名です:

世界大百科事典 第2版』は「天問(てんもん)」について、次のように解説しています:
中国古代の歌謡《楚辞》の編名。宇宙の開闢にはじまり,天の構造や大地の成り立ち,夏・殷・周の歴史的事件についての疑問を列挙して成り立つ特異な作品。質問の形式はとるが,その内容は中国古代神話・伝説についての基本資料の一つとなる。王逸の注は,楚の宮廷から追放された屈原が,楚の先王の廟の壁にかかれた神怪の図を見て,みずからの憤懣をこめつつ,その図に対する疑問を書きつけた,それゆえに編全体に秩序がないのだとする。

CNSA は Tianwen-1 ミッションの詳細を明らかにしていませんが、これまでに判明している点は以下のとおりです:
  • Tianwen-1 は今年7月に長征5号ロケットで打ち上げ
  • 2021年2月に火星到着、火星周回軌道にオービターを投入
  • 到着から数ヶ月後に探査車を搭載した着陸機が火星着陸
  • 着陸機はパラシュート、逆噴射ロケット、エアバッグを使って軟着陸
  • 着陸候補地点はユートピア平原(地図)内の2ヶ所
  • 探査車は太陽電池を動力源とし、少なくとも3ヶ月活動
  • オービターの火星周回軌道投入に成功すれば、アメリカ・ロシア・欧州・インドに次いで5番目あるいは6番目(今年7〜8月にアラブ首長国連邦が日本のロケットを使って火星周回衛星を打ち上げ予定、こちらの方が先になるかも知れない)
  • 火星着陸に成功すればアメリカ・ロシアに次いで3番目
  • 火星探査車の稼働に成功すればアメリカに次いで2番目

大型の小惑星が地球に接近 (続報-4)


4月24日付「大型の小惑星が地球に接近 (続報-3)」の続報です。

小惑星〝52768 (1998 OR2)〟が地球に最も近づくまで4日余りとなりました。以下のページには、同小惑星が自転する様子を写したレーダー画像の GIF動画(拡大)が掲載されています。撮影されたのは4月18日です:

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2020年4月24日金曜日

霧島山(新燃岳)で火山性地震増加 (続報-3)


4月23日付「霧島山(新燃岳)で火山性地震増加 (続報-2)」の続報です。

霧島山(新燃岳)(地図)の火口直下を震源とする火山性地震は減少傾向のようです。昨日は15時までの発生回数が 90回であったのに対して、今日15時までの回数は11回です。

日付 火山性地震(速報値)
4月19日 1 回
4月20日 31 回
4月21日 301 回
4月22日 188 回
4月23日 105 回
4月24日15時まで 11 回

「新燃岳では火山性地震が多い状態が継続し、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が増加していることから、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生するおそれが高まっています」:

昨日付の解説情報第37号では「新燃岳では、4月20日から火山性地震が多い状態で経過しており、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生するおそれが高まっています」と書かれていました。今日の第38号では火山ガスの放出量に関する記述が加えられています。


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サイズモ・アート


どのようなアルゴリズムを使っているのか具体的なことはわかりませんが、大地震の際の地面の動きを可視化した「サイズモ・アート」です。左上:2016年 エクアドル M7.8拡大)、右上:2011年 東北地方太平洋沖地震 M9.1拡大)、左下:2019年 リッジクレスト地震 M7.1拡大)、右下:2004年 スマトラ沖地震 M9.1拡大):


左下のリッジクレスト地震だけがカクカクした動きになっています。これは、他の3地震がプレート境界で発生した逆断層型の地震であったのに対して、リッジクレスト地震は内陸で発生した横ずれ断層型の地震だったからでしょうか。


西之島: 火山活動続く


西之島(地図)の近況を第三管区海上保安本部が4月6日と19日に撮影した写真から(出典:海上保安庁海洋情報部):

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ベテルギウスが異常減光 (続報-17)


不安定ながらほぼ元の明るさに戻ったようです。もともと変光星ですので、この先どのように変化していくのか注目です:



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大型の小惑星が地球に接近 (続報-3)


4月16日付「大型の小惑星が地球に接近 (続報-2)」の続報です。

米国の自治領・プエルトリコにあるアレシボ天文台の電波望遠鏡(直径 305m)で 4月18日に観測した小惑星〝52768 (1998 OR2)〟の画像が掲載されています(拡大画像はここをクリック):

上掲の記事には「マスクをしているようだ」と書かれています。初代の東海道新幹線の先頭車両のようにも見えます。向かって右半分が見えていないようですが、日本の「はやぶさ2」が訪れた小惑星「りゅうぐう」と同じようなそろばん玉のような形をしているのでしょうか。

アレシボ天文台の電波望遠鏡は 1963年に完成。2016年に中国が直径 500m の電波望遠鏡を自国内に完成させるまでは世界最大の電波望遠鏡でした。


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2020年4月23日木曜日

小惑星 2020 HX3 が地球と月に接近


4月25日、小惑星〝2020 HX3〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 HX311~25 (地球)4月25日 04:39
 (月)4月25日 12:01
0.66
0.47
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは4月19日です。

接近時の地球との相対速度は秒速15.1km(時速約5万4000km)と予報されています。

なお、現時点での予報では月への接近時刻に ±2分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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霧島山(新燃岳)で火山性地震増加 (続報-2)


4月22日付「霧島山(新燃岳)で火山性地震増加 (続報)」の続報です。

霧島山(新燃岳)(地図)では今日も火口直下を震源とする火山性地震が多い状態が続いています。

日付 火山性地震(速報値)
4月19日 1 回
4月20日 31 回
4月21日 301 回
4月22日 188 回
4月23日15時まで 90 回

「新燃岳では、4月20日から火山性地震が多い状態で経過しており、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生するおそれが高まっています」:

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2020年4月22日水曜日

霧島山(新燃岳)で火山性地震増加 (続報)


4月21日付「霧島山(新燃岳)で火山性地震増加」の続報です。

霧島山(新燃岳)(地図)では今日も火口直下を震源とする火山性地震が多い状態が続いています。

日付 火山性地震(速報値)
4月19日 1 回
4月20日 31 回
4月21日 301 回
4月22日15時まで 114 回

「新燃岳では、4月20日から火山性地震が多い状態で経過しており、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生するおそれが高まっています」:

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首都直下地震の前兆?


まさかとは思いますが、東京外環道の工事が原因ではなく地震の前兆ということはないでしょうね。

「世田谷区・野川(地図)で気泡が噴出したり、川に州ができた」、「練馬区・白子川(地図)でも酸欠の気体が地上に出てきた」、「3月中旬には野川でも以前と違う場所で再び気泡が噴出した」、「橋の欄干で微振動が生じ、近寄ると振動音が聞こえるほど」:

1923年の関東地震(関東大震災)の前の現象として、次のような証言があります:
水道橋(地図)乗換えのわずかな時間ですが、ふと川面をみると、大きなアブクが無数に上ってきて水面がたちまちまっ黒になった。

1855年の安政江戸地震の前には、次のような記録があります:
深川(地図)辺にて堀井戸を掘らんとしけるに、地の底鳴りて仕事ならず。かかる事は是迄聞も及ばぬ事とて、其日仕事は止て帰りしとぞ

以上いずれも『地震前兆現象 予知のためのデータ・ベース』(力武常次、東京大学出版会、1986年)より引用。

環水平アーク出現 — 福岡県行橋市


4月22日昼過ぎ、福岡県行橋市(地図)の上空に環水平アークが現れました。環水平アークはさほど珍しい現象ではありませんが、なかなか見事な写真なので紹介します。

「雨上がりなどに見える虹は、太陽を背にした側(太陽と反対側の空)に見えますが、環水平アークは太陽と同じ方向の空の低いところに見えるのが特徴」、「太陽が高く昇っている時間帯にしか見えない」:

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過剰虹と二重虹出現 — 北海道江別市


4月21日16時30分ごろ、北海道江別市(地図)で過剰虹と二重虹が目撃・撮影されました。

「『過剰虹(かじょうにじ)』と呼ばれる現象で、虹を映し出す雨粒の大きさが均一に揃っている時だけに現れる虹です」、「はっきりした虹の外側にうっすらともう一つの虹が現れ、『二重虹』となっています」:

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新型コロナウィルス: 死者数の比較


以下のツイートのグラフは、国別の死者数の増減(7日間の移動平均)を示しています。各国とも1日あたり3人の死者が出た日を起点にしています。横軸は起点からの日数、縦軸は対数目盛。英国夏時間4月21日20時53分(日本時間22日午前4時53分)に更新されたものです。グラフを拡大するにはここをクリックしてください。



ツイートには次のように書かれています——「ノルウェーはロックダウン(都市封鎖)を実施したがスウェーデンはしなかった。ノルウェーの日々の死者数の増加はスウェーデンと比べて極めて緩やかである。」

グラフを見ると、ノルウェーの1日あたりの死者数は10人前後で推移しているのに対して、スウェーデンのそれは100人近くに達しています。ノルウェーの人口は約500万人、面積は日本とほぼ同じ; 一方、スウェーデンは人口約1000万人、面積は日本の約1.2倍です。

スウェーデン政府のロックダウンをしないという方針に対しては疑問の声が上がっています:

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新型コロナウィルス: 感染者数の増加比較 (続報-9)


以下のツイートのグラフは、感染者数の累計を示しています。各国とも100人目の感染者が出た日を起点にしています。横軸は起点からの日数、縦軸は対数目盛。英国夏時間4月21日20時04分(日本時間22日午前4時04分)に更新されたものです。グラフを拡大するにはここをクリックしてください。

日本の感染者数累計は韓国を上回りました。ツイートには次のように書かれています —— 「日本(の感染者数)は韓国の累計を上回った。シンガポールは日本のカーブの上を行くようになっている。両者は、自国が COVID(新型コロナウィルスによる疾患)に対処できていると考えることの危険性を示している。」



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2020年4月21日火曜日

霧島山(新燃岳)で火山性地震増加


霧島山(新燃岳)(地図)では 4月20日14時ごろから火山性地震が増加しています。速報値では、19日1回、20日31回、21日15時まで201回。火山性微動や地殻変動は観測されていません。

「新燃岳では、昨日(20日)14時頃から火山性地震が増加しており、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生するおそれが高まっています」、「地殻変動観測では特段の変化はみられていないことから、現在のところ規模の大きな噴火に至る可能性は低いと考えられます」:

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突如出現した SWAN彗星


非常に明るくなり久々の肉眼で見える彗星になると期待されていた ATLAS彗星は分裂して暗くなってしまいましたが、新たな彗星が4月11日に発見されました。この新彗星は肉眼でも見えるようになる可能性があり、 SOHO(Solar and Heliospheric Observatory、太陽・太陽圏観測機)に搭載されている SWAN(Solar Wind ANisotropies instrument、太陽風異方性観測装置)の観測データから見いだされたため SWAN彗星と呼ばれています(正式には C/2020 F8):

SWAN彗星は非常に細長い楕円軌道を描いて公転しており、公転周期は約2500万年。前回太陽のそばまでやって来たのは漸新世

現在は「ちょうこくしつ座」を移動中で南半球からしか見ることができません。4月16日現在の明るさは 7.8等級で、双眼鏡でも見えるとのこと。今後、5月12日に地球から 8330万kmのところを通過し、5月27日には太陽まで 6440万kmの近日点を通過すると予報されています。

現在の増光ペースが続けば、5月の最終週には3等級に達し肉眼でも見えるようになると予測されています。このころには北半球でも見えるようになりますが、日没後の西北西の地平線近くや日の出前の東北東の地平線近くで、観測条件としてはあまりよくなさそうです。

懸念材料としては、突如観測されるようになった経緯から、この彗星は急激な増光の最中であり、数日から数週間後には暗くなってしまうのではないか、あるいは ATLAS彗星と同じように分裂してしまうのではないか、といった指摘がなされています。


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ネズミイルカの死骸漂着相次ぐ — 北海道小樽市


4月15日から16日にかけて、北海道小樽市銭函4丁目(地図)の海岸で、3頭のネズミイルカの死骸が相次いで見つかりました。体長 1.3〜1.4m。いずれも腐敗・食害がすすんでいます(写真閲覧注意):

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宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-39)


高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告受付件数の表が 4月20日付で更新されています。

今回の更新では2月分と3月分が記入されていますが、宏観異常報告の受付数はすべての項目で「0」でした。


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