2025年7月2日水曜日

山口県萩市の群発地震 途絶える

 
6月8日付「3600回超える — 山口県萩市の群発地震」の続報です。
 
今年2月ごろから山口県萩市の山間部で続いていた微小な地震の発生が、6月29日から途絶えています(7月2日05時現在)。最後の地震は、6月29日00時00分に発生した M0.0、深さ 27km です(震央地図、気象庁の震源リストより)。 一時的な休止かもしれません。
 
 

2025年7月1日火曜日

ツングースカの爆心地

 
6月30日は国際小惑星デー(International Asteroid Day)でした。1908年6月30日に発生したツングースカ大爆発に因むもので、小天体の地球衝突の危険性を啓発するさまざまな催しが行われました。
 
以下は、米国地質調査所(USGS)が運用する地球観測衛星ランドサット8号が2024年7月に撮影したツングースカの爆心地の画像です:
1908年6月30日の早朝、直径50~100メートルと推定される天体が大気圏に突入し、シベリアの上空で爆発して鮮やかな火球を生み出しました。この爆発は空中爆発であり、現在のクラスノヤルスク地方エヴェンキイスキー地区の地表から約6~10キロメートル上空で発生したとみられ、飛来した天体の大部分を蒸発させ、数百平方キロメートルにわたって木々を倒したり焼け焦げさせたりしました。

前兆:大地震前にスロースリップの発生周期短縮 (続報)

 
 
先日の国土地理院の発表を、Q&A 形式でわかりやすく解説した記事です。
 
「どうして間隔が短くなったの?」、「スロースリップの間隔が短くなるのは、地震を起こす場所の固着が弱まっている影響と考えられていて、地震が起きるシグナルと考えられるかもしれないようです」:
 
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カンピ・フレグレイで M4.6 — イタリア

 
現地時間6月30日12時47分(日本時間同日19時47分)、イタリアのナポリ近郊の火山地帯カンピ・フレグレイ(フレグレイ平野)で M4.6 の地震がありました(震央地図)。この地域で過去40年間に記録された中では最大の地震とのこと:
震源地はバコリ地区(深さ5km)で、ナポリでも揺れがはっきりと感じられた。多くの人が通りに避難し、鉄道の運行が予防措置として一時中断された。

このマグニチュード 4.6 の地震は、フレグレイ地域で過去40年間に記録された最大の地震であり、3月13日夜に発生した地震と同等の規模である。
 
Wikipedia によれば、カンピ・フレグレイは多数の火砕丘を含むカルデラで、再び大規模噴火を起こす可能性が警告されている超巨大火山です。近くにはヴェスヴィオ火山やポンペイがあります。
 
 
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2025年6月30日月曜日

テングチョウ大量発生 — 岩手県

 
 岩手県内の各地でテングチョウが大発生しています。大発生の原因は分かっていません。
 
「ここまでの規模は珍しい。大発生は毎年あるわけではなく、理由ははっきりしない」(県立博物館):
 
 
 
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2025年6月29日日曜日

前兆:大地震前にスロースリップの発生周期短縮

 
国土地理院の発表です。大地震の予測にとって重要な成果です。
 
「2024年8月の日向灘地震の発生前、震源に隣接するプレート境界で規則的に起きてきた『スロースリップ』の発生間隔がほぼ半減していたことを観測で確認した」、シミュレーションでは予想されていたが、実際に観測された例はほとんどない、とのこと:
 
 

火山噴火を予言、カウントダウン、的中!

 
 噴火したのは中米グアテマラのフエゴ山のようです: 
 
 
 
 

トカラ列島近海地震: 沈み込んだ「海台」の先頭部分が原因

 
防災ニッポン』(読売新聞)の記事です。トカラ列島近海で発生している群発地震の原因についてかなり詳しく解説しています。
 
 「群発地震の震源はプレートのもぐり込む地点から離れていますが、これは、すでに沈み込んだ奄美海台の先頭部分が地震発生に影響しているからです」、「震源付近の地溝は、海底火山列(アレー)が途切れる火山の空白域[中略]震源分布の特徴や火山性地震の特徴は今のところ認められておらず、群発地震は火山噴火の前兆ではないと考えてよいと思います」:
 
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海岸近くにマグロの大群 — 島根県隠岐の島町

 
島根県隠岐諸島で、海岸近くにまでクロマグロの大群が現れました。6月20日には隠岐の島町五箇地区(地図)の沖合で、イルカの群れと見紛うほどの大群が一帯の水面を激しく波立たせながら泳ぎ回る様子が動画に撮影されました:
 

2025年6月28日土曜日

トカラの法則 (補足)

 
6月26日付「トカラの法則」の補足です。
 
「トカラの法則」について『毎日新聞』が報じています。 トカラの法則は2016年ごろにはツイッター上に登場し、初めのうちは「トカラ近海で地震が頻発したら桜島が噴火する」というものだったとのこと。「専門家は『科学的根拠がない』と明確に否定する」とは書いているのですが、トカラの法則が的中した事例として「熊本地震」や「能登半島地震」が挙げられています:
 
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スジイルカが座礁を繰り返す — 北海道白糠町

 
6月22日、北海道白糠町の海岸(地図)でスジイルカが座礁しているのが見つかりました。自力で海に戻ったとみられますが、翌23日に再び座礁しているのが見つかりました。この時も自力で海に戻ったとみられています。体長 1.6m。
 
「発見者が浜を歩いている時に発見し,SNHに通報。SNHより釧路建設管理部に通報し,釧路建設管理部が委託している海岸パトロール業者に現地確認させたところ,イルカが発見できなかったことから,自力で海に帰ったものと判断した。
6/23 11:30再漂着の通報。同日満潮時に沖に出た模様。体長は再漂着通報者が計測。」: 
 

2025年6月26日木曜日

トカラ列島近海地震: 地下の流体が影響している可能性

 
6月21日以来、鹿児島県のトカラ列島で頻発している地震の原因について、「陸側プレート(岩盤)の内部で発生」、「地下での(水のような)流体の動きが影響している可能性がある」、「仮にマグマが上昇している場合は、火道に沿った狭い範囲で地震活動が起きる傾向があり、噴火の前兆とは考えにくいとする」(鹿児島大・八木原寛准教授):
 
山口県の萩市郊外で今も続いている群発地震は、震源の位置が日によってかなり大きく移動しています。上の八木原准教授の「仮にマグマが上昇している場合は…」という説明に従うならば、原因はマグマではなく水ということになるのでしょうか。
 
 

路面膨張

 
6月22日(日曜日)にミズーリ州を襲った熱波によって道路の舗装が膨張・座屈し、ちょうど通りかかった車が跳ね飛ぶ瞬間を捉えた動画: 

Video captured the moment a road buckled and sent a car flying as a heatwave impacted Missouri on Sunday.

[image or embed]

— AccuWeather (@accuweather.com) 2025年6月23日 22:02
 

トカラの法則

 
 
「こうしたまとまった地震発生の数日後に、国内の離れた場所で大地震が発生するといった“トカラの法則”という言葉がSNSなどで広がっています」、「(東海大学・長尾年恭客員教授)科学的には根拠はないと考えています。トカラ列島の地震が引き起こす影響は、例えば100キロ、200キロ離れると、小さいということから、トカラ列島で火山活動あるいは、地震活動があっても、それが遠くの地域の地震とか、火山活動を誘発することはない」:
 
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草津白根山(湯釜付近)で地震増加、傾斜変動

 
草津白根山(湯釜付近)(地図)で、6月26日01時ごろから火山性地震が増加しています。地震増加にともなって傾斜変動も観測されています。地震回数は14時までに21回となっています:
 

2025年6月24日火曜日

霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベル引き上げ (続報)

 
 
霧島連山の新燃岳(地図)では23日以降、噴火は観測されていません。新燃岳の南東約3kmの観測点では、23日から北西上がりの傾斜変動が観測されています。地震は非常に多い状態が続いており、22日は415回、23日は54回、24日は19時までに727回発生しています:
 
専門家の見解です。「二酸化硫黄の急増はマグマに溶け込んでいたものが出てきたことを示しているとして、マグマが地下の浅い場所まで上昇していると分析」(東京大学地震研究所・市原美恵教授)、「新燃岳の北西およそ7キロにある『えびの岳』付近の地下にある『マグマだまり』が収縮し、新燃岳の火口方向へマグマやガスなどが移動した」(宮崎公立大学地域連携・防災研究センター・山下裕亮准教授):
 

霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベル引き上げ

 
6月23日18時30分、霧島連山の新燃岳(地図)の噴火警戒レベルが「3(入山規制)」に引き上げられました。
 
「霧島山深部の膨張を示すと考えられる基線のわずかな伸び」、「昨日(22日)に噴火が発生」、「火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は4000トン(前回5月15日には検出されず)を観測し、急増」: 
 
新燃岳の噴火警戒レベルは 5月27日に「3(入山規制)」から「2(火口周辺規制)」に引き下げられていました。 
 
 

2025年6月23日月曜日

小惑星 2025 MS1 が地球と月に接近

 
[6月24日追記: 最新の予報に基づいて接近時刻、誤差、推定直径を更新しました(緑字)] 
 
小惑星〝2025 MS1〟が 6月24日から25日にかけて地球と月の近くを通過します。
 
2025 MS1 (2025年6月23日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月24日 20:40
 (月)6月25日 06:57
接近日時 誤差
(地球)± < 1
(月)± < 1
接近距離 (地球)0.82 LD
(月)1.36 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
6.3 km/s ≅ 2万3000 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近
公転周期627 日 ≅ 1.72 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年6月22日日曜日

霧島山(新燃岳)が噴火

 
6月22日16時37分に霧島連山の新燃岳(地図)で噴火が観測されました。17時07分現在、噴火は継続しています。観測より前の16時ごろには宮崎県高原町(地図)に降灰があったとのことです。新燃岳で噴火を観測したのは2018年6月27日以来です:

新燃岳の噴火警戒レベルは 5月27日に「3(入山規制)」から「2(火口周辺規制)」に引き下げられていました。 
 
 

火星: 謎の露頭

 
この露頭の岩石はいったい何なのでしょうか(画像)。コインをかなり規則正しく並べたようでもあり、生き物の鱗のようにも見えます。火星探査車・キュリオシティが6月14日(日本時間)に撮影したものです。NASA は特に説明をせず、「興味深い露頭」とだけ述べています:
 

2025年6月21日土曜日

HAKUTO-R の衝突痕

 
6月6日に月面への軟着陸を目指していた ispace社 HAKUTO-R ミッションの RESILIENCE着陸船は、「月面との距離を測距するレーザーレンジファインダーにおいて、有効な計測値の取得が遅れ、また予定されていた月面着陸に必要な速度まで十分に減速ができていなかった(資料)」ために月面に衝突したとみられていますが、このほど、月を周回している LRO(Lunar Reconnaissance Orbiter)が撮影した衝突地点の画像を NASA が公開しました:
LROの右狭角カメラ(LROCと呼ばれるカメラ群の1つ)が、氷の海(Mare Frigoris)の表面から約50マイル(約80km)上空から、ここに掲載されている画像を撮影しました。

写真の矢印の上に見える黒い汚れは、着陸機が表面に衝突し、レゴリス(月の「土」を構成する岩石や塵)を巻き上げた際に形成されました。衝突地点を取り囲むかすかな明るいハローは、低角度のレゴリス粒子が繊細な表面を削り取った結果です。

地震予知仮説を熱狂的に支持する人々

 
関西大学社会安全学部・林能成教授の学会での発表を紹介する記事です。「地震予知には、多くの人の興味があり、予言のようなものから、科学的に意味があるもの、一部の人が地震予知と勘違いしているようなものなど、様々な“説”が存在」する中で、例として「熱移送説」を検証しています。
 
「科学的、防災的には無意味であろうとも地震予知仮説を熱狂的に支持する人々がいる。その意味を考察したい」、「国の地震組織や地震対策への不信感が背景にあり、地震予知への期待感がいまだに残っているのではないか」、「国の災害対策にある建前感やごまかし感への不満が、身近にあった反体制的な仮説に過剰な期待を寄せてしまう結果になっている」:
 
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ヘビが原因の停電 — 広島県広島市

 
6月20日夜、広島県広島市東区で約1500戸が停電しました。原因は同区馬木(地図)でヘビが電線に引っかかったため:
 

2025年6月20日金曜日

岩手山で火山性微動

 
6月19日、岩手県盛岡市の北西約 20kmに位置する岩手山(地図)で火山性微動が 1回発生しました。火山性微動の発生は2024年9月27日以来です。山体の深いところの膨張を示す地殻変動は、鈍化が見られているものの続いています:
 
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北海道太平洋側で地震多発

 
北海道の太平洋側で地震が多発しています。5月半ば以降、最大震度震度4の地震が6回、マグニチュード6以上が4回発生しています。この状況について、報道機関は気象台や専門家に見解を求めています — 「震源がそれぞれ離れていることなどから、一連の地震に関連はない」(札幌管区気象台)、「おおまかなメカニズムは一緒なんですけどもただ、一部の場所に地震が集中して発生するとかそういう特徴ではなく、震源がそれぞれ100キロとか200キロとか離れておりますので直接的な関係というものはないかなという風に見ております」「北海道太平洋側は元々地震が全国で見ても多い。決して異常な現象ではない」(北大大学院・高橋浩晃教授):
 
『ウェザーニュース』の解説動画では、過去100年間の「十勝沖〜北海道東方沖のM6.5以上の年別地震回数」のグラフ(6分07秒付近から)を示して、おおむね次のように述べています —— これまでにM6.5以上の地震が起きなかった空白期が4回あり、現在は4回目の空白期。1回目は 1928〜34年(7年間)、2回目は 1953〜60年(8年間)、3回目は 1982〜92年(11年間)、4回目は 2009年〜現在まで(17年間)。これほど長い期間、M6.5以上の地震の発生がないのは過去になかった。このまま、静かな状況が続くとは考えにくい:

2025年6月19日木曜日

海底を移動するドーム?

 
アメリカ北西部ワシントン州西方の太平洋の海底に、ドーム状の盛り上がりとそれが移動した痕跡のように見える曲がりくねった溝状の地形が Google Earth で見つかり話題となっています(地図)。ドームは円に近い楕円形で、直径は約2マイル(3.2km)とされています:
 
記事には「低解像度のソナーのステッチングの不具合です。あなたが2マイルの海の生き物と呼んでいるものは、測量線の重なりや補間のずれによる地図上のノイズに過ぎません」という説明が紹介されているのですが、どうでしょうか。
 
 
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小惑星 2025 LD1 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2025 LD1〟が 6月16日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 6月18日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2025 LD1 (2025年6月18日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)6月16日 06:22
 (地球)6月16日 06:57
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.49 LD
(地球)0.55 LD
推定直径
7 ~ 17 m
対地球相対速度
12.4 km/s ≅ 4万4000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2028年9月7日ごろ
公転周期1081 日 ≅ 2.96 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2025年6月18日水曜日

小惑星 2025 MC が地球と月に接近・通過

 
6月18日、小惑星〝2025 MC〟が地球と月の近くを通過しました。
 
2025 MC (2025年6月17日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月18日 07:04
 (月)6月18日 17:38
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± 1 分
接近距離 (地球)0.52 LD
(月)0.52 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
8.7 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近
公転周期1211 日 ≅ 3.31 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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UFO のような雲

 
6月15日朝、宮崎県宮崎市で UFO のような雲(吊るし雲)が複数、列をなしているのが目撃・撮影されました。
 
「単体だと年に1回ぐらい宮崎市内でも見えることがあります」「『吊るし雲』が綺麗に並ぶのはなかなかに珍しいこと」(気象予報士):
 
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無条件降伏

 
すでに報道されていますが、トランプ大統領の一連の投稿です。
 
「今や我々は完全かつ全面的にイラン上空の制空権を握っている。イランには優れた追跡装置やその他の防衛装備が数多くあったが、アメリカが開発、考案、製造した "もの" には及ばない。古き良きアメリカ以上に優れた国は他にない。」:
 
 
我々は、いわゆる "最高指導者" がどこに隠れているかを正確に把握している。彼は格好の標的だが、そこにとどまっていれば安全だ。少なくとも今のところは、彼を引きずり出す(殺害!)つもりはない。しかし、民間人やアメリカ兵へのミサイル攻撃は避けたいと考えている。我々の忍耐は限界に達している。この件への配慮に感謝する!」: 
 
 
「無条件降伏!」: 
 
 

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小惑星 2025 MB が地球と月に接近

 
小惑星〝2025 MB〟が 6月18日に地球と月の近くを通過します。
 
2025 MB (2025年6月17日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)6月18日 14:46
 (月)6月18日 18:30
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.35 LD
(月)1.15 LD
推定直径
3 ~ 7 m
対地球相対速度
7.7 km/s ≅ 2万8000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近
公転周期487 日 ≅ 1.33 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2025年6月17日火曜日

三宅島の噴火警戒レベル引き上げ

 
6月17日12時50分、三宅島(地図)の噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」に引き上げられました。同島では、17日10時ごろから山頂火口直下を震源とする火山性地震が増加し、山頂方向が上がる傾斜変動が観測されています:
 
地震回数は現時点で59回に達しています:
 
三宅島は2000年に中規模の水蒸気噴火、マグマ水蒸気噴火を起こし、噴石、火砕流、泥流などが発生したため、全島民が島外に避難しました。一番最近の噴火は2013年のことで、この時は島の西方沖で地震活動が活発化し、最大 M6.2 の地震が発生しました。
 
 

PBS vs. FOX

 
PBS(公共放送サービス)と FOX では同じ場面でも印象がまったく違います(アメリカ陸軍創設250周年のパレードでの演説):
 

PBS vs FOX Fake cheering

[image or embed]

— Raider (@iwillnotbesilenced.bsky.social) 2025年6月17日 1:16
 
 
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中国、電磁波監視衛星を打ち上げ

 
6月14日、中国国家航天局(CNSA)は張衡 1-02(Zhangheng 1-02)衛星を打ち上げ、予定軌道に投入することに成功しました。
 
中国とイタリアが共同開発したこの衛星は、1800年以上前に世界初の地震計を発明した古代中国の発明家、張衡にちなんで名付けられました。2018年に打ち上げられた張衡 1-01 衛星と連携して、地球の物理場と地質活動の変化との相関関係を調査し、地震、津波、火山噴火、異常気象、宇宙気象災害の予測研究を支援することが目的です。設計寿命は6年で、電界検出器やイタリアが開発した高エネルギー粒子検出器など、9つの観測装置が搭載されています。
 
 
 
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直ちにテヘランから避難せよ

 
トランプ大統領のSNSへの投稿  「イランは私が署名を求めた『合意』に署名すべきだった。なんという恥ずべき行為、人命の無駄遣いだ。端的に言うが、イランは核兵器を持つことはできない。何度も何度も繰り返し言ってきた!全員、直ちにテヘランから避難すべきだ!」:
 
 
 

2025年6月15日日曜日

地震前兆を捉える新技術

 
地震の前兆を捉える「新技術」を2つ紹介している記事です。一つは、土壌中のラドン濃度の連続計測とAIモデルを使った解析、もう一つは地球周回衛星による電磁波・プラズマ観測です:
 
記事中に「2019年7月に『Journal of Environmental Radioactivity』誌に掲載された論文」とあるのは以下のことだと思われます:

2025年6月14日土曜日

FOXニュースが報道しないこと

 

WHAT FOX WILL NEVER SHOW YOU!! The news won't show you this because they have a narrative to spin.

[image or embed]

— Raider (@iwillnotbesilenced.bsky.social) 2025年6月14日 9:31
 
 

ネズミ大量発生か — 北海道・道南 (続報)

 
 
HTB北海道ニュース』の報道です。動画で見ると、想像以上に大量のネズミが跋扈しており、かなりの被害が出ていることがわかります。既報のアカネズミヒメネズミに加えて、エゾヤチネズミも大量発生しています。原因は、昨年、ブナの実が極端な豊作だったこと(動画中にグラフあり)で、「春に生まれた子が大体夏頃までに死んでいくことが多いので。おそらく夏頃までには落ち着くんじゃないか」(林業試験場)とのこと:
 

2025年6月13日金曜日

八幡平のドラゴンアイ“消失”

 
秋田県と岩手県にまたがる八幡平にある鏡沼(地図)は、噴火によって生じた火口に水が溜まってできた火口湖です。雪解けの時期になると、円形の沼に積もった雪と雪解け水によって巨大な龍の眼のように見えることから「ドラゴンアイ」と呼ばれています。
 
この鏡沼の水がなくなってしまいました。水が抜けてしまったのは 6月12日のこととみられています。原因はわかっていません。
 
「12日、ドラゴンアイに何かが起きたとみられます」、「水が抜けた原因は不明」、「水が抜けたことも初めて。私たちもなぜ?と…」(八幡平市観光協会): 

霧島山(新燃岳)で火山性微動

 
[6月17日追記: 13日には火山性微動が2回発生しています(資料)] 
 
6月13日、霧島連山の新燃岳(地図)で火山性微動が発生しました:
 
火山性微動は 4月14日、4月27日、5月1日、5月2日、5月14日にも発生しています。
 
新燃岳では 5月27日に噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」に引き下げられましたが、増減はあるものの火山性地震が多い状態が続いています。
 

2025年6月12日木曜日

冥王星を再び偉大に Make Pluto great again !

 
国際天文学連合(IAU)が2006年に「惑星」の定義を変更した際に、惑星から準惑星に格下げされた冥王星。アメリカ人が発見した唯一の「惑星」である冥王星が格下げされたことは、アメリカ人のプライドをいたく傷つけたようです。冥王星を再び惑星に戻そうという動きは、トランプ政権の1期目にもあったのですが、今も続いているようです。2期目のトランプ大統領が就任早々、北米最高峰のデナリ(山)の名称をマッキンリー山に戻し、メキシコ湾をアメリカ湾に改称したことも呼び水になっているようです:
伝説の俳優が、ドナルド・トランプ大統領に対し冥王星を再び偉大な惑星にするよう訴えた。

『スタートレック』のカーク船長役で知られるウィリアム・シャトナー(94歳)は、共和党のリーダーに対し、科学者の意見を覆し、冥王星を再び太陽系の第9惑星と宣言するよう訴えた。

俳優のシャトナーは科学界を激しく非難し、1930年の発見以来保持してきた冥王星の惑星としての地位を2006年に剥奪した国際天文学連合(IAU)の会員たちを「愚か者」と呼んだ。
 
シャトナーは、冥王星が惑星群から不当に追い出されたと今でも感じている多くの人々の一人だ。
 
SpaceX社のCEO、イーロン・マスク氏はこの問題に関して、この映画のレジェンドに公に同意しており、2021年には次のようにツイートしている。「冥王星は惑星だ。反論してみろ。」
 
トランプ大統領の最初の任期中に任命され、2018年から2021年までNASAを率いたブライデンスタイン氏は2019年、コロラド大学ボルダー校で「NASA​​長官が冥王星を再び惑星と宣言したと書いても構わない。私はその考えを堅持している」と述べている。


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2025年6月11日水曜日

地温、地下水温が異常上昇 — 中国・山西省

 
『看中国』の YouTube動画です。
 
6月初旬から中国山西省長治市(地図)の住宅団地で、地下室の温度が 40℃に達したり、地下水温が約70℃まで上昇するなどの地熱異常現象が現れ、住民に不安が広がっています。地面に亀裂が入ったとの報告もあるようです。原因はわかっていませんが、地震の前兆、地下の石炭層の自然発火などが指摘されています:
 
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「梅雨入り」と「入梅」

 
6月11日00時24分、入梅となりました。これは、暦の上での話で、太陽の黄経が 80°になる瞬間と定義されています。
 
一般には「梅雨入り」と「入梅」は同義語として扱われていますが、NHKでは使い分けているそうです:

近畿圏中心領域大型地震 (続報-353)

 
八ヶ岳南麓天文台地図)の 串田嘉男 氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 6月11日12時00分付けで「続報 No.421」(PDF形式)を出しています ——
 
「 CH20に最大値変動観測 極大の可能性
現時点で考えやすい発生推定時期 9/5±3 → 9/1±2 へ若干修正 」
 
 
現況
 
CH20観測装置: 6月8日未明にこれまでで最大振幅の顕著特異変動が出現。
 
CH26観測装置: 5月18.2日にこれまでで最大振幅の顕著特異変動が出現(前回の更新情報で既報)。

CH26観測装置のPBF特異変動は継続中。
 
 
考察

CH20に 6月8日未明にこれまでで最大値となる顕著特異変動が現れたことにより、従来の CH20の初現=3月26.5日(極めて微弱かつ短時間の変動)では CH26から求められる時期と合わなくなった → CH20の顕著特異変動が明確に継続出現し出した 4月24.5日を初現、極大=6月8.2日として、経験則を適用。 
 
CH20: 初現 4月24.5日(=CH20に顕著特異が明確に継続出現し出した)、極大 6月8.2日 → 地震発生 8月30日±3日(経験則1で算出)。

CH26: 初現 3月21.0日(=CH26に顕著特異変動が最初に現れた)、極大 5月18.2日 → 地震発生 9月3日±3日(経験則1で算出)。

CH26のPBF先行特異変動: 先行特異初現 2月3.0日(=極大に無関関係のPBF特異出現) → 地震発生 8月30日±7日(経験則2で算出)。
 
[経験則1](初現〜地震発生) : (極大〜地震発生) = 20:13
[経験則2](先行特異初現〜極大) : (極大〜地震発生) = 1:1

 
「30年の観測で初めて体験する長期継続変動のため推定が間違っている可能性も否定困難」
  
 
 [注]「特異変動」については『 FM(VHF帯域)電波電離層モニター観測による「地震・火山の予報」解説資料 』(PDF形式)の 9ページを参照してください。「先行特異」については同資料の 18ページを参照してください。BT変動(基線幅が増大する変動)にもとづく地震発生時刻の推定については同資料の 23ページを参照してください。


推定日 9月1日±2日(8月30日~9月3日)
最大誤差 8月27日~9月6日
今後の観測で修正予定
変動終息推定時期
CH26=8月5日±2日 CH20=8月10日±2日
推定時間帯 09時 ±2時間 または 18時 ±3時間
(BT変動出現時間帯から推定)
推定震央領域

更新情報「 続報 No.421 」所載の図2参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線領域=可能性が考えやすい推定領域
震央が火山近傍領域である可能性が高い
弧線A~B以南の可能性は極めて低い

直近で噴火の可能性が考えられる前兆変動はないので、現状では震央近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。ただし、噴火前兆変動は数日~2週間程度前に出現するケースが多いので、今後出現する可能性も否定はできない。
推定規模 主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.3±0.3 + M7.1±0.3 など
余震を含まない大型地震の断層長が合計で約110〜150km 程度となるような複合地震活動の可能性
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2025年6月8日日曜日

3600回超える — 山口県萩市の群発地震

 
 
群発地震は今日も続いています(1週間前から約1時間前までの地震発生状況)。

以下は 6月8日付『毎日新聞』の記事です:
  • 最初は2月1日22時43分、萩市北部の深さ38kmで発生したM0.1
  • 萩市(地図)と阿武町(地図)の境界付近の直径約10kmの地域
  • 深さ23〜40kmの間で発生
  • 3〜4月は萩市側、5月からは阿武町側での発生が多くなっている
  • 5月以降発生頻度がやや増加
  • 「過去20年間、この地域で地震は発生しておらず、なぜこんなことが起きるのかわからない」(下関地方気象台)
 

小惑星 2025 LN が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2025 LN〟が 6月7日から8日にかけて月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 6月7日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2025 LN (2025年6月7日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)6月7日 15:43
 (地球)6月8日 02:31
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.04 LD
(地球)0.64 LD
推定直径
4 ~ 10 m
対地球相対速度
8.9 km/s ≅ 3万2000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2027年7月30日ごろ
公転周期779 日 ≅ 2.13 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。