2021年1月24日日曜日

小惑星 2018 BA3 が月と地球に接近


1月25日、小惑星〝2018 BA3〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 BA315~33  (月)1月25日 10:10
(地球)1月25日 19:28
1.39
1.47
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは 2018年1月18日です。

接近時の地球との相対速度は秒速 8.1km(時速約 2万9000km)と予報されています。

この小惑星が最後に観測されたのは 2018年1月27日です。それ以来観測されておらず、観測データが少ないので軌道計算の精度が低く、現時点の予報では月への接近時刻に ±7時間21分、地球への接近時刻に ±7時間22分の誤差が見込まれています。接近距離についても同様で、最悪の場合、月へは 0.06LD、地球へは 0.71LD まで近づく可能性があるとされています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

2021年1月23日土曜日

光速で伝わる音波?

 
1月20日午後8時30分すぎ、関東・東海・近畿などで火球が観測されました:
 
この火球が出現した際、神奈川県平塚市の博物館学芸員は不思議な現象を観測していました。「光ると同時に鳴る音があって」、「『ピコッ』という音が、光が強くなると同時に聞こえます。なぜ同時に音が鳴るのかは、 わかっていないということです」:

以下のページには「流星が発光するときの高度は地上 100~200km くらい」、「消滅する高度は 70~90km くらい」、「火球と呼ばれるものは、質量が大きく消滅点が高度 40~50km になることもあります」とあります:
 
仮に今回の火球の出現場所と観測地点の間の距離が 40km であったとすると、通常の音速では伝わるのに 2分間近くかかります。火球から音波が伝わって来たと考えるよりは、火球が明るく輝いたときの光(あるいは電磁波)が観測者周辺の物体に影響を与えて音が発生したと考えるべきなのかも知れません。
 
 
関連記事

2021年1月21日木曜日

黄海で M4.6

1月19日午前3時21分ごろ、黄海の中央部で M4.6、震源の深さ 12km の地震がありました(震央地図)。韓国では首都圏などで揺れを感じ、消防当局への通報が相次いだ、とのことです:


関連記事

アースクエイク・ヨガ

 プレートに歪みが蓄積する様子や、さまざまな地震波(P波、S波、ラブ波、レイリー波)などを体を使って表現しています。ストレスや緊張を解消できるようです:

 

地震石

 
石川県羽咋市にある気多大社(地図)で 1月11日におこなわれた「門出(かどいで)式」という神事についての記事をたまたま見かけたのですが、この神事では「早朝に宮司らが境内入り口の地震石に拝礼して巡拝を始め」るのだそうです: 
 
地震石は「神の降臨の際に出現した自然石」で、「“地震おさえの石”であり、能登地方に地震が少ないのはこの石のおかげであると言われている」とのこと:
 
気多大社は北東-南西に延びる邑知潟断層帯(地図)の南西端近くにあります。北東端には気多本宮(能登生国玉比古神社、地図)があり、断層帯を両側から挟む配置になっています。政府地震調査研究推進本部の資料によると、この断層帯では M7.6 程度の地震が 30年以内に発生する確率が 2% とされています。
 
鹿島神宮(地図)と香取神宮(地図)にある要石も地震の発生を抑えている(地震を起こす大ナマズの頭と尾を押さえつけている)と言われています:

気多大社(地図)は能登半島の根元付近の外海側、鹿島神宮は房総半島の根本付近の外海側にあり、能登半島と房総半島は本州の中央付近を中心として点対称の位置関係にあります。地震石と要石も同様の位置関係にあるわけで、なんだか不思議な感じがします。
 
 
関連記事
 
 

小惑星 2020 YE5 が月と地球に接近


1月22日、小惑星〝2020 YE5〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 YE518~40  (月)1月22日 17:21
(地球)1月22日 23:08
1.93
1.14
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは12月18日です。

接近時の地球との相対速度は秒速10.5km(時速約3万8000km)と予報されています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事

2021年1月20日水曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-229)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 1月18日16:00付けで更新情報を出しています:

以下は今回の更新情報のまとめです:
前回の更新情報(12月23日付)では、最も早い場合の該当地震発生時期として 3月4日前後が考えられるとした。しかし、終息したと判断していた前兆変動が年末に再出現 。したがって、3月4日前後の発生の可能性は否定される。

前兆変動の出現状況を再考した結果、最も早い場合の発生時期として 5月の可能性が考えられるが、2月下旬に前兆変動の終息があるかなど確認すべきことがあり、未確定。

少なくとも 4月末以前の該当地震発生は否定できる。

推定時期最も早い場合、5月の可能性があるが未確定。2月下旬に前兆変動終息があるかなどを確認する必要あり。
推定時刻 午前9時±1.5時間 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部、新潟県南部など
続報 No.293」所載の地図参照
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震、火山近傍の可能性が高い


今回の更新情報には、2020年の予測結果のまとめも記載されています(更新情報の円グラフ参照):

  •  M5.0 以上の地震発生数: 66

  • 観測網(八ヶ岳南麓、秋田観測点、高知観測点) がカバーする領域内、かつ検知可能な規模(減衰補正後の前兆規模 M5.1以上)であった地震: 13

  • 前兆検知数: 13

  • 3要素(時期、場所、規模)とも予報成功: 9(69.2%)

  • 1要素が外れた予報: 3(23.1%)

    • 4月12日 茨城県南部 M5.0[M5.5 と予報、規模推定に失敗]
    • 6月20日〜 浅間山火山活動[6月19日〜 と予報、時期推定に失敗]
    • 9月27日 静岡県西部 M5.1[静岡県中部と予報、No.1778 長期継続前兆が混入したため領域推定に失敗]

  • 予報を出せずに地震発生: 1(7.7%)[No.1778 長期継続前兆との識別が困難であった]

  • 予報したにもかかわらず地震発生せず: 0 

  • 予報失敗の主因は No.1778 長期継続前兆との識別が困難であったため。

  • 前兆はすべて検知できていた(検知成功率 100%)

関連記事

2021年1月19日火曜日

クジラが回遊 — 三重県鳥羽市

 
1月18日、三重県鳥羽市の坂手島(地図) の沖合でクジラが回遊しているのを海上保安部の巡視艇が見つけました。ザトウクジラとみられ、体長 10〜15m。この海域では昨年12月下旬ごろからクジラの目撃情報が寄せられていましたが、鳥羽港の周辺海域でクジラが見られるのは珍しいとのことです。

「迷い込んだのではなく、餌を探しに来たとみられ、しばらくいる可能性もある」(鳥羽水族館):

関連記事

砂嵐と波状雲

 
アメリカ海洋大気庁(NOAA)が運用する静止気象衛星 GOES-East(GOES-16)が、コロラド州とカンザス州の境界付近上空から撮影した砂嵐(ダスト・ストーム)と波状雲です。大気重力波の様子がよくわかります。約 2時間の変化が 3秒のループ動画になっています:
 
 
 
関連記事
 

2つの小惑星が月と地球に接近

 1月20日、小惑星〝2021 BO1〟と〝2021 BK1〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 BO14~9  (月)1月20日 06:40
(地球)1月20日 11:17
1.13
0.65
2021 BK116~35 (地球)1月20日 21:56
 (月)1月20日 23:50
1.24
0.34
(1LD=地球から月までの平均距離) 

BO1 と BK1 はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。BO1 が最初に観測されたのは 1月18日、BK1 が最初に観測されたのは 1月17日です。

接近時の地球との相対速度は、BO1 が秒速 10.2km(時速約 3万7000km)、BK1 は極めて高速で秒速 26.8km(時速約 9万6000km)と予報されています。 

BK1 の地球への接近時刻には ±2分、月への接近時刻には ±3分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事


2021年1月18日月曜日

鮮やかな彩雲 — 長野県茅野市

 
1月18日、長野県茅野市(地図)など一部の地域で鮮やかな彩雲が目撃・撮影されました。
 
彩雲は「太陽の光が雲を構成する水滴の間を通り抜ける時に分光(曲げられたり散乱したり)して、虹色となって雲を彩る現象」:

関連記事

大雪崩

 
ネパールのポホラ(地図)で起きた大規模な雪崩。撮影者たちは「対岸の雪崩」を楽しんでいるようですが、最後には・・・
 
ツイートはアイスランド語で 1月13日付。雪崩が発生したのは「先週の土曜日」と書かれているので 1月9日のことと思われます。

 
 

2つの小惑星が地球と月に接近

 1月18日から19日にかけて、小惑星〝2021 BK〟と〝2021 BO〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 BK2~5 (地球)1月18日 10:16
 (月)1月18日 12:27
0.29
1.18
2021 BO1~2 (地球)1月18日 17:09
 (月)1月19日 01:28
0.06
0.89
(1LD=地球から月までの平均距離) 

BK と BO はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。BK と BO が最初に観測されたのは 1月17日です。

接近時の地球との相対速度は、BK が秒速11.5km(時速約4万1000km)、BO が秒速7.7km(時速約2万8000km)と予報されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事


2021年1月16日土曜日

レオナード彗星 C/2021 A1

 
1月3日に発見されたレオナード彗星 C/2021 A1(Leonard)です。現在は木星の公転軌道の外側にあって太陽に向かって移動中ですが、12月12日に地球に約 3500万km(地球から月までの距離の約 91倍)まで接近すると予報されています。
 
この彗星は、アマチュアの天体望遠鏡や双眼鏡でも観測できる程度の明るさになる可能性があり、場合によっては肉眼でも見えるようになるかも知れないとのことです:
 
 

三重県南東沖で M5.3、異常震域

 
1月15日22時39分ごろ、三重県南東沖で M5.3、震源の深さ 390km の深発地震がありました。
 
この地震は震源に近い近畿や東海地方では無感でしたが、震源から遠く離れた関東地方や東北地方南部で震度 1から 2の揺れを観測しました。沈み込んでいる太平洋プレートのスラブに沿って遠方の地域に揺れが伝わる「異常震域」と呼ばれる現象です。

出典: 気象庁ウェブサイト
 
1月12日には北海道西方沖で M5.6、震源の深さ 240km の深発地震が発生しています(気象庁資料)。この時も異常震域現象が現れ、震源に近い積丹半島など北海道西部では震度 1 でしたが、震源から離れた北海道東部や東北地方の太平洋側で震度 2を観測、さらに茨城県などでも震度 1 の揺れとなりました。



ホタルイカ大量漂着 — 韓国江原道

 
1月14日、韓国江原道高城郡(地図) の海岸に数百匹のホタルイカが打ち上げられて死んでいるのが見つかりました。
 
「ホタルイカは水深200-600メートルの深海に生息」、「8年前の2013年にも江原道束草市のある海岸で発生」、「専門家はホタルイカが砂浜に打ち上げられた原因について『深海にある海水が表層へ湧き上がる湧昇現象が原因』と指摘」:

関連記事

2021年1月14日木曜日

大統領弾劾と太陽活動

 
すべての大統領弾劾は約 11年周期の太陽活動の「底」(太陽の活動が低調で表面の黒点が少ない時期)で起きています(拡大グラフ)。
 
 
歴代アメリカ大統領で在任中に暗殺されたのは、リンカーン(1865年)、ガーフィールド(1881年)、マッキンリー(1901年)、ケネディー(1963年)です。1881年がややずれているきらいがありますが、いずれも太陽活動の「底」で暗殺されています。
 
1981年にはレーガン大統領暗殺未遂事件が起きていますが、太陽活動の「頂点」であったためか(grin)、同大統領は暗殺を免れ、任期(1981年〜1989年)を全うしています。これによって、1840年から続いていた「20で割り切れる年に当選した大統領は在任中に死去する」という「テカムセの呪い」が途切れました(レーガン大統領が当選したのは1980年)。

バイデン次期大統領は 2020年(20の倍数)におこなわれた選挙で当選し、任期満了時には80歳を超える高齢であることから「テカムセの呪い」が復活するのではと心配する声があります。その一方で、トランプ側が敗北を認めるのが 2021年までずれ込んだことから、「呪い」には該当しないと考える向きもあります。
 
余談になりますが、過去の震災級の大地震、たとえば
  • 濃尾地震(M8.0、1891年)
  • 関東地震(「関東大震災」、M7.9、1923年)
  • 東南海地震(M7.9、1944年)
  • 兵庫県南部地震(「阪神淡路大震災」、M7.3、1995年)
  • 東北地方太平洋沖地震(「東日本大震災」、Mw9.0、2011年)
などが発生した年の太陽活動を上のグラフで確認してみてください。いずれも太陽活動の「底」に該当しています。
 
 

2021年1月12日火曜日

モンゴルで M6.7 (続報-2)

 
1月12日付「モンゴルで M6.7 (続報)」の続報です。
 
日本時間の午前6時33分ごろにモンゴル国北部で発生した地震ですが、日本全国で揺れを観測していたことが、防災科学技術研究所の「高感度版 100トレース連続波形画像」を見るとわかります。
 
6時40分ごろからほぼ全国の観測点で揺れを観測しています。日本国内の地震の場合、震源に近い観測点ほど早く揺れだすので、波形の黒っぽく見える部分が弓なりに反った形になるのですが、今回の地震では全国がほぼ同じ時刻に揺れ始めていて直線状になっています:
 
関連記事
 

モンゴルで M6.7 (続報)

 
1月12日付「モンゴルで M6.7」の続報です。
 
バイカル湖周辺の地溝帯や火山の分布を示す地図です(クリックで拡大)。 
 
黄色の三角は新第三紀鮮新世もしくは第四紀の火山、赤色の三角は第四紀完新世の火山、緑色の領域は新生代後期(中新世初期以降)の火山領域を示しています。バイカル湖の北東や西、南西方向に多数の火山が分布しています:

関連記事
 

モンゴルで M6.7

 
日本時間 1月12日午前6時33分ごろ、モンゴル国北部で M6.7、震源の深さ約 10km の地震がありました。震央はバイカル湖の西方に位置するフブスグル湖(Lake Khövsgöl、震央地図)で、 発震機構は正断層タイプです。被害や死傷者についてはわかっていません:

震央の位置からすると、昨年12月ごろから続いているバイカル湖周辺の地震と関係があり、ユーラシア大陸を引き裂く一連の動きの一環と考えられます。
 
フブスグル湖の北では 1950年4月に M6.9 の被害地震が発生しています。また、同湖の西では 1991年12月に M6.4 の地震が発生しています。


関連記事

2021年1月11日月曜日

テクトニック・プレートを信用するな

 
「テクトニック・プレートを信用するな。彼らはものすごく不安定だ。」:
 
 この場合の「way」は副詞で、他の副詞や前置詞を強めて「はるかに」とか「ずっと」といった意味になります。また、「shifty」は「動きやすい」、「ずれやすい」という断層のイメージと、「ずるい」、「当てにならない」という二重の意味があると思われます。
 
 

スーパームーンで海岸浸食 5割増

 
月が近地点通過の前後に満月(または新月)となるスーパームーンでは、海岸の浸食作用が約 5割増加することが明らかになりました。
 
「横須賀市にある『港湾空港技術研究所』が、スーパームーンと潮の満ち干の関係を茨城県の海岸で 20年以上観測し、42回分のデータを解析した結果、平均で、一晩に海岸線が通常のおよそ 1.5倍浸食されることが確認されたということです」、「干満の差は大潮と比べても平均で 13センチほど大きかったということです」:

関連記事
 

定置網にミンククジラ — 和歌山県太地町

 
和歌山県太地町(地図) 沖の大型定置網に12月24日からミンククジラが入り込み、太地水産共同組合が網の外に誘導しようと試みていましたが断念。1月11日に捕獲したとのことです。体長 6.3m、重さ約 3 トン。

「網の破損などの被害が想定されるほか、網に掛かった魚を水揚げすることができず組合の経営への影響が懸念されていた」、「このミンククジラの動向は英国などの主要メディアでも報じられており、ジェイさんは『クジラを捕獲したことで町への批判が高まる恐れがある』と話した」:
 
関連記事
 

逆さつらら — 兵庫県丹波市

 
兵庫県丹波市青垣町(地図)で、道路標識の支柱からつららが上向きに伸びているのが見つかりました。
 
 「支柱内で雨水が凍り、そこに雪が詰まってさらに水が溜まったのでは。膨張して、上へ伸びていったのだろう」:
 
 関連記事
 

小惑星 2021 AX1 が地球と月に接近

 
1月12日から13日にかけて、小惑星〝2021 AX1〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 AX18~18 (地球)1月12日 17:21
 (月)1月13日 06:07
1.51
1.36
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
この小惑星はアポロ群に分類されています。
 
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは1月4日です。
 
接近時の地球との相対速度は秒速 9.1km(時速約 3万3000km)と予報されています。 
 
現時点での予報では、地球と月への接近時刻に ±3分の誤差が見込まれています。
 
 
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。 
 
 
関連記事

2021年1月10日日曜日

リュウグウノツカイ漂着 — 秋田県男鹿市

 
1月6日、秋田県男鹿市脇本(地図)の海岸にリュウグウノツカイが生きた状態で漂着しているのが見つかりました。体長 1.92m で、非常に状態がよく、長いヒレもきれいに残っているとのことです:

宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-46)

 
高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告受付件数の表が 1月7日付で更新されています。

今回の更新では12月分が新たに記入されていますが、宏観異常報告の受付数はすべての項目で「0」でした。


関連記事

2021年1月9日土曜日

キラウエア山が噴火 — ハワイ (続報-3)

 
 
ハワイ島のキラウエア山(地図)では、ハレマウマウ火口の北西側内壁にできた孔から火口内への溶岩の流入が続いています。溶岩湖の深さは 200m 近くに達しているとのことです。
 
以下の画像はランドサット 8号が上空から撮影したキラウエア山です。 火口内の溶岩湖が「一つ目」のように見えています。湖面の黒い点は、溶岩湖に浮かんでいる「島」です:
 
 
 関連記事

4つの小惑星が地球と月に接近・通過

 
1月1日から9日にかけて、4つの小惑星が地球と月に接近し通過して行きました。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 AA11~24 (地球)1月1日 22:16
 (月)1月2日 00:49
0.62
1.43
2021 AV17~37 (地球)1月3日 22:32
 (月)1月4日 06:02
1.96
2.21
2021 AH5~12  (月)1月4日 05:33
(地球)1月4日 08:37
0.90
0.13
2021 AM210~22  (月)1月8日 06:05
(地球)1月9日 13:45
2.25
1.42
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
 "2021 AA" はその名前(仮符号)が示すように、2021年に入って最初に発見された小惑星です。
 
AA、AV、AH はアポロ群、AM2 はアテン群に分類されています。
 
接近時の地球との相対速度ですが、AA は極めて速く秒速 22.2km(時速約 8万km)、AV は秒速 10.5km(時速約 3万8000km)、AH は極めて速く秒速 21.7km(時速約 7万8000km)、AM2 は極めて遅く秒速 4.6km(時速約 1万7000km)となっています。
 
 
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


関連記事


小惑星 2021 AS2 が地球と月に接近

 
1月9日、小惑星〝2021 AS2〟が地球と月に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2021 AS23~8 (地球)1月9日 18:39
 (月)1月9日 21:13
0.28
0.49
(1LD=地球から月までの平均距離) 
 
この小惑星はアポロ群に分類されています。
 
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは1月8日です。
 
接近時の地球との相対速度は極めて速く、秒速 24.5km(時速約 8万8000km)と予報されています。
 
現時点の予報では、地球への接近時刻に ±11分、月への接近時刻に ±16分の誤差が見込まれています。 
 
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。 
 
 
関連記事

2021

 
先日、友人と話した折に「今年の西暦、2021 は素数か」という話題になりました。 2、3、5、や 11の倍数でないことは数字の並びから見てすぐにわかりますし、7 で割り切れないことも明らかです。あーでもない、こーでもないと言っているうちに別の話題に移ってしまったので結論は出ずじまいでした。

電話を切ったあとで調べてみると 2021 = 43 × 47 で、素数ではありませんでした。

今年はどこかの高校の入学試験で「2021 を素因数分解せよ」という出題があるかも知れません。2021 を素数で順番に割っていけば答が得られますが時間がかかってしまいます。
 
2021 の直近の平方数がわかれば、因数分解の公式: a2 - b2 = (a - b)(a + b) を使って、計算の手間を大幅に省くことができます。402 = 1600、502 = 2500 であることから、40 と 50 の間の数の平方を試すと、452 = 2025 が使えそうなことがわかります。すると ——
  2021 = 2025 - 4
       = 452 - 22
       = (45 - 2) × (45 + 2)
       = 43 × 47
  
となって、2021 は 43 と 47 の積で表されます。43 と 47 はともに素数ですから、素因数分解できたことになります。

ちなみに、以下のサイトでは任意の数値が素数であるか否かを判別してくれます。16桁の数値まで判別可能なので、たとえば自分の「マイナンバー」や電話番号などを調べてみるのも一興でしょう: