2023年3月19日日曜日

小惑星 2023 FO が地球と月に接近

 
3月19日から20日にかけて、小惑星〝2023 FO〟が 地球と月に接近します。
 
2023 FO (2023年3月18日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)3月19日 15:36
 (月)3月20日 05:36
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±2 分
接近距離 (地球)0.899 LD
(月)1.435 LD
推定直径
4 ~ 8 m
対地球相対速度
6.2 km/s ≅ 2万2000 km/h
初観測から地球接近まで2 日
次の地球接近2023年8月18日
公転周期467 日 ≅ 1.28 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年3月18日土曜日

タナガ島で地震多発 — アリューシャン列島 (続報)

 
アリューシャン列島タナガ島(地図)のタナガ火山とタカワンガ火山の地震活動は、3月9日から11日にかけてピークとなりましたが、その後は発生率、規模ともに低下しています。米国地質調査所(USGS)アラスカ火山観測所(AVO)は、現地時間 3月16日に両火山の航空カラーコードを黄色に、火山警戒レベルを「注意」に引き下げました:
 
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大型の小惑星が月と地球に接近

 
推定直径 48〜110m の小惑星〝2023 DZ2〟が、3月25日から26日にかけて月と地球のそばを通過します。
 
この小惑星は 2月末にスペイン領カナリア諸島にあるラ・パルマ天文台の天文学者が発見したもので、現在までの観測データでは 2026年3月28日に地球に衝突する可能性がわずかながらある(確率 7700分の1)とのことです:
 
2023 DZ2 (2023年3月17日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)3月25日 22:44
 (地球)3月26日 04:31
接近日時 誤差
(月)±0分55秒
(地球)±1分03秒
接近距離 (月)1.342 LD
(地球)0.453 LD
推定直径
48 ~ 110 m
対地球相対速度
7.8 km/s ≅ 2万8000 km/h
初観測から地球接近まで26日
次の地球接近2026年3月28日
公転周期1012日 ≅ 2.77年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年3月17日金曜日

吾妻山で火山性地震増加

 
吾妻山(地図)では、3月10日から火山性地震が増加しましたが、14日以降は減少しています。低周波地震の発生頻度は2月ごろからやや上がっている状態が継続していますが、火山性微動は観測されていません:

浄土平観測点(大穴火口から東南東約 1km)に置かれている傾斜計では、2022年11月ごろから西(大穴火口方向)上がりの変化が継続しており、3月8日ごろから西上がりの変化がやや大きくなっている、とのことです。
 
 
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磐梯山で火山性地震増加 — 福島県 (続報)

 
3月16日午後、磐梯山(地図)の山頂付近のやや浅いところを震源とする有感地震(速報値:M2.6)が発生しました。その後、100回を超える火山性地震が観測されています。低周波地震や火山性微動は観測されておらず、地殻変動にも変化はないとのことです:
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-286)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 3月13日15:00 付けで更新情報を出しています —— PBF変動も特異変動も継続して出現中:
 
更新情報の概略 ——
  • 前回の更新情報では、八ヶ岳の CH26 観測装置に出現している PBF 変動が 2月17日に終息するとの見込みにもとづいて 4月末を地震発生時期(可能性)と推定した。

  • しかし、PBF変動も特異変動も継続出現。

  • 3月13日現在、 PBF変動が継続出現中 → 対応地震発生時期は 5月31日以降と計算される。13日午後の時点でも全く終息する傾向も認められない → 発生時期は6月以降になると思われる。

  • 現状では、5月末以前に対応地震が発生する可能性は否定できる。

  • No.1778 長期継続地震前兆の初現は 2008年7月4日で、今年 7月初旬で丸15年。過去最長の継続期間となる。

  • 本観測法での地震前兆変動の継続期間(地震発生までの期間)は、プレート境界型では主に数日。内陸の地殻地震では早い場合は数日だが、新潟中越地震では約 8ヶ月、岩手内陸地震では 3年3ヶ月が長い事例。

  • 前兆継続期間の違いは、震源領域にかかるカ(歪み速度)の違いによるものである可能性が強く示唆される。

  • No.1778 長期継続前兆変動がいつ終息するか.。PBF変動の完全終息を待って、発生時期を推定したいと考えている。
 
推定日未定(2023年6月以降)
PBF変動と特異変動の終息を確認した上で推定する予定
推定時間帯 09:00±3時間 または 18:00±3時間
推定震央領域 続報 No.351」所載の図3太線内
斜線の領域は火山近傍参考推定領域
推定規模 M8.0 ± 0.3
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
[注] PBF変動(Periodic Baseline Fluctuation anomaly)= 周期的な基線のうねり変動で、典型的な地震前兆波形。BT変動(Baseline Thickness anomaly)= 基線の振幅が増大する変動で、M5.0 以上の地震の前兆として出現。
 
 No.1778前兆群は、2008年7月初旬に出現し始めた前兆です。継続期間は14年を越えました。串田氏の観測歴上で最長の継続期間で、ピーク時期には30の観測装置に前兆変動が出現しました。
 
 No.1778前兆については、串田氏が自身の著書にて言及したため、その後の経過を一般公開しているものです。No.1778前兆以外の地震予測については、「地震前兆検知公開実験」の参加者にのみメールまたは Fax で配信されています。
 
串田氏の地震予測手法と実績については以下をご覧下さい:
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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小惑星 2023 EY が地球と月に接近

 
3月17日から18日にかけて、小惑星〝2023 EY〟が 地球と月に接近します。
 
2023 EY (2023年3月16日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)3月17日 20:35
 (月)3月18日 08:19
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±1 分未満
接近距離 (地球)0.623 LD
(月)0.891 LD
推定直径
12 ~ 28 m
対地球相対速度
8.1 km/s ≅ 2万9000 km/h
初観測から地球接近まで4 日
次の地球接近2028年2月19日ごろ
公転周期915 日 ≅ 2.50 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年3月12日日曜日

タナガ島で地震多発 — アリューシャン列島

 
アリューシャン列島のタナガ島(地図) の火山で、地震が多発しています:
 
地震活動が活発化しているのは、同島のタナガ火山とタカワンガ火山です。これまでの最大は、タナガ火山の下で発生した M3.9。
 
米国地質調査所(USGS)のアラスカ火山観測所(AVO)は、火山が噴火する可能性が高まっているとみて、両火山の航空カラーコードを「オレンジ」に、火山警戒レベルを「注意(WATCH)」に引き上げました。
 
噴火が発生する場合、タナガとタカワンガのどちらから発生するかは現段階では不明とのことです。 噴火が発生した場合、アジアと北米を結ぶ航空路が噴煙によって大きな影響を受ける可能性があります。
 
 
 
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小惑星 2023 EN が地球と月に接近・通過

 
3月9日から10日にかけて、小惑星〝2023 EN〟が 地球と月の近くを通過していたことが、3月11日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 EN (2023年3月11日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)3月9日 20:25
 (月)3月10日 01:36
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±1 分未満
接近距離 (地球)0.35 LD
(月)1.07 LD
推定直径
7 ~ 15 m
対地球相対速度
12.8 km/s ≅ 4万6000 km/h
初観測から地球接近まで0 日
次の地球接近2023年12月9日ごろ
公転周期319 日 ≅ 0.87 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年3月9日木曜日

地震と断層と爆発「セントラム」説

 
地震学者の Susan Hough 博士による一連のツイートから ——

地震と断層破壊の関連性はトルコ(の大地震)で非常に劇的に示されていますが、(地震の原因が断層破壊にあるという考えは)1891 年の美濃・尾張地震と G・K・ギルバートによる先見の明のある推論によって、1900 年ごろにようやく確立されたものです。

断層の破壊はそれ以前から観察されていましたが、地滑りや地盤沈下などとともに、より深いところの原因過程によって生じるさまざまな二次的影響の1つであると見なされていました。地質学者は一般に、19世紀半ばにロバート・マレットが定式化した古い考えである「セントラム(空洞)」説を支持していました。

セントラム説は、地震は地下の局所的な爆発によって起きると主張しました。 この考えは、活火山の近くで地震が起こることが知られていたヨーロッパの一部などで、自然に生まれたものです。
 
 
 

2023年3月8日水曜日

ボラの大群が押し寄せる — 兵庫県神戸市

 
3月5日、兵庫県神戸市中央区のハーバーランド(地図)の岸壁にボラの大群が押し寄せました。

「大群は形を崩さずにゆっくりと南下」、「魚の正体は海水魚のボラとみられるが、群れている理由は不明」(神戸農政公社):
 

トルコ大地震:断層に引き裂かれた木

 
トルコの大地震で、ちょうど断層の上に生えていたオリーブの木が真っ二つに引き裂かれ、地面の移動にともなって離ればなれになった、とのことです:

 
 

地球衝突コースの小惑星見つかる

 
2月28日にチリの観測施設が発見した小惑星 "2023 DW" が、低い確率ながら 2046年に地球に衝突する可能性があることがわかりました:
 
最新の予報(3月6日付)では、日本時間 2046年2月15日01時57分(± 1日4時間10分)に、最悪の場合、地球の中心から 2028km のところを通過するとされています。地球の半径は 6371km ですから、この場合は地球に衝突することになります。この時の 2023 DW と地球との相対速度は秒速 11.04km と予報されています。(今後観測データが蓄積されて予報の精度が上がり、衝突の可能性がなくなることもありえます。)

2023 DW は アテン群に属し、推定直径は約 50m でツングースカ級の大きさとされています。
 
 
 
 

2023年3月3日金曜日

ロシア: 「イエローストーンに核ミサイルを撃ち込む」

 
ロシア国営テレビの放送で、退役士官の軍事専門家が、ロシアが核ミサイル「サルマト」(NATOではサタン-2 と呼ばれる)を使ってイエローストーン国立公園の火山を攻撃し、巨大噴火を誘発させる可能性について言及しました。 


 
以下は記事からの抜粋です ——
 
▼ ロシアの退役海軍士官コンスタンチン・シヴコフは、ロシア 1 の番組「ウラジーミル・ソロヴィヨフとの夕べ」で、ロシアは核ミサイル「サルマト」でイエローストーンを噴火させることができると語った。

「サルマトは特別な兵器だ。まず第一に、大量の核弾頭を目標に届けることに加えて、小さなブロック弾頭で、南極を経由して攻撃することもできる、地球規模のミサイルと言える兵器だ」とシブコフは語った。

「すべてを探知できるミサイル防衛システムを構築することは不可能であり、それは米国が脆弱であることを意味する。これが第一のポイントだ」とシヴコフは付け加えた。「そして第二のポイントは、サルマトが米国で最も恐れられているイエローストーン火山に脅威を与えていることだ。」
 
▼ ルカ・デ・シエナは『ニューズウィーク』誌に、「(イエローストーンに核弾頭を撃ち込むことは)誰も試したことがないのだから、結論を出す前に、その効果をコンピューターで数値的にモデル化すべきだ」と述べた。彼はドイツのヨハネス・グーテンベルク大学マインツ校の地球物理学准教授である。

「一般に、カルデラの頂上から瞬時に質量を取り除くと、質量バランスが崩れ、マグマが上方に移動し、噴火が発生する。」

「しかし、核爆発の影響ははるかに大きく、放射線によって地表の温度が上昇し、全体の圧力が変化する。私の推測では、第一の問題は噴火ではなく、米国の反撃による人類の急速な滅亡だろう。」

▼ 米国地質調査所(USGS)も、核爆発がイエローストーンの噴火を誘発する可能性は非常に低いと述べている。現在休火山となっているイエローストーンは、地震という形でより大きなエネルギーが放出されても乱されることはない。『ナショナルジオグラフィック』によると、イエローストーン国立公園では毎年 1000~3000回の地震が記録されているという。

イエローストーン近郊で記録された最大の地震は、1959年のヘブゲン・レイク地震で、マグニチュードは 7.3 だった。この地震は、火山の固いマグマ体のすぐそば、深さ約 6 マイルで発生した。つまり、地震のエネルギーの多くが火山の岩盤に放出されたのだ。
 
この地震は、2メガトンの核兵器よりも大きなエネルギーを放出し、1945年に広島を襲った原子爆弾の100倍のエネルギーに相当する。しかし、この地震では、揺れのために温泉や間欠泉に多少の変化が生じただけだった。

また、イエローストーンで核爆弾が爆発したとしても、そのエネルギーの大半は空気中に放出される。通常、核弾頭は地上に落ちる前に起爆される。

USGSによると、過去数万年の間に何度も強力な地震が発生しているにもかかわらず、7万年もの間、イエローストーンの噴火は起きていないという。この状況は、すぐには変わりそうにない。イエローストーンの液状マグマは 5〜15% しかない。噴火を起こすには、大量の液状マグマと、それを地表に上昇させるだけの圧力が必要である。

核兵器でイエローストーンが噴火することはないだろうが、米国の国土で核爆発が起きれば、動物や人間の生命に大きなダメージを与えることは確かだ。
 
 
 

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-147)

 
米国イエローストーン国立公園内にあるスティームボート間欠泉(地図)の 2月の噴出は 0回でした。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月5日 30
2 1月28日 23
 
 
 

2023年2月27日月曜日

カモの渦巻き — 東京都千代田区

 
2月23日、東京都千代田区の JR市ヶ谷駅(地図)前の外堀で、カモ(ハシビロガモ)の集団が渦を巻くようにして泳いでいる様子が目撃・撮影されました。渦は複数あり、加わっているカモの数は2羽から数十羽までと多様です。 回転方向は時計回りと反時計回りがあります。
 
「回転することによって水流を起こして、プランクトンを巻き上げるようにして食べているんです」(日本野鳥の会):
 
過去には、コイの群れが円を描くように泳ぐ現象が報道されています:
 

2023年2月26日日曜日

小惑星 2023 DR が地球と月に接近・通過

 
2月25日、小惑星〝2023 DR〟が 地球と月の近くを通過しました。
 
2023 DR (2023年2月25日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)2月25日 14:47
 (月)2月25日 15:18
接近日時 誤差
(地球)±1 分未満
(月)±1 分未満
接近距離 (地球)0.197 LD
(月)1.011 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
14.0 km/s ≅ 5万 km/h
初観測から地球接近まで1 日
次の地球接近
公転周期1051 日 ≅ 2.88 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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東海道新幹線の異常続く — 新横浜-小田原間

 
東海道新幹線の新横浜駅(地図)と小田原駅(地図)の間で異常がたびたび起きています。
 
▼ 1月22日午後0時55分ごろ、新横浜‐小田原間で停電が発生。上下線の一部で運転を見合わせ。午後2時55分ごろに運転再開、上下計143本が最大約2時間遅れ、約11万人に影響。(電気が新幹線の車体を通り抜けて地面に流れる「地絡」と呼ばれる現象が起きたため、停電した可能性があるとのこと。)
 
▼ 2月16日午後3時ごろ、小田原‐新横浜間を走行していた博多発東京行きのぞみ22号で、運転台に異常表示。緊急停車。点検後も原因が判明せず。運行を見合わせ、最寄りの小田原駅まで戻る。上下線計14本が運休し、計137本に最大2時間45分の遅れ、約12万人に影響。
 
▼ 2月23日午前11時15分ごろ、新横浜駅で、博多発東京行きのぞみ4号の運転台に空気ばねの圧力異常を示す表示。新横浜駅で運転を取りやめ、乗客約850人は後続の列車に乗り換え。他の新幹線の運行に影響なし。(車両そのものに不具合はなく、21日に車両の装置を取り換えた際、必要なソフトウエアのリセット作業を忘れたのが原因と判明。)
 
 
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2023年2月22日水曜日

宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-56)

 
高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の報告受付件数の表が 2月21日付で更新されています。前回が11月9日付でしたから約3ヶ月半ぶりです。
 
今回の更新では昨年11月から今年1月までの 3ヶ月分が新たに記入されていますが、すべてのカテゴリーで異常報告は 0件でした。
 
 
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2023年2月21日火曜日

日本は地震大国?

 
AFP(フランス通信社)の図解記事です。地震発生総数はインドネシアが最多。「面積当たりの地震発生回数が多い国」はフィジー、トンガ、インドネシア;「地震による壊滅的な被害が多い国」は中国、イラン、トルコ。日本は「地震発生の記録が多い国」とされています:
 

タケの花が咲く — 沖縄県宮古島市

 
沖縄県宮古島市上野高田(地図)にある畑でタケの花が一斉に開花しているとのことです:

記事にはタケの種類が書かれていません。掲載されている写真では、花の形状が藤の花のようで、本州などで見られるタケの花とは違っているようです。
 
 
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台湾北部で火山性地震

 
2月17日午前、台湾北部で M3.1、震源の深さ 4.8km の有感地震がありました。中央気象局によると、大屯火山群地図)の火山活動によるものだが、噴火の可能性はないとのこと。

「地震波から判断して、大量の地下水が流れ込んだことによる火山活動」、「大屯山麓の断層によるものではない」(中央気象局):
 
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2023年2月19日日曜日

東京湾にクジラ (続報-2)

 
2月17日、東京湾アクアライン(地図)近くでクジラが目撃・撮影されました。 アクアライン付近では、1月19日と29日にもクジラが目撃されています。同じ個体かは不明です:

背びれの形状からはザトウクジラのように見えます。
 
 

浅い海にリュウグウノツカイ — 和歌山県白浜町

 
2月17日、和歌山県白浜町古賀浦(地図)で、深海魚のリュウグウノツカイが泳いでいるのが見つかりました。体長 25cm で、衰弱した状態だったとのことです。
 
「こんな水深の浅い海を泳いでいるとは」(発見者):
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-285)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 2月17日13:00 付けで更新情報を出しています:
 
CH26観測装置(八ヶ岳)の PBF変動が静穏化と再出現を繰り返しています。直近の静穏化(2月17.0日)が最終である(終息)として、2022年7月28.4日の極大に対応するものとすると、地震発生推定日として 4月28日±3日が算出されます。

ただし、「あくまでも 2/17.0 PBF 終息とした場合の推定です。まだ確定ではありません。今後の観測で修正予定です」、「今後 PBF 再出現しないか観測必要 特異終息時期観測と合わせ修正予定」とのことです。
 
推定日2023年4月28日±3日
(2月17.0日が PBF 終息だった場合)
推定時間帯 09:00±3時間 または 18:00±3時間
推定震央領域 続報 No.350」所載の図2太線内
斜線の領域は火山近傍参考推定領域
推定規模 M8.0 ± 0.3
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
[注] PBF変動(Periodic Baseline Fluctuation anomaly)= 周期的な基線のうねり変動で、典型的な地震前兆波形。BT変動(Baseline Thickness anomaly)= 基線の振幅が増大する変動で、M5.0 以上の地震の前兆として出現。
 
 No.1778前兆群は、2008年7月初旬に出現し始めた前兆です。継続期間は14年を越えました。串田氏の観測歴上で最長の継続期間で、ピーク時期には30の観測装置に前兆変動が出現しました。
 
 No.1778前兆については、串田氏が自身の著書にて言及したため、その後の経過を一般公開しているものです。No.1778前兆以外の地震予測については、「地震前兆検知公開実験」の参加者にのみメールまたは Fax で配信されています。
 
串田氏の地震予測手法と実績については以下をご覧下さい:
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2023年2月16日木曜日

チェリャビンスク隕石落下から 10年

 
今から10年前、協定世界時で2月15日03時20分26秒(日本時間同日午後0時20分26秒)、小惑星がロシアのチェリャビンスク上空で大気圏に突入し爆発しました。小惑星の直径は 17m、質量は 1万トンと推定されています(資料)。
 
以下は NASA が 2月15日付でウェブサイトに掲載した記事です。NASAの惑星防衛の専門家が、10年前のチェリャビンスクの衝突を振り返るとともに、惑星防衛の分野で NASA がこれまでに成し遂げてきたことと、将来の展望を述べています:
 
記事からの抜粋です ——
 
稀なケースとして、地上に到達するには小さすぎるが、崩壊するときにかなりのエネルギーを放出する大きさの小惑星が地上に大きな被害を与えることがある。2013年2月15日、ロシアのチェリャビンスク上空で、一軒家ほどのサイズの小惑星が秒速 11マイル(約18km)で地球大気圏に突入し、地上 14マイル(約23km)の高さで爆発した。この爆発は44万トン(440キロトン)のTNT火薬に相当し、その結果、200平方マイル(約518km2)以上の窓が吹き飛び、建物が損傷し、1600人以上が負傷した。負傷のほとんどは飛び散ったガラスによるものだった。小惑星は地球の昼間の側から接近したため、突入前に発見されることはなかった。今後 100年間は小惑星の脅威はないとされているが、未知の小惑星による地球衝突はいつ起こるかわからないということを思い知らされる出来事となった。

チェリャビンスク衝突は、惑星防衛の世界的な議論に火をつけるきっかけとなり、それ以来、この分野では多くの進展があった。しかし、まだまだやるべきことはあり、NASAはその最前線に立って積極的に取り組んでいる。NASAは、地球に危険をもたらす可能性があるがまだ未発見の小惑星を発見するための NEOサーベイヤーを構築することに加えて、危険な小惑星が発見されたときに、より詳細な特性を迅速に得ることができる「緊急対応偵察」能力を検討している。また、2029年に地球に接近する小惑星を調査するための探査機の打ち上げも検討している。

NASA 惑星防衛官リンドリー・ジョンソンは、「NEO(地球近傍天体)の地球への衝突は、現在人類が完全に防ぐ方法を知っている唯一の自然災害である」と述べている。「まだそこにあることがわかっているものを私たちは探し続けなければならない。そして、いつの日か起こるかも知れない壊滅的な出来事から地球の住民を守ることができる惑星防衛技術と能力の研究とテストを続けなければならない。」
 
 
 

2023年2月14日火曜日

小惑星 2023 CX1 が大気圏突入

 
日本時間 2月13日11時59分、小惑星 2023 CX1 がフランス北部、イギリス海峡の上空で地球大気圏に突入しました。推定直径は約 1m。発見から大気圏突入まで4時間しかありませんでした。事前に予報された小惑星の大気圏突入としては 7例目です:
 
 
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2023年2月13日月曜日

クロチクが開花 — 神奈川県川崎市

 
神奈川県川崎市の県立川崎高校(地図)で約 250本のクロチクが花を付けています。
 
「開花周期は 60年や 120年だとされ、かなり珍しい」(県立生命の星・地球博物館):
 
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ビワコオオナマズ水槽破損 — 滋賀県草津市

 
2月10日朝、滋賀県草津市にある琵琶湖博物館(地図)で、ビワコオオナマズを飼育していた大型水槽が破損し、100トン近くの水が流れ出しました。水槽で飼育されていたのは琵琶湖の固有種・ビワコオオナマズ 1匹で、体長 85cm。水槽破損の原因は調査中。前日の夕方には異常がなかったとのことです:
 
水槽は厚さ4cmのアクリル製で、1996年から使用しているとのこと。アクリル樹脂は耐候性に優れていて経年劣化はしにくく、また耐衝撃性もあって戦闘機の風防に使われるほどなので、ナマズが暴れて水底の石をはね飛ばしたくらいではびくともしないと思われます。
 
 

トルコ大地震:鳥が異常行動?

 
2月6日のトルコ大地震の前に、鳥の群れが普段とは異なる行動をしている様子が映っている動画を『ニューズウィーク』誌がとりあげています。「鳥の群れがぐるぐると円を描くように飛びまわり、一斉に近くの木々にとまる様子が映っている。辺り一帯の木の上部は、降り立った鳥の群れで黒い塊と化す」:

英語版の記事の末尾には、日本語版にはない「ファクト・チェック」があって、当該動画が「トルコで地震が発生する直前の鳥の行動を捉えていること、および、同地域で撮影されたことを確認することができなかった」として "Unverified"(未検証、真偽不明)と判定しています:
 
BBCもこの動画を取り上げています。不気味な犬の遠吠えの映像もあります:

上の動画の中で解説しているのはドイツのマックス・プランク研究所の生態学者で、動物の行動と地震の関係を調べるイカルス計画を主導した Martin Wikelski 氏です:
 
以下は 2020年の地震の際に日本人がイスタンブールで撮影した鳥類の異常行動です:

 

トルコ大地震:無傷で残ったのは

 
震源に近いカフラマンマラシュ(地図)で、周囲の建物が軒並み崩壊したなか、無傷で残ったのはトルコ土木技術者協会の現地支部です:
 
 

トルコ大地震:3日前に

 
ツイートの日付は大地震発生の 3日前です。「遅かれ早かれ、この地域(トルコ中南部、ヨルダン、シリア、レバノン)で ~M7.5 の 地震 が発生するだろう」: 


Frank Hoogerbeets という名前は、大きな地震があった後などによく目にします。オランダの「研究者」で、主として天体の位置関係から地震を予測しています。毎日大地震を予知していれば遅かれ早かれ当たる、トルコは地震が多い地域なので大地震が起こるのは時間の問題である、等々の批判があります:
 

2023年2月10日金曜日

電柱の根元から噴気 — 鹿児島県鹿児島市

 
1月25日、鹿児島県鹿児島市皆与志町(地図)で、農道脇に立つ電柱の根元から噴気が上がっているのに住民が気づきました。原因は不明。噴気は 2月9日現在も絶え間なく上がっています。地中の温度は約90度以上で、かすかに臭気があるとのことです。

「温泉街では珍しくない光景だが、近辺に温泉のない皆与志では初めて。掘り返さないと原因は分からない」(温泉ソムリエ協会):

 

2023年2月8日水曜日

大量のイワシが打ち上げられる — 新潟県糸魚川市

 
2月7日午前、新潟県糸魚川市の筒石漁港(地図)にある海岸で、約200m にわたって大量のイワシが打ち上げられているのが見つかりました。「一面漂着したイワシに埋め尽くされていて、多いところで深さが数十 cm ほども積み重なっていた」とのこと。

「私は80年住んでいますけど、(これまでに)ないですね。初めてです」(地元住民)、「イルカなどに追われて打ち上げられた可能性もある」(新潟県水産海洋研究所):
 

トルコ大地震:運転中に遭遇

 
運転中に大地震に遭遇したら、車を路肩に寄せて駐め、鍵を残したままにして、車から避難する云々ということが言われますが ・・・ この動画のような状況でもそうできるかどうか。

トルコの2つめの大地震(M7.5)の際の映像です。揺れを感じて停車すると、前方でビルが崩壊、さらに車の左右のビルが崩れ始めるという進退窮まった状況 ・・・
 
 

UFO のような雲 — トルコ (続報)

 
1月21日付「UFO のような雲 — トルコ」の続報です。

この雲と 2月6日にトルコで発生した大地震を結びつける風説があるようですが、雲研究者で気象庁気象研究所主任研究官の荒木健太郎博士がきっぱりと否定しています。「何度でも言いますが、雲は地震の前兆にはなりません」:
  

トルコ大地震:日本も揺れた

 
日本時間2月6日10時17分ごろにトルコで発生した M7.8、深さ17.9km の大地震は、日本の大地も揺らしていました。以下は防災科学技術研究所が提供している「100トレース連続波形画像」です。地震発生から約12分後の 10時29分ごろから、ほぼ全国一斉に揺れが記録されています:
 
同日19時24分ごろに発生した M7.5、深さ 10.0km の地震でも、約12分後の 19時37分ごろから揺れが記録されています:
 
トルコの震央から日本までの距離は、地球の表面に沿って測ると約 8700km です。

グリーンランドの東岸では、地震発生から 8分後に揺れが到達したと報じられています。震央からグリーンランド東岸までは約 5500km です:
 
地震波が伝わる経路や速度については以下を参照してください:
 

2023年2月6日月曜日

クジラ2頭が座礁 — 鹿児島県南さつま市

 
1月31日午後と2月2日午前、鹿児島県南さつま市加世田小湊(地図)の海岸で、コビレゴンドウが座礁しているのが相次いで見つかりました。体長は 1頭目が 4.2m、2頭目が 5m。コビレゴンドウの座礁は、奄美大島大和村で 2018年に確認されているが、鹿児島県本土では初めてとみられるとのこと。2頭の死骸は砂浜に埋却されました。
 
「座礁の原因は分からないが、海外では集団の座礁例がある」(かごしま水族館):
 

工場地帯の河口にイルカの群れ — 福岡県北九州市

 
2月2日午後、福岡県北九州市の工場地帯を流れる境川の河口(地図)付近に数頭のイルカの群れが現れました。ハンドウイルカミナミハンドウイルカとみられています。
 
「イルカが河口まで来るのは非常に珍しい」(北九州市港湾空港局港営課)、「今回の群れは関門海峡のイルカと同じような大きさに見えるため、この辺りで生活しているのではないか」(海響館):
 

2023年2月5日日曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-146)

 
米国イエローストーン国立公園内にあるスティームボート間欠泉(地図)の 1月の噴出は 2回でした。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月5日 30
2 1月28日 23
 
 
 

2023年2月4日土曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-284)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 2月1日11:00 付けで更新情報を出しています。
 
PBF 1/24 夜静穏化 6日間再出現無し 1/30 夜僅かに再出現して終息
 1/31.5 PBF終息の可能性高い → 4/6±3 対応地震発生の可能性有
 2/10±2 特異変動終息の可能性が考えられるので 確認必要
 
PBF変動の極大 22年7月28.4日、同終息 23年1月31.5日に、経験則[極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9 :1 を適用して、4月6日±3日が算出されています。
 
[注] PBF変動(Periodic Baseline Fluctuation anomaly)= 周期的な基線のうねり変動で、典型的な地震前兆波形。BT変動(Baseline Thickness anomaly)= 基線の振幅が増大する変動で、M5.0 以上の地震の前兆として出現。
 
推定日2023年4月6日±3日
推定時間帯 09:00±3時間 または 18:00±3時間
推定震央領域 続報 No.349」所載の図3太線内
斜線の領域は火山近傍参考推定領域
推定規模 M8.0 ± 0.3
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
No.1778前兆群は、2008年7月初旬に出現し始めた前兆です。継続期間は14年を越えました。串田氏の観測歴上で最長の継続期間で、ピーク時期には30の観測装置に前兆変動が出現しました。
 
 No.1778前兆については、串田氏が自身の著書にて言及したため、その後の経過を一般公開しているものです。No.1778前兆以外の地震予測については、「地震前兆検知公開実験」の参加者にのみメールまたは Fax で配信されています。
 
串田氏の地震予測手法と実績については以下をご覧下さい:
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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