2023年12月31日日曜日

山岳炎上

 
中国雲南省デチェン・チベット族自治州地図)で撮影された映像です。この自治州にはシャングリラ市があります。
 
「オログラフィック(地形)効果による風に吹かれた雲は、夕日と相まって、山頂で炎が燃えているような素晴らしい効果を生み出している」:
 
 
 
 

近畿圏中心領域大型地震 (続報-290)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 12月29日12:00 付けで更新情報を出しています。地震発生の推定日が修正されています:
 
前回12月8日付の更新情報では、八ヶ岳の CH26 観測装置に現れていた PBF特異変動が 12月5.5日に終息したとの判断にもとづいて地震発生推定日を 2024年5月24日 ±3日 と算出していたが、その後も変動が散発的に出現したため、終息日時を見直し ——
 
「12/17.5以降は特異型変動の出現が一切なく、12/17.5以前とは全く異なる図1の様な静穏基線となりました。12/17.5から既に12日間経過しましたが、その間ひとつのPBF特異型変動の出現はなく、12/17.5に完全終息したと認識されます。」
 
この新たな終息日時が、前回と同様に 2022年7月28.4日の PBF 極大に対応するものとして経験則 [極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9 :1 を適用すると、2024年6月9日 ±3日が算出される。
 
さらに、別の観測装置(八ヶ岳 CH20・CH21、CH32)に現れている噴火型前兆変動にもとづくと、2024年6月8日 ±3日、2024年6月8日 ±7日が算出される。
 
[注] PBF変動(Periodic Baseline Fluctuation anomaly)= 周期的な基線のうねり変動で、典型的な地震前兆波形。PBF特異変動については、解説資料(PDF形式)の 9ページを参照してください。


推定日2024年6月9日 ±3日の可能性
(今後新規前兆変動出現の場合は再考)
推定時間帯 09:00±2時間 または 18:00±3時間
推定震央領域 続報 No.355」所載の図4太線内
斜線領域: 可能性が考えやすい領域
推定規模 M8.0 ± 0.3
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震、火山近傍領域の可能性

 
なお、今回の更新情報には、次のような注記があります:
 
No1778が推定通りM8± 規模である場合は計算上の断層の長さは 100km を超える可能性があります。実際に100km を超えるかは不明ですが、仮に 100km を超える場合は、例えば諏訪湖から日本海までの直線距離程の長さが震源となりますので、推定震源がどこであると、ポイント的には推定できません。(中略)また観測歴上最長の15年以上も継続する前兆で極めて難解な前兆変動であるため推定内容に間違いがある可能性も否めません。その場合はどうかお許し下さい。仮にNo1778が推定通りの M8± 規模で発生となった場合には、1891年(明治24年)に発生した濃尾地震 M8 に並ぶ国内最大規模の内陸地殻地震となる可能性もあります。
 
 
串田氏の地震予報については以下の点に留意してください:
 
「首都圏直下・南海トラフ等大型地震は前兆検知から発生までの日数は数日の可能性が高いですが、No1778前兆は28年の観測歴上最長継続の最大に難解な変動です。No1778前兆につきましてはPHP新書「地震予報」に記したため,読者の皆様に出版後の前兆変動の変化について続報公開しています。No1778以外の他の地震前兆につきましては本HPでは公開できません。E-mail またはFAXで配信している観測情報でのみ公開しています。本観測研究をご支援下さる皆様にNo1778以外の別の地震前兆変動の有無や発生推定内容等の観測情報を配信しています。観測情報配信の「公開実験」に是非ご参加下さい。」
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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2023年12月29日金曜日

再噴火の可能性高まる — アイスランド

 
12月22日付「噴火始まる — アイスランド (続報-3)」の続報です。
 
アイスランド気象局の 12月27日23時20分(日本時間)の発表や RÚVの報道によると、再噴火の可能性が次第に高まっているようです:
 
以下はアイスランド気象局の発表の主要部分です:
 
スヴァルツェンギ(Svartsengi)地域では地盤の変形が続いており、その変形速度は 2023年12月18日の噴火前と同様となっている。これは、スヴァルツェンギの地下にマグマが蓄積し続けていることを意味する。したがって、再びマグマの貫入が起こり、2度目の火山噴火につながる可能性がますます高まっている。測地モデリングの結果は、(噴火が始まった)12月18日には 1000万㎥を超えるマグマがスヴァルツェンギの地下から貫入路に供給され、噴火につながったことを示している。現在進行中の隆起速度に基づくと、同じ量のマグマがスヴァルツェンギの地下に再び蓄積するまでに 1~2 週間かかると考えられる。マグマの蓄積が、いつ次のマグマ貫入を引き起こすのに十分なレベルに達するかについては、依然として大きな不確実性がある。
 
 

2023年12月27日水曜日

ブースター落下

 
オリジナルの中国語のポストには「今日(12月26日)午前11時、ロケットの残骸が広西チワン族自治区徳保(地図)に落下した」と書かれています。ベトナムとの国境に近い場所です。
 
 
 

2023年12月26日火曜日

大形の小惑星が地球と月に接近・通過

 
大形の小惑星〝2020 YO3〟が 12月23日に地球と月の近くを通過しました。この小惑星は 2020年12月に発見されたもので、直径は 31〜70m と推定されています。NASA ではこの大きさの小惑星が今回の距離まで地球に接近するのは、おおよそ 1年に 1度のできごとと見積もっています。
 
2020 YO3 (2023年12月25日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月23日 11:44
 (月)12月23日 15:18
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.56 LD
(月)1.03 LD
推定直径
31 ~ 70 m
対地球相対速度
16.45 km/s ≅ 5万9000 km/h
初観測から地球接近まで
次の地球接近2026年11月16日
公転周期1095 日 ≅ 3.00 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年12月23日土曜日

冬至

 
昨日 12月22日12時27分、太陽の黄経が 270°になり冬至となりました。この「瞬間」を含む一日が冬至の日で、太陽がもっとも南寄りの位置から昇り、もっとも南寄りの位置に沈みます。太陽の南中高度がもっとも低くなるのもこの日です。
 
一年のうちで昼がもっとも短く(東京の場合、9時間45分)、夜が最も長くなるのですが、意外なことに、日の出がもっとも遅く、日の入りがもっとも早いわけではありません。東京の場合、昨日は日の出が 6時47分、日の入りが 16時32分でしたが、日の出の時刻はこれからも遅くなり続けて、もっとも遅くなるのは来年の 1月2日から 13日ごろで 6時51分です。一方、日の入りがもっとも早かったのは 11月29日から 12月13日ごろで 16時28分でした。

各地の日の出と日の入りの時刻は、以下の国立天文台のページで調べることができます:
 
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2023年12月22日金曜日

定置網に深海ザメ — 高知県室戸市

 
12月21日朝、高知県室戸市高岡(地図)の沖に設けられた定置網にダルマザメが入っているのが見つかりました。体長約 30cm で、生きた状態で捕獲されました。

「(ダルマザメは)深海 6000 メートルほどの海底に生息するサメ」、「泳いでいるダルマザメを見るのはとても珍しい」(むろと廃校水族館):
 

噴火始まる — アイスランド (続報-3)

 
12月20日付「噴火始まる — アイスランド (続報-2)」の続報です。
 
アイスランド気象局の 12月21日21時55分(日本時間)の発表の概略 ——
  • 上空からの観察では、噴火活動は見られず、火口からの溶岩流出は止まっている。
  • 溶岩が上空からは見えない流路を流れている可能性があり、噴火の終結を宣言するのは時期尚早である。
  • 地震活動は減少し続けている。
  • スヴァルツェンギ(Svartsengi)の地盤ではほとんど変動が見られない。
 

小惑星 2023 YP が月と地球に接近

 
12月22日から23日にかけて、小惑星〝2023 YP〟が月と地球の近くを通過します。
 
2023 YP
(2023年12月20日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)12月22日 20:19
 (地球)12月23日 11:19
接近日時 誤差
(月)± 3 分
(地球)± 3 分
接近距離 (月)0.84 LD
(地球)0.93 LD
推定直径
7 ~ 15 m
対地球相対速度
7.7 km/s ≅ 2万8000 km/h
初観測から地球接近まで6 日
次の地球接近
公転周期919 日 ≅ 2.52 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年12月20日水曜日

噴火始まる — アイスランド (続報-2)

 
23年12月19日付「噴火始まる — アイスランド (続報)」の続報です。

アイスランド気象局の発表とその概略です(非常によく似た地名が出てきますが、これらが別々の場所を指しているのか、入力ミスなのか、表記の揺らぎなのかは不明です——Sundhnúksgígar、Sundhnúksgíga、Sundhnúk):

協定世界時 12月19日14:30(日本時間19日23時30分)発表

スンドヌクスギガル(Sundhnúksgígar)の噴火の規模は縮小し続けている。 溶岩流は 12月18日の噴火開始時の約4分の1と推定され、元の亀裂の3分の1が活動中である。 溶岩噴水も噴火開始時よりも低くなり、最も高いところで約 30m。 これらの数字は、19日早朝の偵察飛行からの目視推定に基づいている。

噴火の進行は、ファグラダルスフィヤル(Fagradalsfjall)での最近の噴火と似ており、亀裂が収縮し始め、個々の噴火口が形成され始めている。 現在、元の亀裂上に噴火口が 5つほど形成されている。

今日の協定世界時午前4時(日本時間13時)ごろに沿岸警備隊の2度目のヘリコプター飛行に参加した科学者からの情報によると、亀裂噴火の全長は噴火開始当初からあまり変わっていない。 ハガフェル(Hagafell)近くの亀裂の南端部では活動はほとんどなく、溶岩流の大部分は東のファグラダルスフィヤルに向かって進んでいる。 2本の流れが西に達し、どちらもストラ-スコグフェル(Stóra-Skógfell)の北にある。

協定世界時 12月19日18:30(日本時間 20日03時30分)発表

噴火は弱まり続けている。 この地域の新しい航空写真によると、ストラ-スコグフェルの南東で噴火している火口は現在 3つで、以前の 5 つから減少している。 溶岩の大部分は噴火地点から東に流れたが、ストラ-スコグフェルの北の地域から西に流れた溶岩流もある。

噴火が始まって以来、マグマ・チャンネル上で約320回の地震が観測された。 月曜日の 23時25分に M4.1 の最大の地震が発生した。真夜中を過ぎると地震活動は大幅に減少し、今日の正午以降、この地域で記録された地震はわずか10回である。 スンドヌクスギガ(Sundhnúksgíga)の噴火後、スヴァルツェンギ(Svartsengi)の土地は 5cm 以上沈下した。 以前は、11月10日に地下のマグマ流路が形成されて以来、同所では約 35cm の隆起が観測されていた。マグマがスヴァルツェンギの下に蓄積し続けるかどうか、また土地が再び隆起し始めるかどうかを判断するのは時期尚早である。

スンドヌクスギガで噴火が続いている間、さらに北または南だけでなく、元の亀裂に沿ってさらに多くの噴火口が開く可能性が高まっている。 今回の噴火では、最初の兆候から噴火の開始までは約90分であった。したがって、スンドゥヌーク(Sundhnúk)での新たな火口が開く際の警告時間は非常に短い可能性がある。

 
 

2023年12月19日火曜日

噴火始まる — アイスランド (続報)

 
12月19日付「噴火始まる — アイスランド」の続報です。
 
アイスランド気象局の発表とその概略は以下のとおりです:
 12月18日22時17分、レイキャネス(Reykjanes)半島のグリンダヴィーク(Grindavík)北方で火山噴火が始まった。 
 
噴火はグリンダヴィークの北東約 4km にあるスンドゥヌーカギガル(Sundhnúkagígar)付近で発生している。21時に群発地震が始まり、その後に噴火が発生した。

最新の航空観測や地震活動によると、噴火の亀裂は南に拡大している。現時点では、亀裂の南端はスンドゥヌークル(Sundhnúkur)の近くにある。

噴火場所は 11月に形成されたマグマ岩脈貫入部。噴火の最初の 2時間の溶岩の噴出速度は毎秒数百立方メートルの規模であると考えられている。
 
亀裂の北端には最大の溶岩噴泉がある。

新たに開いた亀裂の両側に溶岩が広がっている。リアルタイムの GPS測定で、亀裂の開口に伴う顕著な地盤変形が見らる。
 
深夜以降、噴火現場の地震活動のレベルは低下した。 さらに、亀裂の延長に関する推定値は、12月18日22時17分の噴火開始以来、噴火の強度が低下していることを示唆している。

 
文中の地名については以下のポスト(ツイート)を参照してください:
 
 
 
 

噴火始まる — アイスランド

 
11月24日付「噴火警報 — アイスランド (補足-5)」の続報です。

日本時間 12月19日07時17分、アイスランド南西部のレイキャネス半島で噴火が始まりました。2日ほど前には、地下のマグマ溜まりへのマグマの流入が止まったらしいという情報や、多発する地震のために閉鎖されていた有名な観光地ブルー・ラグーンが再開されるという報道が流れていたのですが ・・・
 
 
 
 

小惑星 2023 XQ16 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 XQ16〟が 12月12日から 13日にかけて月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の 2日後でした。地球に対する相対速度は非常に遅く、3.16km/s でした。
 
2023 XQ16
(2023年12月17日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)12月12日 16:25
 (地球)12月13日 23:36
接近日時 誤差
(月)± 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)0.49 LD
(地球)0.33 LD
推定直径
2 ~ 5 m
対地球相対速度
3.2 km/s ≅ 1万1000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近2024年12月31日
公転周期323 日 ≅ 0.88 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年12月15日金曜日

イワシが大量漂着 — 北海道江差町

 
12月13日、北海道江差町江差追分漁港五勝手地区(地図) で、港湾内と近くの海岸約20メートルに渡って大量のイワシが漂着しているのが見つかりました。原因については、急激な海水温の低下で酸欠になった可能性や、マグロなどの捕食者に追われて港に逃げ込んだ可能性などが挙げられていますがはっきりしていません:

北海道では、12月7日にも函館市でイワシなどの大量漂着が発生しています:
 

大量の魚が漂着 — 三重県志摩市

 
三重県志摩市大王町波切の波切漁港(地図)に 12月12日ごろから大量の魚が漂着しています。魚種は『毎日新聞』によるとサッパ、『読売新聞』によるとカタボシイワシ
 
「これほど大量の魚が浮いているのは初めて見た」(地元漁業者)、「こんなのは初めてだ。波切でサッパが取れるようになったのも昨年ぐらいから」(25年間、波切で漁師をしている男性): 
 
サッパとカタボシイワシはともにニシン目の魚で、漁業者でも区別が難しいようです。「(カタボシイワシは)漁業者にとっては選別の目をくらませる厄介者とされる」:
 

2023年12月13日水曜日

「今日大地震が起きる」 関東大震災を的中させた父親

 
過去の地震体験から新たな大地震を予知した話です。
 
「その日、父は会社を休んでいたのね。朝起きると、岐阜で被災した濃尾地震(明治二四年)のときのように風が止まって、むううとした空気感を覚えた。大地震が起きると言って会社を休んだの」:
 
過去の地震体験から大地震を予知した事例は他にもあります:
 

ベテルギウスが消える! (続報)

 
12月2日付「ベテルギウスが消える!」の続報です。

日本時間 12 月12日、小惑星レオナ(319 Leona)によるベテルギウスの掩蔽が起こりました。これまでのところ、ベテルギウスが数秒間暗くなったという観測事例が多く、ベテルギウスが完全に消えたという報告や映像は見当たりません。掩蔽の継続時間も予報より短かったとする報告が多いようです。ベテルギウスからの光束がレオナの視直径よりも太かったということでしょうか。
 
以下はイタリアで撮影された動画です:
 
 以下はスペインの "Hondón de las nieves"(地図)で撮影された動画です。星像を大きくするために意図的にピントをずらしているようです:
 
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小惑星 2023 XQ10 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 XQ10〟が 12月8日から 9日にかけて月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の 3日後でした。
 
2023 XQ10
(2023年12月11日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)12月8日 23:05
 (地球)12月9日 01:46
接近日時 誤差
(月)± 36 分
(地球)± 35 分
接近距離 (月)1.53 LD
(地球)0.58 LD
推定直径
15 ~ 34 m
対地球相対速度
10.6 km/s ≅ 3万8000 km/h
初観測から地球接近まで−3 日
次の地球接近2031年6月26日
公転周期407 日 ≅ 1.11 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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2023年12月11日月曜日

オウムアムアに追いつく

 
観測史上初めて発見された太陽系外から飛来した天体・オウムアムアは、2017年9月に近日点を通過し、現在は高速で太陽系から遠ざかりつつあります。"Project Lyra" は、恒星間天体を間近で観測する千載一遇の機会を生かすべく、探査機でオウムアムアを追跡し、近距離から観察する計画です(拡大GIF動画)。木星と太陽の重力を利用して加速し、2050年前後にオウムアムアに追いつきます。プロジェクトの名前は、オウムアムアが「こと座(Lyra)」の方向から飛来したことに由来しています。


 
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2つの小惑星が月と地球に接近・通過

 
2つの小惑星が月と地球の近くを通り過ぎていたことが、12月10日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。どちらも地球接近後に発見されました。
 
2023 XU5
(2023年12月10日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)12月9日 00:30
 (地球)12月9日 02:36
接近日時 誤差
(月)± < 1 分
(地球)± < 1 分
接近距離 (月)1.95 LD
(地球)0.97 LD
推定直径
10 ~ 21 m
対地球相対速度
8.6 km/s ≅ 3万1000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2031年1月3日ごろ
公転周期625 日 ≅ 1.71 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2023 XW5
(2023年12月10日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)12月8日 19:43
 (地球)12月9日 11:09
接近日時 誤差
(月)± 2 分
(地球)± 2 分
接近距離 (月)0.72 LD
(地球)0.19 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
5.9 km/s ≅ 2万1000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2024年7月3日
公転周期291 日 ≅ 0.80 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年12月10日日曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-289)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 12月8日15:00 付けで更新情報を出しています。約3ヶ月ぶりの更新です:
 
今回の更新情報では、八ヶ岳の CH26 観測装置に現れていた PBF特異変動が 12月5.5日に終息した可能性が極めて高いと判断されることから、この日時を 2022年7月28.4日の PBF 極大に対応するものとして経験則 [極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9 :1 を適用し、2024年5月24日 ±3日を算出。No1778 長期継続前兆変動の対応地震発生の可能性がある日としています。
 
[注] PBF変動(Periodic Baseline Fluctuation anomaly)= 周期的な基線のうねり変動で、典型的な地震前兆波形。PBF特異変動については、解説資料(PDF形式)の 9ページを参照してください。


推定日2024年5月24日 ±3日の可能性
(今後の観測で修正の可能性あり)
推定時間帯 09:00±2時間 または 18:00±3時間
推定震央領域 続報 No.354」所載の図6太線内
斜線領域: 可能性が考えやすい領域
推定規模 M8.0 ± 0.3
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震、火山近傍領域の可能性

 
 串田氏の地震予報については以下の点に留意してください:
 
「首都圏直下・南海トラフ等大型地震は前兆検知から発生までの日数は数日の可能性が高いですが、No1778前兆は28年の観測歴上最長継続の最大に難解な変動です。No1778前兆につきましてはPHP新書「地震予報」に記したため,読者の皆様に出版後の前兆変動の変化について続報公開しています。No1778以外の他の地震前兆につきましては本HPでは公開できません。E-mail またはFAXで配信している観測情報でのみ公開しています。本観測研究をご支援下さる皆様にNo1778以外の別の地震前兆変動の有無や発生推定内容等の観測情報を配信しています。観測情報配信の「公開実験」に是非ご参加下さい。」
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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小惑星 2023 XG4 が地球と月に接近・通過

 
11月30日に小惑星〝2023 XG4〟が地球と月の近くを通過していたことが、12月8日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星は地球最接近の6日後に発見されました。
 
2023 XG4 (2023年12月8日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)11月30日 12:12
 (月)11月30日 23:00
接近日時 誤差
(地球)± 3時間09分
(月)± 2時間50分
接近距離 (地球)0.46 LD
(月)0.08 LD
推定直径
8 ~ 18 m
対地球相対速度
8.8 km/s ≅ 3万2000 km/h
初観測から地球接近まで−6 日
次の地球接近2059年7月25日ごろ
公転周期571 日 ≅ 1.56 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年12月9日土曜日

大量のイワシやサバが打ち上げられる — 北海道函館市

 
12月7日朝、北海道函館市浜町(地図) の海岸で約 1km にわたって大量のイワシやサバなどが打ち上げられているのが見つかりました。

「このような光景は記憶にない。海水温の変化も影響しているのかもしれない」(地元の漁業者)、「イルカやマグロなどの捕食者に追われて逃げた結果、浜辺に逃げて打ち上げられたのではないかと思う」(北海道大学大学院・准教授):
 

小惑星 2023 XB4 が地球と月に接近

 
12月9日から10日にかけて、小惑星〝2023 XB4〟が地球と月の近くを通過します。
 
2023 XB4 (2023年12月8日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月9日 15:13
 (月)12月10日 01:59
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.77 LD
(月)0.83 LD
推定直径
6 ~ 14 m
対地球相対速度
10.1 km/s ≅ 3万6000 km/h
初観測から地球接近まで6 日
次の地球接近2024年4月12日
公転周期740 日 ≅ 2.02 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
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雌阿寒岳で火山性地震増加

 
雌阿寒岳(地図)では、12月8日朝からポンマチネシリ火口付近を震源とする火山性地震が増加しています。8日は 16時までに242回の地震が観測されています(速報値)。1日の地震回数が 200回を越えたのは 2018年11月以来です:
 
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2023年12月7日木曜日

Best Solar System image

 
日本の宇宙ベンチャーが月着陸を目指して打ち上げた「ハクトR」が、4月20日に起きた金環・皆既日食中の地球を月の周回軌道上から撮影した写真が 世界中からの投票によって 2023年の "Best Solar System image" に選ばれました。月平線上の地球に月の影が映っています:
 
「ハクトR」は 4月26日に月着陸の最終段階で月面に激突したとみられています:
 

小惑星 2023 XL2 が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2023 XL2〟が 12月4日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。この小惑星が発見されたのは地球最接近の 2日後でした。
 
2023 XL2
(2023年12月6日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)12月4日 06:14
 (地球)12月4日 08:54
接近日時 誤差
(月)± 4 分
(地球)± 4 分
接近距離 (月)1.22 LD
(地球)0.29 LD
推定直径
3 ~ 6 m
対地球相対速度
7.8 km/s ≅ 2万8000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近2024年6月4日
公転周期287 日 ≅ 0.79 年
分類
アテン群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

えびの高原硫黄山の噴火警戒レベルを引下げ

 

12月6日、えびの高原の硫黄山(地図)の噴火警戒レベルが「1(活火山であることに留意)」に引き下げられました。同山周辺では 5月6日ごろから地震活動が活発化し(グラフ)し、山体膨張や火山性微動が観測されたため、7月7日に噴火警戒レベルが 2 に引き上げられていました:
 
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2023年12月6日水曜日

小惑星 2023 XJ1 が地球と月に接近

 
12月7日早朝、小惑星〝2023 XJ1〟が地球と月の近くを通過します。地球との相対速度が秒速 20km の高速な小惑星です。


 
2023 XJ1 (2023年12月5日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月7日 03:57
 (月)12月7日 05:58
接近日時 誤差
(地球)± 2 分
(月)± 2 分
接近距離 (地球)0.26 LD
(月)0.73 LD
推定直径
7 ~ 16 m
対地球相対速度
20.0 km/s ≅ 7万2000 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近2026年11月20日ごろ
公転周期1174 日 ≅ 3.21 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年12月5日火曜日

津波を蹴散らしたウサギ

 
宮崎県宮崎市の一葉稲荷神社(地図)の伝承 —— 1662年の外所(とんどころ)地震の際、「このあたりは津波が来たが、そのときに、この宮には、白い一羽の兎が現れて津波を蹴散らした。それでこのお宮は守られた」:
 
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大地震と寒暖差?

 
日刊ゲンダイ』の記事です: 
「地震のエネルギーを引き起こす要因として、寒暖差も指摘されています。特に冬の寒い時期に大地震が発生している傾向があります。南海トラフの一連の地震はいままでに13回知られていますが、そのうちの5回が12月に起きています」
 

小惑星 2023 XJ が地球と月に接近・通過

 
12月3日に小惑星〝2023 XJ〟が地球と月の近くを通過していたことが、12月4日付の NASA/JPL のデータベース更新で明らかになりました。
 
2023 XJ (2023年12月4日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)12月3日 04:20
 (月)12月3日 09:11
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.28 LD
(月)0.78 LD
推定直径
5 ~ 11 m
対地球相対速度
15.7 km/s ≅ 5万7000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1678 日 ≅ 4.59 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2023年12月3日日曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-156)

 
米国イエローストーン国立公園の 11月の状況です。
 
スティームボート間欠泉(地図)の噴出が 11月13日にありました。今年 8 回目の噴出です。以降は静穏な状態が続いています。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月5日 30
2 1月28日 23
3 3月11日 42
4 5月7日 57
5 6月9日 33
6
8月25日 77
7
10月8日 44
8
11月13日 36
 
 
11月の地震活動は通常のレベルでした。119件の地震が観測され、最大は 11月10日の M2.8でした。2つの群発地震があり、それぞれ 27件と 26件の地震が記録されました。
 
イエローストーン・カルデラでは、2015年以来続いている長期的沈降傾向が継続しています。9月末以降では1.2cm の沈下が観測されました。ノリス間欠泉盆地の変動もカルデラと同じ傾向をたどっています。