これまで仮番号〝C/2019 Q4〟で呼ばれていた「恒星間飛翔体」ですが、国際天文学連合(IAU)が「疑いの余地なく太陽系外に起源がある("unambiguously interstellar in origin")」と認定し、正式の名称〝2I/Borisov〟が付与されました。"2I"は、恒星間("interstellar")に起源を持つ天体で2番目に発見されたものを意味し、"Borisov"は発見者の名前です:
これまでに観測されたデータから〝2I/Borisov〟の軌道を逆にたどると、約100万年前に、太陽系から13光年の距離にある二重星系 Kruger 60番星の比較的近く(5.7光年)を通過して太陽系の方に進んできたらしい、とのことです。
関連記事
- 他の恒星系からやって来た彗星が太陽に接近 (17年10月27日)
- 太陽系外から飛来した天体は長さ400m超の棒状、暗赤色の金属質 (17年11月21日)
- 太陽系外から飛来した棒状の天体が電波を発信していないかを調査へ (17年12月12日)
- 太陽系外から飛来した棒状の天体が電波を発信していないかを調査へ (続報) (17年12月15日)
- 恒星間天体オウムアムアの航跡 (19年1月9日)
- 第2の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (19年9月12日)
- 第2の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報) (19年9月13日)