鹿児島湾(地図)の海底に沈められたタコ壺に大量の砂が入り、中に入ったタコが窒息死する被害が相次いでいます。被害は、プラスチック製のタコ壺を使用する地区に限られ、タコ籠や素焼きのタコ壺を使う他の地区では被害が出ていないとのこと:
犯人としてもっとも疑われているのはイルカです。確かに、イルカが特定の素材、色、形のタコ壺だけに反応を示すというのはありそうなことです。
その一方で、鹿児島湾の海底で堆積物の吹き上げが起きているということはないでしょうか。現場近くには活発な活動を続けている桜島もあります。特定の地区だけに被害が出ているという点も説明可能です。そのような現象が、海面からは察知できないこともありえます。琵琶湖の堆積物吹き上げ現象も、湖面上からは気づかれず、水中カメラで初めて見つかったという経緯があります。
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