5月下旬、夕方の西空に3つの肉眼で見える惑星が集合します。この期間、水星はマイナス1等級からマイナス0等級前後(毎日変化します)、木星はマイナス1.9等級、金星はマイナス3.9等級の明るさで輝いています。「3天体がもっともコンパクトに近づくのは27日で、3度の視野内にすべて収まってしまう」:
- 2013年5月下旬 夕空に水星・金星・木星が集合
- 3 Planets Performing Rare Night Sky Show: How to See It
- Dance Of The Planets 2013 ― Venus, Jupiter, And Mercury Dance May 24 -- 30
水星は太陽に最も近い軌道を回っているため、地球から見た場合、太陽から最大でも28度までしか離れません。そのため、日の出直前や日の入り直後の地平線近くという悪条件でしか見ることができず、地動説を唱えたコペルニクスですら、水星を一度も見ることなく生涯を終えたといわれています。今回は、近くに木星や金星が輝いているので、それらを目安にすれば水星を見つけやすいと思われます。
次にこの3惑星が今回と同じ程度まで接近するのは2026年になるそうです。また、2040年の9月には、夕空に5つの肉眼惑星(水星・金星・火星・木星・土星)が集合するとのことです。
以下は、日没後30分の3惑星の位置関係が、5月25日から6月5日の間にどのように変化するかを示した動画です:
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